電験三種(第三種電気主任技術者)を取得しよう!令和8年度日程・将来性・合格率
目次
電験三種(第三種電気主任技術者試験)は年2回実施されます。試験方式はCBT方式(パソコン試験)と筆記方式(マークシート)の2種類があり、どちらか一方で受験します(併用は不可)。
電験三種(電気主任技術者)の令和8年度の日程について
令和8年度(2026年)試験日程(上期)
- 申込期間:2026年5月18日(月)10時 ~ 6月4日(木)17時
- CBT方式:2026年7月16日(木)~8月9日(日)
- 筆記方式:2026年8月30日(日)
令和8年度(2026年)試験日程(下期)
- 申込期間:2026年11月9日(月)~11月26日(木)
- CBT方式:2027年2月4日(木)~2月28日(日)
- 筆記方式:2027年3月21日(日)
受験手数料(非課税)
- インターネット申込み:7,700円
- 書面申込み:8,100円
電験三種は以下の公式サイトから申し込みできます。受験資格はありませんので、どなたでも受験可能です。
また、過去の試験問題と解答は公式ページに掲載されています。勉強するならここが最重要です。
CBT方式と筆記方式、どっちがいい?
ざっくり言うと、予定が読みにくい人・分散して受けたい人はCBTが便利です。CBT方式は、所定の期間内で会場・日時を選択/変更でき、科目ごとに別日受験も可能です。
注意点もあります。CBTを欠席した場合、筆記方式は受験できないというルールが明記されています(“とりあえずCBT予約して、だめなら筆記へ”はできないイメージ)。
受験料の支払い方法(インターネット申込み)は、クレカ/コンビニ/Pay-easy等が案内されています。
電験三種ってどんな資格なの?
電験三種とは通称で、正式には「第三種電気主任技術者」です。電験(電気主任技術者)は一種〜三種までありますが、第三種電気主任技術者は、原則として
- 電圧50,000V未満の電気施設(出力5,000kW以上の発電所を除く)の保安監督
にあたることができます。そして、事業用電気工作物(一定の小規模を除く)を設置する事業者等は、電気事業法に基づき電気主任技術者を選任する必要があります。つまり、電験三種は「必要とされる場所が多い」=需要が見込める資格です。
電験三種の資格があればDIYでコンセントを取り替えてもいい?
家庭のコンセントは100Vなので「電験三種を持っていれば交換していいの?」となりがちです。答えは基本的にダメです。
家庭内の配線・コンセント交換などは、原則として電気工事士の範囲になります。電気工事士については、こちらの記事でも紹介していますので合わせてどうぞ。
一方で、事業用電気工作物の世界では、保安規程や体制の中で、主任技術者の監督下で作業が行われることがあります。ただしここは現場・規程・契約形態で扱いが変わりやすいので、「電験=家庭の工事が自由になる」ではない点だけ押さえておくのが安全です。
電験三種を取得するメリットは?将来性は?
電験三種は、かなりおすすめできる資格です。理由をまとめます。
① 就職や転職に有利
需要が多い理由はシンプルで、設備側に「選任が必要」という構造があるからです。ショッピングモール、病院、大学、大型ビル、工場、メガソーラーなど、電気を多く使う場所には「管理すべき設備」があります。
電験を取ると、一例として以下のような仕事が視野に入ります。
ビルメン(設備管理)
商業施設やオフィスビル等で、設備の保全・保守・点検・メンテナンスを行います。電気主任技術者として選任されると、電気設備の保安面で中心になりやすいです。
電力会社・保安協会・電気管理会社 など
発電所の保守・管理、高圧受電設備の点検などが業務になります。未経験採用の難易度は会社によりけりですが、資格があることで入口に立ちやすくなります。
② 会社で自慢できる(=評価されやすい)
電験三種は合格率が低めで、「ちゃんと勉強して取った資格」と見られやすいです。仕事で電気に関わるなら、同僚・上司から一目置かれることもあります。
電験三種の合格率は?取得にどのくらい費用が掛かる?
合格基準は?(科目合格制度も重要)
電験三種は簡単ではありません。また、合格基準は各科目原則60点と公式の結果発表でも説明されています(難易度により調整が入る場合があります)。
そして、電験三種には科目合格制度があります。4科目すべて合格で「合格」ですが、一部科目だけ合格すると「科目合格」になり、申請により最大で連続5回まで当該科目が免除されます。
ここは超重要で、戦略が立てやすくなります。
「今年は理論と法規を取りに行く」「次で電力と機械」みたいに組めます。
取得費用の目安
- 受験申込手数料:7,700円(ネット)/8,100円(書面)
- 参考書:だいたい1〜2万円前後(4科目分+過去問、どれを揃えるかで上下)
※免状交付など「合格後」に発生する費用は、申請方法や時期で変わることがあるので、合格後は公式の案内(最新)を見て進めるのが安全です。
おすすめの参考書は?
TACの「みんなが欲しかった!」シリーズは、初学者でも取り付きやすく、要点が整理されているのでおすすめです。
数学が苦手な方は、最初のつまずきを減らすために「導入用」を挟むのもありです。
おすすめの勉強法について
1) まず参考書を“サラサラ読んで”全体像を作る
最初から完璧に理解しようとすると止まりがちです。最初の1周目は「用語に慣れる」「公式や頻出パターンを見たことがある状態にする」くらいでOKです。
- 重要だと思う箇所に付箋を貼る
- 2周目以降で付箋箇所を重点的に見る
この繰り返しが効きます。
2) 過去問が最重要(公式の問題・解答を使う)
“過去問を制する者は電験を制す”は本当にその通りで、公式に問題と解答が出ているので、まずはここを軸にするのが強いです。
やり方のコツは、
- 1回目:解答を見ながらでもいいから「解き方の型」を覚える
- 2回目:時間を測って、どこで詰まるかを炙り出す
- 3回目:詰まった分野だけ参考書に戻る
この往復が一番伸びます。
3) CBTを使う人は「科目の受け方」を設計できる
CBTは科目ごとに別日受験も可能なので、例えば
- 理論(計算が重い)と機械を別日に分ける
- 法規(短め)を最後にまとめる
など、体力・集中力に合わせた設計ができます。
まとめ
電験三種は、取得に苦労する分だけ価値がある資格です。仕事の選択肢が広がりやすく、設備の世界では評価されやすいです。
- 令和8年度(2026年)の日程は公式で公開済み
- CBTは会場・日時を選べて便利だが、欠席時の扱いなど注意点もある
- 科目合格(免除)を使えば戦略的に合格を狙える
- 過去問は公式掲載があるので最大活用
電気の資格やDIY、勉強法など、電気に関する質問があればコメントでどうぞ。