DIY・修理

家庭の照明スイッチ(ほたるスイッチ)をDIYで交換・修理してみた

クマちゃん
クマちゃん
家の照明のスイッチが壊れちゃった
ひよこくん
ひよこくん
スイッチの入切ができなくなったの?

クマちゃん
クマちゃん
ううん、切のときに光るオレンジのランプが付かなくなったの

ひよこくん
ひよこくん
ほたるスイッチのことだね、じゃあ早速取り替えてみよう

ほたるスイッチを取替よう

今回はこのタイプの照明スイッチの取替についてご紹介します。見た目から、かなり古そうであるということがわかっていただけると思います。

このスイッチはほたるスイッチといって、スイッチが消えているときはオレンジのランプが点灯するのですが、写真のスイッチは壊れているためオレンジのランプは点灯していません。

照明スイッチ取替は電気工事士の資格が必要ですので、持っていない方は同じような作業をしてはいけませんので注意してください。

必要な道具類

  • プラスドライバー(必須)
  • 先端の長さが5.5mmのマイナスドライバー(必須) ※後述しますが、5.5mmより太いと既設スイッチの配線の取り外しが難しくなります
  • 作業用手袋(できれば) ※電気を通しにくいゴム製のものが望ましいです
  • メガテスター(できれば) ※取替作業終了後に念のため絶縁を測定します
  • 検電器(無くてもよい) ※確実にブレーカーを落として作業しましょう
  • ケーブルストリッパー(無くてもよい) ※配線を剥く際に使用する可能性があります
  • 圧着ペンチ(無くてもよい)
  • ペンチ(無くてもよい) ※配線を切断したりする際に使用します
  • テスター(無くてもよい)
  • 紙やすり(無くてもよい) ※配線の芯線部分(胴の部分)が錆びている場合に磨きます
  • カッターナイフ(無くてもよい) ※スイッチがうまく収まらない場合、石こうボードを削るのに使用します

ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー +2×100 220
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー -5.5×100 220

交換部品

  • フルカラー埋込ホタルスイッチ
  • フルカラー取付枠
  • フルカラーモダンプレート1コ用
  • フルカラー 石膏ボード用はさみ金具(7~18mm壁)

パナソニック(Panasonic) フルカラー埋込ホタルスイッチB/P WN5051P 【純正パッケージ品】
パナソニック(Panasonic) フルカラー取付枠/P WN3700P 【純正パッケージ品】
パナソニック(Panasonic) モダンプレート1コ用 ホワイト WN6001SW
パナソニック(Panasonic) 石膏ボード用はさみ金具 適合壁厚7~18mm WN3993KP

交換手順

マイナスドライバーを表面カバーの隙間に差し込み、カバーを外します。

さらにもう一段、枠を外します。

プラスのネジを緩めて、スイッチを取付枠ごと外します。

スイッチを手前に持ってきたときの写真です。一般の住宅のスイッチやコンセントは写真のようなはさみ金具が付いています。このはさみ金具と取付枠との間に住宅の石膏ボードの壁を挟み込んで、スイッチを固定する仕組みになっています。

場合によっては壁の中にスイッチ取付ボックスが埋まっている場合もありますので、事前にどのような方法で取付しているのか壁の中を確認しておくことをおすすめします。

もうちょっと手前に引っ張りました。このようなはさみ金具が付いています。表側からネジを締めることによって、はさみ金物と枠の間の石膏ボードを固定できる仕組みになっています。取り外す際に油断すると、はさみ金物が壁の中へ落ちてしまいますので十分注意しましょう。一度壁の中に落としてしまうと、再び拾うことは困難を極めます…。

上の写真では分かりにくいのではさみ金具についてご説明します。横から見るとこのようになっています。

ネジを締めこむことによって、コンセントとはさみ金物との隙間が狭くなります。

こんな感じで、グイっと手前に引っ張ってくることができます。

 

スイッチには配線を取り外す穴が開いています。この穴にマイナスドライバーを奥まで差し込むと、配線が抜けるようになっています。黒い線には通常電気が流れていますので、必ずブレーカーを落として作業しましょう。

配線からスイッチを取りました。

枠は採用しますので、古いスイッチのみ取り外します。写真の位置にマイナスドライバーの先端を差し込み、マイナスドライバーを右側へコネるようにしてスイッチを外します。

新しいスイッチを取り付けます。写真の位置にマイナスドライバーの先端を差し込み、マイナスドライバーを左側へコネるようにしてスイッチを固定します。

古いスイッチですが、実は表面のカバーが取れるんです。

こんな感じで分解できます。写真中断の「廊下」表示を回収します。この回収した表示は新しいスイッチに取り付けします。

写真を撮り忘れてしまいましたが、新しいスイッチの裏側はこのようになっています。壁からきている配線に新しいスイッチを差し込みます。古いスイッチが刺さっていたのと同じように差し込めばOKです。白線と黒線を左右のどちらに差し込んでもOKです。例えば、白線を左側に差し込む、黒線を右側に差し込むといった具合です。注意点としては、白線と黒線を左側の上下または右側の上下に差し込んでは絶対にダメです。ショートして大電流が流れ、ケガをする等、大惨事となってしまいます。

もう一つ注意点ですが、スイッチの側面に芯線(写真の銅色の部分)をどのくらいの長さで露出すればよいか目安となる溝があります。この溝に既設の配線の芯線を当ててみて、長すぎるようであれば切断を、短すぎるようであれば被覆(写真の黒色の部分)を剥く必要があります。この溝にピッタリの長さとなるように芯線を露出させる必要があります。

既設のはさみ金物を枠に取り付けし、はさみ金物と取付枠の間に壁の石膏ボードを挟みます。先ほども説明しましたが、プラスネジを締め付けするとはさみ金物と取付枠の間隔がどんどん狭くなっていき、固定できるような仕組みになっています。

新しいプレート用の枠を取り付けします。この枠及びプレートは「フルカラーモダンプレート」という名称ですが、ホームセンターの電材コーナーに売っています。もちろんスイッチ(今回取り替えたスイッチは「ほたるスイッチ」という名称です)も売っていますし、このような電材はなんでも揃っています。

新しいカバーを付けたら、照明スイッチの取替完了です。しっかりオレンジ色のランプが光ってくれています。

 

いかがでしたでしょうか。電気関係のDIYについていろいろとご紹介していますので、よろしければ以下も合わせてご参考にしてみてください。

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sumato
電気関係の仕事をしています。設計・積算・現場管理など。資格マニアです。 【取得済】 電験二種・電験三種・エネルギー管理士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士(認定)・第二種電気工事士・消防設備士甲4・乙6