令和4年度 電験二種【理論】を解いてみた
電験の知識を錆び付かせないために、令和4年度 電験二種一次試験【理論】を解いて見ました。
私は令和3年度電験二種試験に合格していますが、1年程昔のことなので、勉強したことをしっかり覚えている自身はありません!(キッパリ)。
ですが、電験二種一次試験は、「理論科目」が超難関です。逆に、理論さえ突破してしまえば、一次試験は突破できたようなものです。ただし、その後に超絶難関の二次試験が控えていますが…。
6割を超える自信は全くないですが、過去の知識の遺産と、勘で当てる方法を駆使して、何点取れるのかやってみたいと思います。(ちなみに、令和4年度上期電験三種『理論科目』を解いて見たところ85点でした)
結果は…
59点(65.5%)でした!
正直に言うと、59点のうち、実力で取れたのは甘めに考えても44点であり、残りの15点は勘で当てています。
つまり、実質のところ敗北といっても過言ではありません。解けな過ぎて非常にショックです。
13カ月前の全盛期(電験二種一次試験の勉強をしていた頃)でも、この問題を解くことができたのだろうか…。というぐらい、非常に難しく感じました。なんとなく公式を暗記している程度の力では、理論科目の突破は難しいように思います。
来年は電験一種の受験を考えていますが、このままでは確実に落ちてしまうと思います。理論の実力をつけるために、どのように勉強するのが良いか、大きな課題が浮き彫りとなりました。
参考に、私の解き方・考え方を紹介させていただきます。私が思う難易度も評価してみました。間違っているところがあるかもしれませんこと、ご了承ください。(もし、間違いがありましたらコメント等もらえると大変ありがたいです)
令和4年度上期 電験二種 理論科目
【問1】難易度:
(1)正答:(ヲ)
私の結果 ⇒ 正解
(2)正答:(ニ)
私の結果 ⇒ 不正解(ロ)
(3)正答:(ホ)
私の結果 ⇒ 不正解(ヌ)
(4)正答:(ワ)
私の結果 ⇒ 正解
(5)正答:(ル)
私の結果 ⇒ 不正解(ヨ)
【考え方】
(1)はなんとか正解できましたが、(2)以降は「電界の強さは、電気力線密度」という基本を忘却していたため、解くことができませんでした。(4)は「0」が答えだろうな~と、勘で当てました。
【問2】難易度:
(1)正答:(ヌ)
私の結果 ⇒ 正解
(2)正答:(ト)
私の結果 ⇒ 正解
(3)正答:(カ)
私の結果 ⇒ 不正解(ル)
(4)正答:(リ)
私の結果 ⇒ 不正解(ヘ)
(5)正答:(ヲ)
私の結果 ⇒ 正解
【考え方】
磁気抵抗の考え方をど忘れしており、(3)と(4)は不正解でした。(5)は、(2)の正解が分かっていたので、力業で導出できました。私は解けませんでしたが、おそらく比較的簡単な部類の問題だと思います。
【問3】難易度:
(1)正答:(ハ)
私の結果 ⇒ 不正解(ヨ)
(2)正答:(リ)
私の結果 ⇒ 正解
(3)正答:(ホ)
私の結果 ⇒ 正解
(4)正答:(ワ)
私の結果 ⇒ 不正解(ロ)
(5)正答:(ヲ)
私の結果 ⇒ 正解
【考え方】
過去問でもあまり見た記憶がありません。解き方が分からず、非常に難しく感じました。
各抵抗の電圧降下に着目して式を作り、それを足し合わせるという(私にとって)高度な発想が必要であり、(1)から既に解けませんでした。
しかし、(2)は「大きさは1倍だろうから、答えは「ー1」だな」と分かりました。(3)は完全に勘で当てています。(5)はE~4Eまでを全て足した10Eが答えに含まれそうだなと推測し、(ヲ)を選択して正解でした。
この問題は奇跡的に勘のみで9点をもぎ取っています。
【問4】難易度:
(1)正答:(ハ)
私の結果 ⇒ 正解
(2)正答:(イ)
私の結果 ⇒ 正解
(3)正答:(ト)
私の結果 ⇒ 正解
(4)正答:(ロ)
私の結果 ⇒ 正解
(5)正答:(ル)
私の結果 ⇒ 正解
【考え方】
電験二種理論科目の最難関である「過渡現象」からの出題です。①~③までの式が既に問題文にあり、非常に親切です。計算も過渡現象の問題の中では簡単であり、(4)まではすんなり解けました。
(5)は時間が掛かりそうなので解くことを諦め、完全に勘で(ル)を選択して正解でした。
【問5】難易度:
(1)正答:(ホ)
私の結果 ⇒ 不正解(ヨ)
(2)正答:(チ)
私の結果 ⇒ 正解
(3)正答:(ヲ)
私の結果 ⇒ 正解
(4)正答:(ハ)
私の結果 ⇒ 不正解(ト)
(5)正答:(リ)
私の結果 ⇒ 正解
【考え方】
これまた非常にいやらしい問題です。変圧器の極性、電流がどっちからどっちに流れるか、悲しいことに記憶はあやふやです。
図の変圧器は減極性であり、減極性の電圧の式、電流の向きは暗記しておいた方がいいと思います。私はすっかり忘れていましたが(汗)。
そこをしっかり覚えている方なら、(1)~(5)まで難なく正解できると思います。ただし、そこまでしっかり理解できている方は私を含め少ないと思います。
(5)は(4)が解けなくても解けたため、なんとか3問正解できました。
【問6】難易度:
(1)正答:(ニ)
私の結果 ⇒ 正解
(2)正答:(ヲ)
私の結果 ⇒ 正解
(3)正答:(ト)
私の結果 ⇒ 正解
(4)正答:(リ)
私の結果 ⇒ 不正解(リ)
(5)正答:(ヨ)
私の結果 ⇒ 正解
【考え方】
(1)~(3)は過去問で見たことあったため「難易度3」としましたが、(4)と(5)は激ムズだと思います。アバランシェ降伏なんて聞いたことがありませんでした。なお、(5)は完全に勘で当てました((3)の答えに「2」が含まれていたので、(5)の答えにも「2」が含まれているだろうと推測し、(ヨ)を選択したところ正解でした)。なんとか4問正解できました。
【問8】難易度:
(1)正答:(ヲ)
私の結果 ⇒ 正解
(2)正答:(チ)
私の結果 ⇒ 正解
(3)正答:(ニ)
私の結果 ⇒ 正解
(4)正答:(ヌ)
私の結果 ⇒ 不正解(ヨ)
(5)正答:(リ)
私の結果 ⇒ 不正解(ヨ)
【考え方】
問7は苦手な演算増幅器の問題だったので速攻でパスし、問8を選択しました。
半信半疑ながら(1)~(3)は正解できました。(4)、(5)は代入して計算する時間が無く、解けませんでした。
解いてみての感想(電験二種一次 4科目通して)
電験の勉強から9カ月程離れていましたが、かなりの好成績を収めることができました。
しかし、上記リンクから解いてみた軌跡を見ていただけると分かると思いますが、「非常に曖昧な知識で何となく正解している」という状況です。特に理論科目は恐ろしいほどに出来が酷いです。
いかがでしたでしょうか。
今後も、電験に関する記事を書いていきたいと思います。