令和3年度(2021年)の一級建築士試験「学科Ⅱ・環境・設備」について、全20問の正解と学習上のポイントを整理しました。各問の解説は、クリックすると開きます。

公式の試験問題や手元の問題集と照らしてご利用ください。

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建築技術教育普及センター 一級建築士 過去の試験問題 令和3年 環境 設備

全20問とも最も不適当な選択肢を選びます。以下の判定・選択肢番号は、公式の問題に対応します。

頻出度の見方(2017〜2026年の10年分)

★★★:頻出(5年以上)/★★:そこそこ出題(2〜4年)/★:出題が少ない(1年)。星は、正解を判断するための中心テーマを各問で1つ選び、そのテーマが出題された年度数で表示しています。同じ年度は重複して数えません。

解説内には、中心テーマの出題年度に加え、より細かな知識について「この知識の出題:○年・○年」と記載しています。対象知識も併記するので、分野全体の出題頻度と、その知識の繰り返しを分けて確認できます。

過去問の類似テーマ・同じ原理や判断基準に基づく独自の整理です。文章が同一の問題だけを数えたものではありません。星は学習の優先順位を考える目安であり、将来の出題を保証するものではありません。

問1 湿度・グレア・ビル風・聴覚の用語

頻出度:★★★

問1の正解・解説を表示

確認ポイント:まぶしさは光源だけでなく背景の明るさにも左右されます。用語の定義と、影響する条件を確認します。

中心テーマ:グレア・光幕反射。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2021・2024年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 露点温度
空気中の水分量を変えずに冷却すると相対湿度が上がり、100%に達した温度が露点です。それより低温の表面に触れると結露が生じます。相対湿度を一定に保って冷やす操作ではない点を確認します。
2:不適当 グレアと背景輝度
グレアは高輝度の光源だけでなく、背景との輝度差、見える位置や大きさ等にも影響されます。同じ光源でも周囲が暗いとまぶしく感じやすくなります。設問の「周囲の輝度からの影響を受けない」が誤りです。
3:適当 ビル風と剥離
風を受ける見付面積が大きい建物は流れを強くせき止め、隅角部で流れが剥がれる領域等を大きくしやすくなります。建物の高さだけでなく幅や形、周囲の配置もビル風に関係します。設問は見付面積と剥離領域の一般的な関係を述べています。
4:適当 カクテルパーティ効果
騒がしい場所でも、自分が聞きたい人の声等へ注意を向けて選択的に聞く性質です。音が物理的に消える現象ではありません。別の音によって聞こえにくくなるマスキングと、聴覚・注意による選択的な聴取を分けます。
覚えるポイント

露点は水分量を変えずに冷却して飽和する温度。グレアは周囲との輝度差にも影響される。カクテルパーティ効果は選択的な聴取。

この知識の出題:2017・2021年

対象知識:グレアは高輝度光源だけでなく、背景との輝度差にも影響される。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:2番

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問2 PMV・PPD・放射・代謝量

頻出度:★★★

問2の正解・解説を表示

確認ポイント:平均的な温冷感と、個人差を含む不満足者率を分けます。PMVが中立でも全員が快適になるわけではありません。

中心テーマ:PMV・PPD。中心テーマの出題:2017・2020・2021・2023・2025・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 PMVとPPDの関係
PMVが0に近づくほど平均的に暑くも寒くもない状態となり、PPDは低くなります。最小でも約5%で、0%にはなりません。設問は高くなるという方向が逆です。中立から暑い側・寒い側へ離れると、どちらの場合も不満足者率が増えます。
2:適当 平均放射温度MRT
グローブ温度には周囲からの放射と空気との対流の両方が反映されます。MRTを求めるには、空気温度と気流速度で対流の影響を補正します。グローブ温度だけを測れば平均放射温度になる、という理解ではありません。
3:適当 冷たい壁面の放射
冷たい壁面は体の一方向を放射によって冷やし、平均室温が適切でも不快感を生じさせます。冷壁による放射温度の非対称は10℃未満が推奨の目安です。壁面と外気の温度差や、室内の上下の空気温度差を示す値とは区別します。
4:適当 着席安静時の代謝量
着席安静時はおよそ1metで、体表面積1m²当たり約58Wの発熱に相当します。平均的な成人の体表面積を約1.7m²として掛けると約100W/人となります。体表面積当たりと一人当たりの単位を取り違えないようにします。
覚えるポイント

PMV=0付近でPPDは最小の約5%。MRTはグローブ温度・空気温度・気流速度から求める。着席安静は約100W/人。

この知識の出題:2021・2025年

対象知識:PMVが0へ近づくほどPPDは低下し、最小でも約5%である。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問3 全熱交換・正圧・給気口・風圧換気

頻出度:★★

問3の正解・解説を表示

確認ポイント:自然給気口から入る冷気が、直接人体や足元へ当たらない配置を考えます。換気量の確保と温熱環境の両方が必要です。

中心テーマ:給排気口・ガラリ。中心テーマの出題:2017・2021・2024年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 静止型全熱交換器の送風機
静止型全熱交換器は給気・排気を素子に通して熱や湿分を交換しますが、素子には通気抵抗があります。両系統に送風機を設け、必要な風量を確保する計画が一般的です。熱を回収しても、空気を動かす動力が不要になるわけではありません。
2:適当 清浄空間の室圧
周囲から汚染空気を入れたくない室は、周囲より正圧にします。機械給気・自然排気の第2種、又は給気と排気を調整して正圧にする第1種が適します。感染性の汚染を室外へ出したくない陰圧病室等とは、守る対象と気流方向が異なります。
3:不適当 住宅の自然給気口
自然給気口は一般に床上1.5〜2m程度の高い位置とし、外気を室内空気と混合しやすくします。床上0.5m以下では冬の冷気が足元等へ直接当たりやすく、温熱環境に不利です。給気口の面積だけでなく、入ってからの気流も考えます。
4:適当 風圧換気と外部風速
風圧差は外部風速の2乗に比例し、開口を通る風量は圧力差の平方根に比例します。両者を合わせると、風向・開口条件が同じなら風量は概ね外部風速に比例します。風速の2乗がそのまま換気量になるわけではありません。
覚えるポイント

住宅の自然給気口は一般に床上1.5〜2m程度の高位置。清浄空間は正圧を保つ。風圧換気量は同条件で概ね外部風速に比例。

この知識の出題:2021年

対象知識:住宅の自然給気口は冷気の直接流入を避けるため、一般に高い位置へ設ける。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問4 結露・自然対流・断熱材・Low-E

頻出度:★★★

問4の正解・解説を表示

確認ポイント:断熱材は空気を含むことで熱を通しにくくします。水を含んだときの性能は、その水と空気の熱伝導率から考えます。

中心テーマ:熱伝導率・熱抵抗・壁体温度分布。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2023・2024・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 二重サッシの気密
室内側サッシの気密性を高めると、暖かく湿った室内空気がサッシ間の冷たい空間へ入りにくくなります。冬のサッシ間結露を防ぐ方向の対策です。屋外側だけを気密化して室内から水蒸気を入れ続ける計画と区別します。
2:適当 壁面の自然対流
壁面と室内空気の温度差が大きいと、空気の密度差による浮力が強まり、自然対流が活発になります。そのため自然対流熱伝達率は一般に高くなります。風を機械で送る強制対流ではなく、温度差が生む流れを考えます。
3:不適当 断熱材の含水
水は空気より熱伝導率が高いため、繊維系断熱材の空隙が水で満たされると熱を通しやすくなります。含水率が増すと一般に断熱性能は低下し、向上するという設問は逆です。壁内の結露防止は断熱材の性能維持にも関係します。
4:適当 Low-Eの位置
Low-Eガラスを屋外側に配置した複層ガラスは、一般に日射熱を屋外へ逃がしやすく、室内側配置より遮熱性を高められます。日射取得型・遮蔽型は地域や季節に合わせて選びます。日射を遮る性能と温度差に対する断熱性能を分けます。
覚えるポイント

繊維系断熱材が濡れると一般に断熱性能は低下。冬の二重サッシは室内側の気密を高くする。Low-Eの屋外側配置は遮熱に有利。

この知識の出題:2021年

対象知識:繊維系断熱材の含水率が増えると、一般に断熱性能は低下する。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問5 煙の移動・避難速度・待避・歩行経路

頻出度:★★★

問5の正解・解説を表示

確認ポイント:避難に使える経路は、家具や障害物を通過できないことを前提に考えます。直線距離だけでは時間を過小評価します。

中心テーマ:防火区画・避難計画。中心テーマの出題:2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 煙の水平移動
煙の水平方向の移動速度は約0.5〜1m/sが代表的な目安で、避難歩行速度と同程度です。そのため煙が迫ってから動けば必ず逃げ切れるとは限りません。階段等を約3〜5m/sで上昇する鉛直方向の煙の移動とは区別します。
2:適当 階段の下降速度
劇場等の避難計画で、階段を下りる速度は約0.6m/sを一般的な目安として用います。水平な廊下の歩行速度をそのまま当てはめません。避難者の状態や混雑によって実際の速度は変わるので、経路条件に応じて計画します。
3:適当 一時待避空間
超高層では避難距離が長く、医療福祉施設では介助が必要な人もいるため、一度に屋外まで移動できない場合があります。一時待避できる空間を途中に確保すれば、段階的な移動や介助を行いやすくなります。出口だけでなく移動中の安全を考える対策です。
4:不適当 家具を避ける歩行距離
家具を通り抜けることはできないため、実際に歩ける経路に沿って距離を測ります。最遠点から出口までの直線距離では、迂回を無視して避難時間を過小評価します。家具の配置にかかわらずとした設問が不適当です。
覚えるポイント

居室内の歩行距離は家具等を避けた実際の経路で測る。階段下降は約0.6m/sが目安。長距離・介助避難では一時待避空間を確保。

この知識の出題:2021年

対象知識:避難の歩行距離は、家具等を避けた実際に通れる経路で測る。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:4番

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問6 永久日影・長時間日影・植栽・採光

頻出度:★★

問6の正解・解説を表示

確認ポイント:影の長さと、長時間影が重なる領域は同じ量ではありません。建物の高さ・幅・平面方向を分けて考えます。

中心テーマ:日影・日照図表。中心テーマの出題:2021・2022年(10年中2年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 永久日影
夏至は日照可能時間が最も長く、その日でも終日影になる部分を永久日影と呼びます。冬至だけ日が当たらない場所とは異なります。どの日の終日日影を見ているかを、定義と組み合わせて覚えます。
2:不適当 長時間日影と建物の幅
4時間以上等の長時間日影の領域は、一般に建物の東西方向の幅に大きく影響されます。高さは影を遠くへ伸ばしますが、同じ場所で長く重なるかは幅も重要です。設問は長時間日影について、高さの影響がより大きいとした点が不適当です。
3:適当 西側の落葉樹
西側の落葉樹は、夏の午後の低い太陽による強い西日を遮り、冬には落葉して日射を取り込みやすくなります。同じ外壁条件なら年間の負荷軽減に有効です。南側の高い夏の太陽への対策とは、日射の角度や時間帯が異なります。
4:適当 縦長窓と照度均斉度
同面積・中央付近の窓なら、縦長窓は上端を高くでき、室奥の床面へ光を届けやすくなります。窓際と奥の照度差を抑え、床面照度の均斉度を高めやすい条件です。窓面積だけでなく形と高さも採光に関係します。
覚えるポイント

長時間日影の領域は一般に東西方向の幅に大きく影響される。西側の落葉樹は夏の西日を遮る。縦長窓は奥まで光を届けやすい。

この知識の出題:2021・2022年

対象知識:長時間日影の領域は、一般に建物の東西方向の幅に強く影響される。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:2番

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問7 照度・輝度・曇天空・配光・演色性

頻出度:★★★

問7の正解・解説を表示

確認ポイント:光源の各方向の強さを表す光度と、面に届いた光を表す照度を区別します。単位も一緒に確認しましょう。

中心テーマ:光束・光度・輝度・発散度。中心テーマの出題:2017・2020・2021・2024・2025・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 面の明るさと反射率
照度が同じでも、面の反射率が低ければ暗く、高ければ明るく見えやすくなります。見え方には輝度や背景との対比も関係するため、入射する光の量である照度だけでは面の明るさを予測できません。照度と輝度を区別します。
2:適当 CIE標準曇天空
CIE標準曇天空では輝度が高度に応じて変わり、方位には依存しません。天頂付近が地平線付近より明るい分布です。天空が一様な輝度という条件や、太陽周辺が明るい晴天空の分布とは別のモデルです。
3:不適当 配光曲線の物理量
配光曲線は、光源が各方向へ出す光度の分布で、単位はcdです。照度は受照面に届く光束密度で、距離や入射角にも依存するため、この曲線の対象ではありません。設問は光度と照度を取り違えています。
4:適当 同色温度とRa
相関色温度が同じでも、波長ごとの光の構成である分光分布が異なれば、物体の色の見え方が変わりRaも異なります。光源の白っぽさが似ていることと、物体色を基準光に近く見せられることは同じではありません。
覚えるポイント

配光曲線は方向ごとの光度cdの分布。照度lxや輝度cd/m²ではない。CIE標準曇天空の輝度は方位に依存しない。

この知識の出題:2021・2026年

対象知識:配光曲線は方向ごとの光度の分布であり、照度や輝度の分布ではない。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:3番

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問8 マンセル・混色・光色・XYZ

頻出度:★★★

問8の正解・解説を表示

確認ポイント:光を足す場合と、光を吸収する色材を重ねる場合では、明るさの変化が逆になります。

中心テーマ:加法混色・減法混色。中心テーマの出題:2017・2019・2020・2021・2024・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 マンセル明度と反射率
マンセル明度V=5の視感反射率はおよそ20%です。明度の尺度は黒0・白10ですが、反射率0〜100%と単純に比例するものではありません。V=5だから反射率50%、と機械的に換算しないようにします。
2:不適当 減法混色と加法混色
複数の色光を重ね、増やすほど明るくなるのは加法混色です。減法混色は特定の波長を吸収する色材等を重ねるもので、一般に暗くなります。設問は加法の説明を減法の名称にしており、光を足すか吸収するかが判断の鍵です。
3:適当 相関色温度と光色
相関色温度は黒体の色に近い光色を温度で表した指標で、光色のすべての違いを一つの数値で表せません。同じ相関色温度でも黒体軌跡からの偏差等が異なれば、緑み・赤み等の違う光色に見える場合があります。
4:適当 XYZのY
XYZ表色系のYは明るさに関する成分で、反射物体の色では視感反射率を示します。色度座標x・yでは明るさ成分を分けて扱います。XYZの各値を、マンセルの色相・明度・彩度へそのまま対応させないようにします。
覚えるポイント

加法混色は光を重ねて明るく、減法混色は吸収媒質を重ねて暗くなる。マンセルV=5の視感反射率は約20%。XYZのYは明るさに関係。

この知識の出題:2017・2020・2021・2026年

対象知識:減法混色は光を吸収する媒質を重ねて暗くなり、光を重ねて明るくするのは加法混色である。

2017〜2026年の10年中4年に出題。

正解:2番

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問9 壁の遮音・吸音・床衝撃音・二重壁

頻出度:★★

問9の正解・解説を表示

確認ポイント:二重壁は壁の質量と空気層のばねで共振系をつくります。空気層を厚くしたときの周波数の方向を確認します。

中心テーマ:二重壁・複層ガラスの共振。中心テーマの出題:2017・2021・2022年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 板厚とコインシデンス
同じ材料の板では、薄いほどコインシデンスによる遮音低下の限界周波数が高くなります。厚くすれば質量則では有利ですが、性能が落ちる周波数域も移ります。厚さと全周波数帯域の遮音性能を単純に比例させないことが重要です。
2:適当 吸音率の定義
吸音率は、内部で吸収された音と反対側へ透過した音の和を、入射音のエネルギーで割ります。どちらも元の室へ反射して戻らないためです。透過分を含むので、吸音率が高いことがそのまま高い遮音性能を意味するわけではありません。
3:適当 重量床衝撃音
飛び跳ね等の重量床衝撃音は、床構造自体の振動が大きく関係します。カーペット等は軽量衝撃音には有効でも、重量衝撃音の大幅な改善は期待しにくいものです。仕上げ材だけでなくスラブの剛性等も考慮します。
4:不適当 空気層厚さと共振周波数
二重壁の間の空気層はばねとして働き、厚くすると一般にそのばねが柔らかくなります。同じ壁の条件なら共振周波数は低くなるので、高くなるとした設問は逆です。空気層厚さの平方根に反比例する関係で理解します。
覚えるポイント

二重壁の空気層を厚くすると共振周波数は低くなる。吸音率には透過分も含む。柔らかい床仕上げだけでは重量床衝撃音の改善は小さい。

この知識の出題:2021年

対象知識:中空二重壁の空気層を厚くすると、共振周波数は低くなる。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:4番

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問10 聴覚感度・防音塀・距離減衰・残響

頻出度:★★

問10の正解・解説を表示

確認ポイント:同じ音圧でも、周波数で聞こえる大きさは変わります。残響式の比較は分母の違いを確認します。

中心テーマ:等ラウドネス・聴覚感度。中心テーマの出題:2018・2021・2025年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 耳の周波数感度
同じ音圧レベルでも耳の感度は周波数で変わり、一般に3〜4kHz付近で最も大きく感じやすくなります。10kHz付近が最大という記述は不適当です。音圧レベルが等しいことと、同じ大きさに聞こえることを分けます。
2:適当 防音塀の回折減衰
高音は波長が短く、障壁の背後へ回り込みにくいため、防音塀の減衰効果が一般に大きくなります。低音は長波長で回折しやすく、塀の陰へ届きやすい性質があります。音を吸収する仕組みではなく、回折で回り込む経路を考えます。
3:適当 無限大の面音源
理想的な無限大の面音源では、エネルギーが平面状に進み、幾何拡散による距離減衰を生じません。実際の有限な音源や空気吸収等の影響までないという意味ではありません。点音源・線音源・面音源の理想化条件を区別します。
4:適当 Sabine式とEyring式
Sabine式の分母はSα、Eyring式は−Sln(1−α)です。平均吸音率が大きいと後者の分母がより大きくなるため、Eyring式の残響時間のほうが短くなります。したがってSabine式の値は長くなり、両式が常に同じではありません。
覚えるポイント

聴覚は一般に3〜4kHz付近に敏感。高吸音率ではSabine式の残響時間はEyring式より長い。防音塀は高音に有効。

この知識の出題:2018・2021年

対象知識:同じ音圧レベルでは、聴覚は一般に3〜4kHz付近に最も敏感である。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問11 蓄熱槽・冷却塔・冷凍機・排熱利用

頻出度:★★★

問11の正解・解説を表示

確認ポイント:熱量は流量と温度差の積に関係します。小負荷時にも利用温度差を保つには、流量を変える必要があります。

中心テーマ:蓄熱方式・運転制御。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 水蓄熱槽の流量制御
熱量は水の流量と温度差の積に関係します。小負荷でも流量を一定にすると温度差が小さくなり、蓄熱槽の利用温度差を確保しにくくなります。負荷に応じて流量を調整することが必要で、一定流量にした設問の制御方針は不適当です。
2:適当 冷却塔ファンの制御
必要な冷却能力に合わせてファンを止めたり回転数を下げたりすれば、冷却塔の過剰運転を減らせます。送風機動力の低減に有効です。冷却水温や負荷が変わっても常に最大風量で運転する計画と比較して考えます。
3:適当 冷却水温とCOP
冷却水入口温度を下げると凝縮温度を低くでき、冷凍機が持ち上げる温度差が小さくなります。そのためCOP改善に有利です。実際には機器の許容範囲で制御し、冷却水を低くすれば無制限に有利という意味ではありません。
4:適当 排熱投入型吸収冷温水機
排熱投入型吸収冷温水機は、ガスエンジンの排熱を吸収サイクルの熱源へ利用し、直接投入する燃料を減らします。発電と熱利用を組み合わせることで総合効率を高められます。電力だけでなく捨てていた熱を利用する仕組みです。
覚えるポイント

熱量=流量×比熱×温度差。蓄熱の利用温度差を確保するには負荷に応じた流量制御。冷却水温を下げると冷凍機の温度リフトが小さくなる。

この知識の出題:2021年

対象知識:水蓄熱槽の利用温度差を確保するには、負荷に応じた流量調整が必要である。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:1番

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問12 定風量・分散空調・放射・床吹出し

頻出度:★★

問12の正解・解説を表示

確認ポイント:床吹出しの冷房・暖房で、空気の混ざり方や温度分布が異なります。室温制御の方式と熱源の配置も分けます。

中心テーマ:床吹出し空調。中心テーマの出題:2018・2021・2023年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 CAVとVAVの搬送動力
定風量方式は負荷が小さくなっても基本的に同じ風量を送ります。VAVは風量を減らし、適切なファン制御で部分負荷時の搬送動力を抑えられるため、一般に定風量のほうが動力を多く消費します。熱源の効率とは別に送風動力を比較します。
2:適当 個別分散方式のスペース
室・ゾーン近くの天井内等へ機器を分散して設置できるため、大きな中央機械室やダクトに必要なスペースを抑えやすい方式です。一方、分散する機器の点検・更新場所も確保します。機器の配置と搬送経路の両方でスペースを考えます。
3:適当 放射空調
天井等のパネルを冷却・加熱し、人体との放射熱交換を利用します。強い気流を使わずに平均放射温度を調整でき、気流や温度むらの不快感を抑えやすい方式です。冷房ではパネル表面の結露や湿度処理も併せて計画します。
4:不適当 暖房時の床吹出し
床吹出しの暖房では暖気が上昇・混合し、一般に居住域の上下温度差は小さくなります。「暖房だから垂直温度差が大きい」とした設問は不適当です。冷房時の成層の利用と、暖房時の空気の動きを分けて理解します。
覚えるポイント

VAVは部分負荷時の送風動力を抑えやすい。床吹出しの暖房では、一般に居住域の上下温度差は小さい。放射空調は強い気流を抑えられる。

この知識の出題:2018・2021年

対象知識:床吹出しの暖房では、一般に居住域の上下温度差は小さい。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問13 用途別の設計換気量

頻出度:★★★

問13の正解・解説を表示

確認ポイント:人数当たりと面積当たりの原単位を分けて計算します。客席数が与えられている場合は、一人当たりの風量も確認します。

中心テーマ:換気量・汚染物質濃度。中心テーマの出題:2017・2021・2022・2025・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 一般事務室
40席に対し1,200m³/hなので、一人当たりは30m³/(h・人)です。一般事務室の代表的な設計外気量の目安に合います。床面積だけでなく人数の条件も確認し、換気量と換気回数を混同しないようにします。
2:適当 喫茶店の客席
40席で1,200m³/hは、一人当たり30m³/hとなり、喫茶店客席の一般的な目安として適当です。厨房の換気は別に計画します。客席面積100m²という条件に惑わされず、対象となる人数と用途を確認します。
3:不適当 劇場の客席
6,000m³/hを400席で割ると15m³/(h・人)で、一般的な目安に比べ不足します。30m³/(h・人)なら約12,000m³/hです。人数が多い用途では、一人当たりの値へ直して確かめると、換気量の過不足を判断しやすくなります。
4:適当 自走式地下駐車場
自走式屋内駐車場では、床面積当たり14m³/(h・m²)程度が代表的な換気量の目安です。1,000m²なら14,000m³/hとなり適当です。人の呼気を主に考える居室と、車の排気ガスを扱う駐車場では原単位が異なります。
覚えるポイント

事務室・喫茶店・劇場の代表的目安は30m³/(h・人)。劇場400席なら約12,000m³/h。自走式駐車場は14m³/(h・m²)程度。

この知識の出題:2021年

対象知識:劇場客席の設計換気量は人数当たり約30m³/(h・人)を代表的目安として確認する。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問14 雑用水・冷却塔・水槽・給水比率

頻出度:★★★

問14の正解・解説を表示

確認ポイント:雑用水に使える用途であっても、冷却塔では別の水質条件が求められます。すべての用途へ同じ水を使えると考えないようにします。

中心テーマ:冷却塔。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2023・2025年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 冷却塔補給水の水質
冷却塔へ供給する水は、水道法の水質基準に適合させる必要があります。排水を再利用した雑用水を、便器洗浄等と同じ扱いでそのまま補給する計画は不適当です。飛散水による衛生上の影響もあるため、再利用可能な用途と必要水質を分けます。
2:適当 雑用水用の床下ピット
飲料用と別系統にした雑用水槽であれば、鉄筋コンクリート造の床下ピットを利用できます。飲料用受水槽には衛生上の構造・点検条件が別にあるため、雑用水槽の例をそのまま飲料用にも適用しません。水系統の分離が前提です。
3:適当 雨水使用量の計量
雨水を便器洗浄へ使うと、上水の量水器を通らずに下水道へ流す水が生じます。下水道料金の対象となる地域では、雨水使用量を量水計で把握する計画は適当です。原水が雨で無料でも、排水処理料金まで不要とは限りません。
4:適当 飲用水と雑用水の比率
飲食施設のない事務所では便器洗浄等の雑用水の割合が高く、飲用30%・雑用70%は代表的な計画値として妥当です。用途・器具構成で比率は変わるため、食堂や浴室のある別用途へ一律に当てはめないようにします。
覚えるポイント

冷却塔補給水は水道水質基準への適合が必要。排水再利用の雑用水をそのまま使わない。飲料用と分離した雑用水槽はRCピットを利用できる。

この知識の出題:2021年

対象知識:冷却塔補給水は水道水質基準への適合が必要で、雑用水をそのまま供給しない。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:1番

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問15 阻集器・排水温度・ディスポーザ・ビルピット

頻出度:★★

問15の正解・解説を表示

確認ポイント:阻集器は油脂除去に加えてトラップ機能をもちます。トラップを増やせば防臭効果が高くなるとは限りません。

中心テーマ:トラップ・封水・阻集器。中心テーマの出題:2017・2018・2021・2026年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 グリース阻集器のトラップ
グリース阻集器は油脂を分離するだけでなく、封水によるトラップ機能ももちます。別のトラップを追加すると二重トラップとなり、排水を妨げるおそれがあるため避けます。設問は油脂除去のみを目的とするとした点と、追加トラップの方針が誤りです。
2:適当 公共下水道への温度
公共下水道への排水温度は、原則として45℃未満にします。高温排水が下水道施設や処理へ影響するのを抑えるためです。「未満」は45℃を含まず、実際の受入条件は自治体の条例等も確認します。
3:適当 ディスポーザ排水処理
ディスポーザ排水処理システムは、粉砕機・専用配管・処理装置を一体として、排水のBOD等を受入基準以下に処理してから下水道へ流します。生ごみを粉砕するだけの機器から無条件に直接放流する計画とは異なります。
4:適当 即時排水と悪臭防止
排水が長く貯留されると腐敗・嫌気的な分解が進み、硫化水素等による悪臭や腐食が問題になります。即時排水型は滞留時間を短くして、この発生を抑えます。槽の容量を大きくするだけでなく、入った水を早く排出する計画です。
覚えるポイント

グリース阻集器の前後に別のトラップを設ける二重トラップは避ける。排水温度は原則45℃未満。ビルピットは滞留を短くして悪臭を抑える。

この知識の出題:2018・2021・2026年

対象知識:グリース阻集器はトラップ機能をもち、別のトラップを追加する二重トラップを避ける。

2017〜2026年の10年中3年に出題。

正解:1番

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問16 消防用設備の非常電源

頻出度:★★★

問16の正解・解説を表示

確認ポイント:燃料の種類だけで非常電源への適否を判断しません。停電時にも必要な電力を供給できる条件を確認します。

中心テーマ:非常電源・発電設備。中心テーマの出題:2018・2019・2020・2021・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 非常電源専用受電
専用受電設備は商用電源に依存し、広域停電等で供給が断たれると発電できません。大規模な特定防火対象物では、消防用設備等の非常電源として採用できない条件があります。専用回路と、停電時に独立して電力を供給できる電源を区別します。
2:適当 発電機の起動時間
消防用の自家発電設備で蓄電池による補償を使わない場合、停電から電圧確立・投入まで40秒以内を確保します。始動を始めるまでの時間だけではありません。所定時間内に消防用設備へ給電できる起動性能を求める条件です。
3:適当 デュアルフューエル
デュアルフューエルは通常時にガスを利用し、ガス供給停止時には重油等へ切り替えて発電を継続できる方式です。一つの燃料供給経路が止まったときへの備えとなります。切替性能や備蓄量も含め、必要な継続時間を確保します。
4:不適当 燃料電池の採用条件
燃料電池設備も、消防法の構造・性能等の条件に適合すれば消防用設備の非常電源に使えます。気体燃料だから一律に不可という設問は誤りです。燃料供給が断たれた場合の備え等、非常電源としての供給条件を満たすことが必要です。
覚えるポイント

基準に適合する燃料電池は非常電源に使用できる。蓄電池で補わない自家発電は電圧確立・投入まで40秒以内。専用受電は商用停電に依存。

この知識の出題:2018・2021・2026年

対象知識:基準に適合する燃料電池設備は、消防用設備等の非常電源として使用できる。

2017〜2026年の10年中3年に出題。

正解:4番

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問17 照明率・器具効率・配光・室指数

頻出度:★★

問17の正解・解説を表示

確認ポイント:照明率は光源の光束のうち作業面へ届く割合です。器具から出る光の割合だけでなく、配光や室の形も関係します。

中心テーマ:照明率・室指数・器具配置。中心テーマの出題:2020・2021・2026年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 器具効率と照明率
配光が同じなら、器具効率が高いほど光源の光束が器具外へ多く出て、作業面へ届く割合も大きくなります。照明率は光源全光束を分母とするため、器具効率の影響を受けます。器具外の光束を分母にした率と混同しないようにします。
2:不適当 配光の広がり
配光が広がると壁等へ向かう光が増え、直接照明では一般に作業面へ届く割合が小さくなります。照明率が高くなるという設問の方向は逆です。広い範囲を照らすことと、作業面へ効率よく光を届けることは同じではありません。
3:適当 室内反射率
室指数等の条件が同じなら、天井・壁等の反射率が高いほど相互反射で作業面へ届く光が増え、照明率が高くなります。同じ器具・光束でも、室内仕上げによって必要な照度の得やすさが変わります。
4:適当 室指数
室指数K=LW/{h(L+W)}が大きいほど、壁面への損失が相対的に小さくなり、一般に照明率は高くなります。L・Wは室寸法、hは作業面から器具までの高さです。室指数を面積だけの値とせず、器具高さとの関係も確認します。
覚えるポイント

同条件で配光が広がると、直接照明では一般に照明率が低下。反射率や室指数が高いと作業面へ光が届きやすい。

この知識の出題:2021・2026年

対象知識:器具効率が同じ直接照明では、配光が広がると一般に照明率は低下する。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:2番

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問18 自動消火・泡・水幕・消防用水

頻出度:★★★

問18の正解・解説を表示

確認ポイント:在館者の初期消火設備の専用水源と、消防隊が吸水する消防用水を区別します。

中心テーマ:消火栓・連結送水・消防用水。中心テーマの出題:2019・2020・2021・2024・2025・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 パッケージ型自動消火
所定の用途・面積・構造等の適用条件を満たすパッケージ型自動消火設備は、スプリンクラー設備の代替にできます。設問の特別養護老人ホームへの採用は適当です。機器名だけでどの規模の建物にも代替できると考えず、適用範囲を確認します。
2:適当 泡消火設備
泡は燃焼面を覆って酸素供給を遮る窒息効果と、含水による冷却効果等をもちます。液体燃料火災を想定する駐車場への採用は適当です。使用する薬剤と、燃える物や施設の用途を対応させて考えます。
3:適当 ドレンチャー
ドレンチャーは水幕をつくり、外部からの火炎や放射熱による延焼を防ぐ設備です。文化財等の建物を周辺火災から守る目的に適しています。室内で起きた火災の初期消火設備と、外からの延焼を遮る設備を分けます。
4:不適当 消防用水の用途
消防用水は、公設消防隊がポンプ車で吸い上げて消火活動に使うための水源です。屋内消火栓やスプリンクラーの初期消火設備の専用水源を指す名称ではありません。どの設備・誰が使う水かを混同した設問が不適当です。
覚えるポイント

消防用水は消防隊がポンプ車で吸い上げて使う水源。ドレンチャーは水幕による延焼防止。泡は窒息・冷却効果等を利用。

この知識の出題:2021・2025年

対象知識:消防用水は初期消火設備の専用水源ではなく、消防隊が吸水する水源である。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問19 昇降機・並列ファン・給湯・屋外機配置

頻出度:★★

問19の正解・解説を表示

確認ポイント:屋外機の配置で配管長と高低差が変わると、損失や運転効率に影響します。各機器の特性と系統全体を併せて考えます。

中心テーマ:個別分散・パーソナル空調。中心テーマの出題:2019・2021・2024・2026年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 エレベーター機械室の例外
エレベーター機械室の面積は、機械の配置・管理に支障がない場合に所定の面積条件の例外を適用できます。昇降路の水平投影面積の2倍以上でなければ常に不可、という扱いではありません。原則と例外の条件を区別します。
2:適当 送風機の並列運転
並列運転で流量が増えると、配管・ダクト等の系統抵抗も増え、ファンの運転点が変わります。そのため合計風量は一般に単独運転時の2倍にはなりません。送風機2台という台数だけでなく、ファン特性と系統抵抗の交点で考えます。
3:適当 ヒートポンプ給湯
ヒートポンプ給湯は、電力を使って外気中の熱をくみ上げて湯を加熱する方式です。冷媒に二酸化炭素を使う機種があります。電気ヒーターの発熱だけで水を温める方式とは異なり、周囲の熱も利用します。
4:不適当 冷媒配管と高低差
各階へ分散すると冷媒配管が短く、高低差も小さくなり、一般に配管損失を抑えて効率改善に有利です。効率が低下するという設問は逆です。実際には屋外機周囲の通風や熱の再吸込みにも配慮しますが、設問の配管条件は有利な方向です。
覚えるポイント

同じファンを2台並列にしても一般に風量は単独の2倍にならない。冷媒配管を短くし高低差を減らすことは、一般に効率改善に有利。

この知識の出題:2021年

対象知識:マルチ空調の冷媒配管長・高低差を減らすことは、一般に運転効率の改善に有利である。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:4番

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問20 BELS・外皮基準・BCP・地域冷暖房

頻出度:★★★

問20の正解・解説を表示

確認ポイント:本問は2021年当時のBELSの表示です。記事の頻出度の星と、建物の省エネ性能を示すBELSの星は別のものです。

中心テーマ:BELS・BEI・省エネ表示。中心テーマの出題:2017・2020・2021・2023・2024・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 BEIとBELSの星
BEIは設計一次エネルギー消費量を基準一次エネルギー消費量で割った値です。小さいほど省エネ性能が高く、出題当時のBELSでも星が増える方向です。設問は大小が逆です。2021年当時の5段階表示と、現在の表示様式は区別して確認します。
2:適当 住宅外皮性能の基準
住宅外皮は、原則として地域区分ごとのUAと冷房期ηACの所定の基準で評価します。UAは断熱、ηACは冷房期の日射熱の入りやすさに関係します。一次エネルギー消費量の基準とは、評価対象が異なることも確認します。
3:適当 ライフライン停止への備え
BCPでは必要な業務と継続時間を定め、広域停電・断水・ガス停止に備えた設備を計画します。救護・避難の役割を担う施設は、被災後も機能を保つ備えが重要です。平常時の効率だけでなく、燃料・水・電源の継続供給を考えます。
4:適当 地域冷暖房と未利用熱
地域冷暖房は、熱源の集約や未利用熱の利用によってエネルギー消費・排熱を抑える効果が期待できます。都市内の熱環境改善にも寄与し得ます。単に複数の建物へ配管をつなぐだけでなく、熱源効率や排熱の扱いを含めて考えます。
覚えるポイント

BEI=設計消費量/基準消費量で、小さいほど高性能。出題当時のBELSは5段階表示。現在の受験では表示様式や適用年度も確認。

この知識の出題:2021・2026年

対象知識:BELSの星はBEIが小さく高性能であるほど増える方向で評価する。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

出題年度・改正の注意:出題当時はBELSの旧5段階表示。2024年4月に表示様式が改定されました。BEIが小さいほど高性能という判断は共通です。

正解:1番

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全20問の正解番号

正解番号の一覧を表示
問題 正解 問題 正解
問1 2 問11 1
問2 1 問12 4
問3 3 問13 3
問4 3 問14 1
問5 4 問15 1
問6 2 問16 4
問7 3 問17 2
問8 2 問18 4
問9 4 問19 4
問10 1 問20 1

本記事は独自に作成した学習用解説です。問題文・図表の全文は掲載していません。正解番号は試験センターの公表資料と照合しています。制度・設計標準等は2021年の設問の指定年度・条件に沿って確認し、今後の受験では適用される資料の版や改正内容も確認してください。