家庭でよく見るコンセントをDIYで交換・修理してみよう

家庭の壁についている、いわゆる「普通のコンセント」。長年使っていると、割れたり、黄ばんだり、グラグラしてきたりします。

この記事では、一般的な2口コンセントと、アースターミナル付きコンセントをDIYで交換する流れを紹介します。

⚠ 必ずお読みください(重要)

  • コンセントの交換は、原則として 電気工事士の資格が必要な工事 です。
  • 無資格での工事は、法律違反 になる場合があります。
  • 誤った施工は、感電・火災・機器の故障 につながるおそれがあります。

この記事は、あくまで「作業の様子・流れ」を紹介するものであり、作業を推奨するものではありません。実際に作業する場合は、資格を持った方が自己責任で行ってください。

そして作業前には、必ずブレーカーを「切」にしてから始めましょう。


1. 一般的な普通のコンセントを交換しよう

まずは、家庭で一番よく見るタイプの2口コンセントを交換していきます。

1-1. 必要な道具

  • プラスドライバー(必須)
  • マイナスドライバー(先端幅 約5.5mm・必須)
    → これより太いと、既設コンセントの「配線外し穴」に入らず、配線を外しづらくなります。
  • 作業用手袋(できればゴム製)
    → 感電・ケガ防止のため。
  • メガテスター(あれば)
    → 作業後に絶縁状態を確認するため。
  • 検電器(あれば)
    → ブレーカーを切った後、本当に電気が来ていないか確認するため。
  • ケーブルストリッパー(必要に応じて)
    → 被覆を剥き直す場合に使用。
  • 圧着ペンチ・ペンチ(必要に応じて)
    → 配線を切断・加工するときに使用。
  • テスター(あれば)
    → 最後に電圧が正しく出ているか確認するため。
  • 紙やすり(必要に応じて)
    → 芯線(銅線)がサビているときに軽く磨きます。
  • カッターナイフ(必要に応じて)
    → 器具がうまく収まらない場合に、石こうボードを少し削るのに使います。

Amazonリンク:
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー +2×100 220
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー -5.5×100 220

1-2. 交換する部品

この記事では、次のような部材を例として使っています。

  • 2口コンセント本体
  • コンセント取り付け枠
  • 化粧プレート(2口や3コ用など)
  • 石こうボード用のはさみ金物

パナソニック(Panasonic) フルカラー埋込ダブルコンセント WNP1302MWP 【純正パッケージ品】
パナソニック(Panasonic) フルカラーコンセント WN1302P
パナソニック(Panasonic) フルカラー取付枠/P WN3700P 【純正パッケージ品】
パナソニック(Panasonic) モダンプレート3コ用 ホワイト WN6003SW
パナソニック(Panasonic) 石膏ボード用はさみ金具 適合壁厚7~18mm WN3993KP

機種名はお好みで変更しても大丈夫です。既存のプレートや壁の開口サイズに合うものを選びましょう。

1-3. 一般的なコンセントの交換手順

① ブレーカーを落とす

  1. 分電盤を開け、該当回路のブレーカーを「切」にします。
  2. 検電器があれば、コンセントに電気が来ていないことを確認します。

ここが一番大事なステップです。必ず電源を切ってから作業してください。

② カバーと枠を外す

  1. マイナスドライバーを使って、表側の化粧カバーを外します。
  2. 次に、コンセント本体を固定している「枠」を外します。

壁やカバーを傷つけないように、少しずつこじるように外すのがコツです。



③ コンセント本体を手前に出す

枠を外すと、コンセント本体を手前に引き出すことができます。引き出すと、石こうボードに挟み込んでいる「はさみ金物」が見えるはずです。これで固定の仕組みも確認できます。

④ 既設コンセントから配線を外す

コンセント裏側を見ると、配線を抜くための「配線外し穴」があります。

  1. その「はずし穴」に、マイナスドライバーをしっかり差し込みます。
  2. ドライバーで穴の内部を押さえながら、配線をまっすぐ引き抜きます。

無理に引っ張ると、芯線が傷んだり、器具を壊してしまうことがあるので、「はずし穴」を必ず使いましょう。

(参考)

ペン先の位置にマイナスドライバーを少し強めに差し込むと配線が抜けるようになります。写真はコンセントをひっくり返したものですが、ちゃんと「はずし穴」と書いてくれています。

⑤ 新しいコンセントの端子を確認する

新しいコンセントにも、端子の近くに表示があります。

  • 「W」などと表示された側 → 白い線(中性線)を接続する側
  • もう一方 → 黒や赤の線(電圧側)を接続する側

この表示を間違えると危険なので、作業前にしっかり確認しておきます。

⑥ 新しいコンセントに配線を差し込む

  1. 白い線を、「W」表示のある端子にまっすぐ差し込みます。
  2. 黒(または赤)の線を、反対側の端子に差し込みます。

奥までしっかり差し込まれているか、軽く引っ張って確認します。抜けそうなら、もう一度差し込み直してください。

⑦ はさみ金物で壁に固定する

  1. はさみ金物をコンセントに取り付け、枠と一緒に石こうボードを挟み込むようにセットします。
  2. プラスドライバーでネジを締めると、はさみ金物とコンセントの間隔が狭くなり、壁にしっかり固定されます。

ぐらつきがないか、コンセントを軽く押して確認しておきましょう。



⑧ 枠とカバーを戻す

  1. 新しい枠を取り付けます。
  2. 化粧カバーをパチンとはめ込みます。

見た目はこれで元どおり、もしくは新品で少しキレイになっているはずです。


⑨ 通電して検電器・テスターで確認する

  1. 分電盤に戻り、ブレーカーを「入」にします。
  2. 検電器で、コンセントに電気が来ているか確認します。

家庭用コンセントでは、

  • 差し込み口の短い方に電圧が掛かっている(通常は右側)
  • 長い方は中性線側で、最終的に大地(アース)につながっている

という状態が正しい結線です。

テスターがあれば、100V前後の電圧が出ているか確認しておくと安心です。



2. アースターミナル付きのコンセントを交換しよう

続いて、冷蔵庫のコンセントなどでよく見かける、アースターミナル付きコンセントを交換します。見た目は普通のコンセントに似ていますが、下部などにアース端子が付いているタイプです。

2-1. 交換の考え方

基本的な交換手順は、1章で紹介した「普通のコンセント」とほぼ同じです。

違いは、

  • 緑色のアース線が、アースターミナルに接続されている

という点です。

2-2. アース付きコンセントの交換手順(概要)

  1. ブレーカーを「切」にし、電気が来ていないことを確認する。
  2. 化粧カバーと枠を外し、コンセント本体を手前に引き出す。
  3. アース線(緑の線)がどこに接続されているか、よく確認しておく。
  4. 配線外し穴を使って、電源線とアース線を外す。
  5. 新しいコンセントの端子表示を確認し、
    ・電源線(白・黒など)をそれぞれの端子に差し込む。
    ・緑のアース線をアース端子に接続する。
  6. はさみ金物と枠で石こうボードに固定する。
  7. 枠とカバーを戻す。
  8. ブレーカーを「入」にし、検電器やテスターで電圧・アースの状態を確認する。

手順自体は、普通のコンセントと変わりません。違いは、アース線を確実に元どおり、もしくは正しい端子に接続することです。






まとめ

  • 普通の2口コンセントも、アースターミナル付きコンセントも、基本的な交換手順は同じ流れで行えます。
  • ただし、どちらも 電気工事士の資格が必要な工事 であり、必ず ブレーカーを切ってから作業する ことが大前提です。
  • 配線を外すときは「配線外し穴」を使い、新しいコンセントでは端子の表示(W側=白線、中性線側など)をよく確認しましょう。
  • 最後に、検電器やテスターで電圧を確認し、正しく100Vが出ていることをチェックしてから使用するようにしてください。

電気やコンセントに関する疑問、「ここがよく分からなかった」などがあれば、コメントから気軽に質問してください。面白いもの・他の方の参考になりそうな内容は、今後の記事でも取り上げていきたいと思います。