令和8年度(2026年)の一級建築士試験「学科Ⅰ・計画」について、全20問の正解と学習上のポイントを整理しました。各問の解説は、クリックすると開きます。

公式の試験問題PDFを見ながら学習してください。

問1〜18・20は不適当な選択肢を選ぶ問題、問19は適当な組合せを選ぶ問題です。以下の「適当・不適当」は、原問題の各選択肢に対する判定を表します。

頻出度の見方(2017〜2026年の10年分)

★★★:頻出(5年以上)/★★:そこそこ出題(2〜4年)/★:出題が少ない(1年)。各問の4選択肢に含まれる知識テーマについて、同じテーマが選択肢に現れた年度を数えています。同じ年度は重複して数えません。問題全文が同じ形で出た回数ではありません。

以前整理した類似問題データのテーマ分類を基準とする学習用の目安です。将来の出題を保証するものではありません。具体的な対象テーマ・出題年度は、正解・解説を開くと確認できます。

問1 倫理・居場所・働き方の用語

頻出度:★★

問1の正解・解説を表示

確認ポイント:ABWは「どこへ企業を移すか」と「活動に応じて場所を選ぶか」のどちらを表す用語でしょうか。

集計対象:コンプライアンス/モラルハザード/居場所と働き方。同じテーマが出た年度:2017・2023・2026年(10年中3年)。

正解:4番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 コンプライアンス
コンプライアンスには社会規範や倫理も含む。
2:適当 モラルハザード
モラルハザードは倫理的規律の弱まりや不正利益追求等を指す。
3:適当 サードプレイス
サードプレイスは家庭・職場等とは異なる心地よい居場所。
4:不適当 ABW
ABWは活動に応じて働く場所を選ぶ方式。地方の一拠点へ集約する働き方ではない。
覚えるポイント

ABWは働く場所を仕事内容に合わせる考え方です。集中作業、打合せ、共同作業では適した環境が異なるため、企業の移転先を一つに決める話とは分けて覚えます。

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問2 日本の歴史的建築物

頻出度:★★

問2の正解・解説を表示

確認ポイント:薬師寺東塔は何重の塔でしょうか。屋根の見える数と、塔の層数を区別して説明できますか。

集計対象:円覚寺舎利殿/石山寺多宝塔/鳳凰堂/薬師寺東塔。同じテーマが出た年度:2021・2023・2026年(10年中3年)。

正解:4番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 円覚寺舎利殿
円覚寺舎利殿は扇垂木・詰組等による禅宗様。
2:適当 石山寺多宝塔
石山寺多宝塔は方形の下層と円形の上部を組み合わせる。
3:適当 平等院鳳凰堂
鳳凰堂は中堂・翼廊・尾廊と池で浄土を表す。
4:不適当 薬師寺東塔
薬師寺東塔は三重塔で、各層の裳階により六重に見える。五重塔・雲斗雲肘木等は法隆寺五重塔との混同。
覚えるポイント

薬師寺東塔は三重塔です。各層に裳階が付くため、外観では屋根が六重に見えます。「五重塔」と「六重に見える三重塔」を取り違えないことが重要です。

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問3 近代建築の作品と特徴

頻出度:★★

問3の正解・解説を表示

確認ポイント:近代建築の五原則を、シュレーダー邸の特徴として説明してよいでしょうか。

集計対象:ロビー邸/シュレーダー/バウハウス/バルセロナ・パヴィリオン。同じテーマが出た年度:2017・2020・2026年(10年中3年)。

正解:2番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ロビー邸
ロビー邸は水平線・深い軒を特徴とするプレーリーハウス。
2:不適当 シュレーダー邸
近代建築の五原則はル・コルビュジエのサヴォア邸等に対応する。シュレーダー邸はデ・ステイルの線・面・色による構成。
3:適当 バウハウス校舎
バウハウスは機能ごとの棟とガラスカーテンウォールが特徴。
4:適当 バルセロナ・パヴィリオン
バルセロナ・パヴィリオンは柱と非構造壁を分離した流動的空間。
覚えるポイント

五原則はル・コルビュジエと結び付けて覚えます。シュレーダー邸はリートフェルトによるデ・ステイルの作品です。建築物・設計者・特徴の三つを一組にすると、特徴の取り違えを見つけやすくなります。

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問4 接合・外壁・寸法体系・雨仕舞い

頻出度:★★★

問4の正解・解説を表示

確認ポイント:折板屋根の固定では、山と谷のどちらを使うのが雨仕舞いの基本でしょうか。

集計対象:木材・木質材料/外壁の等圧・雨仕舞。同じテーマが出た年度:2019・2020・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中7年)。

正解:4番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 留め加工
45度に切った部材を合わせる接合が留め加工。
2:適当 カーテンウォールのファスナー
スライドするファスナーは層間変位に追従する。
3:適当 江戸間の基準寸法
江戸間は柱心を基準とするシングルグリッド。
4:不適当 折板屋根の固定位置
折板の接合は雨水が流れる谷を避け、山部でタイトフレーム等に固定する。谷で貫通固定すると漏水しやすい。
覚えるポイント

雨水は谷に集まりやすいため、谷に貫通部を設けると漏水の弱点になります。固定する場所を、構造上の都合だけでなく水の流れからも判断します。

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問5 木造建築の材料と維持管理

頻出度:★★★

問5の正解・解説を表示

確認ポイント:心持ち材と心去り材では、乾燥や干割れの傾向をどう区別しますか。

集計対象:木材・木質材料/木造の防耐火/長期優良住宅。同じテーマが出た年度:2019・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中7年)。

正解:1番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 心持ち材と心去り材
心持ち材は中心部を含み乾燥に時間がかかり、干割れしやすい。心去りより短時間・割れにくいという説明が逆。
2:適当 木材の露出と耐火性能
大空間の火災条件を検証する方法により木材を露出する計画が可能。
3:適当 床下の点検空間
長期優良住宅の床下点検では有効高さ330mm等を確保する。
4:適当 一般流通材の採用
一般流通材の活用は入手性とコストを合理化する。
覚えるポイント

心持ち材は樹心を含む材です。乾燥時の収縮の違いによって割れが生じやすくなるため、「心持ち材のほうが乾燥が速く、干割れしにくい」という説明は逆です。樹種・寸法・乾燥方法による違いもあるので、傾向として整理します。

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問6 パッシブデザインと環境配慮

頻出度:★★

問6の正解・解説を表示

確認ポイント:自然エネルギーを利用する方法は、すべてパッシブデザインに含まれるでしょうか。

集計対象:パッシブデザイン/緑化・暑熱対策。同じテーマが出た年度:2019・2021・2026年(10年中3年)。

正解:1番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 パッシブの意味
パッシブは形状・開口等で自然の光・熱・風を利用する。太陽光発電は機器による能動的なエネルギー生成で、この定義へ同列に含めるのが不適当。
2:適当 通風と開口の大きさ
卓越風を確認し、風下開口を比較的大きくすると通風を得やすい。
3:適当 昼光の利用
昼光は照明エネルギー削減と快適性・非常時の採光等に役立つ。
4:適当 緑化と維持管理
緑化は蒸散・被覆で暑熱を抑え、水と維持管理の計画も必要。
覚えるポイント

パッシブデザインは、建物の形、開口、日射遮蔽などを工夫して、光・熱・風を利用する考え方です。太陽光発電は太陽エネルギーを使いますが、機器による発電であり、この区別ではパッシブの手法と分けます。

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問7 図書館・福祉施設・劇場・こども園

頻出度:★★★

問7の正解・解説を表示

確認ポイント:認知症グループホームと、通所介護施設の室構成を混同していませんか。

集計対象:図書館・学習空間/認知症グループホーム/劇場の舞台と客席/保育施設の室構成・面積。同じテーマが出た年度:2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

正解:2番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ラーニングコモンズ
ラーニングコモンズは共同・対話型の学習を支える。
2:不適当 認知症グループホーム
認知症グループホームは共同生活の場で、食堂と機能訓練室の兼用面積を定める説明は通所介護等との混同。
3:適当 ホワイエ
ホワイエは開演前・休憩時の集中利用を収容する。
4:適当 幼保連携型認定こども園
幼保連携の施設は機能に応じ共用の空間を設ける。
覚えるポイント

福祉施設は、似た名称でも目的と必要な室が異なります。認知症グループホームは少人数で共同生活を営む住まいです。通所介護の食堂・機能訓練室に関する基準を、そのまま当てはめないようにします。

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問8 昇降機・操作部・体育館・学校の寸法

頻出度:★★★

問8の正解・解説を表示

確認ポイント:車椅子から押しボタンを操作するとき、床から1.4mの位置は使いやすいでしょうか。

集計対象:エスカレーター/操作部の高さ・点字/スポーツ施設の寸法・方位/学校の教室・運営方式。同じテーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2026年(10年中9年)。

正解:2番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 エスカレーターの勾配
階高5mのエスカレーターは最大勾配30度とする。
2:不適当 押しボタンの高さ
高さ1.4mの押しボタンは車椅子から届きにくい。概ね0.7〜1.2mの操作しやすい範囲に置く。
3:適当 コートの配置寸法
成人コート2面を配置できる床の寸法例。
4:適当 小学校の廊下幅
小学校の両側居室廊下は幅2.3m以上。
覚えるポイント

車椅子の座位では、高い操作部に手を伸ばしにくくなります。操作部は高さだけでなく、前方や側方から近づけるか、手を伸ばせるかも確認します。各寸法は、設問の施設・階高・配置条件とセットで覚えます。

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問9 多様な利用者への配慮

頻出度:★★★

問9の正解・解説を表示

確認ポイント:車椅子の利用者と同伴者が、一緒に鑑賞できる席の配置を考えてみましょう。

集計対象:ユニバーサルデザイン/車椅子席・同伴者席/駐車区画と車路幅/手すり。同じテーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2024・2025・2026年(10年中7年)。

正解:2番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 当事者の計画参画
当事者参画は計画初期から多様なニーズを反映する。
2:不適当 車椅子席と同伴者席
同伴者席は車椅子使用者用席の横・隣接位置に設け、一緒に鑑賞できるようにする。背後にまとめる配置が不適当。
3:適当 優先駐車区画
幅2.5mの優先区画は通常区画とは別に移動配慮者の近接性を確保する。車椅子専用区画の幅と区別する。
4:適当 階段の連続手すり
連続手すりと端部450mmの水平延長は転倒防止に役立つ。
覚えるポイント

車椅子席だけを確保しても、同伴者が離れた場所では一緒に鑑賞しにくくなります。同伴者席は隣接させ、通路や視線にも配慮します。優先駐車区画と車椅子使用者用駐車区画も、目的や幅を混同しないようにします。

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問10 都市計画・景観・文化財の制度

頻出度:★★★

問10の正解・解説を表示

確認ポイント:特例容積率適用地区は、主にどのような仕組みで土地の有効利用を図りますか。

集計対象:容積率・高度利用と敷地制度/立地適正化・コンパクトシティ/景観・歴史的環境の保存。同じテーマが出た年度:2017・2020・2021・2023・2024・2025・2026年(10年中7年)。

正解:1番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 特例容積率適用地区
特例容積率適用地区は区域内の敷地間で未利用容積を移転等する制度。街区単位で規制を置き換える説明とは異なる。
2:適当 立地適正化計画
立地適正化計画は都市機能誘導・居住誘導等でコンパクト化を図る。
3:適当 景観計画
景観計画は区域・行為制限・重要建造物等の方針を定める。
4:適当 登録有形文化財
登録有形文化財は原則築50年と所定の価値基準により登録する。
覚えるポイント

特例容積率適用地区では、区域内の敷地間で容積率を活用する仕組みを押さえます。特定街区、地区計画、景観計画は、名前だけでなく「何を定め、何を調整する制度か」を比較して整理します。

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問11 公園と緑地の種類

頻出度:★★★

問11の正解・解説を表示

確認ポイント:近隣公園と地区公園の標準面積を区別できますか。

集計対象:都市公園と緑道/都市の緑地制度。同じテーマが出た年度:2017・2022・2023・2025・2026年(10年中5年)。

正解:1番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 近隣公園
近隣公園は標準2ha。4haは地区公園の標準で、種別を取り違えている。
2:適当 総合公園
総合公園は都市全般の総合利用を対象に10〜50haが標準。
3:適当 緑道
緑道は歩行者路・植樹帯等による避難・連絡機能をもち、幅10〜20mが標準。
4:適当 生産緑地地区
生産緑地地区は市街化区域内の農地等を環境・防災上の機能で保全する。
覚えるポイント

近隣公園の標準面積は2ha、地区公園は4haです。数値は最低面積と決め付けず、配置計画上の標準として読みます。1haは10,000㎡なので、2haは20,000㎡に相当します。

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問12 住宅性能と長期優良住宅

頻出度:★★★

問12の正解・解説を表示

確認ポイント:増改築工事を行わない既存住宅でも、長期優良住宅の認定を受けられるでしょうか。

集計対象:住宅性能表示/長期優良住宅/災害時の住宅。同じテーマが出た年度:2017・2021・2022・2023・2025・2026年(10年中6年)。

正解:3番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 防犯建物部品
住宅性能表示の侵入防止はCP部品等の使用を評価する。
2:適当 特定寝室と便所
特定寝室と同一階に便所を配置して高齢者の移動負担を抑える。
3:不適当 既存住宅の長期優良住宅認定
2022年10月から増改築工事を伴わない既存住宅も長期優良住宅認定の対象。既存住宅は認定できないという説明が誤り。
4:適当 福祉仮設住宅
高齢者等の支援をしやすい福祉仮設住宅を設置できる。
覚えるポイント

2022年10月から、増改築を伴わない既存住宅の認定制度も始まっています。「既存住宅だから対象外」とは判断できません。新築・増改築・既存認定の三つを区別します。

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問13 住宅地と住まいの用語

頻出度:★★★

問13の正解・解説を表示

確認ポイント:袋小路と歩車分離を取り入れた住宅地計画の方式を答えてみましょう。

集計対象:都市イメージ・都市論と著作/ラドバーンと歩車分離/SI住宅/リビングアクセス。同じテーマが出た年度:2017・2019・2020・2022・2023・2026年(10年中6年)。

正解:2番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ジェイコブズの街路論
ジェイコブズは街路の多くの目による自然監視を重視した。
2:不適当 セグリゲーションとラドバーン
袋小路・歩車分離の計画はラドバーン方式。セグリゲーションは居住集団の分離等を指す。
3:適当 SI住宅
SIはスケルトンとインフィルを分離して更新性を高める。
4:適当 リビングアクセス
リビングアクセスは共用部へ生活の気配を開いて見守り・交流を促す。
覚えるポイント

ラドバーン方式は住宅地の交通計画、セグリゲーションは居住集団の分離などに関する用語です。SI住宅は構造と内装・設備の更新を分ける考え方、リビングアクセスは住戸と共用空間の関係を工夫する考え方として整理します。

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問14 防災・ホテル・劇場の計画

頻出度:★★★

問14の正解・解説を表示

確認ポイント:車椅子対応客室のキャビネットは、利用者に合わせて配置を変えられるほうがよいでしょうか。

集計対象:防災・防火と避難/浴槽・移乗・家具/非常用エレベーター/劇場の舞台と客席。同じテーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

正解:2番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 防災センターの位置
防災センターは消防隊の屋外・非常用EV双方からのアクセスを確保する。
2:不適当 ベッドサイドキャビネット
キャビネットは可動とし、ベッド面から約10cm高い程度にする。床へ固定すると移乗や利用者別の配置変更を妨げる。
3:適当 非常用エレベーターの日常利用
非常用EVをサービス用として日常利用することは可能。専ら荷物輸送の荷物用とは区別する。
4:適当 上手・下手
客席から見て右が上手、左が下手。
覚えるポイント

車椅子対応客室では、移乗する側や介助の必要性が利用者ごとに異なります。家具を動かせると、ベッドへの近づき方を調整しやすくなります。また、劇場の上手・下手は「客席から見た向き」で判断します。

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問15 学校の運営・避難・音響・教室配置

頻出度:★★★

問15の正解・解説を表示

確認ポイント:音楽教室の天井を平滑なドーム状にすると、音は均等に届くでしょうか。

集計対象:学校の教室・運営方式/避難所の運営・設備/遮音・吸音/人体寸法と家具配置。同じテーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中10年)。

正解:3番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 共同職員室
共同職員室は一貫校の教員連携に有効。
2:適当 学校と避難所の機能分離
避難機能と教育機能を分離できると授業を早期再開しやすい。
3:不適当 音楽教室の天井
平滑な凹面ドームは音を集中させ、音圧分布が偏る。拡散・吸音を組み合わせて均一化する。
4:適当 聴覚障害に配慮した机配置
馬蹄形の机配置は表情・口・手を互いに見やすい。
覚えるポイント

凹面は反射した音を特定の場所へ集めることがあります。表面が平滑なドーム天井を採用するだけでは、音圧を均一にできません。吸音と拡散を組み合わせて、用途に合う音環境を計画します。

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問16 医療施設の配置と安全

頻出度:★★

問16の正解・解説を表示

確認ポイント:ICUは手術部から離すべきでしょうか。急変時の移送や連携を考えてみましょう。

集計対象:ICUの配置/放射線治療室/感染症病室の圧力/精神科の保護室。同じテーマが出た年度:2023・2026年(10年中2年)。

正解:1番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 ICUと手術部
ICUは手術・救急等と近接させ迅速な移送・連携を確保する。手術部から離す配置は不適当。
2:適当 放射線治療室
照射室は放射線の種類・出力に応じた遮蔽厚さ等を確保する。
3:適当 感染症病室
感染症病室は陰圧と前室等で汚染空気の室外流出を抑える。
4:適当 精神科の保護室
保護室は自傷防止と適切な観察の両方に配慮する。
覚えるポイント

ICUでは、手術後の重症患者や救急患者を迅速に移送できる位置関係が重要です。感染症病室の陰圧は、病室側へ空気が流れるようにして、汚染空気の流出を抑える考え方です。清浄度を守る陽圧室との目的の違いも押さえます。

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問17 歴史的建築物の保存と再生

頻出度:★★

問17の正解・解説を表示

確認ポイント:大分のアートプラザは、何の建物を再利用した施設でしょうか。

集計対象:西置繭所/前川國男自邸/香川県庁舎/アートプラザ。同じテーマが出た年度:2017・2026年(10年中2年)。

正解:4番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 旧富岡製糸場西置繭所
西置繭所はハウス・イン・ハウスで補強と歴史的痕跡の保存を両立した。
2:適当 前川國男自邸
前川自邸は解体部材を保存し、江戸東京たてもの園で復元した。
3:適当 香川県庁舎
香川県庁舎は伝統を思わせる柱梁表現を残して免震改修した。
4:不適当 アートプラザ
アートプラザは磯崎新の旧大分県立図書館を転用した。のこぎり屋根の紡績工場という説明は一致しない。
覚えるポイント

アートプラザは、磯崎新が設計した旧大分県立図書館を再利用した施設です。保存再生の問題では、建物名、元の用途、改修手法を組み合わせて覚えると、別の事例を混ぜた説明を見抜けます。

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問18 設計・監理契約の解除

頻出度:★

問18の正解・解説を表示

確認ポイント:反社会的勢力の関与が認められた場合、警察との協議を必ず解除の前提にするのでしょうか。

集計対象:契約解除。同じテーマが出た年度:2026年(10年中1年)。

正解:3番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 委託者からの解除
委託者は書面通知で随時解除できるが、精算・損害賠償等は約款に従う。
2:適当 催告を伴う解除
債務不履行は相当期間の催告後、未履行なら解除できる。
3:不適当 反社会的勢力に関する解除
反社会的勢力の関与は書面通知による無催告解除の対象。警察への通報・協議を解除の前提とする説明が誤り。
4:適当 一部の履行不能・履行拒絶
一部の履行不能・明確な履行拒絶ではその部分を無催告解除できる。
覚えるポイント

この問は四会連合協定の約款に照らして判断します。催告とは、期限を設けて履行を求めることです。通常の債務不履行に対する催告と、反社会的勢力などに関する無催告解除を区別します。解除できることと、費用精算や損害賠償が不要であることは別です。

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問19 工事費の構成

頻出度:★★

問19の正解・解説を表示

確認ポイント:直接工事費から工事価格まで、どの費用を順に加えるか説明できますか。

集計対象:積算の工事費構成。同じテーマが出た年度:2022・2023・2024・2026年(10年中4年)。

正解:3番

適当な組合せを選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 組合せ1
Aは福利厚生費ではない。工事価格は工事原価と一般管理費等で構成する。
2:不適当 組合せ2
Bは一般管理費等ではなく現場管理費。
3:適当 組合せ3
A=一般管理費等、B=現場管理費、C=共通仮設費。直接工事費+C=純工事費、さらにB=工事原価。
4:不適当 組合せ4
AとCが逆。共通仮設費は直接工事費へ加える位置に入る。
覚えるポイント

純工事費、工事原価、工事価格は、順に費用を積み上げた段階の名称です。工事費の最終段階では消費税等相当額も加わります。一般管理費等と現場管理費を同じ場所に入れないことがポイントです。

費用を加える順序

直接工事費 + 共通仮設費 = 純工事費
純工事費 + 現場管理費 = 工事原価
工事原価 + 一般管理費等 = 工事価格
工事価格 + 消費税等相当額 = 工事費

原問題の記号では、A=一般管理費等、B=現場管理費、C=共通仮設費です。

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問20 品質・環境・供給・価値のマネジメント

頻出度:★★

問20の正解・解説を表示

確認ポイント:VEは初期段階と実施設計完了後のどちらで検討すると、変更の自由度を確保しやすいでしょうか。

集計対象:品質・環境評価/VE・価値と代替案。同じテーマが出た年度:2022・2026年(10年中2年)。

正解:4番

不適当な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ISO9000シリーズ
ISO9000は製品個々の規格ではなく品質マネジメントの仕組み。
2:適当 LCA
LCAは製造から廃棄までの環境負荷を評価する。
3:適当 サプライチェーンマネジメント
サプライチェーン管理は供給・使用・回収等の流れを合理化する。
4:不適当 VE
VEは変更の自由度が高い初期段階ほど効果が大きい。実施設計完了後の方が変更費を抑えやすいという説明が逆。
覚えるポイント

VEは、必要な機能を確保しながら価値を高める検討です。設計初期なら形や材料、構法などを見直す余地が大きく、手戻りも抑えやすくなります。単に安価な材料へ置き換える手法とは捉えないようにします。

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全20問の正解番号

正解番号の一覧を表示
問題 正解 問題 正解
問1 4 問11 1
問2 4 問12 3
問3 2 問13 2
問4 4 問14 2
問5 1 問15 3
問6 1 問16 1
問7 2 問17 4
問8 2 問18 3
問9 2 問19 3
問10 1 問20 4

復習するときの着眼点

  • 用語:ABW、ラドバーン、SI、VEなどは、目的と具体的な仕組みを説明できるようにする。
  • 建築作品:建物名・設計者・特徴・元の用途を組み合わせて覚える。
  • 寸法:数値だけでなく、施設の用途、利用者、配置条件とセットで覚える。
  • 施設計画:「なぜその配置にするか」を、安全性、移動、見守り、維持管理から考える。

出典・参照資料

法令・基準・約款に関する判定は、原問題の指定条件を前提としています。将来の試験に向けては、改正内容や使用する問題集の更新情報も確認してください。