1級電気工事施工管理技士は、電気工事の現場で施工管理(工程・品質・安全・原価など)を担うための資格です。
公共工事だけでなく民間工事でも「技術者配置」が必要になる場面があり、取得しておくと仕事の幅が広がります。

この記事では、元記事の構成を活かしつつ、制度変更(第一次/第二次検定・新旧受検資格・経過措置)や日程・費用など、
古くなりやすい情報を公式情報に合わせて見直しました。


1級電気工事施工管理技士の試験日程(最新)

区分 受付期間 試験日 合格発表
第一次検定 2/13〜2/27
※第一次のみは 2/13〜4/7
7/12 8/25
第二次検定 2/13〜2/27 10/18 (翌年)1/8

最新の日程・申請方法は、必ず公式ページで確認してください:
(公式)1級 電気工事施工管理技術検定のご案内(建設業振興基金)

また、年度全体の実施日程は公式PDFにまとまっています:
(公式PDF)令和8年度 建築及び電気工事施工管理技術検定 実施日程

注意:
「第一次検定のみ」で申請して合格した場合、同年度の第二次検定は受検できません。
申請区分のルールは公式案内の注意書きを必ず確認してください。
(公式)申請方法・注意事項


1級電気工事施工管理技士ってどんな資格なの?

一言で表すと「電気工事の施工管理(監督・管理)を担う国家資格」です。
対象となる工事は、構内電気設備工事、照明設備、発電設備、送配電線工事など幅広いです。

民間工事でも“技術者配置”が必要になることがある

一定規模以上の工事では、主任技術者/監理技術者の配置や、現場での専任配置が必要になるケースがあります。
金額要件や扱いは改正が入ることがあるため、最終判断は必ず最新の公的資料で確認してください。


1級電気工事施工管理技士の受検資格は?(新旧・経過措置)

受検資格は制度改正で分かりづらくなりやすいので、まずは公式の「受検資格」欄で自分の区分を確認するのが最短です:
(公式)受検資格(第一次/第二次・旧受検資格/新受検資格)

第一次検定は「19歳以上」で受検可能(実務経験不要)

第一次検定は、試験実施年度に満19歳以上であれば受検できます(実務経験不要)。
根拠:国交省の改正概要(チラシ)でも同趣旨が示されています。
(国交省PDF)令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります

第二次検定は「実務経験」などの要件が必要(経過措置あり)

第二次検定は、第一次合格後の実務経験などが必要です。
また、一定期間は経過措置として「旧受検資格」での受検も可能です(詳細は公式表で確認)。
(公式)第二次検定の受検資格(旧受検資格/新受検資格)
(国交省PDF)経過措置の説明(旧受検資格の取り扱い)


1級電気工事施工管理技士を取得するメリットは?将来性は?

①就職や転職に有利

大規模な電気工事を請け負う会社ほど、施工管理資格のニーズが高い傾向があります。
現場管理は「人がやる」領域が多く、経験とセットで評価されやすいのが特徴です。

② 現場の“管理スキル”が体系的に身につく

工程・品質・安全・原価・書類といった施工管理の基本が身につき、キャリアの幅を広げやすくなります。


合格率は?取得にどのくらい費用が掛かる?

合格率の目安(公式の直近実績)

直近(令和7年度)の実施結果では、

  • 第一次検定:受検者 24,821名/合格者 10,290名(約41.5%)
  • 第二次検定:受検者 9,494名/合格者 6,607名(約69.6%)

という水準です。まずは第一次を確実に通し、第二次は「記述(施工経験記述)」を早めに固めるのが定石です。

合格率は年度で変動します。直近の実績は、公式の結果表(PDF)で確認できます:
(公式PDF)令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 結果表(受検者数・合格者数・合格率)

記事内で合格率を数値として書く場合は、上記PDFの最新年度を参照して更新するのがおすすめです(古くなりにくい)。

取得費用はどのくらい?(受検手数料:公式)

受検手数料は公式に明記されています:
(公式)受検手数料(第一次:15,800円/第二次:15,800円)

メモ:
第一次・第二次を同時に申請する場合、第二次の受検手数料は「第一次合格後に支払う」運用になる年度があります。
詳細は公式の案内(受検手数料欄)を必ず確認してください。
(公式)受検手数料・支払期間の注意

おすすめの参考書は?

1級電気工事施工管理技士 完全攻略: 第一次検定・第二次検定対応

1級電気工事施工管理技士第一次検定 分野別過去問題集 (2026年度版)

令和7年度 分野別 問題解説集 1級電気工事施工管理技術検定試験 第二次検定

主に過去問(6年分)を中心とした勉強法でしたが、私の場合は90%以上得点することができました。

第二次検定の参考書について、有料ですが施工体験記述部分を添削してくれるサービスもあります。

私も実際に利用しましたが、「問題点や理由を明確にするように」というような指導をしていただき為になりました。(一つだけ残念だったのは、添削用紙が小さいことも原因だと思うのですが、添削の赤字が潰れていて見にくかったことです。)


勉強のコツ

一次:過去問で“出る形”を覚える

  • まず1年分解く → 弱点分野だけテキストで補う
  • 後はひたすら過去問6年分を暗記するまで繰り返す

二次:施工経験記述を先に作る(早いほど有利)

  • 工事概要(規模・工期・立場・担当)をテンプレ化
  • 課題→原因→対策→結果(効果)の流れで書く
  • 安全・品質・工程など、どの切り口でも書けるように“引き出し”を用意

参考に、私が令和元年度の試験に合格した際の施工体験を以下に載せておきますので参考にしてみてください。私は発注者側の監督員ですので、受注者側の監督員の方は参考にならないかもしれないです。文章が全体的に「~させた」というようになっています。

〇〇改修電気設備工事

請負金額:5,000万円

概要:

RC造2階建、受変電設備(変圧器1φ200kVA、3φ300kVA)、動力設備(2面)、電灯設備(3面)配線(EM-CET150m㎡×100m等)

工期:平成30年10月~令和元年4月

立場:発注者側監督員

業務:構内電気設備工事に係る施工監理

 

問題:停電作業までの期間が短く、工程短縮の必要があった

〇〇は構内全体を管理するネットワーク機器やサーバ等が置かれている建物であり、停電を伴う受変電設備工事を実施することができる日程が限られていた。

対策:関係監督員・現場代理人と協議を行い、受変電室を最優先で仕上げさせた。また、仮設外部足場が残るときに受変電設備を搬入する必要があったため、搬入経路を避けて足場を設置させた。

迅速にかつ1回の停電で受変電設備の切り替えができるように、停電を伴わない範囲で事前に作業できる受変電設備の据付・調整や高圧及び低圧二次側幹線の敷設を行わせた。

 

問題:電灯設備工事の着工が遅れ、工期短縮の必要があった。

工事範囲外の隣接する建物(学校)の授業や試験の実施に伴い、騒音作業が制限されて建築解体工事が遅れたことにより、照明灯具・配線器具取付工事の開始日が遅れたため。

対策:配線の終了後に灯具・配線器具を取り付ける計画であったが、工程を短縮するため、関係監督員・現場代理人と協議を行い、仕上げが完了した部分から順次灯具・配線器具を取り付けさせた。

工事工程を見直し、灯具・配線器具取り付けに並行し、前倒しで工事が可能な屋外外灯及び隣接棟への低圧送り幹線の配線を実施させた。また作業員を増員させ、1日の作業量を増加させた。

 

品質管理の留意した事項:

留意:施工終了後の施工品質を保全することに留意した。

理由:施工中、個別に行った機材の性能試験・施工完了報告書及び現場立会検査にて施工品質を確認してから、引渡し完成検査までの間、その施工品質の低下を防止する必要があるため

  • 施工終了後、施工計画書に定める養生の方法で養生を行わせた。
  • 機材をシートで囲み、湿度・粉塵の影響による劣化を防止させた。
  • 機材についた付着物はクリーニングして除去させた。

まとめ

  • 日程・受検資格・費用・合格率は、公式(建設業振興基金/国交省)リンクで確認するのが確実
  • 第一次は19歳以上で受検可能(制度改正あり)
  • 第二次は実務経験要件+経過措置(旧受検資格)があるため、公式表で区分確定が最優先

公式リンク(ここから確認すると迷いません):
(公式)1級電気工事施工管理技術検定のご案内
(公式PDF)年度実施日程
(公式PDF)結果表(受検者数・合格率)
(国交省PDF)受検資格改正の概要