令和4年度 消防設備士 甲種4類を受験してきました【2026年版に更新】

実際に甲種4類を受験したのは 令和4年度 ですが、この記事ではそのときの
受験記・勉強法・使った参考書 に、2026年時点の情報を少し足して書き直しています。

なお、乙4・甲4・乙6の違いや「そもそも消防設備士って何をする資格?」という全体像は、こちらにまとめています。
👉 消防設備士 乙4・甲4・乙6の違い|できる仕事・試験・就職で有利なのは?


1. 受験当時のスペックと勉強時間

受験したのは 消防設備士 甲種4類 で、結果としてはありがたいことに無事合格できました。

勉強開始は「いつもの悪いクセ」で直前

人間(というか私だけかもしれませんが)、試験直前にならないと本気を出せないもので、
まともに勉強を始めたのは試験の1か月前からでした。

  • 平日:だいたい 30分くらい
  • 休日:3時間くらい
  • 合計:ざっくり 50時間前後

「おすすめの勉強時間です」とはとても言えない量ですが、
自動火災報知設備の基礎知識は、図面を見ればそれなりに追えるくらいはありました。

ドラクエで言うと「ひのきのぼう」ではなく、
銅のつるぎ+皮の盾くらいの装備からスタートしているイメージです。

すでに持っていた資格など

  • 消防設備士 乙6(消火器) 合格済み
  • 電気系の業務経験あり

乙6は実技が60点ギリギリで、崖っぷち合格でした。

「さすがにあのヒヤヒヤはもう嫌だ…!」と思って甲4に挑んだのですが、
意志力の弱さゆえ、やっぱり勉強はボチボチペースに落ち着きました(笑)


2. 2026年時点の「甲4」試験概要(ざっくり)

試験の実施団体は変わらず、一般財団法人 消防試験研究センター です。
令和4年度から2026年時点までで、試験制度の大枠に大きな変更はありません。

2-1. 筆記試験の科目構成

甲種4類の筆記試験(4択マークシート)は、現在も以下の3科目・45問構成です。

  • 消防関係法令 … 15問
  • 電気に関する基礎的知識 … 10問
  • 消防用設備等の構造・機能・工事・整備 … 20問

2-2. 実技試験の構成

実技試験は、機器を実際に触る実技ではなく、筆記式の実技です。

  • 鑑別等 … 5問
  • 製図 … 2問

鑑別では工具や機器の写真・図を見て名称や用途を書く問題、
製図では自動火災報知設備(自火報)の配線・系統図を書かせる問題が出ます。

2-3. 合格基準

合格基準も、2026年時点で大きく変わっていません。

  • 筆記試験
    ├ 各科目で40%以上
    └ かつ、全体(45問)で60%以上
  • 実技試験
    60%以上

つまり、「この科目は捨てて他で稼ぐ」という戦略が取りにくく、
全科目をまんべんなく底上げする必要がある試験です。

※受験手数料や試験日程・申込方法などは、ここ数年で細かい改定も入っています。
最新情報は必ず、消防試験研究センターの公式サイトと各支部の試験案内で確認してください。


3. 使った参考書と、今ならこう使う(2026年視点)

ここからは、私が実際に使った参考書を紹介しつつ、
2026年の視点で「こういう使い方が良さそう」という話を書いていきます。

3-1. 公論出版「消防設備士 第4類(甲種・乙種) 上巻・下巻」

まず最初におすすめしたいのが、公論出版の4類問題集(上巻・下巻)です。

  • 私は試験後に買うという痛恨のミスをしました。
  • 中身を見てみると、「これ本番で見たやつだよね?」というレベルの類題がかなり多かったです。
  • 工具の写真・鑑別・製図問題も充実していて、実技対策の本命という印象でした。

いま受験するなら、勉強法としてはシンプルに

「とりあえずこれを軸に何周も回す」

というやり方が一番コスパが良いと思います。
このシリーズは毎年改訂版が出ているので、購入時はその年の最新版を選んでください。

Amazonリンク:
消防設備士第4類令和8年上巻
消防設備士第4類令和8年下巻

3-2. 「本試験型 消防設備士4類〈甲種・乙種〉問題集」

実際の受験時、私はこの本をメイン問題集として使っていました。

良かった点としては、

  • 筆記については、この1冊だけでも6割前後は狙えそうな手応えがあった
  • 本試験形式なので、時間配分の練習になる

一方で、

  • 誤植がそこそこ気になる
  • 解答・解説があっさりしており、「なぜそうなるか」が分かりにくいところがある

特に実技は、この本だけではかなり不足気味で、
私の回に当てはめると、

「実技は3〜5割くらいしか取れなかっただろうな…」

という印象です。

まとめると、

  • 筆記用のサブ問題集としてはアリ
  • 実技は必ず公論出版など別の問題集で補強する

という位置づけになります。

Amazonリンク:
本試験型 消防設備士4類<甲種・乙種>問題集 単行本 – 2023/6/27

3-3. 「消防設備士4類 徹底図解テキスト&問題集(2016年)」

これは「図と文章で理解を深める用テキスト」として購入しました。

  • 図が多く、説明もやさしめで読みやすい
  • 「そもそも自火報ってどういう仕組み?」という部分を理解するのに役立つ

今でも十分使える本だと思いますが、2026年時点では

  • 2016年刊行なので発行からかなり年数が経っている
  • 細かい法令・数値の変更が完全に反映されているかは少し不安

という弱点もあります。

そのため、使うなら

  • 「イメージをつかむための読み物」として割り切る
  • 数字・基準値は最新の問題集や公式資料で必ずダブルチェックする

この2点を意識して使うのが良いと思います。

Amazonリンク:
消防設備士4類 徹底図解テキスト&問題集 第4版 単行本 – 2016/4/11

3-4. 「4類消防設備士 製図試験の完全対策(2015年)」

製図対策として購入した本です。

  • 製図の考え方・描き方が丁寧に説明されている
  • 「自火報の製図ってこういうことをやっているんだな」と理解するのに役立つ

一方で、

  • 試験で出るか怪しいレベルの細かい内容までカバーしている
  • 2015年刊行で、こちらも年季が入ってきている

といった点もあります。

「まず合格だけを目標にする」のであれば、

公論出版の4類問題集(上・下)+公式の過去問PDF

で十分かな、というのが今の私の結論です。
どうしても製図が不安で、「とことんやり込みたい」人向けの一冊、というポジションですね。

Amazonリンク:
4類消防設備士 製図試験の完全対策 改訂2版 単行本 – 2015/12/18


4. 令和4年度に実際に出た問題(ざっくり記録)

ここからは、あくまで私が受けた回の一例として読んでください。
2026年時点でも出題の雰囲気は大きく変わっていないものの、同じ問題がそのまま出るわけではありません

4-1. 筆記で「これは知らなかった」となったところ

筆記試験は体感で8割以上は取れていたと思いますが、
「これはちゃんと覚えていなかった…」と反省した内容もいくつかありました。

【分からなかった知識】

  • 感知器線間の線路抵抗(終端抵抗を含まない)は50Ω以下。
  • 指定数量の10倍以上の危険物を貯蔵あるいは取り扱う場合、自動火災報知設備等の警報設備の設置が必要。
  • 「セレン」は半導体。(セレンって何?!状態でした)
  • 「アルミナ磁器」は磁性体ではない。(アルミナ磁気、聞いたことあるようなないような、う~ん…、状態でした)
  • D種接地工事の接地線は直径2.6mm以上の軟銅線。(この知識はギリギリ覚えていました)
  • 300Ω以下の絶縁抵抗値は0.2MΩ以上。(これは覚えてました)
  • 炎感知器等、各種感知器の取り付け許容角度について。

※その他、消防設備点検資格者の経験年数?について、同一建物とみなすことができる建物間の距離?について、のような問題が出題された気がしますが、はっきりと思い出すことができません…。

私は別記事のとおり電験二種も受けていて、電気そのものにはそれなりに触れていたのですが、それでも

「えっ、そのレベルまでちゃんと覚えるんだっけ…?」

と感じる問題が結構ありました。

4-2. 実技試験で出た内容(私の回)

ちなみにですが、私が実際に受けた試験では、以下のような問題が出題されました。

  • パイプベンダーとパイプカッターの説明(鑑別1)
  • 発信機の1級と2級の違い(鑑別2)
  • 同時作動試験について(鑑別3)
  • 作動式分布型感知器について(鑑別4)
  • 火災通報装置について(鑑別5)
  • 自動火災報知設備の製図(製図1)
  • 系統図があって、6階建てで、総面積は分からない、2-3階間と、4-5階の縦の配線のIV線とHIV線の配線本数が分かっている状態で、鳴動方式と、発信連動の有無と、それらの理由を答える問題等(製図2)

私のおすすめしている公論出版社の問題集では、(製図2)以外はほぼ問題集そのままの問題が出題されました。(製図2)についても、似ている類題はありました。

もしかすると(製図2)の問題は、「新問題」なのかもしれません。


5. 2026年時点でのおすすめ勉強法(私ならこうする)

もし今あらためて甲4を受けるなら、私はこんな進め方をします。

  1. 公論出版4類(最新版)を1周ざっと解く
    解けなくてもOKで、「どんな問題が出るのか」をざっくり眺める目的。
  2. 2〜3周して、間違えた問題に印をつけながら潰していく
    甲4は「パターン」が決まっている部分も多いので、周回するほど点が伸びます。
  3. 分からない/イメージが湧かない分野だけテキストで補強
    図解テキストや製図の解説本をピンポイントで使うイメージです。

6. これから甲4を受ける方へ

最後に、これから甲4を受ける方へのメッセージを一言でまとめると、

「公論出版の4類問題集を信じて周回する」+「分からないところだけテキストで補う」

この組み合わせが、一番ラクで、かつ合格に近づきやすいと感じています。

他にも電気系の資格記事や受験記は、カテゴリーページにまとめています。
「次はどの資格を受けようかな?」と考えている方は、こちらも覗いてみてください。

👉 電気の資格(カテゴリー一覧)