目次

防設備士って、名前が似ていてややこしいですよね。

「乙4?甲4?乙6? 結局どれが何できるの?」と迷う人が多いと思います。

違いはざっくりこの2つです。

  • 類別(4類 / 6類)=扱う設備が違う
  • 乙種 / 甲種=できる業務範囲が違う(点検だけか、工事までできるか)

この記事では、乙4・甲4・乙6の違いを仕事目線で整理しつつ、就職・転職での有利不利も分かる範囲でまとめます。


乙4・甲4・乙6の違いは「設備」と「業務範囲」

まず「4類」と「6類」は扱う設備が別物

  • 第4類(乙4 / 甲4):自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備など(いわゆる“火報”系)
  • 第6類(乙6)消火器

なので、乙6を持っていても火災報知(4類)は扱えません。
「類別が違う=担当できる設備が違う」と覚えるのが一番早いです。

次に「乙種」と「甲種」の違い(ここが重要)

  • 乙種:基本は 点検・整備 ができる
  • 甲種点検・整備+工事(設置・変更工事など)までできる

この差が、そのまま求人での評価にもつながりやすいです(後半で詳しく書きます)。


【比較表】乙4・甲4・乙6まとめ(できる仕事・受験資格・実技)

区分 対象設備 できる業務 受験資格 実技の特徴
乙4 4類(火報系) 点検・整備 なし(誰でもOK) 鑑別など中心
甲4 4類(火報系) 点検・整備+工事 あり(学歴・実務など) 鑑別+製図が出る
乙6 6類(消火器) 点検・整備(消火器) なし(誰でもOK) 鑑別など中心

※6類は「乙種のみ」で、甲種がありません。


試験の難しさイメージ(ざっくり)

乙6:範囲が絞られていて“最初の1枚”に向きやすい

乙6(消火器)は対象がはっきりしているぶん、初学者でも取りやすい部類になりがちです。
「資格ゼロからまず何か取りたい」なら、候補になりやすいです。

勉強の流れ・費用感・おすすめ教材は、別記事にまとめています。

消防設備士 乙6(消火器)を取得しよう!将来性・合格率・費用を最新情報で解説

乙4:覚える量は増えるが、点検の現場需要は強め

乙4(火報)は設備の種類が多いぶん、乙6より覚える量は増えがちです。
ただ、そのぶん点検現場での遭遇率が高く、評価されやすい土台になります。

甲4:製図が乗るので、乙4より手間が増える

甲4は「工事までできる」のが最大の強みですが、実技で製図が出るので対策コストは上がります。
また甲種は受験資格が必要なので、思い立って即受験できない場合もあります。

実際に受験してみた感想・おすすめ問題集などは、こちらにまとめています。

令和4年度 消防設備士 甲種4類 受験の感想・おすすめ参考書・勉強法


就職・転職で有利なのはどれ?(未経験〜経験者まで)

前提:消防設備は「資格があると現場に乗せやすい」世界

消防設備の点検・整備・工事は、資格者の関与が前提になりやすい分野です。
そのため未経験OK求人でも「資格持ち優遇」「入社後の資格取得支援あり」が出やすい傾向があります。

ただし、どれが一番有利かは「点検メインの会社か」「工事メインの会社か」で変わります。

乙6が就職で強い場面:未経験の入口(点検会社・ビルメン寄り)

有利な点

  • 消火器はどの建物にもあるので、点検業務で扱う頻度が高い
  • 資格ゼロより「現場に出しやすい」=育成枠に乗りやすい

不利(注意)な点

  • できるのは消火器だけなので、会社によっては「乙6だけだと守備範囲が狭い」となる
  • 採用後に乙4などへ広げる前提になりやすい

乙4が就職で強い場面:点検・保守の主力に近い(点検会社・ビルメン)

有利な点

  • 火災報知設備は建物側の“メイン級”になりやすく、点検会社で需要が高い
  • 会社によっては資格手当・取得推奨の対象になりやすい

不利(注意)な点

  • 乙は基本「点検・整備」側なので、工事メインの会社だと“甲がほしい”となるケースがある

甲4が就職で強い場面:消防設備会社・工事寄りで一段強い

有利な点

  • 工事まで担当できるので、点検だけより任せられる範囲が増える
  • 改修・更新(増設、移設など)をやる会社では評価されやすい

不利(注意)な点

  • 甲種は受験資格が必要
  • 現場によっては配線・電気工事が絡むため、会社方針次第では第二種電気工事士もセットで求められることがある(=持っているとさらに強い)

「電工二種」については、最新日程や費用も含めてこちらでまとめています。

第二種電気工事士を取ろう|最新日程(2026)・費用・将来性・勉強法まとめ

資格手当の目安(書ける範囲)

資格手当は会社・地域・規模で差が大きいので断定はできませんが、目安としては

  • 消防設備士:月数千円〜
  • 甲種のほうが高めになりやすい

という傾向はよく見ます。実際は求人票・面接での確認が確実です。


どれから取るのがおすすめ?(目的別)

未経験でまず就職に効かせたい:乙6 → 乙4

  • まず乙6で「資格あり」を作る
  • 次に乙4で点検の守備範囲を広げる

点検・ビルメン寄りなら、このルートが堅いです。

消防点検で食べていきたい:乙4を最優先(乙6は後でもOK)

点検側で戦うなら、火報系を扱える乙4が武器になりやすいです。
乙6は後から追加でも取りやすいので、優先順位は状況次第でOK。

工事までやりたい(受験資格あり):甲4を狙う

「どうせ4類をやるなら工事までできる甲4」というのは合理的です。
ただし製図があるので、乙4より計画的に進めるのが吉。

製図対策や勉強の回し方は、受験記の方が具体的です。

消防設備士 甲4 受験の感想・おすすめ参考書・勉強法(製図あり)


よくある勘違い(ここだけ押さえれば迷いが減る)

乙6を取っても火災報知(4類)はできない

類別が違うので、担当できる設備も別です。

乙4は点検まで、甲4は工事まで

就職・転職で評価が割れやすいポイントはここ。工事会社寄りほど甲4の価値が上がりやすいです。

甲4は誰でも受けられるわけじゃない

甲種は受験資格が必要。自分が該当するかは、公式の受験資格表で確認するのが確実です。

消防試験研究センター(消防設備士試験・公式)


まとめ:就職に有利不利は「狙う職場」で決まる

  • 未経験の入口を作りたい乙6(ただし守備範囲は狭い)
  • 点検・ビルメン寄りで刺さりやすい乙4
  • 工事寄りで評価が上がりやすい(受験資格あり)甲4

最後は「自分がやりたい仕事(点検メイン / 工事メイン)」から逆算するのが一番迷いません。


関連記事(内部リンク)