令和5年度(2023年)の一級建築士試験「学科Ⅲ・法規」について、全30問の正解と学習上のポイントを整理しました。各問の解説は、クリックすると開きます。

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建築技術教育普及センター 一級建築士 過去の試験問題 令和5年 法規

根拠条文は試験の指定する2023年1月1日時点の法令で記載しています。改正後の条番号・基準と区別してください。

問3は確認が必要な行為、問5は採光有効面積、問16・問17は最高限度を選びます。他の問題は、設問に従って誤った記述を選びます。

頻出度の見方(2017〜2026年の10年分)

★★★:頻出(5年以上)/★★:そこそこ出題(2〜4年)/★:出題が少ない(1年)。各問の判断に関わる中心テーマを1つ選び、出題年度数で表示しています。同じ年度は重複して数えません。

解説内の「この知識の出題」は、より細かな同じ知識・判断方法を問う選択肢を照合した独自の整理です。法改正で条件や数値が変わる場合があります。★が少なくても、新設・改正された論点の重要性が低いとは限りません。

問1 天井・設備・構造の定義

頻出度:★★

問1の正解・解説を表示

確認ポイント:似た名称の天井を、定義と目的で分けます。

中心テーマ:屋根ふき材等(令第39条)。中心テーマの出題:2022・2023・2026年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:誤り 脱落防止の天井
脱落により重大危害のおそれがあるものは特定天井。強化天井は防火の区分。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第39条第3項括弧書(特定天井)/建築基準法施行令第112条第4項第1号括弧書(強化天井)
2:正しい 都市河川法の関係規定
特定都市河川法10条等の列挙規定は建築基準関係規定。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第9条第16号(特定都市河川浸水被害対策法第10条)
3:正しい 最下階の床版
荷重を支える最下階床版は構造耐力上主要な部分。
根拠(選択肢3):建築基準法施行令第1条第3号
4:正しい 1時間遮炎の防火戸
認定の1時間遮炎防火戸は特定防火設備。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第112条第1項
覚えるポイント

重大な危害のおそれのある天井は特定天井です。強化天井は防火の規定で用いる名称です。

この知識の出題:2023・2026年

対象知識:脱落で重大な危害を生じるおそれのある天井は特定天井。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問2 面積・高さ・階数

頻出度:★★★

問2の正解・解説を表示

確認ポイント:高さの不算入と階数の不算入は、対象と条件が異なります。

中心テーマ:高さ・階数の算定(令2条)。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2021・2023・2025・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 防災備蓄倉庫の不算入
防災備蓄倉庫の不算入限度は1,000÷50=20㎡。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第2条第3項第2号
2:正しい 高度地区の屋上階段室
北側高度地区の高さには屋上階段室を算入。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第2条第1項第6号ロ(建築基準法第58条は不算入対象外)
3:正しい 後退特例のポーチ
後退特例のポーチの道路面長さは接道長さの1/5以下。
根拠(選択肢3):建築基準法施行令第130条の12第1号
4:誤り 倉庫等だけの地階
倉庫・機械室等のみの地階で1/8以下は階数不算入。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第2条第1項第8号
覚えるポイント

倉庫・機械室等の地階で水平投影面積が建築面積の1/8以下なら、階数に算入しません。1/8ちょうども対象です。

この知識の出題:2017・2023年

対象知識:倉庫・機械室等のみの地階は1/8以下で階数不算入。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問3 確認が必要な行為

頻出度:★★★

問3の正解・解説を表示

確認ポイント:この問は確認が必要なものを選びます。2023年の確認区分で判断します。

中心テーマ:建築物の建築等に関する申請及び確認(法第6条)。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:確認不要 木造事務所の大規模修繕
2023年の木造の旧2号建築物は、3階以上・延べ500m²超・高さ13m超・軒高9m超などが対象です。本肢は旧4号に該当し、大規模の修繕の確認対象ではありません。2025年改正後の確認区分を本問へ遡って当てはめないようにします。
根拠(選択肢1):建築基準法第6条第1項第2号・第4号(2023年の確認区分)
2:確認不要 重要文化財の仮指定
不要。重要文化財として仮指定された建物は適用除外。
根拠(選択肢2):建築基準法第3条第1項第1号
3:確認必要 10m²倉庫の新築
必要。10㎡の免除は増築・改築・移転で、新築に適用しない。
根拠(選択肢3):建築基準法第6条第1項・第2項
4:確認不要 200m²の用途変更
不要。用途変更200㎡ちょうどは200㎡超の基準未達。
根拠(選択肢4):建築基準法第87条第1項/建築基準法第6条第1項第1号(200㎡を超える)
覚えるポイント

10m²以内の確認免除は、防火・準防火地域外の増築・改築・移転です。新築には使えません。

この知識の出題:2023年

対象知識:10m²以内の免除は新築には適用しない。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

改正との区別:2025年4月1日以後は木造2階建て等の確認区分が変わり、選択肢1のような大規模修繕も確認対象となります。本記事の判定と正解番号は2023年の指定法令に基づきます。

正解:3番

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問4 中間検査・使用・型式認証

頻出度:★★★

問4の正解・解説を表示

確認ポイント:全国一律の特定工程と特定行政庁の指定工程を分けます。

中心テーマ:建築物に関する中間検査(法第7条の3)。中心テーマの出題:2017・2021・2023・2025・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:誤り 共同住宅の配筋工程
全国一律の特定工程は2階床・梁の配筋で、3階ではない。
根拠(選択肢1):建築基準法第7条の3第1項第1号
2:正しい 200m²事務所の使用
平家200㎡事務所は使用制限の対象規模未達。
根拠(選択肢2):建築基準法第7条の6第1項本文/第6条第1項第1号〜第4号(2023年の使用制限の対象区分)
3:正しい 長期使用の仮設興行場
国際会議等で1年超の仮設興行場には特定行政庁の許可が必要。
根拠(選択肢3):建築基準法第85条第7項
4:正しい 認証型式部材等
認証型式の所定工事監理確認により、その型式に適合するとみなす制度。
根拠(選択肢4):建築基準法第68条の20第1項・第2項
覚えるポイント

3階以上の共同住宅の全国一律の配筋工程は2階の床と支持ばりです。3階の配筋ではありません。

この知識の出題:2023・2025年

対象知識:全国一律の共同住宅の配筋特定工程は2階の床と支持ばり。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問5 採光に有効な面積の計算

頻出度:★★

問5の正解・解説を表示

確認ポイント:各上部形状から求める採光関係比率の最小値を使います。

中心テーマ:採光有効面積・採光補正係数。中心テーマの出題:2018・2019・2022・2023年(10年中4年)。

計算の順序

① 開口部の面積:幅2.0×高さ2.0=4.0m²。開口部中心は地盤面から0.7+2.0/2=1.7mです。
② 最上部から開口部中心までの垂直距離は7.7−1.7=6.0m、隣地境界線までの水平距離は2.5m。この部分の比率2.5/6.0が、他の対象部分より小さい値となります。
③ 第一種住居地域の採光補正係数:(2.5/6.0)×6−1.4=1.1。
④ 採光に有効な面積:4.0×1.1=4.4m²。直近の庇だけで計算せず、直上にある上部の形状を比較します。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:異なる値 4.0m²
4.0m²は開口部の実面積です。採光補正係数1.1を乗じていないため、採光に有効な面積としては異なります。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第20条第2項第1号/建築基準法施行令第20条第2項(採光関係比率の定義)
2:正しい値 4.4m²
採光関係比率の最小値は2.5/6.0。第一種住居地域の係数は(2.5/6.0)×6−1.4=1.1、開口面積4.0×1.1=4.4m²です。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第20条第2項第1号/建築基準法施行令第20条第2項(採光関係比率の定義)
3:異なる値 6.4m²
6.4m²は最も厳しい上部形状を採用した値ではありません。直上の全ての対象部分から算定した比率の最小値を使います。
根拠(選択肢3):建築基準法施行令第20条第2項第1号/建築基準法施行令第20条第2項(採光関係比率の定義)
4:異なる値 12.0m²
12.0m²は係数上限3をそのまま掛けた値です。本問の計算値1.1を用いる必要があります。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第20条第2項本文・第1号/建築基準法施行令第20条第2項(採光関係比率の定義)
覚えるポイント

窓面積は4m²。最も厳しい比率2.5/6.0を使い、係数1.1×4=4.4m²です。

この知識の出題:2023年

対象知識:複数の上部形状がある開口部は採光関係比率の最小値を用いる。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問6 耐火建築物等と検証

頻出度:★★★

問6の正解・解説を表示

確認ポイント:地域規制と特殊建築物の規制を別々に確認します。

中心テーマ:耐火建築物等としなければならない特殊建築物(法第27条)。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2023・2024・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 準防火の1,600m²事務所
準防火1,600㎡は1,500㎡超で耐火区分。
根拠(選択肢1):建築基準法第61条第1項/建築基準法施行令第136条の2第1号
2:正しい 可燃物の発熱量
検証の可燃物発熱量は用途・面積・内装材料等で算定。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第108条の3第2項第1号の式及びQrの定義(2023年の耐火性能検証)
3:誤り 区域外の3階図書館
図書館2,000㎡は準耐火建築物等の選択も可能。3階だけで耐火限定ではない。
根拠(選択肢3):建築基準法第27条第3項第1号/別表第1(四)項(に)欄
4:正しい 3階店舗の火災性能
3階店舗は所定の特定避難時間に耐える性能が必要。屋根・階段は別時間。
根拠(選択肢4):建築基準法第27条第1項第1号/別表第1(四)項(ろ)欄/建築基準法施行令第110条第1号・第2号
覚えるポイント

図書館2,000m²は準耐火建築物等の選択も可能です。3階というだけで耐火建築物に限定しません。

この知識の出題:2023年

対象知識:3階・2,000m²の図書館は耐火だけでなく準耐火等も選択可能。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問7 直通階段と階避難安全

頻出度:★★★

問7の正解・解説を表示

確認ポイント:用途による2階段要求と、特定階の区画による例外を確認します。

中心テーマ:二以上の直通階段を設ける場合(令第121条)。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中10年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 3階店舗の2階段
店舗3階以上の2直通階段は避難階段等にする。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第122条第2項
2:誤り 5階ナイトクラブ
ナイトクラブの客席のある避難階以外の階は、令121条1項3号によって原則2直通階段を要します。本肢では避難上有効なバルコニー等がなく、各階1本という計画は適合しません。耐火構造による面積読み替えだけで例外になるわけではありません。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第121条第1項第3号イ・第2項(ナイトクラブの客席階、面積読み替え)
3:正しい 診療所の特定階
本肢は令121条4項の特定階で、階段を所定の間仕切壁・防火設備等で区画する条件を満たすため、診療所の病室面積による2直通階段の規定を適用しない例外に該当します。準耐火だから病室110m²でも1本でよい、という理由ではありません。
根拠(選択肢3):建築基準法施行令第121条第1項第4号・第2項・第4項第1号(診療所の特定階の区画による例外)
4:正しい 階避難安全検証
階検証は各居室からの避難と各火災室に対する階全体の避難を確認する。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第129条第3項第1号イ〜ヘ(居室と階の避難時間による検証)・第2号イ〜ニ(煙高さによる検証)
覚えるポイント

ナイトクラブの客席のある避難階以外の階は原則2直通階段。200m²・耐火だけで1本にできません。

この知識の出題:2023年

対象知識:ナイトクラブの客席階は原則2直通階段。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問8 仮設建築物と一時用途変更

頻出度:★★

問8の正解・解説を表示

確認ポイント:新築の仮設と既存建物の一時用途変更は、適用除外の範囲が異なります。

中心テーマ:一時的な用途変更の特例(法第87条の3)。中心テーマの出題:2022・2023・2025・2026年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 公益用途の応急仮設
応急仮設の公益用途は所定の避難規定除外と3月超存続の許可制度。
根拠(選択肢1):建築基準法第85条第2項・第3項(公益用途の応急仮設の適用除外・存続許可)
2:正しい 建替え中の仮設店舗
建替え中の仮設店舗の許可には内装制限の除外がある。
根拠(選択肢2):建築基準法第85条第6項(建築基準法第35条の2等の除外)
3:正しい 災害救助の用途変更
災害救助の用途変更にも主体・区域・1月以内着手等の所定適用除外。
根拠(選択肢3):建築基準法第87条の3第1項・第2項
4:誤り 一時興行場の排煙
一時興行場の用途変更許可の除外に法35条の排煙等は含まれない。新築仮設と区別。
根拠(選択肢4):建築基準法第87条の3第6項(建築基準法第35条は除外列挙外)
覚えるポイント

一時興行場の用途変更許可でも法35条は除外されません。排煙設備を当然に不要とはしません。

この知識の出題:2023・2025年

対象知識:一時興行場の用途変更許可でも法35条の排煙規定は残る。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問9 内装制限の対象と材料

頻出度:★★★

問9の正解・解説を表示

確認ポイント:居室と避難に使う通路で材料の要求が違います。

中心テーマ:内装制限の対象・材料・免除。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 老人ホームの寝室
有料老人ホームの居室は難燃仕上げの区分に適合。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第128条の4第1項表/建築基準法施行令第128条の5第1項第1号
2:正しい 図書館の居室
図書館750㎡は当該規模による内装制限未達で難燃も可能。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第128条の4第2項(図書館等の除外)
3:正しい 耐火構造の調理室
耐火構造は火気使用室だけを理由とする内装制限の除外。300㎡の他条件も未達。
根拠(選択肢3):建築基準法施行令第128条の4第4項(耐火建築物の除外)
4:誤り 病院の主たる通路
内装制限対象病院の主通路は準不燃が必要で難燃では不足。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第128条の5第1項第2号
覚えるポイント

内装制限対象の病院の主たる避難通路は準不燃材料が必要です。難燃材料では不足します。

この知識の出題:2017・2023年

対象知識:内装制限対象の主たる避難通路の壁・天井は準不燃材料。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問10 配管・エレベーター・排煙

頻出度:★★★

問10の正解・解説を表示

確認ポイント:自動装置の設置を、手動装置の省略理由にしません。

中心テーマ:排煙設備の設置・構造。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2021・2022・2023・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 防火区画を貫通する管
区画貫通管は所定の遮炎損傷防止性能の認定を用いる経路がある。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第129条の2の4第1項第7号ハ
2:正しい 非常用昇降機の区画
非常用エレベーター昇降路は2基以内ごと、乗降ロビーも所定耐火区画。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第129条の13の3第4項・第3項第4号
3:誤り 排煙口の開放装置
自動開放だけで排煙口の手動開放装置を省略できない。
根拠(選択肢3):建築基準法施行令第126条の3第1項第3号
4:正しい 共同住宅住戸の排煙
準耐火床壁・所定防火戸で200㎡以内の住戸には排煙除外がある。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第126条の2第1項第1号
覚えるポイント

排煙口は原則、手動で開放できる必要があります。煙感知器連動の自動開放を設けても、手動開放装置は省けません。

この知識の出題:2023年

対象知識:自動開放の排煙口にも原則手動開放装置が必要。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問11 構造計算と適合性判定

頻出度:★★

問11の正解・解説を表示

確認ポイント:高さだけでなく、採用する構造計算の方法を確認します。

中心テーマ:構造計算適合性判定(法第6条の3)。中心テーマの出題:2018・2020・2023・2026年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい RC柱の主筋比
保有水平耐力計算では柱主筋比0.8%の仕様に除外がある。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第36条第2項第1号/建築基準法施行令第77条第6号
2:誤り RC15mの保有水平耐力
RC15mでも保有水平耐力計算なら適判対象。
根拠(選択肢2):建築基準法第6条の3第1項/建築基準法第20条第1項第3号イ/建築基準法施行令第81条第3項
3:正しい 60m超の大臣認定
60m超の時刻歴等による大臣認定は通常適判の対象外。
根拠(選択肢3):建築基準法第20条第1項第1号/建築基準法第6条の3第1項
4:正しい 外装材の風圧
許容応力度等計算では外装材の風圧安全性も確認する。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第82条の6第1号/建築基準法施行令第82条の4
覚えるポイント

RC造15mでも、保有水平耐力計算を行う場合は構造計算適合性判定の対象です。

この知識の出題:2020・2023年

対象知識:RC15mでも保有水平耐力計算を用いると適判対象。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:2番

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問12 荷重・許容応力度・材料強度

頻出度:★★

問12の正解・解説を表示

確認ポイント:許容応力度の長期・短期と材料強度を分けます。

中心テーマ:コンクリート(令第91条)。中心テーマの出題:2017・2022・2023・2026年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 映画館固定席の荷重
映画館固定席は基礎用2,600N/㎡で床数低減なし。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第85条第1項表(五)イ・第2項(低減対象外)
2:正しい 鉄筋の短期圧縮
異形鉄筋の短期圧縮許容応力度は所定基準強度F。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第90条第1項表(異形鉄筋)
3:誤り コンクリートの短期せん断
短期せん断は長期の2倍。Fc/15=1.4N/㎟。
根拠(選択肢3):建築基準法施行令第91条第1項表(短期せん断)
4:正しい コンクリートの引張強度
コンクリートの引張材料強度は圧縮材料強度Fcの1/10。許容値と区別。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第97条第2項
覚えるポイント

Fc=21の短期せん断許容応力度は長期の2倍で1.4N/mm²。Fc/30=0.7は長期の値です。

この知識の出題:2023年

対象知識:Fc21のコンクリートの短期せん断許容応力度は1.4N/mm²。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問13 限界耐力計算と仕様規定

頻出度:★★★

問13の正解・解説を表示

確認ポイント:限界耐力計算でも残る耐久性等の規定を確認します。

中心テーマ:構造方法に関する技術的基準(令第36条)。中心テーマの出題:2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 鋼柱の細長比
限界耐力では柱細長比200以下の仕様に除外がある。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第36条第2項第2号/建築基準法施行令第65条第1項
2:正しい RCばりのあばら筋
梁の複筋・あばら筋の当該仕様も除外対象。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第36条第2項第2号/建築基準法施行令第78条第1項
3:正しい コンクリートの養生
コンクリートの温度・養生は耐久性等の規定として残る。
根拠(選択肢3):建築基準法施行令第36条第1項/建築基準法施行令第75条
4:誤り 鋼柱脚の基礎への緊結
柱脚緊結の仕様は耐久性等の列挙に含まず、一律適用されない。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第36条第1項・第2項第2号/建築基準法施行令第66条
覚えるポイント

養生は残りますが、柱脚の緊結の当該仕様は除外対象です。限界耐力計算で必ず全仕様を適用するわけではありません。

この知識の出題:2023・2025年

対象知識:限界耐力計算では当該柱脚緊結の仕様が除外される。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問14 道路・接道の例外

頻出度:★★★

問14の正解・解説を表示

確認ポイント:施工用の現場仮設と、一般建築物の接道を区別します。

中心テーマ:仮設建築物に対する制限の緩和(法第85条)。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2022・2023・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 高度利用地区の道路上空
高度利用地区の自動車専用道路上空は所定の許可が必要。
根拠(選択肢1):建築基準法第44条第1項第3号
2:誤り 施工用の仮設事務所
現場の施工用仮設事務所には第3章の接道規定を適用しない。
根拠(選択肢2):建築基準法第85条第2項
3:正しい 条例による接道の付加
特殊建築物等の接道幅員・長さ等を条例で付加できる。
根拠(選択肢3):建築基準法第43条第3項
4:正しい 景観重要建造物の軒
景観重要建造物には条例で所定の緩和を行う制度がある。
根拠(選択肢4):建築基準法第85条の2
覚えるポイント

工事を施工するため現場に設ける仮設事務所には、法第3章の接道の規定を適用しません。

この知識の出題:2023年

対象知識:施工用の現場仮設事務所には法第3章の接道規定を適用しない。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問15 用途地域と用途制限

頻出度:★★

問15の正解・解説を表示

確認ポイント:一般用途の制限、除外用途、数量の境界を確認します。

中心テーマ:工業地域の用途制限(法48条)。中心テーマの出題:2017・2019・2020・2023年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 第一種住居の消防署
消防署は第一種住居の3,000㎡制限にかかる用途として扱わない。
根拠(選択肢1):建築基準法第48条第5項/別表第2(ほ)項第4号括弧書
2:正しい 準住居の演芸場
準住居の演芸場は客席200㎡未満の区分。180㎡は満たす。
根拠(選択肢2):建築基準法第48条第7項/別表第2(と)項第4号
3:正しい 準工業の火薬倉庫
準工業の火薬20tは許容貯蔵量以内。
根拠(選択肢3):建築基準法第48条第11項/別表第2(る)項第2号/建築基準法施行令第130条の9第1項表(一)の火薬・準工業地域欄(20t)
4:誤り 工業地域の大学
工業地域では大学は原則禁止用途。
根拠(選択肢4):建築基準法第48条第12項/別表第2(を)項第4号
覚えるポイント

工業地域では大学は原則建築できません。工業地域という名称から学校も建てられるとは判断しません。

この知識の出題:2023年

対象知識:工業地域では大学が原則禁止用途。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:4番

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問16 建築面積の最大値

頻出度:★★

問16の正解・解説を表示

確認ポイント:道路後退、区域内外のみなし、準耐火等と角地の加算を順に適用します。

中心テーマ:建蔽率(法第53条)。中心テーマの出題:2017・2023年(10年中2年)。

計算の順序

① 東側の二項道路は現況幅2m。中心線から2mの線まで、敷地側は1m後退します。敷地幅は15−1=14m。
② 後退後の面積:第一種住居地域14×15=210m²、近隣商業地域14×10=140m²。
③ 全部が準耐火建築物で、敷地が準防火地域の内外にわたるため、法53条8項により全敷地を準防火地域内とみなして準耐火等の10%加算を適用します。角地指定の10%も加算します。
④ 第一種住居地域:60+10+10=80%。近隣商業地域:80+10+10=100%。
⑤ 最大建築面積:210×0.8+140×1.0=168+140=308.0m²。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:異なる値 238.0m²
238.0m²は、後退後の地域別の指定建ぺい率だけを使った値です。準耐火等と角地による加算を反映していません。
根拠(選択肢1):建築基準法第42条第2項/建築基準法施行令第2条第1項第1号ただし書/建築基準法第53条第2項・第3項第1号ロ・第2号・第8項(地域別面積、準耐火等・角地加算、準防火地域内外のみなし)
2:異なる値 273.0m²
273.0m²は、設問で使える2つの加算を全て反映した最大値ではありません。
根拠(選択肢2):建築基準法第42条第2項/建築基準法施行令第2条第1項第1号ただし書/建築基準法第53条第2項・第3項第1号ロ・第2号・第8項(地域別面積、準耐火等・角地加算、準防火地域内外のみなし)
3:異なる値 292.5m²
292.5m²は、道路後退後の地域別面積と、準防火地域内外のみなしを正しく反映した値ではありません。
根拠(選択肢3):建築基準法第42条第2項/建築基準法施行令第2条第1項第1号ただし書/建築基準法第53条第2項・第3項第1号ロ・第2号・第8項(地域別面積、準耐火等・角地加算、準防火地域内外のみなし)
4:正しい値 308.0m²
後退後の第一種住居地域210m²に80%、近隣商業地域140m²に100%を適用し、最大建築面積は308.0m²となります。
根拠(選択肢4):建築基準法第42条第2項/建築基準法施行令第2条第1項第1号ただし書/建築基準法第53条第2項・第3項第1号ロ・第2号・第8項(地域別面積、準耐火等・角地加算、準防火地域内外のみなし)
覚えるポイント

後退後の面積は第一種住居210m²・近隣商業140m²。両地域に準耐火等と角地の加算を使い、210×0.8+140×1.0=308m²です。

この知識の出題:2023・2025年

対象知識:準耐火等の建物の敷地が準防火地域の内外にわたるときのみなし加算。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問17 高低差のある北側の高さ制限

頻出度:★★★

問17の正解・解説を表示

確認ポイント:北側隣地との高低差による地盤面のみなしを使います。

中心テーマ:斜線制限の計算・緩和(法56条)。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中10年)。

計算の順序

① A点から北側境界までの真北方向の距離は、建物北側の後退3m+建物奥行14m−A点までの7m=10m。
② 北側隣地の地盤面は敷地より3m高いので、敷地を(3−1)/2=1m高い位置にあるとみなします。
③ 第一種中高層住居専用地域の北側高さ制限:10+10×1.25+1=23.50m(実際の敷地地盤面から)。
④ 西側7m・南側6mの2道路では所定の緩和を適用します。A点は最大幅員7mの道路境界から12mで、2倍の14m以内なので、南側も7mとみなせます。道路斜線は南側(7+3+10)×1.25=25m、西側(7+1+12)×1.25=25m。隣地斜線も23.50mを下回りません。
⑤ 最も厳しい北側高さ制限による23.50mを選びます。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:異なる値 20.00m
20.00mは図のA点の距離と北側隣地の高低差を反映した最高限度ではありません。
根拠(選択肢1):建築基準法第56条第1項第1号・第3号・第2項/建築基準法施行令第132条第1項(2道路の緩和)・第135条の4第1項第2号(北側隣地との高低差)
2:異なる値 22.50m
22.50mは北側高さ制限の高低差による緩和前の値です。本問は地盤面のみなしによる1mを加えます。
根拠(選択肢2):建築基準法第56条第1項第1号・第3号・第2項/建築基準法施行令第132条第1項(2道路の緩和)・第135条の4第1項第2号(北側隣地との高低差)
3:正しい値 23.50m
北側高さ制限は10+10×1.25+1=23.50mとなり、道路側等の限度と比較した最も厳しい限度です。
根拠(選択肢3):建築基準法第56条第1項第1号・第3号・第2項/建築基準法施行令第132条第1項(2道路の緩和)・第135条の4第1項第2号(北側隣地との高低差)
4:異なる値 23.75m
23.75mは南側6m道路のみで道路斜線を計算した値です。2道路の緩和も確認しますが、北側高さ制限23.50mを超えるため最高限度にはできません。
根拠(選択肢4):建築基準法第56条第1項第1号・第3号・第2項/建築基準法施行令第132条第1項(2道路の緩和)・第135条の4第1項第2号(北側隣地との高低差)
覚えるポイント

3mの高低差から1mを引いた半分=1mが緩和量。10+10×1.25+1=23.5mです。

この知識の出題:2018・2023年

対象知識:北側隣地との高低差が1m以上なら超過分の半分を地盤面に加える。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:3番

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問18 防火地域と区域境界

頻出度:★★

問18の正解・解説を表示

確認ポイント:用途地域の過半による判断を防火地域に流用しません。

中心テーマ:建築物が防火地域又は準防火地域の内外にわたる場合の措置(法第65条)。中心テーマの出題:2020・2023・2024・2025年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 隣地境界線に接する外壁
防火地域の耐火外壁は隣地境界線に接して設けられる。
根拠(選択肢1):建築基準法第63条
2:正しい 屋上の看板
屋上看板は高さ1.5mでも主要部分の不燃が必要。
根拠(選択肢2):建築基準法第66条
3:誤り 防火・準防火をまたぐ事務所
防火・準防火をまたぐ3階事務所は防火壁の例外がなければ耐火区分。過半地域では決めない。
根拠(選択肢3):建築基準法第65条第2項/建築基準法施行令第136条の2第1号
4:正しい 開放的簡易建築物
開放的簡易建築物の柱梁には準耐火又は不燃材料の所定条件。
根拠(選択肢4):建築基準法第84条の2/建築基準法施行令第136条の10第1号イ
覚えるポイント

防火地域をまたぐ3階事務所には、所定の防火壁の例外がなければ全体に防火地域の耐火等の基準を適用します。

この知識の出題:2023・2024・2025年

対象知識:防火地域をまたぐ建物には原則全体に防火地域の基準を適用する。

2017〜2026年の10年中3年に出題。

正解:3番

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問19 一団地・不服・既存不適格

頻出度:★★★

問19の正解・解説を表示

確認ポイント:特例の対象条文と、緩和の面積条件を確認します。

中心テーマ:一の敷地とみなすこと等による制限の緩和(法第86条)。中心テーマの出題:2017・2020・2023・2024・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:誤り 一団地と用途制限
一団地の一敷地みなしの列挙に用途制限の48条は含まれない。
根拠(選択肢1):建築基準法第86条第1項(特例対象規定)
2:正しい 民間確認への審査請求
指定確認検査機関の処分の不服は管轄建築審査会へ。
根拠(選択肢2):建築基準法第94条第1項
3:正しい 既存ホテルの増築
増築が基準時面積の1/2超では当該既存不適格緩和に収まらず非常用昇降機を要する。
根拠(選択肢3):建築基準法施行令第137条の6第1号
4:正しい 木造平家の足固め
所定区域外の木造平家住宅で足固めを用いる等の条件で土台の除外がある。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第42条第1項ただし書
覚えるポイント

一団地認定の一敷地みなしの対象に、法48条の用途制限は含まれません。

この知識の出題:2017・2020・2023・2024年

対象知識:一団地認定の特例対象に法48条の用途制限は含まれない。

2017〜2026年の10年中4年に出題。

正解:1番

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問20 区画・採光・容積率・階段

頻出度:★★★

問20の正解・解説を表示

確認ポイント:別の制度の数値を転用しないようにします。

中心テーマ:容積率の算定・緩和(法52条)。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2023・2024・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 区画接続外壁のひさし
50cm以上の所定庇等で防火区画接続外壁90cmの要件を代替できる。
根拠(選択肢1):建築基準法施行令第112条第16項ただし書
2:正しい 病院地階の採光
病院の地階の居室には地上の1/10採光をそのまま適用しない。
根拠(選択肢2):建築基準法第28条第1項ただし書
3:誤り 老人ホーム共用部分
昇降路・共用廊下階段の不算入に1/3上限はない。住宅等の地階の不算入と区別。
根拠(選択肢3):建築基準法第52条第6項本文(昇降路・共同住宅等の共用廊下階段の不算入)/同条第3項(住宅等の地階の1/3上限)
4:正しい 劇場の中間手すり
蹴上げ15cm以下・踏面30cm以上は中間手すりの除外。
根拠(選択肢4):建築基準法施行令第25条第3項ただし書
覚えるポイント

老人ホームの昇降路・共用廊下階段の容積率不算入に1/3の上限はありません。1/3は住宅等の地階の別制度です。

この知識の出題:2019・2023年

対象知識:老人ホーム等の昇降路・共用廊下階段の容積率不算入に1/3上限はない。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:3番

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問21 建築士の説明・表示・変更

頻出度:★★★

問21の正解・解説を表示

確認ポイント:意見を聴く努力義務と、聴いた旨の表示義務を区別します。

中心テーマ:業務に必要な表示行為(士法第20条)。中心テーマの出題:2017・2020・2021・2022・2023・2024・2025年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:誤り 設備士の意見の表示
設備士の意見を実際に聴いた旨の図書明記は義務。2,000㎡超で聴く努力義務と区別。
根拠(選択肢1):建築士法第20条第5項(意見を聴いた旨の明示義務)/第18条第4項(2,000m²超の意見聴取の努力義務)
2:正しい 監理報告への表示
監理報告では設備士に意見を聴いた旨も明らかにする。
根拠(選択肢2):建築士法第20条第3項・第5項(監理終了後の報告と設備士への意見聴取の明示)
3:正しい 他者の設計図書の変更
他者の図書変更は承諾を求め、得られなければ自己責任で変更可能。
根拠(選択肢3):建築士法第19条
4:正しい 技能維持と設計説明
知識技能の維持向上と設計内容の適切な説明は努力義務。
根拠(選択肢4):建築士法第22条/建築士法第18条第2項
覚えるポイント

建築設備士の意見を実際に聴いたら、その旨の表示は義務です。「努める」だけではありません。

この知識の出題:2017・2023年

対象知識:建築設備士の意見を聴いた旨の図書・監理報告への表示は義務。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問22 事務所の契約・年度報告

頻出度:★★

問22の正解・解説を表示

確認ポイント:設計・工事監理の契約の規定を、調査業務へ一律に広げません。

中心テーマ:重要事項の説明等(士法第24条の7)。中心テーマの出題:2017・2021・2023・2024年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:誤り 調査業務と重要事項説明
重要事項説明・締結時書面は設計・監理契約。調査業務だけに一律適用しない。
根拠(選択肢1):建築士法第24条の7第1項/建築士法第24条の8第1項
2:正しい 年度報告の期限
年度業務報告は年度経過後3月以内。
根拠(選択肢2):建築士法第23条の6/建築士法施行規則第20条の3第1項
3:正しい 登録抹消後の業務
登録の更新を怠って登録を抹消された後、有償で設計等を業として行えば、2023年の規定では1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象です。
根拠(選択肢3):建築士法第23条第1項・第3項/建築士法第37条第9号/建築士法第23条の10第1項
4:正しい 300m²超の契約書面
300m²超の新築の設計契約では、作成する図書の種類・報酬等の法定事項を記載して署名又は記名押印し、相互に書面を交付します。所定の条件による電子交付の経路もあります。
根拠(選択肢4):建築士法第22条の3の3第1項各号・第5項
覚えるポイント

調査業務のみの契約は、設計・工事監理契約の重要事項説明・締結時書面の対象と同じではありません。

この知識の出題:2023年

対象知識:調査業務のみの契約は法24条の7・8の設計監理契約と異なる。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

刑名の改正:出題時の「懲役」は2025年6月1日施行の改正後「拘禁刑」となっています。本問は出題時の表記で判定します。

正解:1番

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問23 所属・講習・事務所の処分

頻出度:★★★

問23の正解・解説を表示

確認ポイント:事務所に対する処分の選択肢を全て確認します。

中心テーマ:監督処分(士法第26条)。中心テーマの出題:2018・2020・2021・2022・2023・2025・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 管理建築士の監督
所属建築士は管理建築士の技術上の監督対象。
根拠(選択肢1):建築士法第24条第3項第4号
2:正しい 所属事務所変更の届出
所属事務所等の免許登録事項変更は30日以内に届出。
根拠(選択肢2):建築士法第5条の2第2項/建築士法施行規則第8条第1項
3:正しい 再所属時の定期講習
講習期限経過後に再所属する場合は遅滞なく定期講習。
根拠(選択肢3):建築士法第22条の2第1号/建築士法施行規則第17条の37第1項表一ロ・ハ
4:誤り 業務違反による免許取消し
開設者の処分は戒告・閉鎖だけでなく登録取消しもある。
根拠(選択肢4):建築士法第26条第2項
覚えるポイント

開設者への処分には戒告・1年以内の閉鎖だけでなく、事務所登録の取消しもあります。

この知識の出題:2021・2023年

対象知識:事務所の監督処分には戒告・閉鎖命令・登録取消しがある。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問24 開発許可と協議・届出

頻出度:★

問24の正解・解説を表示

確認ポイント:「40ha未満」の除外に、40haちょうどは入りません。

中心テーマ:公共施設の管理者の同意等(都法第32条)。中心テーマの出題:2023年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい コンクリートプラントの改築
第一種特定工作物の改築用開発には当該許可除外がある。
根拠(選択肢1):都市計画法第29条第1項第11号/都市計画法施行令第22条第5号
2:誤り 40haの公共施設協議
40ha未満の協議除外なので40haちょうどはガス事業者等との協議対象。
根拠(選択肢2):都市計画法第32条第2項/都市計画法施行令第23条第3号
3:正しい 市街地再開発事業
市街地再開発事業としての開発は許可除外。
根拠(選択肢3):都市計画法第29条第1項第8号
4:正しい 地区計画内の仮設
地区計画内の仮設建築物は所定の届出除外。現行最低敷地規制等の条件は別に確認。
根拠(選択肢4):都市計画法第58条の2第1項第3号/都市計画法施行令第38条の5第2号イ
覚えるポイント

40haの開発では、所定のガス事業者等との協議が必要です。公共施設の管理者との同意・協議の区別も確認します。

この知識の出題:2023年

対象知識:40haちょうどの開発はガス事業者等との協議の除外に入らない。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問25 消防設備の設置と代替

頻出度:★★★

問25の正解・解説を表示

確認ポイント:設備を代替できる階の範囲を確認します。

中心テーマ:屋内消火栓の設置・配置。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2023・2024・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:誤り 屋外による屋内消火栓代替
屋外消火栓による屋内消火栓の代替は原則1・2階で、3階まで免除ではない。
根拠(選択肢1):消防法施行令第11条第4項(1階・2階の代替)
2:正しい 400m²図書館の自火報
図書館400㎡は自火報の500㎡基準未達。
根拠(選択肢2):消防法施行令第21条第1項第4号/別表第1(8)項
3:正しい 耐火ホテルのスプリンクラー
耐火ホテル3階5,000㎡は所定スプリンクラー規模条件未達。
根拠(選択肢3):消防法施行令第12条第1項第4号/別表第1(5)項イ
4:正しい 準耐火倉庫の屋外消火栓
準耐火倉庫は屋外消火栓基準面積6,000㎡。5,000㎡は未達。
根拠(選択肢4):消防法施行令第19条第1項(準耐火建築物6,000㎡以上)
覚えるポイント

屋外消火栓による屋内消火栓の設置除外は1階・2階の所定部分です。3階まで広げられません。

この知識の出題:2023年

対象知識:屋外消火栓による屋内消火栓の代替は所定の1階・2階の部分。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:1番

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問26 バリアフリーの一般・誘導基準

頻出度:★★

問26の正解・解説を表示

確認ポイント:移動等円滑化基準と、より高い誘導基準を分けます。

中心テーマ:階段。中心テーマの出題:2019・2020・2023・2026年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:誤り 誘導基準の回り階段
誘導基準の主たる階段は回り階段不可。通常基準の空間困難時の例外を流用しない。
根拠(選択肢1):高齢者、障害者等が円滑に利用できるようにするために誘導すべき建築物特定施設の構造及び配置に関する基準を定める省令第4条第9号
2:正しい 階段併設傾斜路の幅
円滑化経路の階段併設傾斜路の幅は90cm以上。
根拠(選択肢2):高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令第18条第2項第4号イ(階段併設傾斜路90cm以上)
3:正しい 共同住宅の新築
通常の共同住宅は適合措置の努力義務。条例は別。
根拠(選択肢3):高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第16条第1項/高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令第4条第2号
4:正しい 事務所便所の修繕
事務所の特定施設の修繕も適合措置の努力義務。
根拠(選択肢4):高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第16条第2項/高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令第4条第17号
覚えるポイント

誘導基準の主たる階段は回り階段不可。一般基準の空間確保困難時の例外は使えません。

この知識の出題:2020・2023年

対象知識:誘導基準の主たる階段は空間確保困難でも回り階段不可。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

改正の読み替え:本問の移動等円滑化経路は、出題時の施行令18条を参照します。2025年6月1日施行の改正後は19条です。一般の基準と誘導基準の条文も区別してください。

正解:1番

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問27 省エネの対象・戸数・届出

頻出度:★★★

問27の正解・解説を表示

確認ポイント:2023年時点の非住宅適合義務と住宅の届出制度で判断します。

中心テーマ:省エネ基準適合義務・適用対象。中心テーマの出題:2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:誤り 共同住宅の請負型規格住宅
共同住宅の請負型規格住宅の年間戸数基準は1,000戸で300戸ではない。
根拠(選択肢1):建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律第31条/建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律施行令第13条第2号(1,000戸)
2:正しい 300m²事務所の適合
非住宅部分の床面積300m²の事務所は、2023年時点でも300m²以上という基準に達し、省エネ基準への適合義務があります。
根拠(選択肢2):建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律第11条第1項/建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律施行令第4条第1項(非住宅300m²以上)
3:正しい 認定計画の床面積不算入
認定向上計画の所定増加面積は1/10を限度に容積率不算入。
根拠(選択肢3):建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律第40条第1項/建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律施行令第15条第1項(延べ面積の1/10を上限とする不算入)
4:正しい 300m²共同住宅の届出
出題時には300m²以上の住宅の新築は、原則着工21日前までに省エネ計画を所管行政庁へ届け出る制度の対象です。2025年改正後の適合義務とは分けて判断します。
根拠(選択肢4):建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律第19条第1項第1号/建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律施行令第8条第1項(住宅300m²以上の届出・着工21日前)
覚えるポイント

請負型規格共同住宅等の年間戸数基準は1,000戸です。300戸は請負型一戸建て規格住宅の基準です。

この知識の出題:2023・2025年

対象知識:請負型規格共同住宅等の年間戸数基準は1,000戸。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

省エネ法の適用時点:2023年の条番号を記載しています。2025年4月1日の適合義務拡大後は、対象範囲や増改築の適用範囲、トップランナー・計画認定・容積率特例の条番号が変わっています。出題時の制度と分けて学習してください。

正解:1番

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問28 計画認定と求められる基準

頻出度:★★

問28の正解・解説を表示

確認ポイント:認定の制度ごとに、求める基準の名前と内容を対応させます。

中心テーマ:計画の認定。中心テーマの出題:2023・2025・2026年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:誤り 耐震改修計画
耐震関係規定は地震安全に係る建築基準法令で、法基準を超える誘導水準の意味でない。
根拠(選択肢1):建築物の耐震改修の促進に関する法律第17条第3項第1号括弧書
2:正しい 円滑化の建築等計画
円滑化認定は移動等円滑化誘導基準を用いる。
根拠(選択肢2):高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第17条第3項第1号
3:正しい 長期優良住宅計画
長期優良住宅は所定の長期使用構造等が認定条件。
根拠(選択肢3):長期優良住宅の普及の促進に関する法律第6条第1項第1号
4:正しい 省エネ性能向上計画
省エネ向上計画は省エネ誘導基準を用いる。
根拠(選択肢4):建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律第35条第1項第1号(誘導基準への適合)
覚えるポイント

耐震関係規定は地震に対する安全性に関する建築基準法令の規定です。法の基準を超える誘導水準という意味ではありません。

この知識の出題:2023年

対象知識:耐震関係規定は法の基準を超える誘導水準という意味ではない。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

省エネ法の適用時点:2023年の条番号を記載しています。2025年4月1日の適合義務拡大後は、対象範囲や増改築の適用範囲、トップランナー・計画認定・容積率特例の条番号が変わっています。出題時の制度と分けて学習してください。

正解:1番

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問29 寄宿舎から老人ホームへ

頻出度:★★★

問29の正解・解説を表示

確認ポイント:用途変更後の実体規定と完了時の手続を分けます。

中心テーマ:用途の変更に対するこの法律の準用(法第87条)。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 円滑化基準への適合
2,000㎡の特別特定用途への変更では変更部分等の円滑化基準適合が必要。
根拠(選択肢1):高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第14条第1項/高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令第9条・第22条各号(用途変更部分及び関連する施設等)
2:正しい 寝室の非常用照明
有料老人ホームの寝室は寄宿舎寝室の非常用照明除外と異なる。
根拠(選択肢2):建築基準法施行令第126条の4第1項第2号(寝室の除外対象)
3:正しい 消防用設備等
用途変更後の消防設備設置基準に適合させる。
根拠(選択肢3):消防法第17条第1項/消防法第17条の3第2項第4号/消防法施行令第12条第1項第1号ロ・別表第1(6)項ロ(1)
4:誤り 確認と工事完了の手続
用途変更確認後の工事完了は届出で、通常の完了検査申請ではない。
根拠(選択肢4):建築基準法第87条第1項(建築基準法第7条第1項の読替え)
覚えるポイント

用途変更の確認後は、工事完了を建築主事へ届け出ます。通常の完了検査を申請する手続ではありません。

この知識の出題:2018・2019・2020・2023・2024年

対象知識:用途変更の確認後の完了手続は建築主事への届出。

2017〜2026年の10年中5年に出題。

正解:4番

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問30 低炭素・耐震・施工・長期優良

頻出度:★

問30の正解・解説を表示

確認ポイント:耐震改修の定義を建物本体の工事だけに限定しません。

中心テーマ:定義。中心テーマの出題:2023年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容・解説・根拠条文
1:正しい 低炭素計画の変更
軽微な変更以外は認定計画変更の認定を受ける。
根拠(選択肢1):都市の低炭素化の促進に関する法律第55条第1項
2:誤り 耐震改修の敷地整備
地震安全向上を目的とする敷地の整備も耐震改修に含む。
根拠(選択肢2):建築物の耐震改修の促進に関する法律第2条第2項
3:正しい 7,000万円工事の専任
2023年1月1日時点の建築一式工事の専任の金額基準は8,000万円以上です。7,000万円はこの金額に達しないので、本肢の専任不要という説明は正しいものです。
根拠(選択肢3):建設業法第26条第3項/建設業法施行令第27条第1項本文・第3号ヲ(2023年の建築一式工事8,000万円以上)
4:正しい 既存住宅の維持保全認定
既存住宅について建築工事を伴わない維持保全計画認定の制度がある。
根拠(選択肢4):長期優良住宅の普及の促進に関する法律第5条第6項
覚えるポイント

地震に対する安全性を高める敷地の整備も耐震改修に含まれます。

この知識の出題:2023年

対象知識:耐震改修の定義には地震安全向上を目的とする敷地の整備も含む。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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全30問の正解番号

正解番号の一覧を表示
問題 正解 問題 正解
問1 1 問16 4
問2 4 問17 3
問3 3 問18 3
問4 1 問19 1
問5 2 問20 3
問6 3 問21 1
問7 2 問22 1
問8 4 問23 4
問9 4 問24 2
問10 3 問25 1
問11 2 問26 1
問12 3 問27 1
問13 4 問28 1
問14 2 問29 4
問15 4 問30 2

本記事は独自の学習用解説で、問題文・図表の全文は掲載していません。正解は試験センターの公式公表資料と照合しています。法・施行令・施行規則・告示を区別し、設問の適用除外や認定等の前提条件と併せて確認してください。次年度の受験では、適用法令の改正も確認してください。