令和5年度(2023年)の一級建築士試験「学科Ⅰ・計画」について、全20問の正解と学習上のポイントを整理しました。各問の解説は、クリックすると開きます。

公式の試験問題や手元の問題集と照らしてご利用ください。

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建築技術教育普及センター 一級建築士 過去の試験問題 令和5年 計画

全20問とも、最も不適当な選択肢を選ぶ問題です。以下の判定は、公式の問題にある各選択肢に対応します。

頻出度の見方(2017〜2026年の10年分)

★★★:頻出(5年以上)/★★:そこそこ出題(2〜4年)/★:出題が少ない(1年)。各問の4選択肢に含まれる知識テーマが出題された年度を数え、同じ年度は重複して数えません。同じ問題がそのまま出た回数ではありません。

類似問題データのテーマ分類に基づく学習用の目安です。対象テーマと年度は解説内に掲載しています。2023年の問題を2026年までのデータで振り返った集計で、将来の出題頻度を保証するものではありません。

問1 建築士の説明責任・倫理・法令遵守

頻出度:★★★

問1の正解・解説を表示

確認ポイント:コンプライアンスで守る対象は、法令だけに限定されるのでしょうか。

集計対象:コンプライアンス/建築士の責任・法令遵守。対象テーマが出た年度:2017・2020・2022・2023・2024・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 アカウンタビリティ
専門家と建築主の間には、知識・情報の差があります。設計の内容や理由、リスクなどを分かりやすく説明して、その差を埋める責任がアカウンタビリティです。
2:適当 技術力と職業倫理
国家資格者として、技術力を維持するとともに高い倫理性が求められます。資格取得時に知識があるだけでなく、安全を守るため継続して学ぶ姿勢も大切です。
3:適当 リスクコミュニケーション
不都合な情報やリスクを共有すると、関係者が早い段階で問題を把握し、対応を判断できます。リスクコミュニケーションは、都合のよい情報だけを伝えることではありません。
4:不適当 コンプライアンス
コンプライアンスには、法令遵守に加えて職業倫理・社会規範等への適合も含まれます。「遵守すべき対象は法令に限定」とする部分が不適当です。
覚えるポイント

アカウンタビリティ=説明責任、リスクコミュニケーション=リスク情報の共有、コンプライアンス=法令や倫理・社会規範の遵守。専門知識があることと、相手に説明して納得を得ることは別です。安全に関わる不都合な情報も共有します。

正解:4番

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問2 日本建築史の神社・寺院・民家・茶室

頻出度:★★

問2の正解・解説を表示

確認ポイント:円覚寺舎利殿の様式は、大仏様と禅宗様のどちらでしょうか。

集計対象:宇佐神宮/円覚寺舎利殿/待庵/箱木家。対象テーマが出た年度:2023・2026年(10年中2年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 宇佐神宮本殿
宇佐神宮本殿は前殿・後殿をつなぐ八幡造り。
2:不適当 円覚寺舎利殿
円覚寺舎利殿は禅宗様の建築です。大仏様とする分類が不適当です。選択肢の内部・軒荷重の説明も、円覚寺舎利殿の特徴としてそのまま覚えないようにします。
3:適当 箱木家住宅
箱木家住宅は現存最古級の民家。
4:適当 妙喜庵待庵
待庵は二畳の草庵風茶室。
覚えるポイント

宇佐神宮=八幡造り、円覚寺舎利殿=禅宗様、箱木家=現存最古級の民家、待庵=二畳の草庵風茶室。大仏様の代表例である東大寺南大門と、禅宗様の円覚寺舎利殿を区別します。建物名と様式・平面の特徴を組み合わせて覚えます。

正解:2番

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問3 建築・都市の著作と著作者

頻出度:★★★

問3の正解・解説を表示

確認ポイント:建築の複雑さや矛盾を肯定する説明は、ロッシとヴェンチューリのどちらに対応しますか。

集計対象:都市イメージ・都市論と著作。対象テーマが出た年度:2017・2020・2022・2023・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ジッテと歴史的広場
ジッテは歴史的広場の空間構成を再評価した。
2:適当 ロースと装飾
ロースは文化・生活と結びつかない表面的装飾を批判した。
3:適当 ギーディオンと近代建築
ギーディオンは近代建築を歴史的な空間の流れへ位置づけた。
4:不適当 ロッシとヴェンチューリ
曖昧さ・複雑さ・矛盾を肯定する説明は、ロバート・ヴェンチューリの『建築の多様性と対立性』に対応します。アルド・ロッシの『都市の建築』は都市の類型や記憶等を論じる著作で、説明の組合せが不適当です。
覚えるポイント

ジッテ=広場、ロース=装飾批判、ギーディオン=空間・時間・建築、ロッシ=都市の建築。複雑さや矛盾を肯定する説明はヴェンチューリです。同じ1966年の著作でも、著者・書名・中心となる考え方を区別します。

正解:4番

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問4 Low-E・網入り・倍強度・合わせガラス

頻出度:★★★

問4の正解・解説を表示

確認ポイント:網入りガラスの金網は、耐風圧強度を高めるためのものなのでしょうか。

集計対象:断熱・ガラス/日射・屋根・日影。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2023・2024・2025年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 Low-E複層ガラス
Low-E複層ガラスは特殊金属膜によって熱の伝わり方を調整します。日射を取り入れるタイプと遮るタイプを、気候・方位・用途に合わせて使い分ける説明は適当です。
2:不適当 網入板ガラス
金網は破損時の破片の脱落を抑えるためのもので、同じ厚さのフロート板ガラスより高強度にするためのものではありません。網入りによって耐風圧性能を高められるとする部分が不適当です。
3:適当 倍強度ガラス
倍強度ガラスは強化ガラスより強度が低く、破損時にも細かい粒状にはなりません。設問は破損後の脱落しにくさに着目した説明です。どの納まりでも落下しないという意味ではなく、支持方法や破損時の安全性を併せて検討します。
4:適当 合わせガラス
複数の板ガラスを中間膜で接着した構成で、割れた破片を中間膜が保持します。防犯性能はガラスと中間膜の仕様等に応じて確認し、すべての合わせガラスで同じ性能があるとは考えません。
覚えるポイント

ガラスは「日射・断熱」「割れにくさ」「割れた後の挙動」を分けて覚えます。網入りは破片の脱落を抑え、合わせガラスは中間膜で破片を保持します。名称に強そうな印象があっても、網入りを高強度ガラスと決め付けないことが重要です。

正解:2番

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問5 屋根の排水・積雪・庇の日射遮蔽

頻出度:★★★

問5の正解・解説を表示

確認ポイント:水平庇は、高い位置から来る南面の日射と、低い西日のどちらを遮りやすいでしょうか。

集計対象:雨水排水と換気口/外壁の等圧・雨仕舞/日射・屋根・日影。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2023・2025・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 陸屋根の排水対策
ドレンが詰まっても雨水を逃がせるよう、複数の排水口やオーバーフロー管を設けます。防水層の性能に加えて、雨水が滞留しない計画と維持管理が重要です。
2:適当 スノーダクト方式
屋根から隣地等へ落雪させず、屋根上の雪を処理する方式です。落雪スペースを確保しにくい敷地で有効ですが、積雪荷重や融雪水の排水への対応も必要です。
3:適当 霧除け庇
霧除け庇は開口部の雨仕舞いに役立つ。
4:不適当 水平庇と西日
夏の南面では太陽高度が高く、水平庇が日射を遮りやすくなります。西日は低い角度から入るため水平庇だけでは遮りにくく、設問の比較が逆です。方位に応じて縦ルーバー等も検討します。
覚えるポイント

南面の夏の日射は太陽高度が高いため水平庇が効きやすく、西日は低い角度で入り込みます。方位に合う遮蔽方法を選びます。屋根の排水では、ドレンの詰まりに備えた予備の排水経路も大切です。

正解:4番

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問6 CLT・LVLと木質系耐火部材

頻出度:★★★

問6の正解・解説を表示

確認ポイント:LVLは「ひき板」と「単板」のどちらを積層した材料でしょうか。

集計対象:木材・木質材料/木造の防耐火。対象テーマが出た年度:2019・2021・2022・2023・2024・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 CLTの直交積層
CLTはひき板を直交積層した厚い木質パネル。
2:不適当 LVLの単板積層
LVLは薄い「単板」を繊維方向がほぼ平行になるよう積層した材料です。ひき板を平行に積層するのは集成材です。LVLは梁・柱等にも使われ、設問の材料と主用途の説明を区別する必要があります。
3:適当 被覆型の耐火部材
石膏ボードなどの無機質系建材で木材を覆い、木材への加熱を抑える耐火部材です。単に木材の断面を大きくする方法とは、火災への対応の仕組みが異なります。
4:適当 燃え止まり型の耐火部材
外側の燃え代層と、その内側の燃え止まり層を組み合わせる構成です。外側が燃えても内部へ燃え進むことを抑える仕組みとして、各層の位置と役割を確認します。
覚えるポイント

集成材=ひき板を平行、CLT=ひき板を直交、LVL=単板を平行に積層します。原料と方向の二つで整理すると混同しにくくなります。木質系耐火部材では、外側で熱を遮る被覆と、燃え進みを止める層の役割を確認します。

正解:2番

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問7 庁舎・学校・博物館・病院のゾーニング

頻出度:★★★

問7の正解・解説を表示

確認ポイント:ICUは、手術部から離すことと、近接させることのどちらを優先しますか。

集計対象:ICUの配置/学校の教室・運営方式/展示と収蔵の環境/庁舎の動線。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 庁舎の入口と動線
市民・職員・議会の入口を分けると動線と管理が明確になる。
2:適当 低学年の運動広場
低学年専用の運動広場は安全と発達段階に配慮する。
3:適当 研究部門と収蔵部門
研究と収蔵を近接させると資料移動を減らせる。
4:不適当 ICUと手術部
ICUは手術部・救急部門等と連携し、重症患者を迅速に移送できる位置に設けます。療養環境への配慮は必要ですが、そのために手術部から離して配置する説明が不適当です。
覚えるポイント

ゾーニングは利用者・物品・管理の動線から考えます。研究と収蔵は資料の移動を減らすため近接、ICUと手術・救急は迅速な移送と連携のため近接させます。静かな環境を求めることと、必要な部門から遠ざけることは同じではありません。

正解:4番

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問8 駐車場・運動場・特養・手すりの寸法

頻出度:★★★

問8の正解・解説を表示

確認ポイント:2.7m×3.6mの居室は何㎡で、特養の居室面積として足りるでしょうか。

集計対象:高齢者の住まいと支援/特別養護老人ホーム・ユニットケア/スポーツ施設の寸法・方位/駐車場の車路勾配。対象テーマが出た年度:2017・2018・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 車路の緩和勾配
本勾配1/8=12.5%、緩和勾配1/16=6.25%です。始まりと終わりを緩くして勾配の急変を抑え、車体の底打ちを防ぐ設問の計画は適当です。
2:適当 400mトラックの運動場
120×190mの運動場は400mトラックの配置を検討できる寸法。
3:不適当 ユニット型特養の居室
内法面積は2.7×3.6=9.72㎡です。便所を除いて比較しても、特養の一人当たり居室面積として扱う10.65㎡を下回り、不適当です。ユニット型の居住環境には、よりゆとりある面積の目安もあるため、施設種別・適用基準をセットで確認します。
4:適当 バルコニーの転落防止
この設問の立上り80mm、手すり1,200mm、手すり子間100mmの組合せは適当です。転落防止では、足を掛けられる部分の高さや形状、手すりの測定位置も確認します。数値だけを別の納まりへ当てはめないでください。
覚えるポイント

2.7×3.6=9.72㎡。面積は辺の長さを掛けて確認し、対象施設の基準と比較します。廊下・居室・手すり等の数値は、施設の種類や測定位置とセットで覚えます。車路の緩和勾配は、急な勾配変化で車体が底打ちすることを防ぎます。

正解:3番

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問9 車椅子利用・育児・階段への配慮

頻出度:★★★

問9の正解・解説を表示

確認ポイント:引戸のスイッチは、戸に近いほど車椅子で操作しやすいのでしょうか。

集計対象:階段の寸法・安全/車椅子対応客室/操作部の高さ・点字/乳幼児用設備。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 自動引戸の開閉スイッチ
戸先の直近では車椅子を戸へ寄せる必要が生じ、安全で操作しやすい位置を確保しにくくなります。戸から離し、車椅子が便房内に入りきった状態で操作できる配置とします。近いほどよいとする説明が不適当です。
2:適当 授乳・おむつ替え室
授乳・おむつ替え室は男女ともにアクセスしやすくします。授乳の個室には施錠などプライバシーへの配慮を行い、おむつ替えの利用を女性だけに限定しない計画は適当です。
3:適当 客室の可動家具
可動式のベッド等は、移乗する側や介助の必要性に合わせて配置を調整できます。家具を動かした後も通路や回転空間を確保できるよう計画します。
4:適当 階段の明度差
段鼻と踏面の明度差と色の統一は段差を識別しやすくする。
覚えるポイント

操作部は、車椅子が十分に入って安全な位置で操作できる配置にします。高さだけでなく近づくための空間も確認します。授乳とおむつ替えは利用者・プライバシーの条件が異なり、可動家具は身体状況に応じた客室の調整に役立ちます。

正解:1番

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問10 MaaS・TOD・ITS・LRT

頻出度:★★★

問10の正解・解説を表示

確認ポイント:交通行動を変えて道路の混雑を緩和する手法は、MaaSとTDMのどちらでしょうか。

集計対象:都市の交通施策。対象テーマが出た年度:2018・2019・2020・2023・2024年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 MaaSとTDM
交通行動の変更によって混雑を緩和する説明はTDM(交通需要マネジメント)です。MaaSは複数の移動サービスの検索・予約・決済等を一体的に扱う考え方で、名称と説明が不一致です。
2:適当 TOD
TODは公共交通を前提とする都市開発。
3:適当 ITS
ITSはICTで交通の安全・効率を高めるシステム。
4:適当 LRT
LRTは低床車両・軌道整備等で利用しやすい路面交通。
覚えるポイント

MaaS=移動サービスを一体化、TDM=交通需要・交通行動を調整、TOD=公共交通を軸にした都市開発、ITS=情報通信による交通改善、LRT=利用しやすい軌道系交通。略語の字面だけでなく、目的と具体的な仕組みで比較します。

正解:1番

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問11 高度地区・高度利用地区などの都市制度

頻出度:★★★

問11の正解・解説を表示

確認ポイント:名称が似ている高度地区と高度利用地区は、何を制限する制度でしょうか。

集計対象:景観・歴史的環境の保存/都市の区域・問題/都市の緑地制度/容積率・高度利用と敷地制度。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 高度地区と高度利用地区
高さの最高限度・最低限度を定める説明は「高度地区」です。「高度利用地区」は容積率・建蔽率・建築面積等の規制によって合理的な高度利用を図る地区で、名称を取り違えています。
2:適当 市街化調整区域
市街化調整区域は市街化を抑制する区域。
3:適当 生産緑地地区
生産緑地地区は市街地の農地を都市環境・防災等のために保全する。
4:適当 景観地区
景観地区は形態意匠や高さ・壁面位置等を定める。
覚えるポイント

高度地区は高さの最高・最低限度、高度利用地区は容積率や建蔽率等による土地の高度利用、と区別します。景観地区でも高さを定められるので、「高さを扱う制度は高度地区だけ」と覚えないようにします。

正解:1番

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問12 海外の住宅作品と空間の特徴

頻出度:★

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確認ポイント:ジョンソンとシャローの「ガラスの家」は、同じ外壁や構造でしょうか。

集計対象:Number11/アスプルンドの夏の家/ガラスの家(ジョンソン)/バラガン自邸。対象テーマが出た年度:2023年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 バラガン自邸
バラガン自邸は色彩と庭への開口・内部の関係が特徴。
2:適当 アスプルンドの夏の家
アスプルンドの夏の家は2棟をずらし海への視線を確保する。
3:不適当 ジョンソンのガラスの家
フィリップ・ジョンソンのガラスの家は、透明ガラスの外壁をもつ住宅です。ガラスブロック壁やパンチングメタルを用いた説明は、ピエール・シャローらによるパリのガラスの家との取り違えです。
4:適当 バワ自邸 Number 11
バワのNumber 11は長屋を改造し回廊と坪庭を組み込んだ。
覚えるポイント

ジョンソン=透明ガラスの外壁、シャロー=ガラスブロックを用いた住宅。作品名が同じでも、設計者と空間・材料が異なります。バラガンは庭と内部、アスプルンドは棟のずれと眺望、バワは回廊と坪庭を対応させます。

正解:3番

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問13 集合住宅の福祉・浸水対策・長期修繕

頻出度:★★★

問13の正解・解説を表示

確認ポイント:30年間の長期修繕計画に大規模修繕を1回入れれば十分でしょうか。

集計対象:保育施設の室構成・面積/マンションの修繕と決議/長期優良住宅/津波・災害拠点。対象テーマが出た年度:2017・2018・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 住戸と福祉施設の構成
多様な住戸と福祉施設は年齢構成・生活支援に配慮する。
2:適当 浸水から守る設備配置
浸水想定を踏まえて水防ラインを設定し、受変電設備・非常用発電機を浸水リスクの低い場所へ置きます。設備が水没すると建物全体の生活機能を失うため、設備配置から対策する説明は適当です。
3:不適当 長期修繕計画
設問の長期修繕計画作成ガイドラインでは、計画期間は30年以上で、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上とします。30年間という年数だけでなく、1回しか含めていない点が不適当です。
4:適当 長期優良住宅の可変性
躯体天井高さ等を確保し、将来の間取り変更に対応できるようにすることは可変性への配慮です。長く使える住宅をつくるため、現在の使い方だけでなく将来の更新も考えます。
覚えるポイント

設問のガイドラインでは「30年以上」と「大規模修繕2回を含む期間」を合わせて確認します。年数だけが合っていても適当とは限りません。設備の浸水対策は、ハザードマップの想定と設備停止による生活への影響を結び付けて考えます。

正解:3番

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問14 事務所のコア・ABW・避難・照明

頻出度:★★★

問14の正解・解説を表示

確認ポイント:画面を見やすくするため、画面の鉛直面照度を高くすればよいのでしょうか。

集計対象:オフィスのコア計画/階段の寸法・安全/居場所と働き方/執務空間の照明・画面の映り込み。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 センターコア
大規模な床のセンターコアは面積効率・自由度を高めやすい。
2:適当 ABW
ABWは活動に合う働く場所を選ぶ考え方。
3:適当 退避区画
階段と離れた位置に、外部から救出できる開口部をもつ退避区画を設ける設問の計画は適当です。ただし、退避区画を設ければ必要な直通階段を省略できるという意味ではありません。適用される避難規定も確認します。
4:不適当 画面への映り込み
ディスプレイ面を強く照らすと、反射・映り込みなどで表示が見にくくなることがあります。画面の鉛直面照度を水平面照度より高くして視認性を高める説明が不適当です。机上の明るさと画面の見やすさを分けて考えます。
覚えるポイント

画面の見やすさは、机上の明るさだけでなく反射・映り込み・まぶしさにも関係します。照度を一律に高める考え方は適切ではありません。ABWは活動に応じた場所の選択で、単に全席を自由席にすることだけを意味しません。

正解:4番

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問15 学校の職員室・特別支援・廊下・吸音

頻出度:★★★

問15の正解・解説を表示

確認ポイント:別の基準で1.8mとされていても、学校の両側居室廊下にその幅を使えるでしょうか。

集計対象:学校の教室・運営方式。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 共同職員室
一体校の共同職員室は教職員間の連携を促す。
2:適当 発音・発語の練習設備
鏡・流し台は発音等の練習と衛生管理に対応する。
3:不適当 学校の両側居室廊下
建築基準法施行令第119条の表では、小学校等の児童・生徒用の両側居室廊下は2.3m以上です。別の誘導基準に合わせた1.8mでは不足します。複数の基準が適用されるときは、それぞれの条件を満たします。
4:適当 孔あき木板の吸音
平滑な木板だけでは十分な吸音を得にくいため、孔あき板等の構成を使って吸音を確保します。木質化と音環境への配慮を両立させる説明は適当です。
覚えるポイント

小学校等の児童・生徒用廊下は、両側居室2.3m以上、その他1.8m以上という条件で整理します。バリアフリーの基準を満たすだけで、用途別の別の基準が免除されるわけではありません。吸音は材料の名称だけでなく、孔や背後の構成を含めて考えます。

正解:3番

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問16 病院の更新・感染対策と保育所の動線

頻出度:★★★

問16の正解・解説を表示

確認ポイント:感染症病室は、廊下より陽圧と陰圧のどちらにするでしょうか。

集計対象:感染症病室の圧力/病院の部門配置/保育施設の室構成・面積。対象テーマが出た年度:2018・2020・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 診療部門の増築余地
診療部門近くの増築余地は機器更新・機能拡充に有効。
2:不適当 感染症病室の圧力
設問の感染症病室は廊下に対して陰圧とし、病室内の汚染空気が外へ流出することを抑えます。陽圧で外部の空気を入れない説明は、患者を外部の感染源から守る無菌室等の考え方との混同です。
3:適当 食事空間と生活リズム
食事空間を分けると食事と睡眠の生活リズムを調整しやすい。
4:適当 保育室付近のトイレ
保育室近くのトイレは子供の移動距離を短くする。
覚えるポイント

陰圧は室外から室内へ空気が流れる関係で、汚染空気の流出を抑えます。陽圧は室内を外部の汚染から守る考え方です。部屋の目的から圧力の向きを判断します。保育所では子どもの移動距離と個々の生活リズムを考えます。

正解:2番

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問17 ワインヤード・フライロフト・橋掛り・花道

頻出度:★★★

問17の正解・解説を表示

確認ポイント:歌舞伎の本花道は、客席から見て右と左のどちら側でしょうか。

集計対象:劇場の舞台と客席。対象テーマが出た年度:2019・2020・2022・2023・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ワインヤード型
ワインヤード型は舞台周囲を段状の客席が囲む。
2:適当 フライロフト
フライロフトは幕・照明等の吊物を収納する舞台上部空間。
3:適当 能舞台の橋掛り
橋掛りは能の入退場と演技に用いる通路舞台。
4:不適当 歌舞伎の本花道
歌舞伎の本花道は下手側、つまり客席から舞台を見て左側に設けます。上手側という位置が誤りです。出演者が舞台に出入りし、客席の中で演技する空間という説明は適当です。
覚えるポイント

上手=客席から見て右、下手=客席から見て左。本花道は下手側です。ワインヤードは客席配置、フライロフトは舞台上部の吊物空間、橋掛りと花道は演技にも使う通路舞台、と役割で整理します。

正解:4番

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問18 設計契約・重要事項説明・業務報酬

頻出度:★★★

問18の正解・解説を表示

確認ポイント:重要事項説明は、契約を締結する前と後のどちらに行いますか。

集計対象:建築士業務と報酬/設計業務の契約・変更。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 設計受託契約
設計契約は対等な合意に基づき業務条件を定める。
2:不適当 重要事項説明の時期
建築士法第24条の7第1項の重要事項説明は、設計・工事監理の契約を締結する前に行います。「契約締結後」とする時期が不適当です。契約後の書面交付と取り違えないようにします。
3:適当 意匠登録の承諾
設問が指定する四会連合協定の約款では、完成建築物について新たに意匠登録を受けようとする場合、相手側の承諾を得る扱いです。すべての契約で同一の条件が自動的に適用されるとは考えず、指定約款で判断します。
4:適当 実費加算方法
設問指定の平成31年告示第98号では、業務経費、技術料等経費、消費税相当額を個別に積み上げる実費加算方法の説明は適当です。報酬基準は2024年1月9日に令和6年告示第8号へ改正されているため、出題時と改正後を区別します。
覚えるポイント

重要事項説明は契約締結前です。建築主が業務内容を理解して契約するために行います。報酬の設問は平成31年告示第98号を指定しているため、その条件で判断します。令和6年告示第8号への改正後の実務と区別します。

正解:2番

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問19 計画数量・設計数量・工事原価・共通費

頻出度:★★★

問19の正解・解説を表示

確認ポイント:施工計画から求める数量と、材料の切損等を加えた数量は同じでしょうか。

集計対象:積算の工事費構成/積算の数量・材料価格。対象テーマが出た年度:2019・2020・2021・2022・2023・2024・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 所要数量と計画数量
仮設・土工事等で施工計画に基づいて求めるのは「計画数量」です。「所要数量」は、設計数量に材料の切損等を考慮した数量で、用語の説明が入れ替わっています。
2:適当 設計数量
設計数量は設計寸法や個数から求める。
3:適当 工事原価
工事原価=純工事費+現場管理費。
4:適当 共通費
共通費=共通仮設費+現場管理費+一般管理費等。
覚えるポイント

設計数量=設計図書から求める正味、所要数量=材料の切損等を考慮、計画数量=施工計画から求める数量。工事原価=純工事費+現場管理費、共通費=共通仮設費+現場管理費+一般管理費等。数量と費用の用語をそれぞれ整理します。

正解:1番

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問20 プロジェクトファイナンス・FM・設計者選定・CM

頻出度:★★★

問20の正解・解説を表示

確認ポイント:設計案を選ぶコンペと、技術力・体制を評価して設計者を選ぶ方式は同じでしょうか。

集計対象:CM・オープンブック/資産・施設・ライフサイクル管理/事業調査・要求条件/設計者選定・プロポーザル。対象テーマが出た年度:2017・2018・2020・2021・2022・2023・2024・2025年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 プロジェクトファイナンス
プロジェクトファイナンスは事業の将来収益を返済原資として調達する。
2:適当 ファシリティマネジメント
FMは施設と環境を組織の経営活動として総合管理する。
3:不適当 設計競技とプロポーザル
技術力・経験・体制等を含む提案によって設計者を選ぶのはプロポーザル方式です。設計競技(コンペ)は具体的な設計案を評価する方式で、選定対象の説明が不適当です。
4:適当 CM方式
CMrは発注者を補佐し、設計・発注・施工の各段階で工程・品質・コスト等を管理します。CM方式を導入したことだけで、設計者や施工者の責任がすべてCMrへ移るわけではありません。
覚えるポイント

設計競技は具体的な設計案を評価、プロポーザルは技術力・体制・方針等から設計者を選定します。FMは施設を経営の視点で管理し、CMは発注者を補佐して事業の各段階を管理します。名称に共通するマネジメントでも対象と役割は異なります。

正解:3番

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全20問の正解番号

正解番号の一覧を表示
問題 正解 問題 正解
問1 4 問11 1
問2 2 問12 3
問3 4 問13 3
問4 2 問14 4
問5 4 問15 3
問6 2 問16 2
問7 4 問17 4
問8 3 問18 2
問9 1 問19 1
問10 1 問20 3

本記事は独自に作成した学習用解説です。問題文・図表の全文は掲載していません。正解番号は試験センターの公表資料と照合しています。制度・統計・設計標準等は設問の指定年度・条件に沿って確認し、今後の受験では適用される資料の版や改正内容も確認してください。