平成30年度(2018年)の一級建築士試験「学科Ⅱ・環境・設備」について、全20問の正解と学習上のポイントを整理しました。各問の解説は、クリックすると開きます。

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建築技術教育普及センター 一級建築士 過去の試験問題 平成30年 環境 設備

問7は最も適当な日射量の組合せを選び、それ以外の問は最も不適当な選択肢を選びます。以下の判定・選択肢番号は、公式の問題に対応します。

頻出度の見方(2017〜2026年の10年分)

★★★:頻出(5年以上)/★★:そこそこ出題(2〜4年)/★:出題が少ない(1年)。星は、正解を判断するための中心テーマを各問で1つ選び、そのテーマが出題された年度数で表示しています。同じ年度は重複して数えません。

解説内には、中心テーマの出題年度に加え、より細かな知識について「この知識の出題:○年・○年」と記載しています。対象知識も併記するので、分野全体の出題頻度と、その知識の繰り返しを分けて確認できます。

過去問の類似テーマ・同じ原理や判断基準に基づく独自の整理です。文章が同一の問題だけを数えたものではありません。星は学習の優先順位を考える目安であり、将来の出題を保証するものではありません。

問1 環境工学の用語

頻出度:★★★

問1の正解・解説を表示

確認ポイント:光幕反射は文字と背景の輝度対比を低下させる現象です。

中心テーマ:グレア・光幕反射。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2021・2024年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 長波長放射率
長波長放射率は、同じ温度の完全黒体の放射量に対する、実際の表面の放射量の比です。黒体の放射率は1で、実際の材料はその放射特性に応じた値になります。比較する温度と波長域をそろえる点が重要です。
2:適当 エネルギー代謝率
エネルギー代謝率RMRは、作業に伴う代謝の増加分である労働代謝を基礎代謝で割った指標です。人の作業強度を表すために使います。作業時の総代謝量をそのまま基礎代謝で割る値とは区別します。
3:不適当 光幕反射
光幕反射は、光沢のある書類等に光が映り込み、文字と紙面の輝度対比が低下する現象です。白い光の膜が重なるように見え、文字が読みにくくなります。対比が大きくなるという説明は逆です。
4:適当 音の干渉
音の干渉は、複数の音波が重なり、位相の関係によって強め合ったり弱め合ったりする現象です。その結果、合成された振幅が変化します。直接音と反射音の重なりにも生じます。
覚えるポイント

光沢のある紙面等への光の映り込みで文字が見えにくくなります。対比が「大きくなる」のではなく「小さくなる」と覚えます。

この知識の出題:2018年

対象知識:光幕反射は文字と背景の輝度対比を下げ、文字を見えにくくする。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問2 露点と冬期の結露

頻出度:★★

問2の正解・解説を表示

確認ポイント:結露は空気の水分量と、冷たい面の温度の両方で判断します。

中心テーマ:結露防止・防湿層。中心テーマの出題:2018・2021・2022・2026年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 加熱と露点
同じ気圧で絶対湿度を保ちながら空気を加熱しても、水蒸気分圧は変わりません。したがって、その空気が冷却されて飽和に達する露点温度も変わりません。相対湿度は下がりますが、露点まで下がるわけではありません。
2:適当 カーテンとガラス面
カーテンは室内の暖かい空気や放射からガラスを隔て、ガラス面を冷やす場合があります。そのため室内側にカーテンを設けるだけでは、ガラスの結露防止を期待できません。断熱性の高い窓や湿度管理等で対策します。
3:適当 二重サッシの気密
冬期の二重サッシでは、室内側の気密性を高くして、湿った室内空気が中間層へ入りにくくします。外側の冷たいガラスに室内の水分が届くのを抑えるため、サッシ間の結露防止に有効です。単に両側を同じように密閉する説明ではありません。
4:不適当 押入れの襖の断熱
襖の断熱を高めると室内の熱が押入れへ伝わりにくくなり、外壁側の表面がより冷えやすくなります。したがって、それだけでは結露防止になりません。押入れの通気、収納物と壁の隙間、外壁側の断熱などを考えます。
覚えるポイント

押入れの襖を断熱すると室内からの熱が入りにくくなり、押入れが冷えます。外壁の断熱・通気など、冷たい面を改善する対策が必要です。

この知識の出題:2018・2022年

対象知識:冬期の押入れの襖を断熱しても結露防止にはならず、押入れを冷やす場合がある。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問3 換気方式と自然換気

頻出度:★★

問3の正解・解説を表示

確認ポイント:風圧差と換気量では、風速への比例関係が異なります。

中心テーマ:風圧換気・開口の圧力差。中心テーマの出題:2018・2021・2025年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 全般換気
全般換気は室全体へ外気を導入し、汚染物質を希釈して排出する方式です。室全体に広く汚染が分布する場合に使います。発生源が限られる場合は、発生源の近くで取り除く局所排気も有効です。
2:適当 第1種機械換気
第1種機械換気は給気と排気の両方に機械を使います。給排気量のバランスを調整すれば、室内を正圧にも負圧にもできます。そのため正圧が必要な室にも採用できます。
3:不適当 風圧換気と風速
風圧差は外部風速の二乗に比例し、開口を通る換気量は圧力差の平方根に比例します。よって風向・開口条件が同じなら、換気量は外部風速に比例します。風速の平方根に比例するという説明は不適当です。
4:適当 温度差換気の逆転
外気が室内より高温になると、通常の冬期とは浮力の方向が逆になります。外気は中性帯より上の開口から入り、室内空気は下の開口から出ます。室内・室外のどちらの空気が軽いかを起点に考えます。
覚えるポイント

風圧差は風速の二乗、換気量は圧力差の平方根に比例。合わせると風圧換気量は風速に比例します。

この知識の出題:2018・2021・2025年

対象知識:風向・開口条件が同じなら風圧換気量は外部風速に比例する。

2017〜2026年の10年中3年に出題。

正解:3番

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問4 断熱・日射熱取得

頻出度:★★★

問4の正解・解説を表示

確認ポイント:ガラスを直接通る日射と、ガラスが吸収した後に室内へ伝わる熱を合わせます。

中心テーマ:日射熱取得・Low-E・SAT。中心テーマの出題:2018・2021・2022・2024・2025年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 断熱と室内表面温度
断熱を高めると室内側の表面温度が室温に近づき、冷たい壁・窓による放射の不均一や下降気流を抑えられます。一般に室内の上下温度差も小さくできます。空気温度だけでなく表面温度も快適性に関わります。
2:適当 相当外気温度
相当外気温度SATは、日射や長波放射による熱の影響を外気温度へ換算したものです。日射吸収量が増えると上昇し、風速による表面熱伝達率の変化も影響します。実際の外気温度だけで決まる値ではありません。
3:不適当 日射熱取得率
日射熱取得率には、ガラスを直接通った日射に加え、ガラスが吸収した日射のうち室内へ放出される熱も含みます。直接透過分だけの割合は日射透過率です。両者を同じものとする設問の定義は不適当です。
4:適当 発泡断熱材の気泡
同種・同じ空隙率の発泡断熱材では、気泡が大きくなると内部の放射・対流による熱移動が増えやすくなります。一般に熱伝導率も大きくなる傾向です。空隙率だけで断熱性能が決まるわけではありません。
覚えるポイント

日射熱取得率=直接透過分+吸収後の室内側への放熱分を、入射日射量で割った値。日射透過率とは違います。

この知識の出題:2018・2022年

対象知識:日射熱取得率には直接透過分と吸収後の室内側への放熱分が含まれる。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:3番

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問5 防火区画と火災性状

頻出度:★★★

問5の正解・解説を表示

確認ポイント:煙の水平移動と、階段等での上昇を分けて覚えます。

中心テーマ:火災性状・煙の移動・可燃物。中心テーマの出題:2018・2021・2022・2023・2024・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 防火扉の閉鎖
防火扉は火災時に閉鎖して防火区画を成立させ、火炎や煙の拡大を抑える役割があります。常時開放型は感知器等に連動する閉鎖機構を備えます。常時閉鎖型の自閉機構も含め、閉鎖を妨げない管理が重要です。
2:適当 層間区画
層間区画はスラブなどの水平部材や外壁のスパンドレルなどにより、上下階への延焼を防ぐ区画です。外壁と床の取り合い部も含めて構成します。窓から噴出する火炎への対策と合わせて計画します。
3:不適当 煙の水平流動速度
煙が廊下を水平方向へ移動する速度の学習上の目安は約0.5〜1m/sです。3〜5m/sは階段等での上昇速度の目安で、方向の取り違えです。煙の実際の速度は温度・開口・経路等で変わるため、固定値とは考えません。
4:適当 木材の引火・発火
木材は熱分解で可燃性ガスを出し、約260℃付近で火源があれば引火しやすくなります。約450℃付近では火源がなくても自然発火するのが一般的な学習目安です。樹種・加熱条件で変わる値であり、引火と発火を区別します。
覚えるポイント

水平移動はおおむね0.5〜1m/s、階段等の上昇は3〜5m/sが学習上の目安です。実際の速度は火災や通路の条件で変わります。

この知識の出題:2018・2021年

対象知識:煙の水平移動速度の目安は約0.5〜1m/sである。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:3番

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問6 昼光率と窓の見え方

頻出度:★★★

問6の正解・解説を表示

確認ポイント:昼光率の分母は、屋外の水平面の全天空照度です。

中心テーマ:昼光率・採光計画。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 昼光率の基準照度
昼光率の基準は、同時刻の屋外水平面の全天空照度です。窓面の屋外鉛直面照度ではありません。点Pの天空光による照度は、屋外水平面の全天空照度に、割合としての昼光率を掛けて求めます。
2:適当 暗い内装
内装が暗い色になると表面の反射率が下がり、室内で反射して点Pへ届く間接昼光が減ります。そのため点Pの昼光率も小さくなります。窓の寸法が変わらなくても、内装の反射特性は採光性能に影響します。
3:適当 立体角投射率
一様輝度の天空を基準とし、完全透過・小さい窓枠割合・間接照度無視という設問の理想化では、直接昼光率は窓の立体角投射率にほぼ等しくなります。実際には天空輝度分布や窓透過率等も考慮します。
4:適当 窓への距離
設問のように窓の正面方向へ近づくと、点Pから見える窓の広がりと、その水平面への投射が大きくなります。窓面の立体角投射率は大きくなります。窓の実面積が変わるのではなく、測定点からの見え方が変わる効果です。
覚えるポイント

室内の天空光照度=屋外水平面の全天空照度×昼光率/100。昼光率を百分率で扱うときは100で割ります。

この知識の出題:2018・2025年

対象知識:昼光率は室内の天空光照度と屋外水平面の全天空照度との比である。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問7 直達日射量の換算

頻出度:★★★

問7の正解・解説を表示

確認ポイント:南中時の太陽高度60度と、各面の法線との角度を区別します。

中心テーマ:日射量・面の方向と入射角。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2022・2024・2025年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:正しい 正しい組合せ
水平面の直達日射量はJH=JNsin60°=√3JN/2です。したがってJN=2JH/√3となります。南向き鉛直面はJV=JNcos60°=JN/2なので、JV=JH/√3です。この組合せが正しい値です。
2:誤り 鉛直面量の式
法線面のJN=2JH/√3は正しいですが、鉛直面の式が違います。JVはJH/√3であり、√3/JHではありません。日射量を分母に置いた式は単位も一致しないので、計算結果と単位の両方で確認できます。
3:誤り 法線面量の式
JV=JH/√3は正しいものの、JN=2JHが誤りです。水平面への投射にはsin60°=√3/2を使うため、逆算するとJN=2JH/√3になります。法線面の値を単に水平面の2倍にしないようにします。
4:誤り 両方の式
正しい式はJN=2JH/√3、JV=JH/√3なので、両方とも異なります。太陽高度60度では水平面への直達日射が南向き鉛直面より大きく、JH:JV=√3:1です。式の大小関係でも検算できます。
覚えるポイント

JH=JNsin60°=√3JN/2、JV=JNcos60°=JN/2。よってJN=2JH/√3、JV=JH/√3です。

この知識の出題:2018・2025年

対象知識:太陽高度60度・南中時の日射はJH=√3JN/2、JV=JN/2である。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問8 色の見え方とマンセル表色系

頻出度:★★★

問8の正解・解説を表示

確認ポイント:色相・明度・彩度を、H・V・Cに対応させます。

中心テーマ:マンセル表色系。中心テーマの出題:2017・2018・2020・2021・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 色の恒常性
色の恒常性により、照明の光が多少変わっても、物体の色を比較的同じ色として認識できます。視覚が照明条件や周囲の情報に適応する性質です。物体から届く光の分光分布が完全に変わらないという意味ではありません。
2:不適当 明度の名称
マンセル表色系の明度はValue、記号Vです。Hue、記号Hは色相を表すため、明度をヒューとする説明は誤りです。Chroma、記号Cが彩度で、H V/Cという表記に対応させます。
3:適当 均等な分光反射
可視域の波長を均等に高い反射率で反射する物体は、太陽光のような白色光の下で白く見えます。特定の波長だけを強く反射する物体と違い、入射光の色に近い光を返します。反射率が低い場合は灰色・黒に近づきます。
4:適当 色光の誘目性
色光の誘目性は目を引く性質で、一般に赤が高く、青がそれに次ぐとされます。設問は色光についての説明です。実際の目立ち方は背景との明度差・彩度差や面積にも影響されるため、色名だけで決まるわけではありません。
覚えるポイント

マンセル表色系はH V/C。Hueは色相、Valueは明度、Chromaは彩度です。明度をHueと呼ぶ説明が誤りです。

この知識の出題:2018・2026年

対象知識:マンセル表色系ではHueが色相、Valueが明度、Chromaが彩度である。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:2番

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問9 音のレベル・知覚・残響

頻出度:★★

問9の正解・解説を表示

確認ポイント:騒音で音が隠れる現象と、特定の声を選んで聞ける性質を区別します。

中心テーマ:カクテルパーティ効果。中心テーマの出題:2018・2021年(10年中2年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 音の強さとdB
音の強さのレベル差は10log₁₀(I₂/I₁)です。30dB下げるなら、I₂/I₁=10^(−30/10)=1/1,000となります。音圧の振幅を比較する場合の20logという式とは区別します。
2:適当 室容積と最適残響
同じ用途のコンサートホール等では、室容積が大きいほど推奨される最適残響時間も長くなる傾向があります。響きの豊かさと明瞭さを両立するための目安です。用途が異なる室同士では、容積だけでは比較できません。
3:適当 周波数と聞こえ方
聴覚は周波数によって感度が異なり、同じ音圧レベルなら低音域は小さく、一般に3〜4kHz付近は大きく感じます。等ラウドネス曲線に対応する性質です。物理的な音圧レベルが同じでも、感覚量は同じになりません。
4:不適当 カクテルパーティ効果
カクテルパーティ効果は、周囲が騒がしくても特定の相手の声に注意を向け、選択して聞ける性質です。聞きたい音が聞き取りにくくなる現象ではありません。他の音に隠されるマスキングと区別します。
覚えるポイント

カクテルパーティ効果は、騒がしい中でも聞きたい声を選んで聞ける能力です。聞き取りにくくなる現象をいうのではありません。

この知識の出題:2018・2021年

対象知識:カクテルパーティ効果は騒音下で特定の声を選択して聞ける性質である。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問10 吸音率と音の伝わり方

頻出度:★★★

問10の正解・解説を表示

確認ポイント:室内へ戻らないエネルギーには、壁内部の吸収と隣室への透過の両方が含まれます。

中心テーマ:吸音率・室内騒音・明瞭度。中心テーマの出題:2018・2019・2020・2021・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 吸音率の定義
室内音響での吸音率は、入射エネルギーから反射して戻る分を除いた割合です。壁内部の吸収だけでなく、壁の向こうへ透過した分も含みます。したがってα=1−反射率であり、内部吸収分だけとする定義は不適当です。
2:適当 板振動型とグラスウール
板振動型は板と背後空気層の共振を利用し、主に低周波数を吸音します。空気層にグラスウールを入れても、高い周波数の音は表面の板を通りにくいため、大きな改善を期待しにくくなります。多孔質材を室内へ露出させる場合とは違います。
3:適当 受音室の吸音
受音室に吸音材を設けると、その室内の反射・残響音が減って音圧レベルが下がります。そのため同じ壁でも、音源室と受音室の音圧レベル差は大きくなります。壁そのものの透過損失が増えたこととは区別します。
4:適当 ダクト内の音
ダクトは音を比較的遠くまで伝え、空調機の騒音や隣室の音の経路になることがあります。内貼り吸音材や消音器で減衰させる対策は適当です。必要風量や圧力損失、材料の衛生・耐火条件も含めて計画します。
覚えるポイント

吸音率α=1−反射率=(内部吸収+透過)/入射。内部で吸収された分だけではありません。

この知識の出題:2018・2021・2024・2026年

対象知識:吸音率は内部吸収だけでなく透過分を含み、1−反射率で表す。

2017〜2026年の10年中4年に出題。

正解:1番

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問11 厨房・ボイラー室と外気冷房

頻出度:★★★

問11の正解・解説を表示

確認ポイント:臭気の流出防止は負圧、清浄な空間への汚染流入防止は正圧と考えます。

中心テーマ:換気方式・室内圧力。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2021・2023年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 厨房の室圧
厨房は臭気や油煙を客席へ漏らさないよう、一般に客席より負圧に保ちます。排気量を給気量よりやや多くして、客席側から厨房側へ空気が流れるようにします。客席の臭気が入らないよう正圧にするという設問の目的が逆です。
2:適当 ボイラー室の給気量
ボイラー室には燃焼に使う空気と、室内発熱を除去する換気用空気の両方が必要です。設問のように両者を加えて給気量を考えます。換気の目的だけで計算して、燃焼用空気を不足させないことが重要です。
3:適当 全熱交換器のバイパス
外気冷房が有効なときに全熱交換を行うと、涼しい外気へ還気側の熱を戻してしまうことがあります。バイパスして熱交換せず、外気の冷却能力を使うほうが省エネルギー上有効です。通常の外気負荷削減運転と切り替えて考えます。
4:適当 置換換気
置換換気は下部へ新鮮な低温空気を供給し、人体や機器の熱による上昇流とともに汚染空気を上部へ運んで排出します。温度・密度の差による浮力を利用する方式です。室内を強く混合する換気とは流れが異なります。
覚えるポイント

営業用厨房は客席に臭気を漏らさないよう負圧にします。外気冷房時は全熱交換をバイパスして、有利な外気の状態を利用します。

この知識の出題:2018・2020年

対象知識:営業用厨房は客席への臭気流出を防ぐため周囲より負圧にする。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問12 熱源効率と冷却塔

頻出度:★★★

問12の正解・解説を表示

確認ポイント:冷却水温度と冷水温度を取り違えず、冷凍機が熱を捨てる条件を考えます。

中心テーマ:冷凍機・ヒートポンプの効率。中心テーマの出題:2017・2018・2020・2021・2023・2025年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 吸収冷凍機の圧力
建築空調で一般的な水・臭化リチウム系の吸収冷凍機は、真空に近い低圧で作動します。圧縮式の高圧系とは異なり、圧力による破裂等の危険が小さいという設問の説明は適当です。他の冷媒系や機種へ無条件に一般化はしません。
2:不適当 冷却水入口温度
冷却塔出口の水は冷凍機の冷却水入口へ入ります。その温度を下げると凝縮温度を下げられ、一般に冷凍機の効率が上がります。高温で運転するほうが有効とする説明は逆です。冷却塔ファン等の動力も含めて全体を調整します。
3:適当 湿球温度の下限
蒸発冷却を行う冷却塔の冷却水温度は、外気の湿球温度が理論的な下限の目安です。実際の出口水温は通常それより高くなります。外気の乾球温度ではなく、蒸発に関わる湿球温度で考えます。
4:適当 APF
APFは想定した冷房・暖房の年間負荷を、通年の消費電力量で割った通年エネルギー消費効率です。定格条件だけでなく、季節や負荷率による効率変化を反映します。値が大きいほど、同じ負荷を少ない電力で処理できます。
覚えるポイント

冷却水入口温度を下げると凝縮温度を下げられ、一般に冷凍機のCOPが上がります。冷却塔等の補機を含む全体効率も確認します。

この知識の出題:2018・2021年

対象知識:冷凍機の冷却水入口温度を下げると一般にCOPが上がる。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:2番

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問13 床吹出し・蓄熱・放射空調

頻出度:★★

問13の正解・解説を表示

確認ポイント:床吹出しの温度分布を、冷房と暖房で同じものと考えないようにします。

中心テーマ:床吹出し空調。中心テーマの出題:2018・2021・2023年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 デシカント除湿
デシカント空調は吸着材等で水分を除去し、潜熱処理を行います。温度調整による顕熱処理と分離して扱えるため、潜熱・顕熱分離システムに利用できます。吸着材の再生には熱を使います。
2:不適当 床吹出しの垂直温度差
床吹出し冷房では冷たい空気が下部へ集まり、上部との温度成層が生じやすくなります。そのため冷房・暖房の両方で垂直温度差が生じにくいとする説明は不適当です。暖房時は下からの暖気が上昇・混合し、一般に居住域の温度差を小さくしやすい点と分けます。
3:適当 蓄熱と負荷率
蓄熱方式は、利用側の瞬間的な冷房負荷と熱源の運転負荷を切り離せます。中間期の小さい冷房需要でも、熱源をまとめて効率のよい負荷率で運転し、蓄熱することが可能です。蓄熱損失やポンプ動力まで含む全体効率とは別に評価します。
4:適当 放射暖房
放射暖房は床・壁・天井や放射パネルを暖め、人体や室内面との放射熱交換を利用します。平均放射温度を上げることで温かく感じられる方式です。空気だけを暖めて吹き出す方式とは熱の伝え方が異なります。
覚えるポイント

冷房時は下部の冷気と上部の暖気による温度成層が生じやすく、居住域の垂直温度差に注意します。暖房時の混合と分けて理解します。

この知識の出題:2018年

対象知識:床吹出し空調は冷房時の温度成層と暖房時の混合を区別する。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問14 受水槽と給水の衛生

頻出度:★★★

問14の正解・解説を表示

確認ポイント:上水配管とほかの水の配管は、バルブを介しても直接つなぎません。

中心テーマ:逆流防止・クロスコネクション。中心テーマの出題:2018・2019・2022・2025・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 受水槽の点検空間
飲料用の受水槽は上部に100cm、側面・下部に各60cmの点検スペースを確保する目安があります。設問の寸法は適当です。六面を点検・清掃できるようにし、汚染や漏れを確認できる構造とします。
2:適当 消火用水槽
飲料用受水槽と別系統の消火用水槽に地下ピットを利用することは可能です。飲料用水槽の衛生的な構造条件を、そのまま消火用へ当てはめる必要はありません。ただし必要水量・吸水方法・構造や点検性を満たすことが前提です。
3:適当 散水栓の逆流防止
散水用ホース等の先端が汚れた水に入っていると、給水側が負圧になった際に逆サイホンが起こるおそれがあります。バキュームブレーカーは負圧時に空気を入れて、それを防ぐために使います。あらゆる背圧逆流を防ぐ装置とは区別します。
4:不適当 上水と井戸水の接続
水道の上水配管と井戸水配管を、バルブを介して直接つなぐことはクロスコネクションです。バルブの操作間違い等による逆流・汚染を防ぐため、直接接続はできません。断水対策は吐水口空間等で物理的に分離する方式で考えます。
覚えるポイント

直接接続はクロスコネクション。断水への備えでも認められる接続にはならず、吐水口空間などで物理的に分離します。

この知識の出題:2018・2022・2025年

対象知識:飲料用の上水配管と他用途の配管をバルブ等を介しても直接接続してはならない。

2017〜2026年の10年中3年に出題。

正解:4番

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問15 給湯能力と安全な配管

頻出度:★★★

問15の正解・解説を表示

確認ポイント:熱膨張を逃がす経路と、排水通気の経路を確保します。

中心テーマ:給湯能力・方式・温度管理。中心テーマの出題:2018・2019・2021・2022・2024・2025年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 給湯機の号数
ガス瞬間式給湯機の1号は、1分間に1Lの水を25℃上昇させる能力です。例えば16号なら、その温度差で16L/minを加熱できます。実際の使用流量は給水温度と必要な給湯温度の差によって変わります。
2:不適当 膨張管の止水弁
膨張管は水の加熱による膨張を膨張タンクへ逃がす経路です。止水弁を設けて閉じられるようにすると、その機能が失われて圧力が上がる危険があります。膨張経路を遮断する止水弁を設ける計画は不適当です。
3:適当 グリース阻集器
グリース阻集器は一般に内部の封水でトラップ機能を持ちます。流入管へさらにトラップを付けると二重トラップになり、排水が流れにくくなる等の問題が生じます。そのため流入側には通常トラップを設けません。
4:適当 排水槽の通気
排水槽の通気は、槽内の汚気や圧力変動を外へ逃がすため、一般に独立系統として外気へ開放します。器具の排水管に接続する通気管と共有すると、封水等に影響するおそれがあります。排水槽の通気と器具通気を分けて考えます。
覚えるポイント

加熱装置と膨張タンクを結ぶ膨張管に止水弁を設けると、膨張を逃がせなくなります。安全経路を遮断しないことが基本です。

この知識の出題:2018年

対象知識:加熱装置と膨張タンクを結ぶ膨張管には止水弁を設けない。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問16 配電・電動機と力率

頻出度:★★

問16の正解・解説を表示

確認ポイント:始動方法による電流の大小を、巻線の電圧から考えます。

中心テーマ:電動機・始動方式。中心テーマの出題:2018・2023年(10年中2年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 200Vと400V
同じ電力を供給するなら、電圧を200Vから400Vへ上げると電流を小さくできます。同じ方式・力率等なら電流はおおむね半分です。許容電流や電圧降下の条件から細い電線を選びやすくなりますが、実際の断面積は設計条件で決めます。
2:不適当 スターデルタ始動
スターデルタ始動は、始動時にスター結線として巻線電圧を下げます。線電流は全電圧でのデルタ始動に対して約1/3になるため、「大きくなる」は逆です。始動トルクも約1/3になるので、負荷に適した始動方法を選びます。
3:適当 進相コンデンサ
進相コンデンサは、誘導性負荷が必要とする遅れ無効電力を補い、力率を改善するために設けます。同じ有効電力を供給する際の電流を減らせ、損失や設備容量の負担を抑えられます。過大な補償や高調波にも配慮します。
4:適当 スポットネットワーク
スポットネットワーク方式は複数回線・変圧器を用い、一部の供給が停止してもほかの経路から供給を維持しやすい受電方式です。1回線方式に比べ供給信頼性を重視した計画に使います。設備構成と保護方式も合わせて検討します。
覚えるポイント

スターデルタ始動の始動電流は、全電圧始動に対して約1/3。始動トルクも小さくなることを合わせて覚えます。

この知識の出題:2018・2023年

対象知識:スターデルタ始動の始動電流は全電圧始動の約1/3になる。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:2番

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問17 発電設備と非常電源

頻出度:★★★

問17の正解・解説を表示

確認ポイント:発電効率と、排熱を含む総合効率を区別します。

中心テーマ:非常電源・発電設備。中心テーマの出題:2018・2019・2020・2021・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 デュアルフュエル
デュアルフュエルの発電機は、通常のガス運転に加えて、ガス供給が止まったときに油等の燃料で発電できる方式です。災害時の燃料供給の途絶に備えられます。切替機能と必要な油の備蓄量を確保することが前提です。
2:適当 燃料槽の規制
屋内で指定数量以上の液体燃料を貯蔵する場合、消防法の危険物施設としての規制を受けます。設置形態により屋内貯蔵所等の区分を確認します。燃料の種類・数量・用途によって適用が変わるため、発電機に使うだけで規制を免れるわけではありません。
3:適当 燃料電池の非常電源
燃料電池設備も、消防用設備等の非常電源として必要な基準に適合すれば利用できます。電池という名称や燃料の種類だけで一律に不可とはなりません。起動・供給・燃料・設置等の所定の条件を満たすことが重要です。
4:不適当 エンジンとタービンの効率
同程度の規模の一般的な設備では、ガスエンジンの発電効率はガスタービンより高い傾向です。設問はその関係を逆にしています。ガスタービンの高温排熱を使う利点など、熱利用を含む総合効率とは分けて比較します。
覚えるポイント

同程度の規模の一般的な設備では、ガスエンジンの発電効率がガスタービンより高い傾向です。排熱の温度や利用価値は別に比較します。

この知識の出題:2018年

対象知識:一般的な同規模比較ではガスエンジンの発電効率はガスタービンより高い。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:4番

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問18 スプリンクラー・感知器・排煙

頻出度:★★

問18の正解・解説を表示

確認ポイント:通常の使用でも急な温度上昇がある室に、温度上昇速度を見る感知器を使うかを考えます。

中心テーマ:感知器・受信機・警報。中心テーマの出題:2018・2022・2023年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 高感度型ヘッド
閉鎖型の標準型ヘッドで、感度種別が1種、有効散水半径が2.6m以上のものが高感度型に該当します。感度種別と散水性能の両方が条件です。早期の火災感知・作動と、広い範囲の散水を組み合わせるヘッドです。
2:不適当 差動式熱感知器
差動式は温度の上昇速度に反応するため、通常使用で急な温度上昇が起こる厨房・ボイラー室・サウナ室には一般に適しません。非火災時の作動を避けるため、周囲の温度に合った定温式等を選びます。感知器の選定は火災以外の熱・蒸気も考慮します。
3:適当 非常用照明
設問の非常用照明は、常温で床面の水平面照度1lx以上、蛍光灯又はLEDランプでは2lx以上を確保する条件です。通常照明の照度とは別に確認します。非常時に必要な点灯時間等も含め、適合する装置を用います。
4:適当 排煙口の距離
排煙口は原則として、防煙区画内の各部分からいずれかの排煙口までの水平距離が30m以下となるよう配置します。設問の記述は適当です。距離だけでなく、排煙口の高さ・面積等の条件も別に確認します。
覚えるポイント

厨房・ボイラー室・サウナ室等では、差動式が非火災時にも反応しやすいため、環境に合う定温式等を選定します。

この知識の出題:2018年

対象知識:通常時に急激な温度上昇がある厨房等では差動式熱感知器を避ける。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問19 省エネルギー設備の選択

頻出度:★★

問19の正解・解説を表示

確認ポイント:薄膜の太陽電池と単結晶シリコンの特徴を、変換効率だけで逆に覚えないようにします。

中心テーマ:太陽光・風力・系統連系。中心テーマの出題:2018・2020・2025・2026年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 空調ポンプの変流量
負荷の時刻変動が大きい建物では、必要な熱量に応じて流量を変える変流量方式が省エネルギーに有効です。ポンプの回転数制御等で水の搬送動力を減らせます。熱源・末端機器に必要な最小流量を確保することが前提です。
2:適当 ヒートポンプ給湯
空気熱源のヒートポンプ給湯機は外気の熱をくみ上げて水を加熱します。温暖な地域では熱源温度が高く、一般に効率上有利です。電気ヒーターで電力をそのまま熱に変える方式とは原理が異なります。
3:不適当 太陽電池の変換効率
出題当時の一般的な比較では、単結晶シリコン太陽電池の変換効率のほうがアモルファスシリコンより高い値です。設問は関係を逆にしています。薄膜の製造・軽量性等の特徴と、入射エネルギーを電力へ変える効率を区別します。
4:適当 エレベーターの群管理
群管理方式は複数のエレベーターへ呼びを適切に割り当て、待ち時間や不要な移動を減らします。省エネルギーとサービス性を両立させる管理方法です。台数が多い場合に、各号機を独立運転させるだけでは得にくい効果があります。
覚えるポイント

出題当時の一般的な比較では、単結晶シリコンの変換効率がアモルファスシリコンより高い値です。

この知識の出題:2018年

対象知識:出題当時の一般的な単結晶シリコン太陽電池はアモルファスシリコンより変換効率が高い。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問20 環境評価と一次エネルギー

頻出度:★★

問20の正解・解説を表示

確認ポイント:電力・ガス等を同じ基準で評価するには、一次エネルギーへ換算します。

中心テーマ:一次エネルギー・省エネ基準。中心テーマの出題:2018・2025年(10年中2年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 評価制度の国
CASBEEは日本、BREEAMは英国、LEEDは米国の建築環境評価制度です。いずれも建築物の環境性能を総合的に評価する制度で、開発国と名称を対応させます。エネルギー消費量だけを見る単一指標とは区別します。
2:適当 LCCO₂の対象
LCCO₂は資材生産、輸送、施工、運用、保守、更新、解体除却など、建物の一生の各段階のCO₂排出量を推定して評価します。運用段階だけに限りません。費用を評価するLCCと、CO₂を評価するLCCO₂を区別します。
3:不適当 省エネ基準の消費量
省エネ基準の評価に使うのは一次エネルギー消費量です。建物で使う電気・ガス・石油等を所定の係数で一次エネルギーへ換算して比較します。二次エネルギーの消費量を、そのまま評価量とする設問の説明は不適当です。
4:適当 地域冷暖房
地域冷暖房は複数建物へ熱を供給し、未利用熱や排熱等をまとめて利用しやすい方式です。適切な熱源利用により排熱・エネルギー消費を減らせば、ヒートアイランドの緩和も期待できます。導入すれば無条件に同じ効果が得られるわけではありません。
覚えるポイント

建物で使う二次エネルギーを、供給までのエネルギーを含む一次エネルギー消費量へ換算して評価します。

この知識の出題:2018年

対象知識:建築物の省エネ基準では二次エネルギーを換算した一次エネルギー消費量を評価する。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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全20問の正解番号

正解番号の一覧を表示
問題 正解 問題 正解
問1 3 問11 1
問2 4 問12 2
問3 3 問13 2
問4 3 問14 4
問5 3 問15 2
問6 1 問16 2
問7 1 問17 4
問8 2 問18 2
問9 4 問19 3
問10 1 問20 3

本記事は独自に作成した学習用解説です。問題文・図表の全文は掲載していません。正解番号は試験センターの公表資料と照合しています。制度・設計標準等は2018年の設問の指定年度・条件に沿って確認し、今後の受験では適用される資料の版や改正内容も確認してください。