令和3年度(2021年)の一級建築士試験「学科Ⅰ・計画」について、全20問の正解と学習上のポイントを整理しました。各問の解説は、クリックすると開きます。

公式の試験問題や手元の問題集と照らしてご利用ください。

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建築技術教育普及センター 一級建築士 過去の試験問題 令和3年 計画

全20問とも、最も不適当な選択肢を選ぶ問題です。以下の判定は、公式の問題にある各選択肢に対応します。

頻出度の見方(2017〜2026年の10年分)

★★★:頻出(5年以上)/★★:そこそこ出題(2〜4年)/★:出題が少ない(1年)。各問の4選択肢に含まれる知識テーマが出題された年度を数え、同じ年度は重複して数えません。同じ問題がそのまま出た回数ではありません。

類似問題データのテーマ分類に基づく学習用の目安です。対象テーマと年度は解説内に掲載しています。2021年の問題を2026年までのデータで振り返った集計で、将来の出題頻度を保証するものではありません。

問1 SDGs・QOL・ZEB・修景

頻出度:★★★

問1の正解・解説を表示

確認ポイント:略語の目的を区別しましょう。ZEBはエネルギーに関する用語です。

集計対象:省エネルギー・ZEB/景観・歴史的環境の保存/持続可能性と生活の質。対象テーマが出た年度:2017・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 SDGsと持続可能な都市
SDGsは持続可能な開発のための17の目標です。都市や居住環境の持続可能性も対象となり、建築計画と関係します。目標11と「住み続けられるまちづくり」を結び付けて覚えます。
2:適当 QOLと医療・福祉環境
QOLはQuality of Life、生活の質を意味します。建築では面積や設備の量だけでなく、快適さ、自立した生活、交流のしやすさなど、利用者の暮らしの質を考える視点です。
3:不適当 ZEBの意味
ZEBはNet Zero Energy Buildingです。省エネルギーと再生可能エネルギーの利用により、年間の一次エネルギー消費の収支をゼロにすることを目指します。誤りは、ZEBを建設リサイクル法上の分別解体・再資源化の対象建築物として説明している点です。
4:適当 歴史的環境に合わせる修景
修景は、伝統的建造物以外の建物や新築建物の外観を、地区の歴史的な景観と調和させる整備です。伝統的建造物自体を修理することと、周辺の建物の外観を整えることを分けて考えます。
覚えるポイント

SDGs=持続可能な開発目標、QOL=生活の質、ZEB=年間の一次エネルギー収支ゼロを目指す建築物。修景=周辺の歴史的な景観に外観を合わせること。

正解:3番

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問2 海外の都市と計画者

頻出度:★★

問2の正解・解説を表示

確認ポイント:都市名・計画者・計画理念をセットで照合しましょう。

集計対象:田園都市と近隣住区/歴史的都市計画。対象テーマが出た年度:2017・2021・2022・2025年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ミレトスとヒッポダモス
ミレトスはヒッポダモスによる格子状の都市計画の代表例です。直交する道路で街区を区切り、都市の機能を配置する点を押さえます。
2:適当 カンピドリオ広場とミケランジェロ
カンピドリオ広場はミケランジェロの計画です。台形状の広場、大階段、建物の対称的な配置を組み合わせ、中心となる軸線を強調しています。
3:不適当 レッチワースと田園都市
レッチワースは、ハワードの田園都市構想を実現した都市です。誤りはゲデスの「保存的外科手術」と結び付けた点です。田園都市の構想者と、既存都市の歴史を生かす再生の考え方を区別します。
4:適当 チャンディガールとル・コルビュジエ
チャンディガールはル・コルビュジエの都市計画に基づきます。都市をセクターに分け、道路を機能別に階層化した計画として整理します。
覚えるポイント

ミレトス=ヒッポダモス・格子状道路。カンピドリオ=ミケランジェロ・台形と軸線。レッチワース=ハワードの田園都市。チャンディガール=ル・コルビュジエ・セクターと道路の階層化。

正解:3番

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問3 日本の歴史的建築と構法

頻出度:★★

問3の正解・解説を表示

確認ポイント:公式問題の図を見ながら、建物の名前と構法の特徴が一致するか確認しましょう。

集計対象:清水寺本堂/東大寺南大門/法隆寺金堂/薬師寺東塔。対象テーマが出た年度:2021・2026年(10年中2年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 薬師寺東塔と裳階
図は薬師寺東塔です。三重塔の各層に裳階が付くため、外観は六つの屋根が重なるように見えます。屋根の数をそのまま塔の階数に数えないことがポイントです。
2:適当 東大寺南大門と大仏様
図は東大寺南大門です。貫によって柱同士をつなぎ、挿肘木などで軒を支える大仏様の代表例です。柱を横に固める部材と、軒の荷重を受ける部材を図で確認します。
3:不適当 法隆寺金堂と建築様式
図は法隆寺金堂で、飛鳥時代の建築です。誤りは、この図に海老虹梁・詰組を特徴とする禅宗様の説明を対応させた点です。「裳階がある」という共通点だけで様式を判定せず、建物名と部材の特徴を照合します。
4:適当 清水寺本堂と懸造り
図は清水寺本堂です。斜面に張り出す舞台を長い柱と貫で組んだ足代が支える、懸造りの例です。柱脚が平坦な地面に一列に並ぶ建物とは異なり、地形に対応して高い支持架構を設けています。
覚えるポイント

裳階は主となる屋根の下に付く屋根で、階数そのものではありません。大仏様=貫・挿肘木、禅宗様=海老虹梁・詰組、懸造り=斜面に張り出した床を高い柱で支える構法、と整理します。

出題年度・改正の注意:公式掲載PDFでは、選択肢1・2の図が試験実施時と類似の図に差し替えられています。図の出典と注記は、お手元の公式PDFで確認してください。

正解:3番

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問4 学校・病院・ホテル・図書館の計画

頻出度:★★★

問4の正解・解説を表示

確認ポイント:利用者への配慮と、設備・資料を維持する条件を確認しましょう。

集計対象:設備の更新・点検/学校の教室・運営方式/図書館・学習空間/傾斜路と水平面。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中10年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 インクルーシブ教育の学習環境
インクルーシブ教育では、障害の有無にかかわらず、児童が交流し、共同で学ぶ機会を確保します。施設もその活動を支えるように計画するため、設問の方針は適当です。
2:適当 病院の設備階
インタースティシャル・スペースは、診療等の空間とは別に設備の点検・更新を行うための設備階です。手術室の上に設けることで、診療空間への影響を抑えながら設備を更新しやすくします。
3:適当 車椅子使用者用客室への改修
二つの客室を一室にして、車椅子の移動・回転に必要な空間を確保する改修です。浴室等の床と客室の床をそろえて段差をなくし、残る高低差には適切なスロープを設けるという考え方です。
4:不適当 貴重書の保存環境
貴重書は温湿度の安定と、浸水・結露・カビ等への対策が重要です。年間を通じた自然換気では、外気の湿度や温度の変化をそのまま受けます。誤りは、半地下に置いたうえで通年の自然換気を保存環境の管理方法にした点です。
覚えるポイント

病院の設備階は診療空間と設備作業を分ける仕組み。車椅子客室は広さと段差解消を確保。貴重書は安定した温湿度・浸水対策を重視し、通年の自然換気で管理しません。

正解:4番

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問5 光ダクト・通風・木材

頻出度:★★★

問5の正解・解説を表示

確認ポイント:通風では開口の大小関係、木材では炭化と材料の性質を区別しましょう。

集計対象:パッシブデザイン/光ダクト/木材の保存・塗装/木造の防耐火。対象テーマが出た年度:2019・2021・2022・2023・2025・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 光ダクトの形状と光の損失
光ダクトは曲がりを減らし断面を大きくすると反射損失を抑えられる。
2:不適当 風上・風下開口の大きさ
室内に風速を得る通風計画では、一般に風上側の入口を比較的小さく、風下側の出口を大きくする考え方が基本です。設問はこの大小関係が逆です。ただし、実際の通風は風向・風圧・開口位置にも左右され、開口の大小だけで一律に決まりません。
3:適当 大断面木材と炭化層
木材が燃えると表面に炭化層ができ、内部への熱の伝わりや燃焼の進行を抑えます。大きな断面は残る断面を確保しやすく、耐火性を高める考え方になります。断面を大きくすれば、そのまま法令上の耐火構造に該当するという意味ではありません。
4:適当 心材の利用
設問では、辺材ではなく心材を選ぶ材料計画を適当としています。心材は一般に腐朽しにくい傾向がありますが、実際の乾燥収縮・反りは樹種、木取り、含水率等にも左右されます。すべての心材で同じ性能が得られるとは考えないようにします。
覚えるポイント

光ダクト=曲がりを減らし反射損失を抑える。室内風速を得る通風=入口を比較的小さく、出口を大きくする考え方。大断面木材=炭化層が内部を保護。材料性能は樹種や含水状態も確認します。

正解:2番

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問6 人間の距離・領域・建物の見え方

頻出度:★★★

問6の正解・解説を表示

確認ポイント:人について移動する空間と、場所に結び付く領域を区別しましょう。

集計対象:建築物の高さと視距離/防犯と自然監視/行動と知覚。対象テーマが出た年度:2018・2019・2021・2022・2024・2025年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ホールの四つの距離帯
ホールは対人距離を密接距離・個体距離・社会距離・公衆距離に分類しました。人との関係や交流の場面によって、快適に感じる距離が変わるという考え方です。
2:不適当 ソマーのパーソナルスペース
個人の移動とともについてまわる空間はパーソナルスペースです。テリトリーは場所の占有や管理と結び付く領域です。誤りは、持ち運べる個人の周囲の空間をテリトリーと呼んでいる点です。
3:適当 メルテンスの高さと視距離
メルテンスは、建物の高さと、視点から建物までの水平距離の比で見え方を捉えました。同じ建物でも近づくと見上げる角度が大きくなり、離れると全体を把握しやすくなることを考えます。
4:適当 ニューマンのまもりやすい空間
ニューマンのディフェンシブルスペースは、住民が自分たちの領域と感じられ、自然に見守れる環境を重視します。境界の分かりやすさ、見通し、住民による管理意識などが防犯につながります。
覚えるポイント

ホール=密接・個体・社会・公衆距離。ソマー=パーソナルスペース。メルテンス=建物高さと視距離の比。ニューマン=領域性と自然監視によるまもりやすい空間。

正解:2番

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問7 室内の吸音・音の分布・遮音

頻出度:★★★

問7の正解・解説を表示

確認ポイント:吸音、音の拡散、隣室への振動伝達をそれぞれ分けて考えましょう。

集計対象:遮音・吸音/学校の教室・運営方式。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 孔あき板と背後の空気層
孔あき板と背後の空気層は共鳴型の吸音に利用できます。背後の空気層を十分に取ることは、低音域の吸音を調整するために有効です。表面材だけでなく背後の構成も確認します。
2:不適当 凹曲面と音の集中
大きな凹曲面は反射音を特定の場所に集中させ、音が強い場所と弱い場所をつくりやすくします。デッドスポットを避ける対策として不適当です。凸面や拡散面などで反射音の分布を整えます。
3:適当 オープン教室の吸音仕上げ
グラスウールは多孔質の吸音材です。廊下天井に吸音仕上げを設けると、反射を繰り返して隣接教室へ回り込む音を減らせます。音の伝播を完全になくすのではなく、吸音によって抑える対策です。
4:適当 独立間柱による遮音
共通間柱では、一方のボードの振動が同じ間柱を介して他方へ伝わります。各面を別々の間柱で支持する独立間柱にすると、この伝達経路を減らし、遮音性能の向上につながります。
覚えるポイント

吸音=反射する音を減らす。拡散=音が一か所に集中しないようにする。遮音=隣室へ伝わる音を減らす。大きな凹曲面は音を集中させ、独立間柱は壁の振動伝達を減らします。

正解:2番

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問8 設備・家具の高さと使いやすさ

頻出度:★★★

問8の正解・解説を表示

確認ポイント:誰が、どの姿勢で使う寸法なのかを考えましょう。

集計対象:カウンター・調理台/人体寸法と家具配置/操作部の高さ・点字/乳幼児用設備。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 おむつ交換台の作業高さ
50cmでは、立っておむつを交換する介助者にとって作業面が低く、深い前かがみを強いるため不適当です。乳幼児の身長ではなく、介助する大人の作業姿勢を基準に高さを考えます。
2:適当 車椅子使用者の押しボタン
設問の110cmは、車椅子使用者が操作できる位置として適当です。高さと併せて、ボタンに近づける空間や手を伸ばす方向、周囲の障害物も確認します。
3:適当 一般用と車椅子用の受付
立って利用する一般用と、車椅子で利用する低い受付を設ける計画です。設問の100cmと70cmは適当です。車椅子用では高さだけでなく、膝や足先が入る下部空間も重要です。
4:適当 座位の視線とパーティション
120cm程度のパーティションは、着座した人の視線を遮る高さの目安になります。立位の視線まで遮る高さとは異なるので、設問の「椅子に座ったとき」という条件を確認します。
覚えるポイント

おむつ交換台は立って介助する大人の作業面。受付は立位と車椅子で高さを分けます。押しボタンは手が届く位置、パーティションは着座時の目の高さを基準に考えます。

正解:1番

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問9 傾斜路の勾配・踊り場・幅

頻出度:★★★

問9の正解・解説を表示

確認ポイント:図の1区間の高低差750mmを使い、勾配=高低差÷水平距離で計算しましょう。

集計対象:傾斜路と水平面/車椅子の通過・回転。対象テーマが出た年度:2017・2018・2020・2021・2022・2023・2024・2025年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 踊り場の踏幅A
途中の踊り場は車椅子の停止や休憩に必要です。踏幅1,600mmは1,500mm以上を確保する考え方を満たしています。図のAは傾斜部分の長さではなく、水平な踊り場の踏幅です。
2:不適当 水平距離Bと勾配
図の1区間の高低差は750mmです。水平距離8,000mmでは勾配750÷8,000=0.09375、約1/10.7となり急すぎます。1/12以下なら水平距離は750×12=9,000mm以上、望ましい1/15以下なら750×15=11,250mm以上必要です。
3:適当 有効幅Cとすれ違い
有効幅1,500mmは、人と車椅子使用者がすれ違うことに配慮した幅として適当です。車椅子同士のすれ違いや方向転換の寸法とは、利用条件を分けて確認します。
4:適当 側端の立ち上がりD
側壁のない傾斜路や踊り場の端部には、車椅子の脱輪等を防ぐ立ち上がりを設けます。設問の50mmは適当です。手すりと、床の端部の立ち上がりは別の役割を持ちます。
覚えるポイント

B=8,000mmでは750÷8,000≒1/10.7。1/12以下にするにはB≧9,000mm、より緩い1/15以下ならB≧11,250mm。全体の高低差1,500mmを1区間のBに対応させないよう注意します。

正解:2番

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問10 官民連携と事業化前の調査

頻出度:★★★

問10の正解・解説を表示

確認ポイント:事業化前に誰と対話する調査なのかを確認しましょう。

集計対象:事業調査・要求条件/街並みの環境整備/指定管理者制度/地区マネジメント・情報。対象テーマが出た年度:2018・2019・2021・2022・2023年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 指定管理者制度
指定管理者制度は民間等の能力で公の施設を管理運営する。
2:適当 街なみ環境整備事業
街なみ環境整備事業は自治体・住民の協力による環境整備を支援する。
3:適当 TMOと中心市街地の活性化
TMOは中心市街地の活性化を担う組織。
4:不適当 サウンディング型市場調査
サウンディング型市場調査は、事業化の検討段階で民間事業者との対話を行い、市場性、参入意向、実現可能な事業条件等を把握する調査です。誤りは、実施時期を事業完了後、対話相手を住民として説明している点です。
覚えるポイント

サウンディング=事業化を検討する段階で民間事業者と対話し、市場性・参入意向・事業条件を把握する調査。事業完了後に住民の満足度や改善意見を集める調査とは区別します。

正解:4番

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問11 都市の景観・回復力・再生

頻出度:★★★

問11の正解・解説を表示

確認ポイント:景観形成の制度名と、各都市の再生手法の組合せを確認しましょう。

集計対象:災害・事業継続/景観・歴史的環境の保存/地区マネジメント・情報。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2023・2024・2025・2026年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 札幌市と景観地区
形態意匠、高さの最高限度、敷地面積の最低限度等による景観形成は、景観地区の説明です。誤りは制度名を都市再生特別地区とした点です。都市再生特別地区にも高さ等の規定はありますが、設問の景観形成の仕組みとは区別します。
2:適当 富山市とレジリエンス
レジリエンスは災害等からの回復力・適応力を高める考え方。
3:適当 高松市とタウンマネジメント
高松の商店街再生では地域主体の組織とタウンマネジメントを活用した。
4:適当 北九州市と家守事業者
北九州は家守事業者とリノベーションスクールによる再生を進めた。
覚えるポイント

景観地区=形態意匠や高さなどを扱う景観形成の制度。都市再生特別地区=都市再生のための特別な都市計画制度。レジリエンス=回復力・適応力、家守=遊休不動産の活用を担う事業者。

正解:1番

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問12 伝統的な住宅・塀・集落

頻出度:★

問12の正解・解説を表示

確認ポイント:塀の構法と、壁の表面仕上げを混同しないようにしましょう。

集計対象:民家・集落の構法。対象テーマが出た年度:2021年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 卯建の防火と装飾
卯建は防火・装飾の役割をもつ屋根上の袖壁等。
2:不適当 築地塀となまこ壁
平瓦を並べ、目地に漆喰を盛り上げる表面仕上げは「なまこ壁」です。築地塀は、土を突き固めるなどして築いた塀に屋根を設けるものです。誤りは、壁の仕上げの説明を塀の名称と組み合わせた点です。
3:適当 南部曲り屋の平面
曲り屋は母屋と厩をL字形につなぐ民家形式。
4:適当 輪中と水防
輪中は堤防で集落・耕地を囲む水防形態。
覚えるポイント

築地塀=土などで築いた塀に屋根を載せる。なまこ壁=平瓦の目地に漆喰を盛り上げる壁仕上げ。曲り屋=母屋と厩がL字形、輪中=堤防で集落と耕地を囲む形態。

正解:2番

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問13 災害復興の住宅と交流拠点

頻出度:★★★

問13の正解・解説を表示

確認ポイント:移転制度、仮住まい、交流拠点、共同居住の違いを整理しましょう。

集計対象:尼崎/災害・事業継続/災害時の住宅/津波・災害拠点。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2023・2024・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 防災集団移転促進事業
防災集団移転は居住に不適な危険区域等から住居をまとめて移す。
2:適当 応急借上げ住宅
応急借上げ住宅は自治体が民間賃貸住宅等を借りて供与する。
3:適当 陸前高田のみんなの家
陸前高田のみんなの家は被災した人々の交流拠点。
4:不適当 グループハウス尼崎
グループハウス尼崎は、共用空間を持つ高齢者等の共同居住の事例です。高齢者用・一般用の住戸と生活支援拠点を組み合わせた災害公営住宅という設問の説明は、この事例と一致しません。誤った説明の住宅構成を、そのままこの施設の特徴として覚えないようにします。
覚えるポイント

応急借上げ住宅=既存の民間賃貸住宅を借り上げる仮設住宅。みんなの家=被災者の交流拠点。グループハウス尼崎=共用空間を持つ共同居住。施設名だけで用途を判断せず、住戸構成を照合します。

正解:4番

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問14 建築作品と周辺環境

頻出度:★

問14の正解・解説を表示

確認ポイント:作品名と、水辺・広場・回遊経路などの特徴をセットで覚えましょう。

集計対象:TIME’S I・II/アオーレ長岡/ヒルサイドテラス/太田市美術館・図書館。対象テーマが出た年度:2021年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 TIME’S I・IIと高瀬川
TIME’S I・IIは、高瀬川沿いに建ち、水辺との関係を特徴とする商業建築です。誤りは、屋根全体を大階段の展望広場にした建築として説明している点です。正しい作品の特徴を「高瀬川・水辺」と結び付けます。
2:適当 アオーレ長岡のナカドマ
アオーレ長岡は屋根付き広場「ナカドマ」を中心とする複合施設。
3:適当 太田市美術館・図書館の回遊
太田市美術館・図書館はスロープ・テラス等で街と活動を結ぶ。
4:適当 ヒルサイドテラスの外部空間
ヒルサイドテラスは広場・路地等と周辺環境の連続が特徴。
覚えるポイント

TIME’S=高瀬川との関係。アオーレ長岡=屋根付き広場ナカドマ。太田市美術館・図書館=スロープ・テラス・屋上。ヒルサイドテラス=広場や路地が周辺環境とつながる建築群。

正解:1番

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問15 公共建築と既存施設の転用

頻出度:★★★

問15の正解・解説を表示

確認ポイント:新しい用途だけでなく、転用前の用途と生かした空間を確認しましょう。

集計対象:学校の教室・運営方式/大阪いばらきキャンパス/大田区役所/エスカレーター。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 博多小学校の教員コーナー
博多小学校は教員コーナー等で児童を見守るオープンな空間。
2:適当 大阪いばらきキャンパスと公園
大阪いばらきキャンパスは工場跡地の公園と連携して整備された。
3:適当 石巻市庁舎の百貨店転用
石巻市庁舎は旧百貨店のエスカレーターや映画館等を活用した。
4:不適当 大田区役所の従前用途
大田区役所本庁舎は、旧百貨店を転用した事例です。誤りは、1960年代の民間事務所ビルを、既存デザインを継承して改修した建築として説明している点です。転用後の用途と併せて、転用前の用途を確認します。
覚えるポイント

石巻市庁舎と大田区役所は、ともに百貨店の転用を押さえます。石巻はエスカレーターや映画館の利用が特徴。博多小学校はオープンな教員コーナー、大阪いばらきキャンパスは防災公園との連携。

正解:4番

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問16 高齢者施設の小規模な生活単位

頻出度:★★★

問16の正解・解説を表示

確認ポイント:ユニットケアでは、少人数の暮らしがまとまる単位を維持しましょう。

集計対象:小規模多機能型居宅介護/特別養護老人ホーム・ユニットケア/認知症グループホーム。対象テーマが出た年度:2021・2022・2023・2024・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 認知症グループホームの定員
認知症高齢者グループホームは、小規模な共同生活の単位を基本とします。設問の1ユニット8人は、5〜9人という定員の範囲に入り、家庭に近い生活環境を目指す計画として適当です。
2:適当 小規模多機能の宿泊室
小規模多機能型居宅介護の個室の宿泊室として、設問の10㎡は適当です。通い・訪問・宿泊を組み合わせるサービスであり、特別養護老人ホーム等の居室と混同しないようにします。
3:不適当 ユニットごとの共同生活室
ユニットケアは、少人数の入居者の居室と共同生活室を一つの生活単位として構成します。共同生活室は各ユニットに設けることが基本です。隣接する二つのユニットが一室を共用する計画は、生活単位を保つ考え方に合いません。
4:適当 居室近くのトイレ
居室からトイレまでの移動を短くし、利用時間が重なっても対応できる数を分散して設ける計画です。設問の3部屋に対し一つ以上という配置は適当です。この記述を、すべての高齢者施設に共通する一律の法定個数として覚えないようにします。
覚えるポイント

共同生活室は各ユニットの暮らしの中心として設けます。二つのユニットで一室を共用すると、その単位が崩れます。面積・定員はサービスの種類を区別し、トイレは近さと利用の重複に配慮します。

正解:3番

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問17 歴史的建築の保存と再利用

頻出度:★

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確認ポイント:旧用途・新用途・保存方法の三つを結び付けて覚えましょう。

集計対象:ロームシアター京都/金沢市民芸術村/千葉市美術館/倉敷アイビースクエア。対象テーマが出た年度:2021年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 倉敷アイビースクエアの再生
倉敷アイビースクエアは、旧紡績工場をホテル等として再生した事例です。誤りは、中央のガラス屋根のアトリウムを持つ商業施設として説明している点です。「工場を改修した」という共通点だけで、別の再利用事例の特徴と混同しないようにします。
2:適当 金沢市民芸術村の倉庫転用
金沢市民芸術村は旧紡績工場の倉庫群を芸術活動施設に転用した。
3:適当 千葉市美術館の鞘堂方式
千葉市美術館は旧銀行を新築建物の内部へ保存する鞘堂方式を用いた。
4:適当 ロームシアター京都の機能拡充
ロームシアター京都は旧京都会館の保存・改修と機能拡充の事例。
覚えるポイント

倉敷=紡績工場からホテル等へ。金沢=工場倉庫から芸術活動施設へ。千葉=旧銀行を新築建物内で包む鞘堂方式。京都=旧京都会館の意匠を継承しながら機能を拡充。

正解:1番

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問18 業務報酬・設計意図・工事監理

頻出度:★★★

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確認ポイント:2021年の設問が指定する告示第98号に沿って、費用と業務の名称を区別しましょう。

集計対象:建築士業務と報酬/工事監理と監理技術者。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2022・2023・2024年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 業務経費の内訳
出題で指定する告示第98号では、業務経費は直接人件費・直接経費・間接経費・特別経費の合計です。ここでいう経費の算定には、課税仕入れに含まれる消費税相当額を含めません。業務経費と、技術料等経費を含む報酬全体を区別します。
2:不適当 特別経費と技術料等経費
技術力・創造力等の対価は「技術料等経費」です。「特別経費」は、特別な条件で必要になる出張旅費や特許使用料等の費用です。誤りは、技術料等経費の説明を特別経費という名称に対応させた点です。
3:適当 設計意図を伝える助言
施工段階で選定することに合理性のある材料や設備、色・柄・形状について、設計者が設計意図の観点から検討し、建築主へ助言する業務です。設計意図を正確に伝える役割として整理します。
4:適当 施工図等と設計図書の照合
工事監理者は、提出された施工図・製作見本・見本施工等を設計図書の内容と照合し、その結果を建築主へ報告します。施工者が作成する資料を、設計内容への適合という観点から確認する役割です。
覚えるポイント

技術力・創造力の対価=技術料等経費。出張旅費など通常の経費に含まれない費用=特別経費。設計意図の助言と、施工図等が設計図書に合うかの検討は、役割を分けて整理します。

出題年度・改正の注意:出題で指定された平成31年告示第98号に基づく説明。業務報酬基準は2024年1月9日に令和6年告示第8号へ改正されています。現行業務へ適用する際は新基準を参照してください。

正解:2番

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問19 数量積算と控除しない面積

頻出度:★★★

問19の正解・解説を表示

確認ポイント:同じ「控除しない」でも、対象によって面積の境界が違います。

集計対象:積算の数量・材料価格。対象テーマが出た年度:2019・2020・2021・2022・2023・2024年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 計画数量
計画数量は施工計画から求める仮設・土工等の数量。
2:適当 主仕上の器具類による欠除
主仕上の数量では、器具類による仕上げの欠除が1か所当たり0.5㎡以下であれば、原則としてその面積を控除しません。対象は器具等による小さな欠けであり、すべての開口を同じ扱いにする規定ではありません。
3:不適当 鉄骨のダクト孔による欠除
鉄骨のダクト孔等による鋼材の欠除で、原則として控除を省く境界は1か所当たり0.1㎡以下です。設問の0.5㎡は誤りです。主仕上の器具類の0.5㎡と、鉄骨のダクト孔等の0.1㎡を取り違えないようにします。
4:適当 改修に必要な余幅
改修に必要な余幅の図示がなければ適切な余幅を加えられる。
覚えるポイント

主仕上の器具類による欠除=1か所0.5㎡以下は原則控除しない。鉄骨のダクト孔等=1か所0.1㎡以下は原則控除しない。0.5と0.1を対象と一緒に覚えます。

正解:3番

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問20 コンセッション・設計検証・CRE

頻出度:★★★

問20の正解・解説を表示

確認ポイント:所有権と運営権を分け、設計検討を行う時期や目的を確認しましょう。

集計対象:PPP・PFIと事業方式/資産・施設・ライフサイクル管理/設計の検証・前倒し。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025年(10年中9年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 コンセッションの所有権と運営権
コンセッション方式では、公共側が施設の所有権を保ったまま、民間事業者に運営権を設定します。誤りは、所有権も民間へ移すとしている点です。所有する主体と、運営する主体を分けて考えます。
2:適当 デザインレビュー
デザインレビューは専門家が性能・費用・納期等を踏まえ設計を審査する。
3:適当 フロントローディング
フロントローディングは初期段階へ検討を前倒しする。
4:適当 CRE戦略
CRE戦略は企業不動産を企業価値・経営効率の観点から見直す。
覚えるポイント

コンセッション=公共が所有し、民間が運営。デザインレビュー=専門家による設計の検証。フロントローディング=初期段階に検討を前倒し。CRE=企業不動産を経営戦略の観点から最適化。

正解:1番

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全20問の正解番号

正解番号の一覧を表示
問題 正解 問題 正解
問1 3 問11 1
問2 3 問12 2
問3 3 問13 4
問4 4 問14 1
問5 2 問15 4
問6 2 問16 3
問7 2 問17 1
問8 1 問18 2
問9 2 問19 3
問10 4 問20 1

本記事は独自に作成した学習用解説です。問題文・図表の全文は掲載していません。正解番号は試験センターの公表資料と照合しています。制度・統計・設計標準等は設問の指定年度・条件に沿って確認し、今後の受験では適用される資料の版や改正内容も確認してください。