令和2年度(2020年)の一級建築士試験「学科Ⅰ・計画」について、全20問の正解と学習上のポイントを整理しました。各問の解説は、クリックすると開きます。

公式の試験問題や手元の問題集と照らしてご利用ください。

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建築技術教育普及センター 一級建築士 過去の試験問題 令和2年 計画

全20問とも、最も不適当な選択肢を選ぶ問題です。以下の判定は、公式の問題にある各選択肢に対応します。問7の正答の扱いには公式の追加発表があるため、解説内の注記も確認してください。

頻出度の見方(2017〜2026年の10年分)

★★★:頻出(5年以上)/★★:そこそこ出題(2〜4年)/★:出題が少ない(1年)。各問の4選択肢に含まれる知識テーマが出題された年度を数え、同じ年度は重複して数えません。同じ問題がそのまま出た回数ではありません。

類似問題データのテーマ分類に基づく学習用の目安です。対象テーマと年度は解説内に掲載しています。2020年の問題を2026年までのデータで振り返った集計で、将来の出題頻度を保証するものではありません。

問1 建築士の責任と事務所登録

頻出度:★★★

問1の正解・解説を表示

確認ポイント:事務所登録の対象は設計・工事監理だけではないことを確認しましょう。

集計対象:建築士業務と報酬/建物の維持管理・既存調査/建築士の責任・法令遵守。対象テーマが出た年度:2019・2020・2021・2022・2023・2024年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 長期使用と維持管理への配慮
建築物を長く使うためには、初期段階で耐久性、更新のしやすさ、点検・維持管理の方法まで検討します。完成時の性能だけでなく、その後も適切に管理できるよう配慮することは、建築士の役割として適当です。
2:不適当 調査・鑑定と事務所登録
建築士法第23条第1項は、他人の求めに応じて報酬を得て業として行う対象に、設計・工事監理だけでなく調査・鑑定等も含めています。誤りは、調査・鑑定だけなら事務所に所属せず業務を行えるとした点です。自ら事務所を開設する場合も登録が必要です。
3:適当 法令違反への関与の禁止
建築士法第21条の3は、違反建築行為等の指示や相談に応じる行為などを禁止しています。自分が直接設計・施工しなければよいということではなく、違反の実現を助ける関与にも責任があります。
4:適当 施工者としての違反と懲戒
建築士法第10条の懲戒は、設計者としての行為だけに限定されません。建築士が施工者として建築基準関係規定に違反する工事を行った場合も、業務停止等の対象となり得ます。
覚えるポイント

報酬を得て建築物の調査・鑑定を業として行う場合も、建築士事務所の登録に関わります。設計者ではなく施工者として行った違反でも、建築士の責任を問われることがあります。

正解:2番

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問2 日本の歴史的建築と様式

頻出度:★

問2の正解・解説を表示

確認ポイント:建物名と様式を対応させ、書院造りと数寄屋造りを区別しましょう。

集計対象:旧開智学校/金閣/光浄院客殿/住宅・茶室の様式。対象テーマが出た年度:2020年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 東三条殿と寝殿造り
寝殿造りは、平安時代の貴族住宅の形式です。丸柱、蔀戸、板敷きの床などを特徴として整理します。室全体に畳を敷く後世の書院造りと区別します。
2:適当 金閣の各層の様式
金閣は三層のそれぞれに異なる様式を組み合わせています。初層は住宅風、中間層は和様仏堂風、最上層は禅宗様仏堂風という構成を、下から順に覚えます。
3:不適当 光浄院客殿と書院造り
光浄院客殿は、書院造りの代表例です。誤りは、技巧を凝らした多様な意匠を持つ数寄屋風の建築として説明している点です。建具等の装飾という一部分だけで判断せず、建物全体の様式を対応させます。
4:適当 旧開智学校と擬洋風
旧開智学校は、洋風の意匠を日本の建築技術と組み合わせた擬洋風建築です。アーチや隅石などの洋風要素と、唐破風などの和風要素が混在する点が特徴です。
覚えるポイント

寝殿造り=丸柱・蔀戸・板敷き。金閣=各層で異なる様式。光浄院客殿=書院造り。旧開智学校=洋風と和風の意匠が混在する擬洋風。

正解:3番

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問3 西洋近代建築の作品と思想

頻出度:★★

問3の正解・解説を表示

確認ポイント:作品・造形の特徴・背景となる運動をセットで覚えましょう。

集計対象:シュレーダー/タッセル/ウィーン郵便貯金局/大英博物館。対象テーマが出た年度:2017・2020・2026年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 大英博物館と新古典主義
大英博物館は新古典主義の例です。古代ギリシア・ローマ建築の研究を基に、古典建築の造形を復興しようとする背景と結び付けます。
2:適当 タッセル邸とアール・ヌーヴォー
タッセル邸はアール・ヌーヴォーの代表例です。植物を思わせる曲線や自然物をモチーフにした装飾が特徴で、直交する線と面を中心とするデ・ステイルとは区別します。
3:不適当 ウィーン郵便貯金局の近代化
ウィーン郵便貯金局は、オットー・ワーグナーによる合理的な近代化を示す作品です。誤りは、中世的な手工芸に価値を求めたアーツ・アンド・クラフツ運動を背景とした点です。工業化への向き合い方が異なります。
4:適当 シュレーダー邸とデ・ステイル
シュレーダー邸はデ・ステイルの例です。水平・垂直の線や面、三原色と無彩色という造形の原則を、作品と組み合わせて覚えます。
覚えるポイント

新古典主義=古典建築の復興。アール・ヌーヴォー=植物的な曲線。デ・ステイル=水平・垂直と三原色。アーツ・アンド・クラフツの手工芸重視を、ワーグナーの合理的な近代化と混同しません。

正解:3番

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問4 バリアフリーと見分けやすさ

頻出度:★★★

問4の正解・解説を表示

確認ポイント:輝度比1.0は明るさに差がない状態です。段の端を識別しやすくする条件を考えましょう。

集計対象:オストメイト/階段の寸法・安全/車椅子の通過・回転/車椅子席・同伴者席。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中10年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 廊下に面する出入口の幅
廊下から居室へ入るには、出入口幅に加えて廊下側で車椅子を方向転換する余裕が必要です。設問の廊下幅150cmと出入口有効幅90cmの組合せは適当です。建具を開けたときに残る有効幅で確認します。
2:適当 オストメイトと着替え台
オストメイト用設備の利用時には、衣服の汚れへの対応や着替えが必要になることがあります。汚物流しの近くに着替え台を設けることは、利用の流れに配慮した計画です。
3:適当 分散配置する車椅子観覧席
車椅子使用者用の観覧位置を複数の場所に分散すると、見え方や同行者との利用に選択肢を持たせられます。一か所に集めることだけを優先せず、利用者が位置を選べるようにします。
4:不適当 階段の踏面と段鼻の輝度比
輝度比1.0は、踏面と段鼻の明るさが同じで、明暗の差がない状態です。段差の存在を知覚しやすくするという目的に合いません。段の端が見分けられるよう、周囲と十分なコントラストを付けます。
覚えるポイント

寸法の確保に加え、着替え、観覧位置の選択、視認性にも配慮します。段鼻と踏面の輝度比が1.0ではコントラストがなく、段差が分かりにくくなります。

正解:4番

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問5 外壁の防水と層間変位への対応

頻出度:★★★

問5の正解・解説を表示

確認ポイント:目地を充填して止水する方式と、等圧・排水で処理する方式を区別しましょう。

集計対象:雨水排水と換気口/外壁の等圧・雨仕舞。対象テーマが出た年度:2019・2020・2023・2025・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 給排気ダクトの排水勾配
ダクトを屋外に向かって下がる勾配にすれば、浸入した雨水を室内側へ流さず屋外へ排出できます。空気の流れと、水が重力で流れる向きを分けて考えます。
2:不適当 オープンジョイントと等圧
内外の圧力差を小さくし、浸入水を排水する仕組みはオープンジョイントです。フィルドジョイントは目地をシーリング材等で充填して止水します。誤りは、防水の仕組みと方式名の組合せです。
3:適当 カーテンウォールの追従機構
地震時には躯体が層間変位するため、外壁パネルの取付部もその変位に追従する必要があります。ファスナーをスライドさせて対応するパネル方式は、そのための計画として適当です。
4:適当 シーリング劣化と二次排水
シーリング材は外壁全体より先に劣化することがあります。シールだけに止水を依存せず、浸入した水を外へ排出する二次的な排水機構を設けると、漏水への備えになります。
覚えるポイント

フィルドジョイント=目地をシーリング材等で充填。オープンジョイント=等圧と排水を利用。ダクトは屋外へ水を排出する勾配とし、外壁は地震時の変位とシールの劣化にも備えます。

正解:2番

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問6 災害拠点・備蓄・避難所トイレ

頻出度:★★★

問6の正解・解説を表示

確認ポイント:避難所では十分なトイレ数と、下水道が使えない場合の備えが必要です。

集計対象:災害拠点の外周バルコニー/集合住宅の分散備蓄/津波・災害拠点/避難所の運営・設備。対象テーマが出た年度:2017・2018・2020・2021・2023・2025・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 防災拠点の外周バルコニー
外周バルコニーは、災害後の点検・補修の作業空間として利用しやすく、ガラス等の落下への対策にも役立ちます。災害拠点では、建物の使用継続と復旧作業を計画に含めます。
2:適当 津波時に水圧を逃がす外壁
設問は、津波で低層部の外壁が破壊・脱落し、水圧を逃がすことで上部の重要機能を守る計画です。構造体の安全や漂流物等への対策も必要であり、ガラスにすればどの建物でも安全という一般則ではありません。
3:適当 集合住宅の分散備蓄
高層住宅では、エレベーター停止時に備蓄品を地上階から運び上げる負担が大きくなります。設問のように備蓄を分散し、各階から近い位置で利用できるようにする計画は適当です。
4:不適当 仮設トイレの数と方式
避難者200人に1基ではトイレが不足します。発災当初は50人に1基、その後は20人に1基を目安に確保します。また、マンホールトイレは下水道や排水先の状態等に左右されるため、携帯・簡易トイレなども用意し、単一方式への依存を避けます。
覚えるポイント

備蓄はエレベーター停止を見込んで分散します。トイレ200人に1基では不足。発災当初50人に1基、その後20人に1基を目安にし、マンホール式だけに依存しない備えを考えます。

正解:4番

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問7 高層事務所のコア・避難・昇降機

頻出度:★★★

問7の正解・解説を表示

確認ポイント:公式の追加正答の扱いに注意し、4番のどの部分が不適当なのかまで確認しましょう。

集計対象:エレベーターの群管理・配置/オフィスのコア計画。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2023・2024・2025年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 コア配置と日射負荷
日射による熱負荷を抑えるコア配置では、低い角度からの日射を受けやすい東西面にコアを置く考え方が基本です。設問の南北面にコアを置いて窓を減らすという説明は不適当で、公式の正答枝の一つです。
2:適当 安全区画を経る避難経路
日常の動線にも配慮し、廊下、特別避難階段の付室、階段へと段階的に安全性の高い区画を経る避難経路です。付室は階段への煙の侵入を抑えるための区画として考えます。
3:適当 コンベンショナルゾーニング
コンベンショナルゾーニングは、建物の高さ方向を複数のゾーンに分け、それぞれにエレベーター群を割り当てる方式です。設問の10層ずつ三つに分ける計画は、この方式に対応します。
4:不適当 非常用と荷物用の兼用
公式の別紙により追加の正答枝となっています。荷物用エレベーターは専ら荷物輸送のためのもので、利用者が荷扱者・運転者等に限定されるため、非常用エレベーターとの兼用が不適当です。乗降ロビーを特別避難階段の付室と兼用する部分自体は、誤りの理由ではありません。
覚えるポイント

東西面のコアは低い角度の日射を遮る計画に役立ちます。非常用エレベーターと荷物用エレベーターの兼用は不適当。乗降ロビーと特別避難階段の付室の兼用自体が誤りなのではありません。

出題年度・改正の注意:公式の別紙により、問7は1番・4番のどちらを選んでも正解として扱われます。当初の正答枝1番に、非常用エレベーターと荷物用エレベーターの兼用が不適当であることを理由に4番が追加されています。

正解:1番・4番(どちらを選んでも正解)

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問8 スポーツ施設・観客席・駐車場の寸法

頻出度:★★★

問8の正解・解説を表示

確認ポイント:車路幅は一般部分と、料金徴収施設に接する部分の条件を分けて確認しましょう。

集計対象:スポーツ施設の寸法・方位/劇場の舞台と客席/駐車区画と車路幅。対象テーマが出た年度:2018・2019・2020・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 バスケットボールコート二面
成人用のバスケットボールコート二面を配置するには、競技面に加えてコート周囲の安全な余裕が必要です。設問の40m×50mという内法寸法は、その配置に対応する計画として適当です。
2:適当 硬式テニスの天井高
屋内の硬式テニスでは、ネット上方を通る高いボールの軌道に対応する上部空間が必要です。ネット上部の天井高13mは、設問の公式試合用の計画として適当です。
3:適当 競技場の固定座席
座席幅45cm、背と背の前後間隔85cmは、設問の競技場の固定座席の寸法として適当です。座席幅と前後間隔は別の寸法であり、前後間隔には着座・出入りの余裕を含めて考えます。
4:不適当 料金徴収部に接する一方通行車路
設問の料金徴収施設に接し、歩行者の通行に使わない一方通行車路でも、幅員は2.75m以上必要です。2.5mでは不足します。普通の車路部分と、この条件による幅員の扱いを区別します。
覚えるポイント

スポーツ施設は競技面だけでなく周囲の余裕や上部空間を確保します。料金徴収施設に接し、歩行者が通らない一方通行車路の設問では2.75m以上が必要で、2.5mは不足します。

正解:4番

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問9 階段の手すりと点状ブロック

頻出度:★★★

問9の正解・解説を表示

確認ポイント:図のA〜Dが示す位置を確認し、手すりの延長と高さを取り違えないようにしましょう。

集計対象:手すり/誘導・警告ブロック。対象テーマが出た年度:2017・2020・2024・2025・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 上端の手すり水平延長A
設問で参照する建築設計標準では、階段上端の手すりは水平に45cm以上延長することが望ましいとされています。Aを30cmにすると不足します。踊り場まで連続させることは適当であり、誤りは延長の長さです。
2:適当 下段手すりの高さB
上下二段の手すりの下段を段鼻から60cmとする計画は適当です。子どもや低身長者などが使いやすい高さを確保するためで、上段の手すり高さとは分けて覚えます。
3:適当 点状ブロックの位置C
点状ブロックは、階段など注意が必要な場所が近いことを知らせます。設問の階段手前30cmの位置は適当です。進む方向を示す線状ブロックとは役割が異なります。
4:適当 手すり突出と有効幅D
設問の幅員算定では、手すりの突出幅10cmをないものとみなす扱いができます。そのため有効幅140cmとする判断は適当です。どの施設・規定でも突出物を無条件に無視できるという意味ではありません。
覚えるポイント

階段上端の手すりは水平に45cm以上延長することが望ましいという設計標準を押さえます。下段高さ60cm、点状ブロックは手前30cm。幅10cm以内の手すり突出の算定上の扱いも区別します。

正解:1番

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問10 都市交通の用語

頻出度:★★★

問10の正解・解説を表示

確認ポイント:モールは、どの車両の通行を認めるのかで形式を区別しましょう。

集計対象:都市の交通施策。対象テーマが出た年度:2018・2019・2020・2023・2024年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 セミモールとトランジットモール
一般車両を禁止し、路面電車やバス等の公共交通を通すのはトランジットモールです。セミモールは車両の通行を残しながら、歩道の拡幅等で歩行者空間を充実させる形式です。誤りは方式名と通行条件の組合せです。
2:適当 キスアンドライド
キスアンドライドは、家族等の車で駅やバス停まで送迎し、そこから公共交通を利用する形態です。自分の車を駅の駐車場に置くパークアンドライドと区別します。
3:適当 BRTの定時性と輸送力
BRTは、専用走行空間、連節車両、乗降時間の短縮等により、バスの定時性と輸送能力を高めるシステムです。鉄道ではなくバスを使う点を押さえます。
4:適当 フリンジパーキング
フリンジパーキングは、中心市街地の周辺で駐車し、公共交通等で中心部へ入る仕組みです。自動車の中心部への流入を抑え、歩行者環境や交通の改善につなげます。
覚えるポイント

トランジットモール=公共交通を通し一般車両は制限。セミモール=車両の通行を残しながら歩行者空間を拡充。キスアンドライド=送迎、フリンジパーキング=中心部周辺で駐車して乗り換え。

正解:1番

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問11 歴史的な町並みと保存の手法

頻出度:★★★

問11の正解・解説を表示

確認ポイント:町の名前と、街路・建物・保存ルールの特徴を結び付けましょう。

集計対象:倉敷/景観・歴史的環境の保存/地区計画・協定/都市イメージ・都市論と著作。対象テーマが出た年度:2017・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 黒石のこみせ
黒石のこみせは、雪や日差しを避けながら歩ける木造の軒下の歩廊です。町並みの連続性と、気候に対応する歩行空間を併せて保存する事例として整理します。
2:適当 掛川の城下町風まちづくり
掛川では、城下町の歴史を生かしたまちづくりが進められました。官民の協力や地区計画など、町の歴史と整備の仕組みを組み合わせて覚えます。
3:適当 倉敷の美観地区
倉敷川沿いの町家、蔵、白漆喰等がつくる歴史的景観を保全する事例です。建物単体だけでなく、水辺と連続する町並みとして捉えることがポイントです。
4:不適当 知覧と川越の特徴の区別
蔵造りの町並みと、パタン・ランゲージを参考にしたまちづくり規範は川越の事例です。知覧は武家屋敷や庭園等で知られます。誤りは、川越の特徴を知覧という地名に組み合わせた点です。
覚えるポイント

黒石=こみせ、掛川=城下町風、倉敷=倉敷川沿いの町家・蔵。知覧=武家屋敷と庭園。蔵造りの町並みとパタン・ランゲージを用いた規範は川越の事例です。

正解:4番

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問12 集合住宅・住宅地・仮設住宅の事例

頻出度:★

問12の正解・解説を表示

確認ポイント:住宅地の名前と、住棟の形・共用空間・支援機能を対応させましょう。

集計対象:コモンシティ星田A2/同潤会江戸川アパート/平田地区仮設住宅/幕張ベイタウン。対象テーマが出た年度:2020年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 同潤会江戸川アパートの共用施設
同潤会江戸川アパートは、住戸だけでなく社交室、共同浴場、食堂、洗濯場等を備えた集合住宅です。共同生活を支える付帯施設の充実を特徴として整理します。
2:適当 コモンシティ星田A2の外部空間
コモンシティ星田A2は、緩斜面や緑道を生かし、塀・門を少なくすることで外部空間の連続性をつくった戸建て住宅地です。住戸の形だけでなく、外構と地形への対応を覚えます。
3:不適当 パティオス4番街の住棟形式
パティオス4番街は、中庭を囲む住棟形式の集合住宅です。高層板状住棟にf-ルームや中廊下等を設けた建築としての説明は一致しません。同じ幕張ベイタウン内でも、住棟ごとの特徴を区別します。
4:適当 平田地区のコミュニティケア型仮設住宅
釜石・平田地区の仮設住宅団地は、高齢者等の暮らしを支えるコミュニティケア型の事例です。診療所付きの支援拠点や仮設店舗を組み合わせ、住まいと生活支援の関係を計画しています。
覚えるポイント

江戸川アパート=共同浴場・食堂等。星田A2=緩斜面と開放的外構。パティオス4番街=中庭を囲む住棟。平田地区仮設住宅=生活・医療支援と交流を組み合わせた計画。

正解:3番

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問13 集合住宅の改修・決議・歩車関係

頻出度:★★★

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確認ポイント:歩車分離と歩車共存を区別し、決議の説明は出題当時の制度として確認しましょう。

集計対象:高齢者の住まいと支援/エレベーターの群管理・配置/マンションの修繕と決議/ラドバーンと歩車分離。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2023・2024・2025・2026年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 廊下棟とエレベーターの増築
北側に廊下棟を増築してエレベーターを各階に着床させ、各住戸の新しい玄関につなぐ方法です。階段室途中の踊り場に止まるだけの方式と異なり、住戸まで段差のない経路を確保できます。
2:適当 サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅の住戸面積は原則25㎡以上です。設問の改修方針は適当です。ただし、広さとバリアフリーだけで登録条件のすべてを満たすわけではなく、安否確認等のサービスも必要です。
3:適当 大規模修繕の決議
2020年の出題当時、形状・効用の著しい変更を伴わない共用部分の大規模修繕は普通決議で行う扱いです。工事が「大規模」という名前だけで特別決議が必要になるわけではありません。決議の人数・議決権の数え方は後の法改正と分けて確認します。
4:不適当 ラドバーンと歩車共存
道路を蛇行させ、車の速度を落として歩行者と車が共存する計画は、ボンエルフ等の考え方です。ラドバーン方式は歩行者と車の動線を分ける歩車分離が特徴です。誤りは方式名と目的の組合せです。
覚えるポイント

ラドバーン=歩車分離。蛇行させて車の速度を落とすボンエルフ等=歩車共存。大規模修繕は工事の規模だけで決議を判断せず、共用部分の変更内容と適用年度を確認します。

出題年度・改正の注意:選択肢3は2020年の出題当時の制度に基づく判定です。2026年4月1日施行の区分所有法改正で決議要件の見直しがあるため、今後の受験では適用年度の法令で、決議の対象者・議決権の数え方を確認してください。

正解:4番

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問14 オフィス建築の空間構成

頻出度:★

問14の正解・解説を表示

確認ポイント:アトリウムがある建物でも、配置される階と周囲の用途を確認しましょう。

集計対象:ROKI Global Innovation Center/ジョンソン・ワックス/フォード財団/丸の内ビルディング。対象テーマが出た年度:2020年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ジョンソン・ワックスの柱と採光
ジョンソン・ワックス・ビルは、上部が広がる樹木状の柱と、天窓・ハイサイドライトによる採光が特徴です。柱の形と自然光を用いた執務空間をセットで覚えます。
2:適当 フォード財団の植栽アトリウム
フォード財団本部ビルは、豊かな植栽を持つ大きなアトリウムを、L字形の執務部分が囲む構成です。内部に庭のような環境をつくるアトリウムとして整理します。
3:不適当 丸の内ビルディングのコア
丸の内ビルディングの高層オフィス部分はセンターコアの構成です。誤りは、その中央をアトリウムとし、周囲の廊下で位置を把握する建築として説明した点です。建物内の別の吹抜け等の存在と、高層オフィスの平面構成を混同しないようにします。
4:適当 ROKIの段状の執務空間
ROKI Global Innovation Centerは、段状に積層する執務空間を立体的なワンルームとして構成しています。木と鉄のハイブリッドトラスの屋根や、光を調整する天幕と併せて覚えます。
覚えるポイント

ジョンソン・ワックス=樹木状の柱。フォード財団=植栽アトリウムとL字形執務部。丸の内ビルディング=高層オフィスのセンターコア。ROKI=段状の執務空間と木・鉄の屋根架構。

正解:3番

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問15 図書館の配置・滞在・複合化

頻出度:★★★

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確認ポイント:貸出中心の図書館と、館内で読む・調べる・交流する機能を充実させた図書館を区別しましょう。

集計対象:図書館・学習空間/玉川図書館。対象テーマが出た年度:2019・2020・2021・2022・2025・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 玉川図書館の部門配置
金沢市立玉川図書館は、中庭を挟んで開架部門と学習・管理部門を分けています。気軽に立ち寄る利用と、学習等の利用の違いを配置に反映した計画です。
2:不適当 朝霞市立図書館の閲覧機能
朝霞市立図書館本館は、館内で読む・調べる等の利用にも対応する図書館です。誤りは、自習室を設けず閲覧席を少なくする貸出中心の計画として説明した点です。貸出の機能があることと、館内利用を限定することは別です。
3:適当 苅田町立図書館の読書場所
苅田町立図書館は、ベンチ、和室、屋外の読書場所など、多様な閲覧空間を設けた事例です。本を借りて帰るだけでなく、利用者が場所を選んで長く過ごせる計画です。
4:適当 ぎふメディアコスモスの複合機能
ぎふメディアコスモスは、市立中央図書館と市民活動・交流等の機能を合わせた複合施設です。図書館の木造格子屋根と、複数の公共的な活動を支える構成を押さえます。
覚えるポイント

玉川=中庭による部門分け。朝霞=閲覧や調べものへの対応。苅田=多様な読書場所で滞在を促す。ぎふ=木格子屋根の図書館と市民活動等の複合施設。

正解:2番

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問16 病院の動線・LDR・療養空間

頻出度:★★★

問16の正解・解説を表示

確認ポイント:LDRは三つの過程ごとに別室を用意する方式ではありません。

集計対象:LDR/急性期・回復期/病室の面積・寸法。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2022・2024・2025年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 病室とトイレの距離
病室とトイレの距離を短くすると、患者の移動負担を減らし、介助もしやすくなります。病棟内のトイレを分散して配置する方法は適当です。
2:不適当 LDRの一室方式
LDRはLabor(陣痛)・Delivery(分娩)・Recovery(回復)を同じ一室で行う方式です。産婦が段階ごとに移動する負担を減らします。誤りは、それぞれに別の専用室を設ける方式として説明した点です。
3:適当 四床病室の広さ
四床で32㎡は、1床当たり8㎡の計画上の目安です。隣り合うベッドの間隔や介助・移動の空間を確保するという設問の条件に対応します。あらゆる病室に共通する法定最低面積という意味ではありません。
4:適当 回復期リハビリテーション
回復期リハビリテーションは、身体機能と日常生活動作(ADL)の改善を図り、生活への復帰につなげます。設問の90〜180日は疾患に応じた期間の説明で、すべての患者の治療期間が一律に同じという意味ではありません。
覚えるポイント

LDR=Labor・Delivery・Recovery、陣痛・分娩・回復を同じ一室で行う方式。四床32㎡は1床8㎡の計画上の目安。回復期は機能・ADLの改善と社会復帰を目指します。

正解:2番

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問17 子どもの教育・保育・療養環境

頻出度:★★★

問17の正解・解説を表示

確認ポイント:子どもの年齢・発達・生活に合った環境を、診療科や制度の区分だけで分断しないように考えましょう。

集計対象:放課後等デイサービス/病室の面積・寸法/学校の教室・運営方式/保育施設の室構成・面積。対象テーマが出た年度:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中10年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 認定こども園の共用空間
幼稚園と保育所の機能を持つ認定こども園では、活動や管理の内容に応じて遊戯室等を共用する計画ができます。子どもの年齢や利用時間に配慮して空間を計画します。
2:不適当 小児患者の病床配置
小児患者は、診療科ごとに分散するより、小児病棟にまとめて年齢・発達に適した環境を整えることが基本です。誤りは、疾病別の対応を理由に病床を診療科ごとにそれぞれ設けた点です。専門的な診療への対応と、病棟の生活環境は併せて考えます。
3:適当 放課後等デイサービスと校庭
放課後等デイサービスでは、学校との連携により校庭等を利用し、子どもの屋外活動を充実させる方法が考えられます。高齢者の通所介護のデイサービスとは対象者が異なります。
4:適当 義務教育学校の一貫した支援
義務教育学校では、小学校段階と中学校段階を合わせた9年間の連続した教育・支援を計画します。特別支援学級の関係室の配置や構成にも、その連続性を反映することは適当です。
覚えるポイント

小児病床は小児病棟にまとめ、子どもに適した療養環境を整えます。こども園は機能に応じた共用、放課後等デイサービスは学校との連携、小中一貫は9年間の教育・支援の連続性。

正解:2番

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問18 管理建築士・重要事項説明・施工管理

頻出度:★★★

問18の正解・解説を表示

確認ポイント:建築士として積んだ経験と、一級免許取得後の期間を区別しましょう。

集計対象:建築士業務と報酬/工事監理と監理技術者。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2022・2023・2024年(10年中7年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 管理建築士の実務経験
管理建築士の要件は、建築士として3年以上の対象業務に従事した後、管理建築士講習を修了することです。二級建築士としての対象業務の経験も算入できます。一級免許を取得した後に、改めて3年間の経験を積み直す必要があるとした点が誤りです。
2:適当 所属建築士による重要事項説明
重要事項説明は、管理建築士だけでなく、当該建築士事務所に所属する建築士も行えます。設問の所属一級建築士による説明は適当です。管理建築士だけの専属業務ではありません。
3:適当 監理技術者の職務
監理技術者は施工側で、施工計画、工程管理、品質管理、施工に従事する者の技術上の指導監督等を担います。設計図書との照合を行う建築士の工事監理者とは、名前が似ていても役割が異なります。
4:適当 施工管理技士と技術検定
施工管理技士は、施工技術の向上を目的とする技術検定に合格した者です。ここでは2020年の出題当時の制度の説明として確認します。現在の技士補等を含む検定制度と混同しないようにします。
覚えるポイント

管理建築士の実務経験には二級建築士としての対象業務も算入できます。重要事項説明は管理建築士に限りません。工事監理者と、施工側の監理技術者・施工管理技士は役割を分けます。

出題年度・改正の注意:選択肢4は2020年の出題当時の技術検定制度の説明です。2021年度から技術検定は第一次・第二次検定の制度となっており、現在の技士・技士補の区分は適用年度の制度で確認してください。

正解:1番

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問19 積算の欠除・所要数量・耐火被覆

頻出度:★★★

問19の正解・解説を表示

確認ポイント:設計数量と、材料のロス等を見込む所要数量を区別しましょう。

集計対象:積算の数量・材料価格。対象テーマが出た年度:2019・2020・2021・2022・2023・2024年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 芝類と排水桝の欠除
芝類の数量は種類・工法別に面積を求めます。設問では、排水桝等による欠除が1か所0.5㎡以下なら、原則として控除しません。芝を張る範囲と、控除を省く小さな部分を分けて考えます。
2:適当 型枠と小さな開口部
型枠では、窓や出入口等の開口による欠除を内法寸法で計算します。ただし、設問の内法の見付面積が1か所0.5㎡以下の開口は、原則として欠除を控除しません。
3:不適当 鉄筋の所要数量
鉄筋の所要数量は、設計数量に4%を加えることが標準です。5%とした数値が誤りです。例えば設計数量10tなら、標準の所要数量は10×1.04=10.4tとなります。
4:適当 耐火被覆の区分
耐火被覆は、材料、形状・寸法、工法、耐火時間、柱・梁等の部位によって必要な仕様が変わります。それぞれを区分して計測・計算する方法は適当です。
覚えるポイント

鉄筋の所要数量=設計数量の4%割増しが標準。芝の排水桝等・型枠開口の設問では1か所0.5㎡以下の欠除を原則控除しません。数値は対象部材とセットで覚えます。

正解:3番

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問20 協働・PFI・設計者選定

頻出度:★★★

問20の正解・解説を表示

確認ポイント:プロポーザルは設計案そのものではなく、設計者を選ぶための方式です。

集計対象:PPP・PFIと事業方式/設計の検証・前倒し/設計者選定・プロポーザル。対象テーマが出た年度:2017・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 コンカレントエンジニアリング
コンカレントエンジニアリングは、関係部門が協働し、工程を重ねながら検討を進める方式です。前の工程がすべて終わってから次の部門が初めて検討する進め方に比べ、問題を早く共有しやすくなります。
2:適当 VFMの考え方
VFMはValue for Moneyで、支出に対して得られるサービスの価値を重視する考え方です。価格が低いことだけでなく、サービスの質やライフサイクルの費用等も考えます。
3:適当 BTOの建設・移転・運営
BTOはBuild(建設)→Transfer(所有権移転)→Operate(運営)の順です。民間が建設した施設を完成後に公共へ移し、その後の維持管理・運営を民間に委ねます。
4:不適当 プロポーザルと設計競技
プロポーザル方式は、実施方針、体制、技術力等を評価して設計者を選ぶ方式です。提出された具体的な設計案から優れた案を選ぶのは設計競技方式です。誤りは、設計者選定と設計案選定を取り違えた点です。
覚えるポイント

BTO=Build・Transfer・Operate、建設→公共へ所有権移転→民間が運営。プロポーザル=実施方針・体制・技術力等で設計者を選定。設計競技=具体的な設計案を選定。

正解:4番

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全20問の正解番号

正解番号の一覧を表示
問題 正解 問題 正解
問1 2 問11 4
問2 3 問12 3
問3 3 問13 4
問4 4 問14 3
問5 2 問15 2
問6 4 問16 2
問7 1・4 問17 2
問8 4 問18 1
問9 1 問19 3
問10 1 問20 4

本記事は独自に作成した学習用解説です。問題文・図表の全文は掲載していません。正解番号は試験センターの公表資料と照合しています。制度・統計・設計標準等は設問の指定年度・条件に沿って確認し、今後の受験では適用される資料の版や改正内容も確認してください。