令和4年度(2022年)の一級建築士試験「学科Ⅴ・施工」について、全25問の正解と学習上のポイントを整理しました。各問の解説は、クリックすると開きます。

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建築技術教育普及センター 一級建築士 過去の試験問題 令和4年 施工

問題文・図表の全文は掲載していません。問8は手元の問題の図表と見比べてご利用ください。各選択肢の見出しは学習用に要約したものです。法令は試験が指定する令和4年(2022年)1月1日時点で判断します。問25は設問指定の四会連合協定約款(令和2年4月版)に合わせています。解説中の「公共標仕」は公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成31年版、「改修標仕」は公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成31年版の略です。

頻出度は2017〜2026年の10年分について、各問に設定した中心テーマが出た年度数で判定しています。同じ年度に複数回出ても1年と数え、5年以上=★★★、2〜4年=★★、1年=★です。解説内の「この知識の出題」は、同じ知識・判断関係を確認できた年度(正誤を逆にした記述を含む)を示します。将来の出題予測ではありません。

問1 総合図を作成する時期

頻出度:★

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確認ポイント:総合図で各分野の取合いを調整してから、施工図へ反映します。

中心テーマ:総合図と各分野の施工図の作成順序
出題年度:2022年(10年中1年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 クリティカルパス
○ 適当

トータルフロートは作業の総余裕時間です。その値が最小となる経路がクリティカルパスで、一般的な最早完了の工程計画では余裕が0となります。ここでの遅れは全体工期に影響するため重点管理します。

根拠・考え方(選択肢1):工程管理・ネットワーク工程表のトータルフロート
選択肢2 着工前の総合施工計画書
○ 適当

総合施工計画書には工事全体の工程・仮設・施工体制等をまとめます。各工種の詳細計画と区別し、工事着手に先立って作成して関係者で調整します。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕1.2.2「施工計画書」
選択肢3 躯体図の後で総合図を作成
× 不適当(正解)

総合図は、意匠・構造・設備等を重ねて工事間の干渉や取合いを調整するための図です。その調整結果をコンクリート躯体図等へ反映するため、躯体図の作成後に初めて作るという順序は逆です。

根拠・考え方(選択肢3):建築工事監理指針・総合図と躯体図の調整
選択肢4 概成工期の意味
○ 適当

概成工期は、総合試運転調整を実施できるように関連工事を完了させる期限です。試運転調整まで全て終えた最終の完成期限と同じ意味ではありません。

根拠・考え方(選択肢4):公共標仕1.1.2「用語の定義」・概成工期
覚えるポイント

総合図を先に作り、意匠・構造・設備の干渉を調整します。概成工期は総合試運転調整へ移れる状態の期限です。

この知識の出題:2022年
総合図で意匠・構造・設備を調整してから、コンクリート躯体図へ反映する

正解:3番

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問2 遣方の検査方法と現場管理

頻出度:★

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確認ポイント:同じ手順を繰り返すだけでは、同じ誤りを見逃すおそれがあります。

中心テーマ:遣方の監理者検査の方法
出題年度:2022年(10年中1年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 下げ振りによる墨の移し
○ 適当

床開口を通じ、下げ振り等で下階の基準を上階へ移す。

根拠・考え方(選択肢1):建築工事監理指針・墨出しの階上への移設
選択肢2 施工者と同じ方法で遣方検査
× 不適当(正解)

施工者と全く同じ手順で検査すると、基準の取り方や順序に含まれる同じ誤りを見逃すことがあります。監理者は、逆の方向から測るなど異なる方法・順序も用いて独立して照合します。

根拠・考え方(選択肢2):建築工事監理指針・遣方、墨出しの検査
選択肢3 変更工程表の事前提出
○ 適当

変更が必要となった実施工程表は、施工等に支障がないよう速やかに変更し、当該部分の施工に先立ち監理者へ提出して確認・承諾を受けます。工事が終わってからの事後提出にはしません。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕1.2.1「実施工程表」
選択肢4 石綿除去で使った養生材等の処分
○ 適当

石綿除去で使用し、石綿が付着している養生シート・防じんマスク等は、廃石綿等として特別管理産業廃棄物の処理基準に従います。単に同じ現場にあった未汚染の用品まで一律にこの区分にする意味ではありません。

根拠・考え方(選択肢4):廃棄物処理法施行令第2条の4第5号・廃石綿等
覚えるポイント

監理者の遣方検査は、別の方向・順序等から照合し、施工者の誤りを独立して確認できる方法を選びます。

この知識の出題:2022年
遣方の検査は施工者と同じ手順だけに頼らず、別方向・順序等でも照合する

正解:2番

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問3 タイルの打診を行う時期

頻出度:★★★

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確認ポイント:確認する面積と、確認する時期を両方読みます。

中心テーマ:タイル張付け後の打診・接着強度検査
出題年度:2018・2019・2021・2022・2023・2024年(10年中6年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 指定製品の中から選択
○ 適当

指定候補が複数あれば、施工者が適合製品を選定できる。

根拠・考え方(選択肢1):公共標仕1章4節「材料」・指定製品の選定
選択肢2 JIS・JAS品の証明資料
○ 適当

設計図書で求めるJIS・JASの表示のある規格品は、その表示を品質・性能の確認に用いることで、該当する証明資料の提出を省略できる扱いです。設計図書の追加条件や、必要な受入検査まで一律に省略できる意味ではありません。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕1章4節「材料」・品質性能資料の確認
選択肢3 錆止め塗料の使用量管理
○ 適当

現場塗装の錆止め塗料は、形状や表面状態等から塗膜厚の測定だけで管理しにくい場合があります。使用した塗料の量を塗装面積で除して単位面積当たりの塗付け量を把握し、所定量を確認します。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕18章「塗装工事」・塗付け量の管理
選択肢4 接着剤が硬化する前の全面打診
× 不適当(正解)

屋内の吹抜け部分の壁面では、接着剤が硬化した後に全面を打診して浮き等を確認します。硬化前では接着状態を乱すおそれがあり、時期が不適切です。全面という範囲が正しくても合格にはなりません。

根拠・考え方(選択肢4):公共標仕11章「タイル工事」・施工後の確認
覚えるポイント

設問の吹抜け壁面は、接着剤の硬化後に全面を打診します。硬化前の打診で接着状態を乱さないようにします。

この知識の出題:2018・2022年
吹抜け部分の壁タイルは、張付け材が硬化した後に全面を打診する

正解:4番

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問4 工事の申請先・届出先

頻出度:★★

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確認ポイント:道路工事の承認をする者と、建築確認を扱う者を分けます。

中心テーマ:道路工事・占用・通行に関する申請先
出題年度:2021・2022・2023・2026年(10年中4年)

手続 相手・経路 期限等
歩道切下げの承認 道路管理者 道路法24条
建築工事届 建築主事を経由→都道府県知事 建築主が提出
再資源化等の届出 都道府県知事 着手7日前まで
完了検査申請 建築主事 完了から4日以内に到達
選択肢 判断・解説
選択肢1 歩道切下げを建築主事へ申請
× 不適当(正解)

歩道の切下げなど、道路管理者以外の者が行う道路工事の承認を申請する相手は道路管理者です。建築主事はこの道路工事の承認権者ではありません。道路使用許可が必要な場合の警察署長への手続とも区別します。

根拠・考え方(選択肢1):道路法第24条・道路管理者以外の者の工事の承認
選択肢2 建築工事届の提出経路
○ 適当

建築工事届は建築主が、建築主事を経由して都道府県知事へ提出します。経由先と最終の届出先を取り違えないようにします。

根拠・考え方(選択肢2):建築基準法第15条第1項・建築工事届
選択肢3 再資源化等の届出
○ 適当

本問の規模の新築工事は建設リサイクル法の対象建設工事です。発注者又は自主施工者が、工事着手の7日前までに、分別解体等の計画等を都道府県知事へ届け出ます。

根拠・考え方(選択肢3):建設リサイクル法第10条第1項・着手7日前の届出
選択肢4 完了検査申請の到達期限
○ 適当

完了検査の申請は、工事が完了した日から4日以内に建築主事へ到達するように行うのが原則です。4日以内に発送すればよい、という意味ではありません。

根拠・考え方(選択肢4):建築基準法第7条第1・2項・完了検査申請
覚えるポイント

歩道の切下げ等の道路に関する工事の承認申請先は道路管理者です。工事届・完了検査申請と混同しません。

この知識の出題:2022年
歩道切下げ等の道路工事の承認申請先は道路管理者

正解:1番

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問5 標準貫入試験のN値

頻出度:★★

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確認ポイント:N値は貫入長さの数字ではなく、所定の貫入に必要な打撃回数です。

中心テーマ:標準貫入試験とN値の評価
出題年度:2019・2022・2026年(10年中3年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 ドライブパイプによる孔壁保護
○ 適当

地表付近の孔壁はドライブパイプで保護して崩壊を防ぐ。

根拠・考え方(選択肢1):JGSの地盤調査法・ボーリングの孔壁保護
選択肢2 安定後の地下水位測定
○ 適当

地下水位は孔内水位が安定してから測る。

根拠・考え方(選択肢2):地盤調査法・孔内水位の測定
選択肢3 50回で30cm貫入してN=30
× 不適当(正解)

N値は、本打ちでサンプラーを30cm貫入させるために必要な打撃回数です。設問は50回の打撃で30cm貫入しているためN=50。30という貫入長さをN値にしている点が誤りです。

根拠・考え方(選択肢3):JIS A 1219「標準貫入試験方法」・N値の定義
選択肢4 砂質土の相対密度等の推定
○ 適当

砂質地盤では、標準貫入試験のN値から相対密度や内部摩擦角を経験的に推定できます。N値から直接測定した値ではなく、土質・応力状態等に配慮する推定です。粘性土に同じ対応をそのまま用いません。

根拠・考え方(選択肢4):地盤調査法・砂質土のN値と土質定数の推定
覚えるポイント

本打ちで30cm貫入するまでの打撃回数がN値。50回で30cmならN=50です。

この知識の出題:2022年
N値は本打ちで30cm貫入するための打撃回数で、50回ならN=50

正解:3番

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問6 ディープウェル停止後の止水

頻出度:★★★

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確認ポイント:井戸の埋戻しと、建物を貫通する部分の止水は別の作業です。

中心テーマ:ディープウェルによる地下水処理
出題年度:2019・2020・2021・2022・2025年(10年中5年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 障害物撤去の事前協議
○ 適当

障害物は監理者と撤去・処分・時期等を協議する。

根拠・考え方(選択肢1):公共標仕3章「土工事」・障害物の処理
選択肢2 砕石の上へ直接コンクリート
× 不適当(正解)

井戸管を切って砕石を充填しただけでは、基礎スラブを貫く地下水の経路を十分に遮断できません。止水板等による確実な止水措置を施してから、基礎スラブを復旧します。砕石上への直接のコンクリート打設だけで済ませる点が不適切です。

根拠・考え方(選択肢2):建築工事監理指針・ディープウェル撤去時の止水
選択肢3 切ばり交差部等の緊結
○ 適当

切ばり相互・支柱を緊結し、蛇行や変形を抑える。

根拠・考え方(選択肢3):山留め設計施工指針・切ばりの緊結
選択肢4 軸力を緩めて切ばりを撤去
○ 適当

ジャッキの軸力を緩め、安全に荷重を移してから腹起し・切ばりを撤去する。

根拠・考え方(選択肢4):山留め設計施工指針・支保工撤去時の軸力解除
覚えるポイント

砕石を入れるだけでは地下水の浸入経路が残ります。井戸管の処理には止水板等の確実な止水措置が必要です。

この知識の出題:2022年
ディープウェルの撤去・復旧では、砕石充填だけで済ませず止水措置を行う

正解:2番

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問7 超音波孔壁測定器で分かること

頻出度:★

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確認ポイント:孔の形状の確認と、地盤の土質の確認を分けます。

中心テーマ:超音波孔壁測定器による掘削孔の検査
出題年度:2022年(10年中1年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 床付け面の手掘り仕上げ
○ 適当

床付け前の30~50cmを手掘りにし、支持地盤の乱れを防ぐ。

根拠・考え方(選択肢1):公共標仕3章「土工事」・支持地盤の床付け
選択肢2 最初の本杭を試験杭とする
○ 適当

最初の本杭を試験杭とし、施工条件を確認できる。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕4章「地業工事」・試験杭
選択肢3 超音波で支持層の土質を判定
× 不適当(正解)

超音波孔壁測定器は、掘削孔の断面形状や孔壁崩壊、偏心・傾斜等を調べるために使います。支持層の土質そのものを確認する器具ではないため、掘削土・採取試料や地盤調査結果等との照合を別に行います。

根拠・考え方(選択肢3):杭基礎施工指針・掘削孔の検査と支持層確認
選択肢4 14日後の杭頭はつり
○ 適当

杭頭処理は約14日後の強度発現後に行い、杭体を損傷しない。

根拠・考え方(選択肢4):杭基礎施工指針・杭頭処理の時期
覚えるポイント

超音波孔壁測定器は孔壁の形状・崩壊・偏心等を調べる器具です。支持層の土質は採取土等で別に確認します。

この知識の出題:2022年
超音波孔壁測定器で孔の形状は測れるが、支持層の土質そのものは確認できない

正解:3番

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問8 鉄筋の継手・フック・かぶり

頻出度:★★

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確認ポイント:問8は原図の寸法・鉄筋種・部位を見比べて確認します。

中心テーマ:鉄筋の重ね継手の位置・長さ
出題年度:2018・2021・2022・2024年(10年中4年)

選択肢 原図の条件 確認する寸法
1 D10・スパイラル筋 50d=500mm以上。400mmは不足
2 SD345・D22の180度フック 内径・余長とも4d=88mm以上。90mmは適合
3 SD295・D13とD10、Fc24 細いD10を基準に、本問は35d=350mm
4 土に接する基礎梁 設計かぶり50mm。捨てコン厚を含めない
選択肢 判断・解説
選択肢1 スパイラル筋D10の継手400mm
× 不適当(正解)

スパイラル筋の重ね継手長さは50d以上を確保します。D10では50×10=500mm以上が必要で、原図の400mmは100mm不足しています。耐力壁の縦筋の重ね継手と同じ長さで判断しません。

根拠・考え方(選択肢1):JASS5・配筋指針のスパイラル筋の重ね継手50d
選択肢2 柱頭D22の180度フック
○ 適当

原図はSD345・D22の180度フックで、曲げ内径90mm、折曲げ後の直線部の余長90mmです。本問の必要寸法はそれぞれ4d=4×22=88mm以上で、どちらも90mmなので適合します。二つの90mmがどこを示すかも原図で確認します。

根拠・考え方(選択肢2):JASS5・配筋指針の柱頭フック形状、曲げ内径と余長
選択肢3 異径の壁縦筋の継手350mm
○ 適当

径の異なる鉄筋の重ね継手は細い側の径dで判断します。本問のSD295・Fc24の条件では35d=35×10=350mmで、原図の350mmは適当です。D13を基準にしたり、選択肢1のスパイラル筋の50dを当てはめたりしません。仕様書によって耐力壁に別の下限を定める場合があり、本問は試験の配筋標準に沿って判断します。

根拠・考え方(選択肢3):JASS5・配筋指針の異径継手と本問条件の壁縦筋35d
選択肢4 土に接する基礎梁のかぶり50mm
○ 適当

土に接する基礎梁では、最外側の鉄筋までの設計かぶり厚さ50mmが適当です。法令上の最小かぶり40mmに施工誤差への割増しを加える考え方です。基礎梁と基礎本体を区別し、捨てコンクリートの厚さ50mmをかぶりへ加算しません。

根拠・考え方(選択肢4):建築基準法施行令第79条第1項、JASS5の設計かぶり
覚えるポイント

スパイラル筋の重ね継手は50d以上。D10では500mm以上で、400mmは不足します。

この知識の出題:2022年
スパイラル筋の重ね継手は50d以上で、D10なら500mm以上

正解:1番

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問9 脱型後に湿潤養生をしない場合

頻出度:★★★

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確認ポイント:型枠を外せる強度と、その後の湿潤養生を終えられる強度を区別します。

中心テーマ:せき板の存置期間と養生条件
出題年度:2018・2019・2020・2021・2022年(10年中5年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 打放し用の表面加工合板
○ 適当

高品質の打放しせき板はJAS表面加工品、標準厚12mm。

根拠・考え方(選択肢1):公共標仕6章8節「型枠」・せき板の材料
選択肢2 支保工用鋼材の許容応力
○ 適当

許容曲げ応力・許容圧縮応力は、降伏強さと引張強さの3/4のうち小さい方に2/3を掛けた値以下とします。式ではmin(降伏強さ, 0.75×引張強さ)×2/3です。二つの強度に掛ける係数を入れ替えません。

根拠・考え方(選択肢2):労働安全衛生規則第241条第1号・鋼材の許容応力
選択肢3 施工時の水平荷重
○ 適当

型枠支保工の施工時の水平荷重は、鉛直荷重に対する所定の割合で考慮します。この構造計算では地震力を考慮しない扱いであり、本肢は適当です。完成後の建築物の地震力の検討とは別です。

根拠・考え方(選択肢3):労働安全衛生規則第240条第3項・型枠支保工の構造計算
選択肢4 5N/mm²で脱型し湿潤養生を省略
× 不適当(正解)

通常のせき板取外しの目安となる5N/mm²と、湿潤養生を省略できる強度を混同しています。計画供用期間が標準の本問で、湿潤養生期間が終わる前にせき板を外し、その後の湿潤養生も行わないなら、10N/mm²以上まで存置する必要があります。

根拠・考え方(選択肢4):JASS5・型枠の存置と標準級の湿潤養生終了強度10N/mm²
覚えるポイント

本問の標準級では、湿潤養生をしないまま期間終了前にせき板を外すなら10N/mm²以上が必要です。5N/mm²だけでは不足します。

この知識の出題:2019・2022年
標準級で脱型後の湿潤養生を省略する場合、5でなく10N/mm²以上まで保護する

正解:4番

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問10 レディーミクストコンクリートの受入判定

頻出度:★★★

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確認ポイント:スランプとスランプフローは、数値も許容差も別に扱います。

中心テーマ:コンクリートのスランプ・フローの受入判定
出題年度:2017・2018・2019・2021・2022・2024・2026年(10年中7年)

検査 本問の許容範囲 測定値・判断
塩化物イオン量 0.30kg/m³以下 0.30 → 合格
高強度、フロー50cm 42.5〜57.5cm 60.0 → 不合格
普通、呼び強度27、高性能AE減水剤、スランプ21cm 19.0〜23.0cm 23.0 → 合格
選択肢 判断・解説
選択肢1 塩化物イオン量0.30kg/m³
○ 適当

塩化物イオン量の通常の上限は0.30kg/m³以下です。0.30は上限と等しいので合格です。「以下」は上限値を含みます。

根拠・考え方(選択肢1):JIS A 5308・塩化物イオン量の限度
選択肢2 フロー50cm指定で60cmを合格
× 不適当(正解)

本問の指定スランプフロー50cmの許容差は±7.5cmで、合格範囲は42.5〜57.5cmです。実測60.0cmは上限57.5cmを超えるため不合格です。呼び強度60という数字をフローの許容値と混同しません。

根拠・考え方(選択肢2):JIS A 5308・指定フロー50cmの許容差±7.5cm
選択肢3 スランプ21cm指定で23cmを合格
○ 適当

呼び強度27以上で高性能AE減水剤を用いるスランプ21cmの普通コンクリートでは、許容差は±2.0cmです。本問の範囲は19.0〜23.0cmで、23.0cmは上限に等しく合格です。全てのスランプ21cmへ無条件に同じ許容差を使いません。

根拠・考え方(選択肢3):JIS A 5308・呼び強度27以上、高性能AE減水剤、スランプ21cmの許容差
選択肢4 同じ運搬車から採り直して再試験
○ 適当

スランプ及び空気量が許容範囲外の場合、同じ運搬車から新しい試料を採り、1回の再試験で両方が許容範囲内なら合格とすることができます。別々の再試験の良い結果だけを寄せ集める扱いではありません。

根拠・考え方(選択肢4):JIS A 5308・スランプ、空気量の再試験
覚えるポイント

本問の高強度コンクリートのフロー50cmは±7.5cm。上限57.5cmを超える60cmは不合格です。

この知識の出題:2022年
本問の高強度コンクリートの指定フロー50cmの許容差は±7.5cm

正解:2番

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問11 タンピングを行う時期

頻出度:★

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確認ポイント:塑性収縮への対処は、コンクリートがまだ塑性を保つ段階で行います。

中心テーマ:床上面のタンピングと塑性収縮への対処
出題年度:2022年(10年中1年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 流動化前後のスランプ
○ 適当

ベース15cmから21cmへ流動化して所要のワーカビリティーを得る。

根拠・考え方(選択肢1):JASS5・流動化コンクリートのベーススランプ
選択肢2 寒中のコンクリート温度と練混ぜ水
○ 適当

寒中は水・骨材の温度を調整し、荷卸し温度10~20℃未満等を確保する。

根拠・考え方(選択肢2):JASS5・寒中コンクリートの温度管理
選択肢3 ポンプの先送りモルタル
○ 適当

先送りモルタルで管内を潤滑し、コンクリートの品質変化を抑える。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕6章6節・コンクリートポンプの先送り材
選択肢4 凝結完了後にタンピング
× 不適当(正解)

プラスチック収縮ひび割れに対するタンピングは、コンクリートの凝結が完了する前の適切な時期に行います。凝結完了後ではコンクリートが十分に塑性を失っており、表面をたたいて対処する時期として遅すぎます。乾燥を防ぐ養生も併せて行います。

根拠・考え方(選択肢4):JASS5・床上面の仕上げと塑性収縮ひび割れ対策
覚えるポイント

床上面のタンピングは凝結完了前に適切な時期を選んで行います。凝結が完了してからたたいても遅すぎます。

この知識の出題:2022年
タンピングは凝結完了後では遅く、凝結完了前の適切な時期に行う

正解:4番

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問12 プレキャスト部材の組立精度の検査時期

頻出度:★★

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確認ポイント:次の部材を組む前なら、位置・傾きの修正を行いやすくなります。

中心テーマ:プレキャスト部材の組立精度検査
出題年度:2018・2019・2022・2026年(10年中4年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 厚い高強度部材の養生
○ 適当

厚い高強度PC部材は水和熱を含めた温度計画で内外温度差を管理する。

根拠・考え方(選択肢1):JASS10・厚い高強度PC部材の加熱養生計画
選択肢2 微細ひび割れの初期補修
○ 適当

外壁の屋外側にある幅0.10mm以下のひび割れでも、無条件でそのまま合格とはしません。外壁の性能上支障がないことを確認し、製造要領書で定めた初期補修用プレミックスポリマーセメントペーストで補修したうえで合格とする、本問の手順は適当です。

根拠・考え方(選択肢2):JASS10・PC製品の検査と初期補修
選択肢3 特殊部材の受入検査
○ 適当

受入れでは運搬損傷等を確認し、特殊部材は専用架台で安全に支持する。

根拠・考え方(選択肢3):JASS10・現場搬入時の受入検査
選択肢4 階全体の仮固定完了後に検査
× 不適当(正解)

各部材を仮固定した段階で位置・傾き等を検査し、次の部材を組み立てる前に修正します。当該階の全ての仮固定が終わるまで待つと、他部材に拘束されて修正しにくくなるため、検査の時期が遅すぎます。

根拠・考え方(選択肢4):JASS10・組立精度の全数検査の時期
覚えるポイント

組立精度は各部材の仮固定後、次の部材を組む前に確認します。階全体の組立て完了まで待ちません。

この知識の出題:2019・2022年
各部材の仮固定後、次のPC部材を組み立てる前に組立精度を確認する

正解:4番

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問13 高力ボルト用孔の加工場所

頻出度:★★

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確認ポイント:ドリル加工という方法が正しくても、加工場所が正しいとは限りません。

中心テーマ:鉄骨の高力ボルト用孔の加工
出題年度:2019・2021・2022年(10年中3年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 鉄骨製作工場のグレード
○ 適当

鉄骨製作工場の認定区分は、低い方からJ・R・M・H・Sです。扱える鋼種・板厚や溶接等の製作能力に対応する区分で、単に会社の規模だけで定まるものではありません。

根拠・考え方(選択肢1):鉄骨製作工場の性能評価基準・J/R/M/H/Sグレード
選択肢2 薄板だから現場でドリル孔あけ
× 不適当(正解)

高力ボルト用孔の孔あけは原則として工場で行い、ドリル加工とします。板厚が10mm以下でも、それだけを理由に工事現場で加工してよいとはいえません。薄板の普通ボルト孔等に認められるせん断孔あけの例外も、高力ボルト孔に混同しません。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕7.3.8「ボルト孔」(1)(2)、JASS6
選択肢3 摩擦面の赤錆処理
○ 適当

ミルスケールを除去して一様な赤錆を発生させ、すべり係数0.45以上を確保する。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕7章4節「高力ボルト接合」・摩擦面処理
選択肢4 トルシア形のボルト余長
○ 適当

トルシア形高力ボルトは、締付け後にナット面から出る余長がねじ1〜6山の範囲なら適当です。締付け前の呼び長さ選定や、別形式の高力ボルトの標準余長と区別して覚えます。

根拠・考え方(選択肢4):公共標仕7章4節「高力ボルト接合」・締付け後の余長
覚えるポイント

高力ボルト用孔の加工は原則として工場のドリル孔あけです。板厚10mm以下というだけで現場加工が認められるわけではありません。

この知識の出題:2022年
高力ボルト用孔は、薄い板でも無条件に工事現場でドリル加工してよいわけではない

正解:2番

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問14 溶接部の表面割れの補修範囲

頻出度:★★★

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確認ポイント:目で見える割れの端だけで、内部の割れの範囲を判断しません。

中心テーマ:鉄骨溶接部の検査と欠陥補修
出題年度:2018・2020・2021・2022・2025・2026年(10年中6年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 低水素系の組立溶接棒
○ 適当

厚い軟鋼の手溶接では低水素系棒を用い、低温割れを抑える。

根拠・考え方(選択肢1):公共標仕7章6節「溶接接合」・組立溶接棒
選択肢2 支障のない固着ミルスケール
○ 適当

固着したミルスケールが溶接に支障しない場合は除去を省略できる。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕7章6節「溶接接合」・溶接面の清掃
選択肢3 異なる板厚の突合せ継手
○ 適当

薄い方の板厚をtとすると、段違いがt/4以下、かつ10mm以下なら、薄板から厚板へ溶接表面が滑らかに移るように仕上げます。二つの上限の両方を満たす必要があります。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕7章6節「溶接接合」・板厚の異なる突合せ継手
選択肢4 割れの両端から20mmを除去
× 不適当(正解)

割れの位置・範囲を確認したうえで、割れとその両端からさらに50mm程度の部分を除去し、再溶接します。20mm程度では不足します。公共標仕でも、適切な試験で範囲を明らかにした割れの端から50mm以上を除去する扱いです。

根拠・考え方(選択肢4):公共標仕7.6.13(1)(オ)「溶接部の不合格箇所の補修」、JASS6
覚えるポイント

割れの範囲を確認した場合でも、割れの両端からさらに50mm程度の範囲を除去して再溶接します。20mmでは不足です。

この知識の出題:2022年
範囲を確認した表面割れの補修では、割れの両端からさらに50mm程度を除去する

正解:4番

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問15 木製火打梁の断面寸法

頻出度:★★

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確認ポイント:ボルトで接合していても、部材の断面が小さすぎれば適切とはいえません。

中心テーマ:床組の木製火打梁の断面・接合
出題年度:2022・2025年(10年中2年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 敷居・鴨居の木表に溝
○ 適当

敷居・鴨居は木表に溝を掘り、反り・割れ等に配慮する。

根拠・考え方(選択肢1):公共建築木造工事標準仕様書10.10.2・敷居、かもい
選択肢2 枠組壁のアンカーボルト間隔
○ 適当

枠組壁工法のアンカーボルトは、隅角部や土台の継手付近など必要な位置に設け、その他の部分も間隔2.0m以内とします。重要な位置を省略して間隔だけ合わせるのではありません。

根拠・考え方(選択肢2):枠組壁工法の住宅工事仕様書・アンカーボルトの配置
選択肢3 火打梁を45×90mm
× 不適当(正解)

床組の補強に用いる木製火打梁は、標準として断面90×90mm以上を確保します。45×90mmでは断面が不足します。横架材との仕口を六角ボルトで締めること自体を誤りと判断しないようにします。

根拠・考え方(選択肢3):木造住宅工事仕様書・床組の木製火打梁の断面と仕口
選択肢4 大引きと土台の仕口
○ 適当

大引きと土台は大入れ蟻掛けにN75釘2本斜め打ち等で緊結する。

根拠・考え方(選択肢4):木造住宅工事仕様書・床組、大引きと土台の仕口
覚えるポイント

床組の木製火打梁は90×90mm以上を標準とし、所定の仕口でボルト締めします。45×90mmは不足します。

この知識の出題:2022・2025年
床組の木製火打梁は90×90mm以上を標準とし、45×90mmでは不足する

正解:3番

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問16 シート防水の張付け時の張力

頻出度:★★

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確認ポイント:施工後にシートが元へ戻ろうとする力を残さないことが大切です。

中心テーマ:合成高分子系シート防水の張付け・納まり
出題年度:2019・2020・2022・2025年(10年中4年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 引っ張りながらシートを接着
× 不適当(正解)

合成高分子系ルーフィングシートは、引張力を与えず、しわや過大な張力を残さない状態で下地へ接着します。引き伸ばしたまま張ると、収縮しようとする力で接合部や端部が剥がれやすくなります。

根拠・考え方(選択肢1):公共標仕9章・合成高分子系ルーフィングシート防水の張付け
選択肢2 立上りのあなあきルーフィング
○ 適当

絶縁防水のあなあきルーフィングは一般平場のみで、立上りでは省略できる。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕9章・アスファルト防水の絶縁工法
選択肢3 ウレタン防水の施工順序
○ 適当

ウレタン塗膜は立上りを先行し、その後平場を施工する。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕9章・ウレタンゴム系塗膜防水の工程
選択肢4 シーリング前の接着性試験
○ 適当

外部シーリング施工前は簡易接着性試験を行う。

根拠・考え方(選択肢4):公共標仕9章・シーリング施工前の簡易接着性試験
覚えるポイント

シート防水は無理に引き伸ばさず接着します。ウレタン塗膜防水は立上りを先に、平場を後に施工します。

この知識の出題:2022年
シートを引き伸ばした状態で接着せず、引張力を残さない

正解:1番

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問17 屋外タイル接着剤の種類

頻出度:★★

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確認ポイント:混練り不良を防ぐために採る方式を考えます。

中心テーマ:有機系接着剤によるタイル後張り
出題年度:2017・2020・2022年(10年中3年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 せっこうプラスターの通風
○ 適当

せっこうプラスターは凝結中の急乾燥を避け、その後通風で乾燥させる。

根拠・考え方(選択肢1):公共標仕15章「左官工事」・せっこうプラスターの養生
選択肢2 壁モルタルの調合
○ 適当

コンクリート壁面のモルタル塗りは、下塗りをセメント:砂=1:2.5、中塗り・上塗りを1:3とする標準です。下塗りを相対的に富調合とし、上層を過度に富調合にしないようにします。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕15章「左官工事」・壁モルタル塗りの調合
選択肢3 二液反応硬化形の接着剤
× 不適当(正解)

設問の屋外タイル後張りでは、JIS A 5557に適合する一液反応硬化形の変成シリコーン樹脂系等の接着剤を用います。二液を混ぜる方式では現場の混合比・混練り不足の影響を受けるため、混練り不良の防止を理由に二液反応硬化形を選ぶ説明は逆です。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕11章「タイル工事」・有機系接着剤、JIS A 5557
選択肢4 床石の敷きモルタル
○ 適当

床石の敷きモルタルは、容積比でセメント:砂=1:4の硬練りを標準とします。壁のモルタル塗りや張付け用モルタルと、調合を取り違えないようにします。

根拠・考え方(選択肢4):公共標仕10章「石工事」・床の敷きモルタルの調合
覚えるポイント

本問の屋外タイルにはJIS適合の一液反応硬化形を用います。二液を現場で混ぜる方式との取り違えに注意します。

この知識の出題:2017・2022年
屋外タイルの所定の有機系接着剤は一液反応硬化形で、二液と取り違えない

正解:3番

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問18 野縁のはね出し寸法

頻出度:★★★

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確認ポイント:野縁の先端を、野縁受から長く持ち出しすぎないようにします。

中心テーマ:軽量鉄骨天井下地の施工
出題年度:2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中10年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 壁の振れ止めの上段を省略
○ 適当

振れ止めは床面ランナー下端から約1,200mmごとに設けますが、上部ランナー上端から400mm以内に位置する段は省略できます。本問は2,700−2,400=300mmなので上段を省略でき、1,200mm位置を残す配置は適当です。

根拠・考え方(選択肢1):公共標仕14.5.4(3)・振れ止めの位置と上端側の省略
選択肢2 野縁を180mmはね出し
× 不適当(正解)

野縁を野縁受から長く持ち出すと先端側が不安定になります。はね出しを150mmを超えない範囲で管理するのに対して、設問の180mmは大きすぎます。野縁受やつりボルトの配置間隔と混同しません。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕14.4.4(6)・野縁のはね出し
選択肢3 引違い戸のグレイジングチャンネル
○ 適当

引違い戸の単板ガラスにはグレイジングチャンネルを使用できる。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕16章「建具工事」・ガラスのはめ込み
選択肢4 トップライトの合わせガラス
○ 適当

トップライトは破損時の飛散・落下を抑える合わせガラスを用いる。

根拠・考え方(選択肢4):JASS17・屋根、トップライトのガラスの安全性
覚えるポイント

野縁のはね出しは150mmを超えない範囲で管理します。180mmは大きすぎます。

この知識の出題:2022年
野縁を野縁受から180mmはね出すのは大きすぎる

正解:2番

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問19 カーテンウォールの層間変位吸収

頻出度:★★★

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確認ポイント:地震時の変形を、パネルとサッシのどちらで吸収する方式か確認します。

中心テーマ:カーテンウォールの取付け・変位への対応
出題年度:2017・2018・2020・2022・2023年(10年中5年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 ボード突付けのベベルエッジ
○ 適当

突付け工法はベベルエッジなど適切な端部を選ぶ。

根拠・考え方(選択肢1):公共標仕19章・せっこうボードの突付け工法
選択肢2 湿気を受ける床の接着剤
○ 適当

湿気を受ける床材には耐水性のあるエポキシ樹脂系接着剤を用いる。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕19章・ビニル床シートの耐水接着剤
選択肢3 スライドホールのボルト締め
○ 適当

スウェイ方式のスライドホールでは、層間変位に伴ってボルトが移動できるよう手締め程度とし、緩止めを設けます。高力ボルト摩擦接合のように強く締め付けて、移動機構を拘束しないようにします。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕17章「カーテンウォール工事」・スライド部の取付け
選択肢4 スパンドレルパネル自体で追従
× 不適当(正解)

スパンドレルパネル方式は、パネルをスラブ・梁等の構造体へ固定し、その間に取り付けるサッシ部で層間変位を吸収する方式です。カーテンウォールのPC部材そのものを変位に追従させる方式として選ぶ点が不適切です。単に方式名が誤り、とせず変位を吸収する位置を覚えます。

根拠・考え方(選択肢4):JASS14・PCカーテンウォールのスパンドレルパネル方式
覚えるポイント

スパンドレルパネル方式は、パネルを構造体に固定し、間のサッシ側で層間変位を吸収する方式です。

この知識の出題:2022年
スパンドレルパネル方式はPCパネルを固定し、サッシ側で層間変位を吸収する

正解:4番

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問20 雷保護の接地極とガス管の離隔

頻出度:★★

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確認ポイント:接地極の埋設深さと、ほかの埋設管からの離隔は別の寸法です。

中心テーマ:接地極の埋設・離隔と施工確認
出題年度:2020・2022年(10年中2年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 給水管の水圧試験の保持時間
○ 適当

現場給水管の水圧試験は60分保持して漏れ等を確認する。

根拠・考え方(選択肢1):公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)・給水管の水圧試験
選択肢2 立て管の熱伸縮への配慮
○ 適当

立管は基部固定と各階の可動振れ止めで支持し、熱伸縮を妨げない。

根拠・考え方(選択肢2):公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)・立て管の固定と振れ止め
選択肢3 ケーブルの天井下地への固定条件
○ 適当

本問は、ケーブルによる荷重が天井下地にとって過大にならないことを確認し、支持間隔を2m以下として固定する条件なので適当です。重量の大きいケーブルラックや機器等まで無条件に天井から支持してよい意味ではありません。

根拠・考え方(選択肢3):公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)・二重天井内のケーブル配線
選択肢4 接地極をガス管から0.75m離す
× 不適当(正解)

雷保護設備の板状接地極は、ガス管等の埋設管から1m以上離隔します。0.75mは不足しています。埋設深さ1.5mは確保されているため、この肢ではガス管との離隔不足を指摘します。

根拠・考え方(選択肢4):公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)・雷保護の接地極と埋設管の離隔
覚えるポイント

板状接地極はガス管等から1m以上離します。深さ1.5mを確保しても、離隔0.75mの不足は解消しません。

この知識の出題:2022年
雷保護の板状接地極とガス管等の離隔は1m以上で、0.75mは不足する

正解:4番

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問21 硬質PVCたてどいの受金物の間隔

頻出度:★

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確認ポイント:配管や下地の種類ごとに、支持間隔を区別します。

中心テーマ:硬質PVCたてどいの受金物の間隔
出題年度:2022年(10年中1年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 耐火二層管の吊り間隔
○ 適当

耐火二層横管は吊り間隔1.5m以下とする。

根拠・考え方(選択肢1):公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)・耐火二層管の支持間隔
選択肢2 屋外たてどいを3m間隔で支持
× 不適当(正解)

公共標仕の標準では、硬質ポリ塩化ビニル管を用いるたてどいの受金物の取付け間隔は2m程度です。設問の屋外たてどいを3m間隔とするのは広すぎます。硬質塩化ビニル製の別種の雨どいや、耐火二層管の吊り間隔と混同しません。

根拠・考え方(選択肢2):公共標仕13.5.2(2)、表13.5.2・とい受金物の取付け間隔
選択肢3 壁ランナーの打込みピン
○ 適当

軽量鉄骨壁下地のランナーは、端部を押さえ、間隔900mm程度でコンクリート躯体へ打込みピン等により固定します。天井の野縁等とは部材を区別して確認します。

根拠・考え方(選択肢3):公共標仕14.5.4(1)・ランナーの取付け
選択肢4 最上階ラックの耐震支持
○ 適当

最上階・Sクラスのラックは6m以内ごとにSA種耐震支持を設ける。

根拠・考え方(選択肢4):建築設備耐震設計・施工指針・耐震クラスS、SA種支持
覚えるポイント

硬質ポリ塩化ビニル管を用いた設問のたてどいは、受金物を2m程度の間隔で取り付けます。3mは広すぎます。

この知識の出題:2022年
本問の硬質ポリ塩化ビニル管の屋外たてどいは2m程度の間隔で支持する

正解:2番

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問22 接着系あと施工アンカーの固着方法

頻出度:★★★

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確認ポイント:カプセルの接着剤を十分に混合・充填する操作を確認します。

中心テーマ:あと施工アンカーの施工・確認
出題年度:2017・2019・2021・2022・2023・2024・2025・2026年(10年中8年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 回転・打撃を与えず埋込み
× 不適当(正解)

特記のない本問の接着系アンカーはカプセル方式の回転・打撃式で、アンカー筋に回転・打撃を与えながらマーキング位置まで埋め込み、接着剤を十分に混合・充填します。打撃・衝撃も回転も与えないという操作は不適切です。注入方式等の別製品まで同じ操作を一般化せず、採用製品の要領に従います。

根拠・考え方(選択肢1):改修標仕8.2.4(3)、8.12.5(2)(エ)・カプセル方式の固着
選択肢2 金属系の全数確認
○ 適当

金属系アンカーの固着後は、目視検査及び打音試験により全数を確認します。本問の締付け方式もこの確認の対象です。一部を抽出する引張試験とは確認の範囲を分けます。

根拠・考え方(選択肢2):改修標仕8.12.5(1)・金属系アンカーの固着の確認
選択肢3 確認試験荷重の決め方
○ 適当

金属系アンカーの確認試験荷重は、計算した鋼材による引張荷重とコンクリート破壊による引張荷重の小さい方の約2/3とします。大きい方を採用したり、最大耐力まで破壊させたりする試験ではありません。

根拠・考え方(選択肢3):既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震改修設計指針・あと施工アンカーの非破壊確認試験荷重
選択肢4 不合格ロットの残り全数を試験
○ 適当

接着系アンカーの抽出した引張試験が不合格なら、そのロットの残り全てに試験を行います。不合格の1本だけを交換してロット全体を合格にする扱いではありません。

根拠・考え方(選択肢4):改修標仕8.12.7(オ)(b)・不合格ロットの残り全数試験
覚えるポイント

特記のない本問のカプセル方式は、アンカー筋へ回転・打撃を与えながら埋め込みます。製品・方式による手順の違いも区別します。

この知識の出題:2022年
特記のないカプセル方式の接着系アンカーは、回転・打撃を与えながら埋め込む

正解:1番

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問23 ひび割れへのエポキシ樹脂の注入方向

頻出度:★★

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確認ポイント:下側から樹脂で満たすと、空気を上方へ逃がしやすくなります。

中心テーマ:コンクリート外壁のひび割れへの樹脂注入
出題年度:2018・2020・2022・2025年(10年中4年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 鉛直ひび割れに上から注入
× 不適当(正解)

鉛直ひび割れへの手動注入は、下部の注入口から上部へ順に行います。下側から樹脂で満たして空気を上へ逃がすためです。上部から下部へ進める順序は逆で、未充填部を残すおそれがあります。

根拠・考え方(選択肢1):改修標仕4.3.4(4)・手動式エポキシ樹脂注入工法
選択肢2 注入器具を付けたまま養生
○ 適当

自動式低圧注入では、注入完了後も器具を付けたまま硬化養生を行い、硬化を見計らって器具と仮止めシール材を撤去します。注入直後に外して樹脂を流出させないようにします。

根拠・考え方(選択肢2):改修標仕4.3.4(3)・自動式低圧エポキシ樹脂注入工法
選択肢3 既存塗膜を残す水洗い
○ 適当

既存塗膜を除去する必要がなければ、下地のひび割れを補修し、水洗いで粉化物・付着物を除去して上塗りを更新する方法が使えます。健全な既存塗膜まで一律に剥がす必要はありません。

根拠・考え方(選択肢3):改修標仕4.6.3(6)・水洗い工法
選択肢4 劣化塗膜等の高圧水洗
○ 適当

著しい劣化塗膜・脆弱下地は高圧水洗等で除去する。

根拠・考え方(選択肢4):改修標仕4.6.3(4)・高圧水洗工法
覚えるポイント

鉛直方向のひび割れは下の注入口から上へ順番に注入します。器具の撤去は樹脂の硬化を待って行います。

この知識の出題:2022年
鉛直ひび割れへの手動注入は、下の注入口から上へ進める

正解:1番

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問24 ECPとALCの違い

頻出度:★★

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確認ポイント:略称と材料の製造方法を組にして覚えます。

中心テーマ:押出成形セメント板ECPの材料・施工
出題年度:2017・2021・2022・2025年(10年中4年)

略称・用語 区別するポイント
ECP 押出成形セメント板・中空パネル
ALC 軽量気泡コンクリート・補強材を含むパネル
エントレインドエア 意図して連行した微細な独立気泡
エントラップトエア 偶然入り込む比較的大きい不規則な気泡
選択肢 判断・解説
選択肢1 ECPを軽量気泡コンクリートと説明
× 不適当(正解)

軽量気泡コンクリートに補強材を入れ、オートクレーブ養生したパネルという説明はALCです。ECPは押出成形セメント板で、セメント等を主材料として押出成形した中空のパネルです。両方に高温高圧の養生が使われるため、養生名だけで識別しません。

根拠・考え方(選択肢1):JIS A 5441(ECP)とJIS A 5416(ALC)・材料の定義
選択肢2 DPG構法
○ 適当

DPGは孔と点支持金物で大きなガラス面を支持する構法。

根拠・考え方(選択肢2):JASS17・DPG構法の点支持
選択肢3 エントレインドエア
○ 適当

エントレインドエアは、AE剤等の作用で意図的に連行させた独立した微細な気泡です。凍結融解抵抗性等に寄与します。練混ぜ等で偶然入り込む比較的大きく不規則なエントラップトエアとは区別します。

根拠・考え方(選択肢3):JASS5・エントレインドエアの定義と作用
選択肢4 逆打ち工法
○ 適当

逆打ちは先行した床・梁を山留め支保工に使い、地下を上から下へ施工する。

根拠・考え方(選択肢4):山留め設計施工指針・逆打ち工法
覚えるポイント

ECPは押出成形セメント板。軽量気泡コンクリートに補強材を入れたパネルという説明はALCです。

この知識の出題:2022年
ECPは押出成形セメント板であり、軽量気泡コンクリートのALCとは異なる

正解:1番

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問25 監理委託契約の損害賠償

頻出度:★★

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確認ポイント:債務不履行があることと、損害賠償の要件を満たすことを分けます。

中心テーマ:監理委託契約の債務不履行と責任
出題年度:2018・2022・2023・2025年(10年中4年)

選択肢 判断・解説
選択肢1 監理方針の修正協議の期限
○ 適当

令和2年4月版の約款では、委託者は監理業務方針の説明を受けた日から7日以内に、その修正について協議を請求できます。説明前に期限が始まるのではなく、説明を受けた日が起点です。

根拠・考え方(選択肢1):四会連合協定約款(令和2年4月版)・監理業務方針の説明と修正協議
選択肢2 監理全部の一括再委託
○ 適当

監理業務の全部を一括して他の建築士事務所へ再委託することは禁止され、委託者の事前承諾があってもできません。一部を承諾のもとで再委託する場合とは区別します。

根拠・考え方(選択肢2):四会連合協定約款(令和2年4月版)・監理業務の再委託
選択肢3 帰責事由がなくても賠償請求
× 不適当(正解)

債務不履行で損害が生じても、契約及び取引上の社会通念に照らして委託者の責めに帰すことができない事由による場合は、原則として損害賠償を請求できません。本肢はその場合も請求できるとしている点が逆です。債務不履行を理由とする解除と損害賠償の要件も分けて考えます。

根拠・考え方(選択肢3):四会連合協定約款(令和2年4月版)・委託者の債務不履行、民法第415条第1項ただし書
選択肢4 工事請負契約解除時の解除
○ 適当

監理業務の段階で工事請負契約が解除されたときは、理由を問わず、受託者は委託者への催告をせず、書面で通知して監理業務委託契約の全部を直ちに解除できます。通知まで不要になる意味ではありません。

根拠・考え方(選択肢4):四会連合協定約款(令和2年4月版)・工事請負契約解除に伴う受託者の解除
覚えるポイント

委託者の責めに帰せない事由による不履行では、原則として損害賠償を請求できません。契約解除の要件とは区別します。

この知識の出題:2022年
委託者の責めに帰せない不履行では、原則として損害賠償を請求できない

正解:3番

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正解一覧

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問 正解
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問2 2番
問3 4番
問4 1番
問5 3番
問6 2番
問7 3番
問8 1番
問9 4番
問10 2番
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問15 3番
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問22 1番
問23 1番
問24 1番
問25 3番

令和4年度の公式正解と全25問を照合しています。解説・学習用の見出し・頻出度は独自に整理したものです。