キッチンの蛍光灯をLED照明に交換する方法 ――引っ掛けシーリング有無と資格の必要・不要を解説
目次
キッチンの蛍光灯をLED照明器具に交換しよう
キッチンの蛍光灯照明器具は、カバーが割れていたり古くなって暗く感じたりしていませんか?
蛍光管(ランプ)だけならまだホームセンターなどで手に入りますが、照明器具本体はすでに蛍光灯用がほとんど生産終了となり、今はLED照明器具が主流になっています。
このページでは、キッチン用蛍光灯照明器具をLED照明器具に取り替える流れと、資格が必要かどうかの判断ポイントを分かりやすくまとめます。
キッチン用蛍光灯照明器具をLEDに交換する理由
- 蛍光管はまだ購入できるものの、蛍光灯器具本体は国内でほぼ生産されていない
- 照明器具の新規購入や交換は、基本的にLED器具が前提になっている
- リビング用のLEDシーリングライトは5,000円程度の安価な製品も多いが、キッチン用の細長い器具は種類が少なく、価格もやや高め
とはいえ、いずれ蛍光灯器具からLED器具への交換は避けて通れません。
今回の例では、キッチンのカバーが割れてしまった蛍光灯器具を、LEDキッチンライトに交換していきます。
キッチン用LED照明器具の選び方
おすすめはパナソニック製
キッチン用のLED照明器具は、リビング用と比べて選択肢が多くありません。
その中でも、記事ではパナソニック製のLEDキッチンライトをおすすめしています。
- 品質が良く、耐久性に期待できる
- 演色性(自然光にどれだけ近い光かの指標)が高いので、食材の色がきれいに見える
キッチンは食材の色味が重要になる場所なので、演色性の高い器具を選ぶと安心です。
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「引っ掛けシーリングあり/なし」で作業が変わる
キッチン用のLED照明器具には、ざっくり以下の2タイプがあります。
- 引っ掛けシーリングに取り付けできるタイプ(価格高め)
天井に「引っ掛けシーリング」という丸い部品が付いていれば、カチャっと差し込んで回すだけで器具を取り付けできるタイプです。
このタイプへの交換であれば、電気工事士の資格は不要です。 - 引っ掛けシーリングに取り付けできないタイプ(価格安め)
天井に器具をビス(ネジ)で直接固定し、天井から出ている電線を器具に直接接続するタイプです。
この場合、器具の交換には電気工事士の資格が必要になります。
やっかいなのは、どちらのタイプかは既設器具を外してみないと分からない場合が多いという点です。
今回の記事では、「金額を安く抑えたい」という理由から、あえて引っ掛けシーリングに取り付けできない(=直付け)タイプを選んでいます。
資格が必要なケース・不要なケース
キッチン照明の交換が資格不要かどうかは、次のように判断できます。
- 天井に引っ掛けシーリングがあり、新しい器具も引っ掛けシーリング対応
→ 資格不要(一般の方でも交換しやすい) - 天井の器具が天井直付けの古いタイプで、新しい器具もビスで固定する直付けタイプ
→ 電気工事士の資格が必要
この記事の交換作業は、後者の「資格が必要な直付けタイプ」の例になっています。
引っ掛けシーリングなしの器具を交換するための道具
ここから先は、電気工事士向けの内容です。
引っ掛けシーリングに取り付けできないタイプの器具を交換する場合、電気工事士の資格が必要となります。
必須の道具
- プラスドライバー
- 先端幅5.5mmのマイナスドライバー
既設スイッチの配線を外す際に必要になります。
5.5mmより太いドライバーだと差し込み口に入らず、配線の取り外しが困難です。
あると安心・便利な道具
- 作業用手袋(できればゴム製などの絶縁性のあるもの)
- メガテスター(作業後の絶縁測定用)
- 検電器(電圧が来ていないか念のため確認)
- ケーブルストリッパー(配線の被覆剥き)
- 圧着ペンチ・ペンチ(配線の切断・端子加工)
- テスター(導通チェック用)
- 紙やすり(芯線が錆びているときの磨き用)
- カッターナイフ(スイッチ周りの石こうボード調整用)
- 下地チェッカー(天井の木下地の位置確認用)
- 威力強めの電動ドリルドライバー(天井下地への器具固定に必須)
交換手順の流れ
ここからは、実際の交換手順をざっくりと流れで説明します。
※実作業は電気工事士のみが行える工事です。
手順① 既存の蛍光灯器具を取り外す
- キッチンの照明回路のブレーカーを必ずOFFにします。
- 照明器具のカバーを外します。
多くの器具は、カバーを下方向(床側)に引っ張ると外れる構造になっています。
カバーはバネのような金属部品で固定されているので、カバーからこのバネを外します。 - 蛍光灯の管を外します。
- 器具本体を固定しているネジを外し、器具を取り外します。
- 器具を外すと、引っ掛けシーリングと固定用金具だけが残る状態になります。
- 固定用金具も取り外します。









手順② 新しいLEDキッチンライトの準備
- ネット通販などで取り寄せたLEDキッチンライトを開梱します。
- 器具を分解し、照明器具本体と取付金具に分けます。






手順③ 引っ掛けシーリングの撤去と配線の取り外し
- 今回の器具は引っ掛けシーリングを使わない直付けタイプなので、既設の引っ掛けシーリングを撤去します。
- 天井から電線(ケーブル)を少し引き出します。
- 引っ掛けシーリングの電線差し込み部にマイナスドライバーをぐっと差し込み、電線を抜きます。
- 電線が外れたら、引っ掛けシーリング本体を天井から取り外します。
この作業は電気工事そのものであり、必ず電気工事士の資格が必要です。



手順④ 天井下地に取付金具を固定する
- 下地チェッカーを使って、天井の石こうボードの裏にある木下地の位置を確認します。
- 照明器具を固定したい位置に、ビス穴のマーキングをします。
- 電動ドリルドライバーで、取付金具を下地にビス止めします。
ドリルの威力が弱い場合は、あらかじめ下穴を空けておく必要があります。
天井下地にしっかり固定する作業は、難易度が高いポイントです。
プロの電気工事士なら強力な電動ドリルドライバーで手早く固定してしまうと思われますが、ほぼ素人の私はかなり苦戦しました。



手順⑤ LED器具本体への配線・取り付け
- 照明器具本体の電線取付部のカバーを開け、接続端子を確認します。
- 天井から出ている電線を、器具本体の端子にグッと差し込みます。
白線は必ず「N」や「接地側」と表示された端子に接続します。
どこにどの線を差し込めばよいか分からない場合は、必ず器具の取扱説明書を確認します。 - 配線が完了したら、照明器具本体を先ほど固定した取付金具に取り付けます。
- プラスドライバーで本体をしっかり固定します。
- カバーを取り付けて器具を完成させます。





手順⑥ 点灯確認
- 作業前に切っておいたブレーカーをONに戻します。
- キッチンの照明スイッチを入れて、LED照明が点灯するか確認します。
- 問題なく点灯すれば、交換作業は完了です。
難易度と安全面のまとめ
- 今回のような直付けタイプのLEDキッチンライトへの取り替えは、電気工事士の資格が必須です。
- 天井下地を探して器具を固定する作業は、DIYに慣れていても難易度高めです。
- さらに、誤配線や緩んだビスがあると、感電や火災のリスクにもつながります。
一方で、引っ掛けシーリング対応のLED器具なら、資格不要で比較的簡単に交換可能です。
そのため、一般の方が安全に作業したい場合は、
- 天井に引っ掛けシーリングが付いているか確認する
- できるだけ引っ掛けシーリング対応のLED器具を選ぶ
- 直付けタイプや配線工事が必要な場合は、電気工事士に依頼する
といった判断をすると安全です。
キッチンの照明は毎日使うものなので、無理せずプロに頼む選択肢もぜひ検討してみてください。