【2026年版】二級建築士 製図試験の持ち物まとめ|必須・便利・おすすめ道具を紹介
二級建築士の設計製図試験では、平行定規をはじめ、三角定規、シャープペン、消しゴム、製図用テープなど、多くの道具を使用します。
製図試験は5時間という長丁場ですが、実際には時間に余裕がある試験ではありません。
「線が引きにくい」「消しゴムで必要な線まで消してしまった」「製図板が動く」といった小さなロスの積み重ねが、最後には大きな時間差になります。
そこでこの記事では、二級建築士の設計製図試験で準備しておきたい道具を、
「必須」「個人的に必須級」「あると便利」「場合によって使う」「勉強用」
に分けて紹介します。
令和8年(2026年)から、二級建築士の設計製図試験でも法令集を2冊まで使用できるようになりました。
これまで製図試験を受験したことがある人は、特に注意しておきたい変更点です。
なお、試験当日の携行品については年度によって変更される可能性があります。
最終的には必ず建築技術教育普及センターの最新情報を確認してください。
>> 建築技術教育普及センター「二級建築士試験・試験当日の注意事項」
二級建築士の製図試験で必要な持ち物一覧
公式上「必ず携行するもの」
- 受験票
- 黒鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはB程度)
- 消しゴム
まず、この3つは公式に「必ず携行するもの」とされています。
特に受験票は、スマートフォンの画面表示ではなく、マイページからダウンロードして印刷したものを持参します。
シャー芯は個人的には三菱ハイユニ 0.5mmの濃さBがオススメです。
個人的に「必須級」だと思うもの
- 平行定規
- 滑り止めマット
- シャープペン2本以上
- 通常の消しゴム
- ペン型消しゴム
- 三角定規
- 勾配定規
- 製図用テープ
- 製図ブラシ
- 電卓
- 法令集
- 建築士試験用テンプレート
あると便利なもの
- 予備のシャープ芯
- 蛍光ペン
- コンパス
- 円定規
- 時計・ストップウォッチ
- 上着(空調が寒い時用)
- 飲み物・軽食
自宅での練習にあると便利なもの
- 大型デジタルタイマー
- シートクッション
- 製図用紙
【必須級】おすすめ製図用品
平行定規|マックス MP-400FL2
二級建築士の設計製図試験で、まず最初に用意したいのがA2サイズの平行定規です。
私が使っていたのは「マックス 定規 平行定規 軽量タイプ A2サイズ MP-400FL2」です。他の平行定規を使ったことがないのでよく分かりませんが、使用していて特に不満はありませんでした。
製図試験では大量の水平線を引くことになります。
平行定規なしで作図することも理論上は可能ですが、作図速度と精度を考えると、ほぼ必須と言ってよい道具です。
MP-400FL2はA2サイズの製図に対応しており、建築士試験用として定番の平行定規の一つです。
試験本番だけ使うのではなく、普段の練習から同じ平行定規を使っておくことをおすすめします。
平行定規の動かし方やロック操作に慣れているだけでも、本番での作図速度は変わります。
滑り止めマット
意外に重要なのが平行定規の下に敷く滑り止めマットです。
私は
トラスコ中山(TRUSCO)ノンスリップマット 黒 45×200cm TNSM45BK
を使用しました。
製図中に力を入れて線を引くと、机の材質によっては平行定規全体が少しずつ動いてしまうことがあります。
数mmでもずれると作図しにくくなるため、滑り止めマットがあるとかなり安定します。
45cm幅のロールタイプなので、必要な長さにカットして使用できます。
なお、令和8年度の公式案内でも滑り止めマットは携行可能とされています。
シャープペン①|ぺんてる グラフギア1000 0.5mm PG1015
製図用シャープペンとしておすすめなのが、
ぺんてる グラフギア1000 0.5mm PG1015
です。
オススメの理由は、持ち手にブツブツの滑り止めが付いており、製図板の上で転がりません。
また、金属製のグリップで適度な重量感があり、線を安定して引きやすいシャープペンです。製図だけでなく、寸法や文字の記入にも使いやすいと思います。
シャープペン②|ぺんてる グラフギア500 0.5mm PG515
もう1本おすすめしたいのが、
ぺんてる グラフギア500 0.5mm PG515
です。
グラフギア1000よりシンプルで軽く、製図用として非常に扱いやすいシャープペンです。
ただしデメリットとして、製図板の上で転がりやすいです。(でも純粋な書き心地はこちらが上かもしれません)
本番では芯切れや芯詰まりも考えられます。
シャープペン本体を複数用意するとともに、普段使っているHBまたはB程度の替芯も準備しておきましょう。
細かい修正用|MONO モノゼロ 角型
製図試験では、普通の消しゴムだけでなく細い部分だけを消せる消しゴムがあると非常に便利です。
おすすめは、
トンボ鉛筆 MONO モノゼロ 角型 JCB-233AZ
です。
消しゴム部分が2.5×5mmと細く、
壁、建具、寸法線などが密集した場所でも、必要な部分だけを消しやすいのが特徴です。
電卓|CASIO JF-120VB-N
面積計算などに使用するため、電卓も用意しておくことをおすすめします。
おすすめは、
カシオ 卓上タイプ 12桁 JF-120VB-N
です。
ボタンが比較的大きく、素早く入力しやすい電卓です。
設計製図試験で使用できる電卓は、加減乗除、ルート、メモリー、%、関数機能を限度とし、プログラム機能を持たず、小型で音のしないものとされています。
必ず最新の受験要領で確認してください。
製図用テープ|3M ドラフティングテープ 230-3-12
答案用紙を平行定規に固定するために使います。
おすすめは、
3M スコッチ ドラフティングテープ 12mm×30m 230-3-12
です。
普通のセロハンテープより剥がしやすく、紙を傷めにくいため、製図用途では専用品が扱いやすいです。また、表面も他のドラフティングテープと比べてツルツルしているような気がしますので、製図をしてて定規が引っかかりにくいです。
三角定規|ステッドラー マルス 24cm 964 24
平行定規で水平線を引き、三角定規で垂直線を引くというのが製図の基本です。
おすすめは、
ステッドラー 三角定規 製図セット マルス 24cm 964 24
です。
小さすぎる三角定規では長い垂直線が引きにくいため、製図用としてある程度のサイズがあるものをおすすめします。
勾配定規|ステッドラー マルス 20cm 964 51-8
矩計図などで屋根勾配を作図する際に便利なのが勾配定規です。
おすすめは、
ステッドラー 勾配定規 マルス 20cm 964 51-8
です。
マス目を測れば三角定規でも作図できますが、勾配定規を使う方が素早く勾配を確認できます。時間に追われている二級建築士試験において、少なくとも木造の課題の際は必須だと思われます。
製図ブラシ|ステッドラー 989 01-3
地味ですが、個人的にはかなりおすすめしたい道具です。
おすすめは、
ステッドラー 製図ブラシ 馬毛 989 01-3
です。
消しゴムのカスを手で払うと、図面を擦って線を汚すことがあります。
製図ブラシなら、図面にできるだけ触れずに消しカスを処理できます。
個人的にはもう少しサイズが小さいブラシでも良かったかもと思っています。
令和8年度から重要|法令集
2026年度版 建築基準関係法令集 TAC
令和8年度の二級建築士試験では大きな変更があり、
設計製図試験でも法令集を使用できるようになりました。
使用できるのは2冊までです。
そのため、令和8年度以降の製図試験では、法令集も重要な持ち物の一つになったと言えます。
おすすめは、
2026年度版 建築基準関係法令集(TAC出版)
です。
使用できる法令集や書込みには条件があります。
試験前に必ず建築技術教育普及センターの最新ルールを確認してください。
建築士試験用テンプレートもおすすめ
1級・2級建築士設計製図試験用テンプレート Ver.3
総合資格学院とステッドラーが共同開発した、
1級・2級建築士設計製図試験用テンプレートVer.3
も便利です。
円、四角、三角、だ円などを素早く描くことができるため、作図時間の短縮につながります。1/100と1/200のスケールも測れるので便利です。
総合資格学院の商品ページでも「試験会場持込可」として販売されています。amazonでは売っていませんので、欲しい方は総合資格学院の商品ページからご購入ください。
公式に認められているのは、円・だ円・正三角形・正方形・文字を描くための型板です。
家具、衛生機器、建築部位、建築設備などを直接描くための型板や、点線・破線を引く型板などは認められていません。
また、定規やテンプレートに目印を付けたり、シールを貼ったりすることも認められていません。
勉強用におすすめの本
ここから紹介する本は、基本的に試験当日に見るためのものではなく、試験までの学習用です。
二級建築士設計製図試験 最端エスキース・コード
エスキースの考え方を身につけたい人におすすめです。
単なる作図方法ではなく、
「どのように条件を整理するのか」
「どのようにプランを組み立てるのか」
といった、製図試験特有の考え方を学ぶことができます。
特に独学の方は、構造図の書き方を理解するために必須の一冊と言えます。
令和8年度版 2級建築士試験 設計製図課題集
年度ごとの課題に対応した練習をするなら、課題集は用意しておきたいところです。
特に製図試験は、その年に発表された課題に対して集中的に練習する必要があります。
数少ない問題集の一つですので、独学の場合は必須の問題集になります。
令和8年度版 2級建築士試験 設計製図テキスト
参考書は”最端エスキース・コード”で事足りるかもしれませんが、部分詳細図の書き方や立面図の書き方、家具・設備機器の書き方等、参考になるところが多々あり、”最端エスキース・コード”の補完として、持っているとなかなか役に立ちます。
動画で学ぶ二級建築士 合格図面の製図法
「本を読んでも実際の手の動かし方が分からない」という人には、
動画で学ぶ二級建築士 合格図面の製図法
がおすすめです。
木造・RC造の作図方法に加えて、過去の試験問題や合格図面についても学べるため、初めて製図試験に挑戦する人にも分かりやすい内容です。(私は購入したものの、既に作図方法が自分の中で確立されていましたので、あまり見ることはありませんでした。)
令和8年度版 2級建築士試験 設計製図課題ドリル
”令和8年度版 2級建築士試験 設計製図課題集”を勉強し尽くした場合の追加の問題集(課題ドリル)です。
Amazonで「令和8年度版2級建築士試験設計製図課題ドリル」を見る
【あったら便利】練習を効率化するもの
大画面デジタルタイマー
製図試験では時間配分が非常に重要です。
そのため、普段の練習では
「エスキース○分」
「平面図○分」
「矩計図○分」
など、工程ごとに時間を計測することをおすすめします。
以下リンクのタイマーは音が鳴らない設定も可能なのでオススメです。本試験にも持って行きました。
シートクッション
製図練習は長時間座り続けることになるため、自宅での練習環境を整えることも大切です。
おすすめは、
Amazonベーシック シートクッション メモリーフォーム
です。
数時間連続して製図をする場合、椅子との相性によっては腰やお尻が痛くなることがあります。
自宅での長時間練習用としては便利です。
なお、シートクッションは公式の「携行できるもの」の一覧には明記されていません。
試験会場で使用したい場合は、事前に試験実施機関へ確認するか、没収覚悟で試験会場へ持って行く必要があります。
その他、あったら便利なもの
- 時計
→試験会場に時計がない場合も十分に考えられるので持って行きましょう - 上着(空調が寒い時用)
→空調が効きすぎて寒いかもしれないので持って行きましょう - 飲み物・軽食
→軽食を取っている時間的余裕はありませんが、長時間で喉が渇くので、少なくとも飲み物は持って行った方がいいと思います。
【もしかしたら使う】円定規・コンパス
ウチダ テンプレート No.101 円定規
既存の樹木がある場合等、円を描きたいシチュエーションがあります。
おすすめは、
ウチダ テンプレート No.101 円定規 1-843-0101
です。
頻繁に使用する道具ではなく、試験会場に持って行きましたが使用することはありませんでした。
レイメイ藤井 ペンパス JC903B
大きな円など、テンプレートでは対応できない場合に使えるのがコンパスです。
おすすめは、
レイメイ藤井 ペンパス シャープタイプ JC903B
です。
ペン型でコンパクトなので、一般的な大型コンパスより机の上で邪魔になりにくいのがメリットです。これを使う可能性も非常に低いですが、何かあったときのお守りとして持って行きました。
持ち込みできないものにも注意
道具を揃える際は、「何を持っていくか」だけでなく何を使ってはいけないかも確認しておきましょう。
令和8年度の公式案内では、代表的なものとして次のようなものは使用できません。
- ドラフター
- 問題用紙つり器具
- 認められていない形状のテンプレート
- 点線・破線を引くことができる点線スケール
- メモ用紙
- トレーシングペーパー
- 電動消しゴム
- 筆記用具等収納ケース
また、定規・テンプレート・三角スケールなどに目印としてマークしたものやシールを貼ったものも使用できません。
スマートフォンやスマートウォッチなどの無線通信機器は、試験時間中は電源を切り、かばんの中にしまう必要があります。
試験前日に初めて道具を並べるのではなく、普段の模擬試験から本番と同じ道具だけを机に置いて練習しておくと安心です。
「どこに平行定規を置くか」「消しゴムはどこに置くか」「法令集をどこに置くか」まで決めておくと、本番で迷いません。
※ただし、本番では長机の左側に座るのか、右側に座るのか、当日に試験会場に行ってみないと分かりません。どちらになっても対応できるようにしておく必要があります。
まとめ|製図試験は道具選びも大切
二級建築士の設計製図試験は、知識だけではなく5時間の中で実際に図面を完成させる試験です。
そのため、ほんの数秒の作業ロスでも、それが何十回と積み重なると大きな差になります。
特に、
平行定規・滑り止めマット・使いやすいシャープペン・細い消しゴム・三角定規・製図用テープ
などは、できるだけ早い段階で揃え、普段の練習から使い慣れておくことをおすすめします。
また、令和8年度からは設計製図試験で法令集が使えるようになったため、
法令集をどのタイミングで確認するのかまで含めて練習しておくことも重要になりそうです。
試験直前に道具を変更すると感覚が変わってしまいます。
できれば本番の1か月以上前には使用する道具を固定して、同じ環境で繰り返し製図練習を行うことをおすすめします。
少しでも二級建築士の設計製図試験を受験する方の参考になれば幸いです。
※本記事は令和8年度(2026年度)の情報をもとに作成しています。試験制度、携行品、使用できる法令集等は変更される場合があります。受験時には必ず公益財団法人 建築技術教育普及センターの最新の受験要領・注意事項をご確認ください。