令和4年度(2022年)の一級建築士試験「学科Ⅱ・環境・設備」について、全20問の正解と学習上のポイントを整理しました。各問の解説は、クリックすると開きます。

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建築技術教育普及センター 一級建築士 過去の試験問題 令和4年 環境 設備

問3は最も適当な数値を選び、それ以外の問は最も不適当な選択肢を選びます。以下の判定・選択肢番号は、公式の問題に対応します。

頻出度の見方(2017〜2026年の10年分)

★★★:頻出(5年以上)/★★:そこそこ出題(2〜4年)/★:出題が少ない(1年)。星は、正解を判断するための中心テーマを各問で1つ選び、そのテーマが出題された年度数で表示しています。同じ年度は重複して数えません。

解説内には、中心テーマの出題年度に加え、より細かな知識について「この知識の出題:○年・○年」と記載しています。対象知識も併記するので、分野全体の出題頻度と、その知識の繰り返しを分けて確認できます。

過去問の類似テーマ・同じ原理や判断基準に基づく独自の整理です。文章が同一の問題だけを数えたものではありません。星は学習の優先順位を考える目安であり、将来の出題を保証するものではありません。

問1 日照・断熱・音響・換気の用語

頻出度:★★

問1の正解・解説を表示

確認ポイント:換気の時間を表す用語は、入口から測るか出口まで測るかを確認します。寿命が一定という条件が判断の鍵です。

中心テーマ:空気齢・換気効率。中心テーマの出題:2019・2022・2025年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 日照図表
日照図表は、対象点から見た太陽の位置と周囲の建物等を対応させ、直射日光が届くかを検討する図です。太陽の経路は緯度と日付で変わるため、それらの条件ごとに描きます。日照の有無と、天空光を含む室内の明るさは別に評価します。
2:適当 外皮平均熱貫流率UA
UAは、単位温度差当たりの外皮全体の熱損失量を外皮総面積で割った値です。単位はW/(m²・K)で、小さいほど熱が逃げにくいことを示します。床面積で割る値ではなく、屋根・壁・床・窓等の外皮の面積で平均する点を確認します。
3:適当 ブーミング現象
小さな室の低周波数域では固有振動のモードが疎になり、特定の周波数の共鳴が目立ちやすくなります。この低音の強調がブーミングです。平行な硬い面の間で反射音が周期的に繰り返されるフラッターエコーとは異なる現象です。
4:不適当 空気齢・余命・寿命
空気寿命は、入口から対象点までの空気齢と、そこから出口までの余命の和です。寿命が一定なら、齢が小さいほど余命は大きくなるので、汚染質が排気口へ至る時間は長くなります。設問は大小が逆で、「新しい空気ほど排出も早い」と単純にはいえません。
覚えるポイント

空気寿命=空気齢+空気余命。寿命が一定なら、空気齢が小さいほど余命は長い。UAは小さいほど断熱性能が高い。

この知識の出題:2022年

対象知識:空気寿命が一定なら、空気齢が小さいほど空気余命は長い。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:4番

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問2 冬期の表面結露・内部結露

頻出度:★★

問2の正解・解説を表示

確認ポイント:結露を防ぐには、表面温度を上げる方法と、水蒸気を減らす方法があります。押入れを暖かい室内から隔てる対策は逆効果になり得ます。

中心テーマ:結露防止・防湿層。中心テーマの出題:2018・2021・2022・2026年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 外壁断熱の強化
冬期に外壁の断熱を強化すると、室内側表面へ屋外の低温が伝わりにくくなり、表面温度を上げられます。露点温度を下回りにくくなるため、表面結露の防止に有効です。壁の中で起こる内部結露とは、確認する温度と位置が異なります。
2:適当 密閉型燃焼器具
開放型燃焼器具は、燃焼で生じる水蒸気を室内へ放出します。密閉型へ変更して燃焼排ガスを屋外へ出せば、室内の水分発生を減らし、結露を抑えられます。暖房で室温を上げる効果と同時に、水蒸気を増やしていないかも確認します。
3:適当 防湿層の位置
冬は室内の水蒸気が冷たい壁内へ入ると凝縮するおそれがあります。断熱材の暖かい室内側に防湿層を設けて、水蒸気の侵入を抑える対策は適当です。防湿層と、屋外側で雨水を防ぎながら湿気を逃がす透湿防水層を区別します。
4:不適当 押入れの襖の断熱
襖の断熱性を高めると、押入れが暖かい室内から隔てられ、外壁に面した内部が冷えやすくなります。外壁の断熱や通気等を改善せずに襖だけを断熱しても、表面結露の防止になりません。暖かさを遮る場所を誤ると、かえって結露しやすくなります。
覚えるポイント

冬期の防湿層は原則として断熱材の室内側。外壁に接する押入れの襖だけを断熱しても、内部が冷えて結露を防ぎにくい。

この知識の出題:2018・2022年

対象知識:外壁に接する押入れは、襖だけを断熱しても結露防止にならない。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:4番

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問3 定常状態の二酸化炭素濃度

頻出度:★★★

問3の正解・解説を表示

確認ポイント:換気回数を換気量に直し、室全体の発生量を求めます。発生分の濃度だけでなく外気濃度も加えます。

中心テーマ:換気量・汚染物質濃度。中心テーマの出題:2017・2021・2022・2025・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:誤り 700ppmの検討
換気量は4回/h×200m³=800m³/hです。在室者の二酸化炭素発生量は25人×0.016=0.4m³/hなので、濃度増加は0.4/800×10⁶=500ppmとなります。外気400ppmを加えると900ppmであり、700ppmとは一致しません。
2:誤り 800ppmの検討
定常濃度は外気濃度に発生量/換気量を加えます。今回の発生分は500ppm、外気は400ppmなので合計900ppmです。換気回数だけを分母にせず、室容積を掛けて換気量へ直すことと、ppmへ換算することが必要です。
3:正しい 正しい濃度の計算
正しい値です。Q=4×200=800m³/h、G=25×0.016=0.4m³/hより、室内濃度は400+(0.4/800)×10⁶=900ppmです。定常状態では換気で排出する二酸化炭素と、外気からの流入・室内発生が釣り合う関係を使います。
4:誤り 基準値と計算値の区別
1,000ppmは空気環境基準等で見かける数値ですが、この設問は与えられた条件から濃度を計算する問題です。計算結果は900ppmになります。基準の上限値と、人数・発生量・換気量から決まる実際の計算値を混同しないようにします。
覚えるポイント

換気量Q=4×200=800m³/h。発生量G=25×0.016=0.4m³/h。濃度増加は500ppm、外気400ppmを加えて900ppm。

この知識の出題:2017・2022・2025・2026年

対象知識:定常状態の室内濃度は、外気濃度に汚染物質発生量/換気量を加える。

2017〜2026年の10年中4年に出題。

正解:3番

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問4 日射遮蔽・日射取得・表面熱伝達

頻出度:★★★

問4の正解・解説を表示

確認ポイント:日射遮蔽係数は、遮った割合ではなく基準に対する取得熱の比です。名称の印象だけで大小を判断しないようにします。

中心テーマ:日射熱取得・Low-E・SAT。中心テーマの出題:2018・2021・2022・2024・2025年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 日射遮蔽係数
日射遮蔽係数は、基準となるガラスに対して、どれだけ日射熱を室内へ取り入れるかの比です。小さいほど取得熱が少なく、遮蔽効果が高くなります。設問の「大きいほど遮蔽効果が大きい」は逆で、遮った割合そのものではない点が重要です。
2:適当 ガラスの日射熱取得率
ガラスを直接透過した日射だけでなく、ガラスが吸収してから室内側へ放出する熱も室内の負荷になります。日射熱取得率は、その合計を入射日射量で割った比です。直接透過分だけを評価する日射透過率とは別の量です。
3:適当 総合熱伝達率
壁表面では空気との対流と、周囲との放射が同時に熱を伝えます。同じ表面温度差に対して働くので、総合熱伝達率は対流成分と放射成分の和です。壁の各材料を通る熱抵抗を直列に足す計算とは区別します。
4:適当 風速と対流熱伝達率
風が強くなると壁表面付近の空気が入れ替わりやすくなり、対流による熱交換が促進されます。そのため一般に対流熱伝達率は大きくなります。材料の熱伝導率そのものが風速で大きくなるのではなく、表面での熱交換条件が変わります。
覚えるポイント

日射遮蔽係数は小さいほど遮蔽効果が高い。日射熱取得率は透過分+吸収後の室内放出分。総合熱伝達率は対流と放射の和。

この知識の出題:2022年

対象知識:日射遮蔽係数は小さいほど遮蔽効果が高い。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:1番

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問5 排煙・籠城区画・ボイド・可燃物量

頻出度:★★★

問5の正解・解説を表示

確認ポイント:煙の出口と補給空気の入口を一組で考えます。避難しにくい患者をその場で守る区画も確認します。

中心テーマ:排煙方式・排煙口・加圧防煙。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2020・2022・2024・2025・2026年(10年中8年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 第二種排煙
第二種排煙は機械で給気し、煙を外へ押し出す方式です。給気の一部は隙間等から漏れるため、所定の排煙量を確保するには、それを上回る給気量が必要です。機械排気で吸い出す方式と、どちら側を機械で動かすかを分けて覚えます。
2:適当 籠城区画
籠城区画は、手術中や重症の患者等をすぐ移動させにくい場所で、その場にとどまって安全を確保するための区画です。内部からの出火を防ぎ、外部火災の熱や煙の影響を遮る構造とします。一般の避難経路を整える対策とは役割が異なります。
3:不適当 ボイド下層からの給気
ボイド内の煙を上方へ排出するには、下層から補給空気を入れて上昇流を確保することが重要です。給気を抑えると煙が滞留し、開放廊下へ拡散するおそれがあります。設問は給気の扱いが逆で、煙の出口だけでなく空気の入口も計画します。
4:適当 等価可燃物量
等価可燃物量は、異なる可燃物の発熱量を、同じ発熱量をもつ木材の重量へ換算したものです。材料の実際の重量を単に合計する値ではありません。火災の負荷を共通の尺度で比較するため、燃えたときに出る熱の量を揃えます。
覚えるポイント

ボイド下層の給気は、煙を上方へ排出するために必要。籠城区画は移動困難者を在室のまま守る。等価可燃物量は木材重量へ換算。

この知識の出題:2022年

対象知識:ボイド内の煙を上方へ排出するには、下層からの給気を確保する。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問6 季節・方位・日射量・日影

頻出度:★★★

問6の正解・解説を表示

確認ポイント:終日日射量、瞬間の日射量、日が当たり得る時間は別の量です。季節と面の向きを確認して比較します。

中心テーマ:日射量・面の方向と入射角。中心テーマの出題:2017・2018・2019・2022・2024・2025年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 冬至南面と夏至西面
北緯35度の代表的な晴天条件では、冬至の南向き鉛直面は低い太陽から日射を受けやすく、終日日射量は夏至の西向き面より大きくなります。設問の大小は逆です。夏のほうが暑いことと、特定の向きの壁が一日に受ける日射量は別に考えます。
2:適当 春分・秋分の南中日射
春分・秋分の南中高度は90°−35°=55°です。水平面の直達日射はJNsin55°、南向き鉛直面はJNcos55°なので、水平面のほうが大きくなります。南中の瞬間の値を比較する問題で、一日分の積算量とは区別します。
3:適当 夏至の北面の可照時間
夏至は太陽が北東から昇り、北西へ沈むため、北面は朝夕に直射日光を受けます。北緯35度ではその可照時間が南向き鉛直面より長くなります。北面だから一日中日が当たらない、とはいえず、季節ごとの太陽の経路を確認します。
4:適当 平面形状と長時間日影
同じ建築面積・高さでも、東西に幅広い建物は長時間日影の領域を広げやすくなります。正方形と細長い形では、時間とともに動く影の重なり方が異なるためです。単純な一時刻の影面積と、4時間日影になる領域を区別します。
覚えるポイント

北緯35度では冬至南面の終日日射量は夏至西面より大きい。春分・秋分の南中高度は55度。夏至の北面は朝夕の日を受ける。

この知識の出題:2017・2022年

対象知識:北緯35度の代表的な条件で、冬至南面の終日日射量は夏至西面より大きい。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問7 面光源と立体角投射率

頻出度:★★

問7の正解・解説を表示

確認ポイント:立体角投射率には受照面への投射が含まれています。別の照度公式の余弦係数を重ねて掛けないようにします。

中心テーマ:照度計算・立体角投射率。中心テーマの出題:2019・2022・2023年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 円形光源Aの投射率
円板の半径をaとすると、中心までの距離rと外縁までの距離dはd²=r²+a²です。面積S=πa²なので、水平円形光源Aの立体角投射率はS/(πd²)×100となります。図のdは中心までの距離ではなく外縁までの距離です。
2:不適当 投射率を使った照度
立体角投射率CBには、点Pの水平受照面への投射がすでに含まれています。そのためEBP=πL×CB/100であり、cos45°を追加してはいけません。設問は傾きの効果を二重に数えています。点光源の余弦則の式と混同しないようにします。
3:適当 光源AとBの比較
同じ面積・輝度・中心距離の円形光源でも、BはAを点Pの周りに45度傾けた位置にあり、水平面への投射が小さくなります。したがって水平面直接照度はAのほうが大きくなります。光源の面積や距離が同じだけでは、照度も同じとは限りません。
4:適当 点光源とみなす条件
発光面の寸法に比べて観測距離が十分大きければ、面内各点の距離差等の影響が小さくなり、点光源として近似できます。直径の10倍以上は一般的な目安です。近距離の大きな面光源へ、点光源の式を無条件に適用しないようにします。
覚えるポイント

均等拡散面光源の直接照度E=πL×C/100(Cは%表示)。光源Aの投射率C=S/(πd²)×100。dは光源外縁までの距離。

この知識の出題:2022年

対象知識:立体角投射率で直接照度を求める場合、受照面への余弦を重ねて掛けない。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問8 演色性・体内時計・測色・記憶色

頻出度:★★★

問8の正解・解説を表示

確認ポイント:物の色は照明・面積・記憶によって見え方が変わります。記憶に残る鮮やかさと実物の彩度を分けます。

中心テーマ:色知覚・色の効果・配色。中心テーマの出題:2018・2019・2020・2022・2025・2026年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 平均演色評価数Ra
Raは、対象の光源で照らした物体色が、同じ相関色温度の基準光による色からどれだけずれるかを評価します。一般に100に近いほど基準光に近い演色性です。光の量や色温度そのものを表す数値ではありません。
2:適当 午前中の高色温度光
午前中の光は体内時計の同調を助け、高色温度・短波長成分を多く含む光にはその効果が期待できます。一方、夜間就寝前に同じような強い光を浴びることとは影響が異なります。光の色や強さだけでなく、浴びる時間帯も確認します。
3:適当 色票との視感比較
比較する色の面積が大きく違うと、面積効果により同じ色でも見え方に差が生じます。視感測色では測色部分を色票と同程度の面積として比較すると、その影響を抑えられます。照明条件や周囲の色も揃えることが重要です。
4:不適当 記憶色の彩度
記憶色は、一般に実物より鮮やかで彩度が高い傾向があります。設問の低くなるという説明は逆です。空・草木等の印象的な色を、記憶の中では強調して捉えやすいことと結び付けると覚えやすくなります。
覚えるポイント

Raは基準光との物体色のずれで評価。視感測色は比較面積を揃える。記憶色は一般に実物より彩度が高い傾向。

この知識の出題:2022年

対象知識:記憶色は、一般に実物より彩度が高い傾向がある。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:4番

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問9 カラレーション・マスキング・音の合成

頻出度:★★

問9の正解・解説を表示

確認ポイント:音の高さは主に周波数、音色は周波数成分の構成等に関係します。複数音源のレベルは対数で合成します。

中心テーマ:干渉・カラレーション。中心テーマの出題:2018・2019・2022年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 カラレーション
直接音と短い遅れ時間の反射音が干渉すると、周波数ごとに強め合う部分と弱め合う部分が生じ、主に音色が変化します。これがカラレーションです。基本周波数が変わって音の高さが変わる現象として説明している点が不適当です。
2:適当 マスキングの方向
マスキングは、ある音によって別の音が聞き取りにくくなる現象です。マスクする音より高い周波数側へ広がりやすいため、一般に高い側の音のほうが低い側よりマスクされやすくなります。音の高さと、聞こえにくくなる方向を対応させます。
3:適当 可聴周波数と波長
可聴周波数はおよそ20Hz〜20kHzです。音速を340m/sとすると、波長λ=c/fより20Hzで約17m、20kHzで約17mmとなります。周波数が高いほど波長が短くなる関係と、kHz・mmの単位換算を確認します。
4:適当 同レベル音源4個の合成
互いに独立した同じレベルの音源が4個になると、音のエネルギーは4倍となります。レベルの増加は10log₁₀4≒6dBです。dBの値を単純に4倍にはしません。これは通常の独立した音源の合成で、位相を揃えた音の干渉とは区別します。
覚えるポイント

カラレーションは主に音色の変化。可聴範囲は約20Hz〜20kHz。独立した同レベル音源4個で約6dB増加。

この知識の出題:2019・2022年

対象知識:カラレーションは短い反射音との干渉による音色の変化である。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問10 ガラスの遮音・Lr等級・Dr等級

頻出度:★★

問10の正解・解説を表示

確認ポイント:受音側に残る音の大きさを示す値と、どれだけ減らしたかを示す値では、良い性能の向きが逆になります。

中心テーマ:床衝撃音。中心テーマの出題:2019・2021・2022・2024年(10年中4年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 厚い単板ガラスの遮音
厚くすると面密度が増えて質量則の遮音性能は高まりますが、コインシデンスによる性能低下の周波数も変わります。そのため6mmのガラスが3mmより全帯域で必ず高性能とは限りません。厚さだけでなく、周波数ごとの特性を確認します。
2:適当 複層ガラスの共振
薄い中空層を挟む2枚のガラスは、ガラスの質量と空気層のばねによる共振系をつくります。設問の組合せでは500Hz付近で、同じ合計面密度の単板より遮音が悪くなることがあります。複層化による断熱性能の改善と遮音性能を分けます。
3:不適当 Lr等級の大小
Lrは受音側の床衝撃音レベルを評価するため、小さいほど遮断性能が高くなります。Lr-40はLr-55より良い性能です。設問は大小が逆で、受音側に残る音の数値を、大きいほどよく遮る性能の数値と混同しています。
4:適当 Dr等級の大小
Drは空気音をどれだけ遮るかを室間音圧レベル差等で評価する区分で、大きいほど遮断性能が高くなります。Dr-50はDr-35より高性能です。残る音を表すLrとは良い方向が逆なので、Lrは小、Drは大と整理します。
覚えるポイント

Lrは小さいほど床衝撃音の遮断性能が良い。Drは大きいほど空気音の遮断性能が良い。断熱用複層ガラスが全帯域で遮音にも有利とは限らない。

この知識の出題:2022年

対象知識:床衝撃音のLr等級は小さいほど遮断性能が高い。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問11 用途別の空調負荷

頻出度:★★★

問11の正解・解説を表示

確認ポイント:人が集まる時間、利用者数、機器の発熱を用途ごとに考えます。ピークの大きさと運転時間帯が異なります。

中心テーマ:空調負荷・設計外気条件。中心テーマの出題:2017・2022・2023・2024・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 劇場
劇場は公演時に短時間で多数の人が入り、人体・照明等によるピーク負荷が大きくなりやすい用途です。また大空間や躯体を事前に整える予冷・予熱にも時間を要します。ピークが小さく予冷予熱も短いという設問は、両方とも一般的な特徴と逆です。
2:適当 百貨店
百貨店は来店者数・照明・機器使用等の影響を受け、平日と休日、午前と夕方などで負荷が変化します。営業中の人数の増減と日射等を組み合わせて計画します。一日の最大値だけでなく、曜日や時刻ごとの運転状態を考慮します。
3:適当 ビジネスホテル
ビジネスホテルでは、利用者が帰館して客室を使う夕方〜夜間に負荷が増える傾向があります。昼間に利用が集中する事務所とは時間帯が異なります。客室・共用部の利用状況を分けて、空調の立上げや運転時間を計画します。
4:適当 データセンター
データセンターはサーバー等が大きな顕熱を継続して発生するため、室内機器の発熱が負荷の主要部分になりやすい用途です。日射・外気の条件だけで負荷を決めません。高密度な発熱と、通年の冷却・運転継続の必要性を把握します。
覚えるポイント

劇場は短時間に多数が集まりピーク負荷が大きい。ホテルは夕方〜夜間、百貨店は来店状況で変化。データセンターは機器顕熱が支配的。

この知識の出題:2022年

対象知識:劇場は一般にピーク負荷が大きく、予冷・予熱にも時間を要する。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:1番

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問12 蓄熱・ダクト・変風量・再熱

頻出度:★★

問12の正解・解説を表示

確認ポイント:ダクトの比較は、同じ断面積等の条件を揃えて考えます。扁平な形にすると接触周長が増え、抵抗が大きくなります。

中心テーマ:ダクト・圧力損失。中心テーマの出題:2017・2019・2022年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 水蓄熱と電力平準化
負荷の小さい時間に冷熱・温熱をため、ピーク時に蓄熱槽から供給することで、熱源機の容量を小さくできます。電力使用をピーク以外へ移すため、需要の平準化にも寄与します。貯める量と放熱能力が負荷に合う計画が前提です。
2:不適当 ダクトのアスペクト比
同じ断面積等で比較すると、長方形を正方形へ近づけるほど周長が小さくなり、摩擦抵抗を抑えやすくなります。同風量で必要な圧力が下がれば送風機動力も減るので、設問の大小は逆です。風量だけでなく、比較する断面積等も揃えて考えます。
3:適当 VAVの個別温度制御
VAVユニットを室やゾーンごとに設けると、その場所の温度負荷に合わせて給気量を調整できます。そのため個別の温度制御が可能です。熱源や空調機が共通でも、末端の風量調整まで一律になるとは限りません。
4:適当 再熱による除湿制御
小負荷時にも十分な除湿を行うため空気を低温まで冷やすと、そのままでは室温が下がりすぎます。再熱コイルで温度を戻せば湿度上昇を防げますが、冷却と加熱の両方にエネルギーを使います。湿度制御の利点と消費量の増加を併せて理解します。
覚えるポイント

同断面積なら正方形に近いダクトほど摩擦抵抗を抑えやすい。VAVは風量で温度を制御。再熱は湿度を抑えられるが消費エネルギーが増える。

この知識の出題:2019・2022年

対象知識:同断面積なら長方形ダクトは正方形に近づけるほど摩擦抵抗を抑えやすい。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:2番

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問13 RI施設・ドラフト・フィルター・清浄度

頻出度:★

問13の正解・解説を表示

確認ポイント:同じ数値でも、クラス番号と清浄度の高低は逆になります。フィルターの効率は測定方法も確認します。

中心テーマ:クリーンルーム・粒子清浄度。中心テーマの出題:2022年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 RI施設のオールフレッシュ
RI施設では、放射性物質等で汚染する可能性のある空気を室内へ再循環させないことが基本です。給気を全量排気するオールフレッシュ方式を用い、必要な排気処理等も行います。一般事務室の還気を再利用する空調と、空気の取り扱いが異なります。
2:適当 ドラフトチャンバーの排気量
ドラフトチャンバーは作業用開口から室内側へ有害物が出ないよう、所定の吸込み速度を確保します。必要な排気量は基本的に開口面積×制御風速で求めます。開口を大きくすると同じ風速を保つための風量も増える関係です。
3:適当 捕集率の測定方法
質量法は粒子の重量、計数法は粒子数を基に捕集率を評価します。大きい粒子は重量への寄与が大きく、小さい粒子は個数に多く含まれるなど、重みが違います。そのため同じフィルターでも測定法により値が異なり、数字だけで比較できません。
4:不適当 クリーンルームのクラス
JISのクリーンルーム清浄度クラスは、小さい数字ほど許容される粒子濃度が低く、清浄度が高くなります。設問の「大きいほど高くなる」は逆です。一般的な性能点数のように数字が高いほど良いと覚えず、許容粒子数との関係を理解します。
覚えるポイント

JISの清浄度クラスは小さい数字ほど清浄度が高い。ドラフト排気量は開口面積×制御風速が基本。RI施設は汚染空気を再循環させない。

この知識の出題:2022年

対象知識:JISのクリーンルーム清浄度クラスは数字が小さいほど清浄度が高い。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:4番

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問14 ポンプ・逆流防止・揚水配管

頻出度:★★★

問14の正解・解説を表示

確認ポイント:負圧はポンプ内の気泡発生や逆流に関係します。逆止め弁があれば異なる水系統を直接つないでよい、とは考えません。

中心テーマ:逆流防止・クロスコネクション。中心テーマの出題:2018・2019・2022・2025・2026年(10年中5年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 キャビテーション
水温が一定なら水の蒸気圧も一定です。ポンプ吸込側の圧力が低下して蒸気圧を下回ると、気泡が生じて崩壊するキャビテーションが起こりやすくなります。吸込配管の損失や高さを考慮し、十分な吸込条件を確保します。
2:適当 バキュームブレーカー
バキュームブレーカーは給水側が負圧になったとき空気を取り込み、逆サイホンによる吸上げを防ぐ装置です。便器側の汚れた水を給水管へ引き込ませない目的で洗浄弁に設けます。単に水の逆方向の流れを弁で止める逆止め弁とは働きが異なります。
3:不適当 クロスコネクション
飲料水と空調用水の配管を直接接続すると、逆止め弁を入れてもクロスコネクションになります。弁の故障等による飲料水汚染を防ぐため、吐水口空間等で系統を物理的に分離します。「逆止め弁があるから直接つないでよい」という設問の方針が誤りです。
4:適当 水柱分離と横引き位置
揚水管を高い位置で横引きすると、圧力が低下して水柱分離が生じやすくなります。分かれた水が再結合すると大きな圧力衝撃を生じるため、横引きをできるだけ低い位置で計画する対策は適当です。配管高さと圧力の関係を確認します。
覚えるポイント

飲料水と空調用水の直接接続は逆止め弁を介してもクロスコネクション。吐水口空間等で分離する。吸込圧力低下はキャビテーションを起こしやすい。

この知識の出題:2018・2022・2025年

対象知識:飲料水と他用途の水の直接接続は、逆止め弁を介してもクロスコネクションになる。

2017〜2026年の10年中3年に出題。

正解:3番

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問15 潜熱回収・未利用熱・燃料電池・給湯

頻出度:★★★

問15の正解・解説を表示

確認ポイント:熱を回収する機器と、ピークを補う機器の役割を区別します。ハイブリッドのベース負荷はヒートポンプが担当します。

中心テーマ:給湯能力・方式・温度管理。中心テーマの出題:2018・2019・2021・2022・2024・2025年(10年中6年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 凝縮水の中和
排ガス中の水蒸気を凝縮させて潜熱を回収すると、酸性の凝縮水が生じます。一般に機器内の中和器で処理して排出します。効率を高める熱回収と、その結果生じるドレンの適切な処理を一組で覚えます。
2:適当 水熱源ヒートポンプ
水熱源ヒートポンプは、下水処理水や工場・浴場の温排水等から熱をくみ上げ、給湯に利用できます。これまで捨てていた熱を活用する方法です。水温だけでなく、汚れ・腐食等に応じた熱交換器や維持管理も考慮します。
3:適当 家庭用燃料電池
都市ガス等を改質して得た水素と空気中の酸素を電気化学的に反応させ、発電します。同時に生じる熱を温水として給湯へ使うため、電気と熱を併せて利用できます。燃料を炎で燃やして発電機を回す方式とは原理が異なります。
4:不適当 ハイブリッド給湯の分担
一般的なハイブリッド給湯は、高効率のヒートポンプがベース負荷を受け持ち、急な大量給湯等のピークを燃焼式加熱機で補います。設問は役割が逆です。効率よく日常分をまかなう機器と、短時間の大きな需要に対応する機器を分けて考えます。
覚えるポイント

一般にベース負荷はヒートポンプ、ピークは燃焼式で補う。潜熱回収給湯機の酸性ドレンは中和。燃料電池は発電と排熱利用を組み合わせる。

この知識の出題:2022年

対象知識:一般的なハイブリッド給湯では、ベースをヒートポンプ、ピークを燃焼式が受け持つ。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:4番

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問16 電気設備の図記号

頻出度:★

問16の正解・解説を表示

確認ポイント:原文の記号そのものと照合します。文字の付記、円や半円、長方形内の塗り分け・線を見分けましょう。

中心テーマ:電気図記号。中心テーマの出題:2022年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 接地端子付き壁付コンセント
原文の壁付コンセント記号に付くETは、接地端子付きであることを示します。名称と記号の組合せは正しいものです。コンセントの基本形に加え、接地端子等の付記があるかを確認します。
2:不適当 熱感知器と煙感知器
原文の半円状の記号は熱感知器に対応し、煙感知器を示すものではありません。名称と図記号の組合せが不適当です。似た丸形の記号でも、内部や上部の線等の表現によって機器が違うので、手元の図記号一覧と照合して覚えます。
3:適当 分電盤
原文の長方形の一部を斜めに黒く塗った記号は、分電盤に対応します。名称との組合せは正しいものです。コンセント等の器具記号とは形が異なり、盤の区別には長方形内部の塗り分けも用います。
4:適当 配電盤
原文の長方形内部に交差する対角線を入れた記号は、配電盤に対応します。分電盤の黒い塗り分けと混同しないようにします。名称と記号の組合せは適当で、外形だけでなく内部の線まで確認することが必要です。
覚えるポイント

ETは接地端子の付記。選択肢2の記号は熱感知器で、煙感知器ではない。分電盤と配電盤は長方形内部の表現を区別。

この知識の出題:2022年

対象知識:原文の選択肢2の図記号は熱感知器であり、煙感知器ではない。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問17 高調波・地絡保護・ノイズ・雷保護

頻出度:★★

問17の正解・解説を表示

確認ポイント:過負荷・短絡と、地絡・漏電では検出すべき電流が異なります。保護装置の名前と対象を対応させます。

中心テーマ:高調波・ノイズ・保護装置。中心テーマの出題:2022・2026年(10年中2年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 アクティブフィルタ
アクティブフィルタは、負荷が生む高調波を検出し、それを打ち消す電流をつくって系統の高調波を抑制します。インバータ機器の高調波対策として適当です。地絡や過負荷を検出して回路を切る保護装置とは役割が異なります。
2:不適当 地絡と過電流遮断器
過電流遮断器は主に過負荷・短絡の大きな電流を検出します。感電等を起こす小さい地絡・漏電電流は、これだけで検出できない場合があります。地絡保護には漏電遮断器や地絡継電器等を用い、過電流保護と区別します。
3:適当 シールドケーブル
適切に接地したシールドは、電源ケーブルから信号線への静電誘導によるノイズを抑える効果があります。信号線と電源線の離隔等も併せて配慮します。シールドがあるだけで、あらゆるノイズや誤った配線条件が解決するわけではありません。
4:適当 内部雷保護
雷電流によって導電性部材間の電位差が大きくなると、危険な火花放電が生じるおそれがあります。内部雷保護では等電位ボンディングや適切な離隔等でこれを防ぎます。外部で雷を受けて地中へ流す対策と、内部の電位差を抑える対策を分けます。
覚えるポイント

地絡保護は漏電遮断器・地絡継電器等で行う。過電流遮断器だけでは小さい漏電を検出できない。シールドは静電誘導ノイズを低減。

この知識の出題:2022年

対象知識:過電流遮断器だけでは小さい地絡・漏電電流の保護を十分に行えない。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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問18 排煙・高天井・ガス検知・誘導灯

頻出度:★★

問18の正解・解説を表示

確認ポイント:漏れたガスが上へたまるか下へたまるかは、空気との比重で考えます。プロパンと都市ガスの配置を取り違えないようにします。

中心テーマ:感知器・受信機・警報。中心テーマの出題:2018・2022・2023年(10年中3年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 排煙口の水平距離
排煙口は、防煙区画内の各部分からいずれかの排煙口までの水平距離が30m以下となるよう配置します。設問の計画はこの条件に合います。通路に沿って歩く距離ではなく、水平距離で評価する点を確認します。
2:適当 高天井と放水型ヘッド
高い天井では熱が通常の閉鎖型ヘッドへ届きにくいこと等があるため、高天井部分に適した放水型ヘッドを用います。高さ12mのホテルロビーへの採用は適当です。ヘッドの種類は室の用途・天井高さ等の条件に合わせて選びます。
3:不適当 プロパンガスの検知位置
プロパンガスは空気より重く、漏れると床付近にたまります。検知部は原則として燃焼機器から水平4m以内、床面から30cm以内に設けます。設問は8m以内・天井付近としており、空気より軽いガスの配置と取り違えています。
4:適当 客席誘導灯の照度
客席誘導灯は、客席内通路の床面における水平面照度を0.2lx以上確保します。設問はこの条件に合っています。出口の場所を示す避難口誘導灯や、床面1lx等を確保する非常用照明の条件とは分けて覚えます。
覚えるポイント

プロパンガスは空気より重く、検知部は原則として機器から4m以内・床面から30cm以内。排煙口は水平距離30m以下。客席誘導灯は床面0.2lx以上。

この知識の出題:2022年

対象知識:プロパンガスは空気より重いため、検知部を床付近に設ける。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:3番

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問19 APF・中央管理室・昇降機・照明制御

頻出度:★★

問19の正解・解説を表示

確認ポイント:効率は、得られた冷暖房の仕事を使った電力量で割ります。運転の時間帯や年を通した評価であることも確認します。

中心テーマ:APF・通年効率。中心テーマの出題:2018・2022年(10年中2年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:不適当 APFの分子と分母
APFは、冷房期間総合負荷と暖房期間総合負荷の和を、通年消費電力量で割った値です。設問は分子と分母が逆です。同じ冷暖房の仕事を少ない電力量で行えるほどAPFは大きくなり、定格一点だけでなく年間を通した効率を表します。
2:適当 中央管理室の位置
中央管理方式の空調設備を制御・監視する中央管理室は、避難階又はその直上・直下階へ設けます。異常時の対応等も考えた配置条件です。設問はこの範囲内なので適当で、任意の上層階へ置いてよいという意味ではありません。
3:適当 火災時のエレベーター管制
火災時管制では、一般に避難階へ戻し、乗客が降りた後に運転を休止させます。地震時に最寄りの停止可能階へ停止する扱いとは異なります。火災時に乗用エレベーターを通常の避難手段として使い続ける計画ではありません。
4:適当 初期照度補正
照明は汚れや光束低下を見込んで設計するため、設置直後は必要量より明るくなりやすいものです。初期照度補正は、この余分な明るさを調光で抑えて省エネを図ります。経年に応じて出力を調整し、必要照度を維持する考え方です。
覚えるポイント

APF=冷暖房の期間総合負荷/通年消費電力量。大きいほど高効率。火災時は避難階へ帰着、地震時は最寄りの停止可能階。

この知識の出題:2018・2022年

対象知識:APFは冷暖房の期間総合負荷を通年消費電力量で割った値である。

2017〜2026年の10年中2年に出題。

正解:1番

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問20 ZEBとパッシブ・アクティブ技術

頻出度:★

問20の正解・解説を表示

確認ポイント:自然の条件や建物の工夫を活かす技術と、設備を効率よく働かせる技術を分けて整理します。

中心テーマ:省エネ技術・パッシブとアクティブ。中心テーマの出題:2022年(10年中1年)。

選択肢・判定 確認する内容と解説
1:適当 ZEBの区分
ZEBには『ZEB』、Nearly ZEB、ZEB Ready、ZEB Orientedの区分があります。再生可能エネルギーを含めた削減率や、再エネ分を除く省エネの条件等が異なります。すべてを単に年間消費量ゼロの同じ区分として扱わないようにします。
2:不適当 インバータ・LEDの分類
搬送機器のインバータ制御やLED照明は、設備を高効率に運転・利用するアクティブ技術です。パッシブ技術は断熱・日射遮蔽・自然採光等、建物の工夫や自然の条件を活かして負荷を減らす方法です。設問は技術の分類を取り違えています。
3:適当 既存建物のZEB化
既存建物でも、外皮の断熱改善や設備の高効率化等を組み合わせてZEB水準を目指せます。新築でなければ実現できない制度ではありません。実際には建物の形状・用途・既存設備等を確認し、必要な省エネ改修を計画します。
4:適当 省エネと再エネの順序
ZEBは、まず建物や設備の工夫によって一定以上のエネルギー消費削減を達成することが必要です。再生可能エネルギーを多く導入するだけでは十分ではありません。需要を減らす省エネと、エネルギーをつくる創エネの順序を整理します。
覚えるポイント

断熱・日射遮蔽・自然採光等はパッシブ技術。インバータ制御・LED等はアクティブ技術。ZEBは創エネだけでなく消費量の削減も必要。

この知識の出題:2022年

対象知識:インバータ制御やLED照明は、パッシブではなくアクティブ技術である。

2017〜2026年の10年中1年に出題。

正解:2番

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全20問の正解番号

正解番号の一覧を表示
問題 正解 問題 正解
問1 4 問11 1
問2 4 問12 2
問3 3 問13 4
問4 1 問14 3
問5 3 問15 4
問6 1 問16 2
問7 2 問17 2
問8 4 問18 3
問9 1 問19 1
問10 3 問20 2

本記事は独自に作成した学習用解説です。問題文・図表の全文は掲載していません。正解番号は試験センターの公表資料と照合しています。制度・設計標準等は2022年の設問の指定年度・条件に沿って確認し、今後の受験では適用される資料の版や改正内容も確認してください。