古いほたるスイッチを交換してみた|家庭の照明スイッチをDIYでリニューアル
今回は、写真のようなタイプの照明スイッチを取り替えていきます。見た目からも、かなり年季の入ったスイッチだと分かると思います。
このスイッチは「ほたるスイッチ」と呼ばれていて、
- スイッチが「切」のときにオレンジ色のランプが点灯する
- 真っ暗なときでもスイッチの位置が分かる
という便利な機能があります。ただし、今回のスイッチは故障しているため、オレンジのランプが点灯しなくなっています。
また、作業前には必ずブレーカーを落としてから進めましょう。
1-1. 必要な道具類
今回の作業で使用した道具は次のとおりです。
必須
- プラスドライバー
- マイナスドライバー(先端幅 約5.5mm)
→ これより太いと、既設コンセントの配線を外すときに「はずし穴」に入らず、外しにくくなります。
あると安心・便利なもの
- 作業用手袋(できれば)
→ 電気を通しにくいゴム製のものだと安心です。 - メガテスター(できれば)
→ 取替後に絶縁抵抗を測って、漏電していないか確認します。 - 検電器(なくてもよい)
→ ブレーカーを落とした後、本当に電気が来ていないか確認するのに使えます。 - ケーブルストリッパー(なくてもよい)
→ 配線の被覆を剥き直す必要が出たときに使います。 - 圧着ペンチ(なくてもよい)
- ペンチ(なくてもよい)
→ 配線を切ったり曲げたりするときに使用します。 - テスター(なくてもよい)
→ 最終的に電圧を確認するのに便利です。 - 紙やすり(なくてもよい)
→ 芯線(銅の部分)が錆びている場合に、軽く磨きます。 - カッターナイフ(なくてもよい)
→ スイッチがうまく収まらない場合、石こうボードを少し削るときに使います。
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1.2 交換部品
今回は、次のような部材を使用します。
- フルカラー埋込ほたるスイッチ
- フルカラー取付枠
- フルカラーモダンプレート 1コ用
- フルカラー 石こうボード用はさみ金具(壁厚 7~18mm 用)
これらはホームセンターの電材コーナーや通販で手に入ります。
またこちらの記事では、パナソニックの「コスモワイド21 埋込ほたるスイッチB(片切)WTP50511WP」に交換する方法を紹介していますのでご参考に。
【DIY】古い照明スイッチをほたるスイッチに交換|片切スイッチの取り替え手順
1.3 交換手順
※安全のために必ずブレーカーを切ってから作業しましょう。
① 表面カバーを外す
マイナスドライバーをスイッチの表面カバーと壁とのすき間に差し込み、テコのようにこじってカバーを外します。
② 枠を外す
次に、カバーの内側にある枠を外します。これもマイナスドライバーなどを使って、手前に外していきます。
③ 取付枠ごとスイッチを外す
プラスドライバーで上下 2 本のネジを緩め、スイッチ本体が付いている取付枠ごと壁から外します。
スイッチを手前に引き出すと、裏側に配線が接続されているのが見えます。


④ はさみ金具の構造を確認する
スイッチをさらに手前に引っ張ると、石こうボードを挟み込んでいる「はさみ金具」が見えてきます。
- はさみ金具と取付枠の間に、石こうボードを挟み込むことで固定している
- 表側からネジを締めると、はさみ金具と枠の間隔が狭くなり、壁をしっかり挟み込む仕組み
一度このはさみ金具を壁の中に落としてしまうと、拾い上げるのが非常に大変なので、取り外すときは落とさないように十分注意してください。
場合によっては、壁の中に「スイッチ取付ボックス」が埋め込まれている場合もあります。事前に、どのような方法でスイッチが固定されているか、壁の中を軽く確認しておくと安心です。


(参考:横から見たはさみ金物)

⑤ 既設スイッチから配線を外す(取り外し穴)
スイッチ裏側には、配線を抜くための「取り外し穴」が開いています。
- この穴にマイナスドライバーを奥まで差し込みます。
- 差し込んだ状態で、配線をまっすぐ引き抜きます。
黒い線には通常、電圧がかかっています。必ずブレーカーを落としてから作業し、必要であれば検電器で無電圧を確認してから触るようにしてください。
⑥ 古いスイッチ本体を取り外す
配線を抜いたら、古いスイッチ本体を取付枠から取り外します。枠はそのまま使いますので、スイッチだけを外します。
指定の位置にマイナスドライバーを差し込み、こじるようにするとユニットだけ外れます。
⑦ 新しいスイッチを枠に取り付ける
新しいほたるスイッチを枠に取り付けます。古いスイッチを外したときと反対側からマイナスドライバーを差し込み、スイッチを押し込むようにして固定します。


⑧ 古いカバーからネームプレートを取り出す
古いスイッチの表面カバーは、そのままでは分からないのですが、実は分解できます。
- カバーを分解すると、中に「廊下」などの表示プレートが入っています。
- この表示プレートだけ取り出して、新しいスイッチのカバーに再利用します。
これで、新しいスイッチでも「どこのスイッチか」がひと目で分かるようになります。


⑨ 芯線の長さを整える
スイッチの側面には、芯線(銅線)をどのくらい露出させればよいか示す「ゲージ」のような溝があります。
- 芯線をこの溝に当ててみて、長すぎる場合 → 余分をカット
- 短すぎる場合 → 被覆を少し剥いて長さを調整
この目安どおりの長さにしてから、端子に差し込んでください。長すぎても短すぎても、接触不良や発熱の原因になります。


⑩ 新しいスイッチに配線を差し込む
新しいスイッチの裏側の構造は、古いスイッチとほぼ同じです。壁から出ている配線(白線・黒線)を、それぞれ左右の端子に 1 本ずつ差し込みます。
- 白線を左、黒線を右
- あるいは、その逆(白右・黒左)でも OK
ただし、絶対にやってはいけないことが 1 つあります。
白線と黒線を、
- 左側の上下 2 つ
- 右側の上下 2 つ
のように、同じ側の上下に差し込んではいけません。
このように接続すると、電源同士がショートし、大電流が流れます。最悪の場合、重大なケガや事故につながりますので、必ず「左右に 1 本ずつ」のルールを守ってください。
⑪ はさみ金具で壁に固定する
既存のはさみ金具を取付枠にセットし、その間に石こうボードの壁を挟み込みます。
プラスネジを締めていくと、はさみ金具と取付枠の間隔が狭くなり、石こうボードをしっかりと固定できる仕組みです。
⑫ 枠と新しいカバーを取り付ける
最後に、新しいプレート用の枠とカバーを取り付けます。
- 使用しているのは「フルカラーモダンプレート」です(ホームセンターなどで購入可能)。
- スイッチ本体に枠を取り付け、その上からカバーをカチッとはめ込めば OK です。
新しいカバーを付けると、見た目もスッキリして、照明スイッチの取替完了です。ブレーカー投入後、しっかりオレンジ色のランプも点灯してくれます。


さいごに
ほたるスイッチは、
- 消灯時にランプが光ってスイッチの位置が分かりやすい
- 古いスイッチから交換すると、見た目も機能もグレードアップ
と、実用性の高いスイッチです。
ただし何度も書いているように、照明スイッチの取替は電気工事士の資格が必要な工事です。
電気工事の資格のことから、日常のちょっとした電気の疑問まで、質問があればコメント欄からお気軽にどうぞ。