階段の照明スイッチが壊れてしまったので、3路スイッチをDIYで交換します。

3路スイッチとは、
「1階」と「2階」など、離れた2か所にあるスイッチで、同じ照明をON/OFFできるタイプのスイッチのことです。

階段・廊下・長い通路など、どちら側からでも照明を入切したい場所によく使われます。見た目は普通の片切スイッチとほとんど同じなので、購入時に間違えないよう注意が必要です。

今回は、パナソニックの埋込ほたるスイッチC(3路) ホワイト WTP50521WPに取り替えていきます。

⚠ 重要
照明スイッチの取替は、電気工事士の資格が必要な工事です。
資格を持っていない方は、この記事と同じような作業をしてはいけません。
必ず電気工事士の資格を持った人が、自己責任で行ってください。

また、作業前には必ずブレーカーを落としてから進めましょう。


1 階段の照明スイッチ(3路)を取り替えよう

1-1. 必要な道具類

今回の作業で使用した道具は次のとおりです。

必須

  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー(先端幅 約5.5mm)
    → これより太いと、既設コンセントの配線を外すときに「はずし穴」に入らず、外しにくくなります。

あると安心・便利なもの

  • 作業用手袋(できれば)
    → 電気を通しにくいゴム製のものが望ましいです。
  • メガテスター(できれば)
    → 作業後に絶縁抵抗を測定し、漏電していないか確認できます。
  • 検電器(なくてもよい)
    → ブレーカーを落としたあと、本当に電気が来ていないか確認するのに使えます。
  • ケーブルストリッパー(なくてもよい)
    → 既設配線の被覆を剥き直す必要があるときに使用します。
  • 圧着ペンチ(なくてもよい)
  • ペンチ(なくてもよい)
    → 配線を切断・加工するときに使います。
  • テスター(なくてもよい)
    → 最終確認として電圧を測定する際に便利です。
  • 紙やすり(なくてもよい)
    → 芯線(銅の部分)が錆びている場合に軽く磨きます。
  • カッターナイフ(なくてもよい)
    → スイッチがうまく収まらないときに、石こうボードを少し削るのに使用します。

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1.2 交換手順

※安全のために必ずブレーカーを切ってから作業しましょう。

① 既設のスイッチを確認する

今回取り替えるのは、階段照明用の古い3路スイッチです。長く使っているので、かなり年季が入っています。

まず、スイッチの表面に見えている小さなネジを外し、化粧カバーを取り外します。

② 取付枠ごとスイッチを外す

続いて、プラスドライバーで上下2か所の大きめのビスを外し、スイッチが付いている金属の取付枠を壁から取り外します。

取付枠を手前に引き出すと、スイッチの裏側に接続されている配線が見えるようになります。

③ 3路スイッチの配線本数を確認する

片切スイッチの場合、黒と白の2本の配線だけですが、3路スイッチの場合は、写真のように黒・白・赤の3本が接続されています。

これは、

  • 黒:電源側(または負荷側)
  • 赤・白:2か所のスイッチを行き来するための「渡り線」

といった役割を持った線です。

④ 既設スイッチから配線を外す(取り外し穴の使い方)

スイッチの裏面を見ると、「配線の取り外し穴(リリース穴)」があります。

  1. その穴にマイナスドライバーを差し込みます。
  2. 少し強めに押さえつつ、配線をまっすぐ引き抜きます。

このとき、先端幅5.5mmのマイナスドライバーが使いやすく、これより大きいと穴に入りにくく、うまく外せないことがあります。

無理やり配線を引っ張ると、芯線が傷んだり、スイッチ本体を破損する原因になるので、必ず「取り外し穴」を使って外しましょう。

⑤ 新しい3路スイッチを用意する

次に、新しい3路スイッチを用意します。見た目は片切スイッチとよく似ていますが、必ず「3路用」のスイッチを購入してください。

片切スイッチと間違って取り付けると、「どちらのスイッチからもON/OFFできない」「片側だけ動く」といった不具合が起きます。

⑥ スイッチ裏面の番号(0・1・3)を確認する

スイッチをひっくり返すと、端子の近くに「0」「1」「3」と番号が表示されています。

この番号が非常に重要です。

  • 既設スイッチを取り外す前に、「どの色の線が、どの番号の端子につながっていたか」を必ずメモしておきます。
  • 新しいスイッチでも、同じ番号に同じ色の線を接続します。

この対応を間違えると、スイッチの動きがおかしくなります。

⑦ スイッチユニットを分解・確認する

コスモワイド21のスイッチは、表面の枠と中身のスイッチユニットに分かれています。

  • 表面の枠カバー:マイナスドライバーを隙間に差し込んで、こねるようにすると外れます。
  • 中央のスイッチ本体:指で手前に引っ張ると簡単に外せます。

片切スイッチは水色、3路スイッチは黄色など、色で種類を見分けられるようになっているので、混同しないよう確認しておきましょう。

⑧ 新しいスイッチに配線を接続する

既設スイッチでは、例えば次のように配線されていました。

  • 「0」端子 → 黒線
  • 「1」端子 → 赤線
  • 「3」端子 → 白線

この場合、新しいスイッチも必ず同じ対応で接続します。

  1. 配線の芯線(銅の部分)が錆びていたら、紙やすりで軽く磨きます。
    → 電気の通りが良くなり、接触不良の予防になります。
  2. 「0」「1」「3」それぞれの端子に、既設と同じ色の線を奥まで差し込みます。
    → 軽く引っ張っても抜けないことを確認してください。
⑨ スイッチを壁に固定し、カバーを取り付ける
  1. 取付枠ごとスイッチを元の位置に収めます。
  2. 既設の大きめの取付ネジで上下2か所を締め付け、しっかり固定します。
  3. ネーム入りの表面カバーを、手で押し込んで取り付けます。
  4. 最後に、外していた外枠をパチンとはめ込めば、見た目は元どおりです。

どのカバーも、手でしっかり押し込めば簡単に取り付け可能です。



⑩ ブレーカーを入れて動作確認

切っていたブレーカーを入れれば、交換作業は完了です。(できればブレーカーを入れる前に、メガテスターで回路の絶縁抵抗を測っておくと完璧です。漏電の有無を確認できます)

今回の「ほたるスイッチ」の場合、

  • OFFのときに緑色のランプが点灯
  • スイッチを押すたびに、「入」「切」が交互に切り替わる

という動きをします。従来の「シーソー式」のスイッチとは動き方が少し異なりますが、慣れると使いやすいタイプです。

1.3 もう一方のスイッチも取り替えよう

階段の3路スイッチは、

  • 1階側のスイッチ
  • 2階側のスイッチ

2つがセットで1つの照明を制御しています。

先ほど取り替えたのは1階側だったので、2階側の階段スイッチも、同じ手順で同じ3路スイッチに交換します。

基本の流れはまったく同じで、

  1. ブレーカーを切る
  2. カバー・枠を外す
  3. 既設スイッチの配線位置(0・1・3)を必ずメモする
  4. 新しいスイッチに同じように配線する
  5. 取付枠ごと固定し、カバーを戻す
  6. ブレーカーを入れて動作確認

となります。



おわりに(片切スイッチとの違いに注意)

いかがだったでしょうか。

  • 片切スイッチ:スイッチは1か所だけ。配線は2本(黒・白)が基本。
  • 3路スイッチ:スイッチは2か所。配線は3本(黒・白・赤)が基本。

見た目が似ているので、片切と3路を混同しないことがとても大切です。購入時も、取り付け時も、種類と配線の本数をよく確認してください。

電気やスイッチに関する質問があれば、資格の話から日常のちょっとした疑問まで、コメント欄で受け付けています。