DIY・修理

家庭の3路照明スイッチをDIYで交換・修理(コスモワイド21)

クマちゃん
クマちゃん
階段の照明のスイッチが壊れちゃった
ひよこくん
ひよこくん
階段ってことは3路スイッチかな?
クマちゃん
クマちゃん
3路?1階と2階の両方で入切ができるスイッチのこと??
ひよこくん
ひよこくん
そうそう。普通の片切スイッチとは種類が違うから、購入する際は気を付けよう

階段の照明スイッチ(3路)を取替よう。

照明スイッチ(3路スイッチ)の取替についてご紹介します。3路スイッチとは、異なる場所に設置されてある別々のスイッチで、同じ照明のON・OFFができるスイッチのことです。家庭では1階と2階を繋ぐ階段等によく使われています。上の写真を見ていただけると分かりますが、表面からの見た目は普通の片切のスイッチとほぼ一緒です。

今回はパナソニックの「パナソニック 埋込ほたるスイッチC(3路) ホワイト WTP50521WP」へ取替します。

照明スイッチ取替は電気工事士の資格が必要ですので、持っていない方は同じような作業をしてはいけませんので注意してください。

必要な道具類

  • プラスドライバー(必須)
  • 先端の長さが5.5mmのマイナスドライバー(必須) ※後述しますが、5.5mmより太いと既設スイッチの配線の取り外しが難しくなります
  • 作業用手袋(できれば) ※電気を通しにくいゴム製のものが望ましいです
  • メガテスター(できれば) ※取替作業終了後に念のため絶縁を測定します
  • 検電器(無くてもよい) ※確実にブレーカーを落として作業しましょう
  • ケーブルストリッパー(無くてもよい) ※配線を剥く際に使用する可能性があります
  • 圧着ペンチ(無くてもよい)
  • ペンチ(無くてもよい) ※配線を切断したりする際に使用します
  • テスター(無くてもよい)
  • 紙やすり(無くてもよい) ※配線の芯線部分(胴の部分)が錆びている場合に磨きます
  • カッターナイフ(無くてもよい) ※スイッチがうまく収まらない場合、石こうボードを削るのに使用します

ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー +2×100 220
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー -5.5×100 220

交換手順

今回取り替えるスイッチです。結構年季が入っています。表面に見えている小さなネジを外してカバーを取ります。

さらにプラスドライバーで上下2か所の大きめのビスを外し、スイッチが付いている金属の取付枠を取り外します。

金属の取付枠を手前に引っ張り出します。スイッチに線が引っ付いています。

片切スイッチの場合の配線は黒・白の2本だけでしたが、3路スイッチの場合は写真のように黒・白・赤の3本になります。取り外し穴にマイナスドライバーを差し込んで配線を外しましょう。

ちなみに、取り外し穴とは写真のマイナスドライバーを差し込んでいるところです。グッと強めに差し込んだ状態で配線を引っ張ると、配線を抜くことができます。この取り外す際、マイナスドライバーの先端の大きさは5.5mmのものが最適です。これ以上大きいとうまく配線を取り外すことができなくなります。※写真のスイッチは片切のもので、今回取替する3路スイッチではありません。

今回取り替えする新しい照明スイッチです。片切のスイッチとよく似ていますが、間違わないように3路のスイッチを買いましょう。

ひっくり返すとこんな感じです。よく見るとスイッチに「0」、「1」、「3」と書いてあります。このスイッチの番号は非常に重要ですので、既設スイッチを取り外す際は記憶しておきましょう。新しいスイッチを取り付ける際は既設スイッチと同様に取り付けましょう。

表面の枠のカバーはマイナスドライバーで隙間をこねると外れます。真ん中のパーツは手で手前に引っ張るだけで外れます。片切スイッチは水色でしたが、3路スイッチは写真のように黄色です。

スイッチを外しました。配線の芯線(胴の部分)が錆びているようであれば紙やすりで磨いておきましょう。こうすることにより、電気の通りが良くなります。既設スイッチは「0⇒黒」、「1⇒赤」、「3⇒白」と繋がっていましたので、新しいスイッチも必ず同様に繋ぎましょう。

プラスドライバーでスイッチ(取付枠ごと)の上下を既設の大きめの取付ネジで締め付けて固定します。

ネームの入った表面のカバーを取り付けます。手で押し込むようにすると簡単に取り付けできます。

表面の枠を取り付けます。手で押し込むと簡単に取り付けできます。

切っていたブレーカーを入れると完成です。(できればブレーカーを入れる前にメガテスターにて回路の絶縁を測っておくと完璧です。漏電していないかどうか確認することができます。)

写真は切状態なので、緑のランプが点灯しています。ちなみに、このタイプのスイッチは押すことにより交互に「入」と「切」が変わります。(従来のスイッチではシーソーのように「入」と「切」が変わっていました)

もう一方のスイッチも取替よう

さっき取り替えたのは1階にある階段スイッチだったので、2階にある階段スイッチも同様に取替ます。

1階スイッチと同様の手順で取替ましょう。

 

いかがでしたでしょうか。片切と3路のスイッチの違いには十分気を付けましょう。

資格のことから身近なことまで、電気に関する質問を募集していますので、何かありましたらコメントまでよろしくお願いします。面白い質問があれば記事にしたいと思います。

 

【2020年2月24日 追記】

記事は修正済みですが、以前に片切3路スイッチのことを両切スイッチと間違えた用語を使用していました。(両方から切れるスイッチという意味で両切スイッチという私が勝手に作った造語を使用しておりました。両切スイッチとは一般的に、主に単相200V等の回路で使用される、非接地側電源線の電路の両側を同時に入り切りできるスイッチになります。一般家庭ではまず使用されることのない珍しいスイッチです)

記事をご覧いただいた方からのご指摘で発覚しました。申し訳ございませんでした。

ABOUT ME
sumato
電気関係の仕事をしています。設計・積算・現場管理など。資格マニアです。 【取得済】 電験二種・電験三種・エネルギー管理士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士(認定)・第二種電気工事士・消防設備士甲4・乙6