蛍光灯照明器具をLED照明器具に取替
蛍光管はまだホームセンター等で入手できますが、蛍光灯照明器具は日本では生産されなくなっており、照明業界にはLED照明器具の波が押し寄せています。LEDシーリングライトはホームセンターに行けば安いものだと5,000円程度で入手できますので、蛍光管が切れた場合はLED照明器具に取替がおすすめです。
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メーカーはアイリスオーヤマやNEC等が安くていいかなと思います。少々高くても一流品がいい場合はパナソニックがおすすめです。パナソニックの良いところは照明器具の演色性が高いところです。
演色性とは、照明で物体を照らすときに、自然光が当たったときの色をどの程度再現しているかを示す指標のことです。ちなみに、「Ra100」は自然光(晴れた日の太陽光)が当たったときと同様の色を再現していることを意味します。
色が自然に見えるかどうかに少しでもこだわりたい方はパナソニック製をおすすめします。明るくて安くて演色性もそこそこあればオッケーという方はアイリスオーヤマ製やNEC製で良いと思います。
必要な道具類
今回は照明器具取付用コンセント(引っ掛けシーリングコンセント、以下引っ掛けシーリングと呼びます)が欠けていたため、やむを得ず引っ掛けシーリングも取替しています。その場合は電気工事士の資格が必要であり、さらに以下のような道具が必要になります。引っ掛けシーリングを交換しない場合は何の道具もいらず、電気工事士の資格も必要ありません。
※引っ掛けシーリングを交換する場合
- プラスドライバー(必須)
- 先端の長さが5.5mmのマイナスドライバー(必須) ※後述しますが、5.5mmより太いと既設スイッチの配線の取り外しが難しくなります
- 作業用手袋(できれば) ※電気を通しにくいゴム製のものが望ましいです
- メガテスター(できれば) ※取替作業終了後に念のため絶縁を測定します
- 検電器(無くてもよい) ※確実にブレーカーを落として作業しましょう
- ケーブルストリッパー(無くてもよい) ※配線を剥く際に使用する可能性があります
- 圧着ペンチ(無くてもよい)
- ペンチ(無くてもよい) ※配線を切断したりする際に使用します
- テスター(無くてもよい)
- 紙やすり(無くてもよい) ※配線の芯線部分(胴の部分)が錆びている場合に磨きます
- カッターナイフ(無くてもよい) ※スイッチがうまく収まらない場合、石こうボードを削るのに使用します
交換手順
今回取替する蛍光灯照明器具になります。結構年季が入っています。必ず電源のブレーカーを落とした状態で作業しましょう。(引っ掛けシーリングを取替しない場合はブレーカーを落とさなくても大丈夫です)
表面のカバーを外しました。だいたいカバーの外し方は、カバーの表面に書いてあることが多いです。
管球を外します。
電源のコードを抜き、照明器具を外します。
照明器具付属の取付金具を外します(少し左に捻らないと外れないと思います)。そうすると引っ掛けシーリングコンセントのみが残ります。引っ掛けシーリングコンセントが欠けていたので、今回はこの引っ掛けシーリングコンセントも交換します。(以下、引っ掛けシーリングと呼びます)
プラスドライバーでネジを外します。
裏側はこんな感じになっています。
拡大するとこのようになっています。
マイナスドライバーをぐっと差し込み、配線を取り外します。※取り外す前に、必ず電源のブレーカーは落としておきましょう。電線同士でショートすると、火傷や火事、脚立からの転倒等、大事故になりかねません。
引っ掛けシーリング取り外します。配線のみが残ります。
念のため100Vがかかっている黒線はビニールテープで養生しておきましょう。(ブレーカーを落として作業しているので、電気は入っていないはずです)
今回取り付けする照明器具になります。ホームセンターで4,000円で入手しました。NEC製です。
照明器具を箱から出しました。
照明器具取付用の部品です。
買ってきた引っ掛けシーリングの写真です。
引っ掛けシーリングを取り付けましょう。
裏側の写真です。白線は必ず接地側である「N」と書いてある方に差し込みましょう。
電線をグッと強めに差し込みます。
プラスドライバーにて引っ掛けシーリングを取り付けます。
取り付け完了です。
照明器具取付部品を取り付けましょう。金属の歯のようになっている部分を引っ掛けシーリングに差し込んで取り付けします。
引っ掛けシーリングの穴に取付部品の歯の部分をぐっと差し込み、右に少しネジって固定します。
照明器具の本体を取り付けます。
電源コードを照明器具本体に差し込みます。
カバーを取り付けし、作業前に切っていたブレーカーを入れます。
スイッチを入れ、電気が付けば完成です。
いかがでしたでしょうか。照明器具を交換する際はぜひ参考にしてみてください。