ガソリン車のバッテリー交換DIYガイド ――手順とナビ故障リスクを体験談つきで解説
目次
ガソリン車のバッテリー交換を自分でやる前に
ガソリン車のバッテリー交換は、基本的な手順さえ守れば自分でも作業できます。
しかし、やり方を間違えるとショート(短絡)による火花・故障や、カーナビなど電子機器のトラブルにつながる可能性があります。
このページでは、実際の体験談も交えながら、バッテリーの選び方・必要な道具・交換手順・注意点を分かりやすくまとめました。
このページで分かること
- ガソリン車用バッテリーの型式(例:60B24L)の意味
- バッテリー交換前に準備しておく道具・保護具
- 作業するうえでの重要な注意点(ショート、ナビ故障など)
- 写真の流れに沿ったバッテリー交換の手順
- 実際に起きた「交換後にナビが壊れた」体験談と反省点
ここで解説しているのは、一般的なガソリン車用の補機バッテリーです。
ハイブリッド車やアイドリングストップ車用の特殊なバッテリーは構造が異なるため、対象外とします。
バッテリー型式「60B24L」の意味と選び方
ボンネットを開けると、バッテリーのラベルに「60B24L」などの型式が書かれています。
この「60B24L」には意味があります。
- 60 … 性能ランク(数値が大きいほど容量・性能が高い)
- B … バッテリーの短辺・高さの区分(A~Hの記号でサイズ分類)
- 24 … 長辺の長さ(おおよそのサイズ)
- L … 端子位置(バッテリーを短辺側から見て+端子が左ならL、右ならR)
どのバッテリーを選べばいいか迷ったら、
もともと付いていたバッテリーと同じ型式を選べばOKです。
事前準備:必要な道具と保護具
必ず用意したいもの
- ゴム手袋:感電・ケガ・汚れ防止のため、作業中は必ず着用
- 10mmのメガネレンチ or スパナ or モンキーレンチ:バッテリー端子のナットを緩めるため
あると安心・便利なもの
- 保護メガネ:目の保護用
- テスター(マルチメーター):バッテリー電圧を測るため
- マイナスドライバー:端子が固くて抜けないときに、少しこじって広げるのに使用
用意するバッテリー本体
- コスパ重視なら海外製(保証期間を要確認)
- 安心感重視なら国内メーカー(GSユアサ、古河電池など)
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作業前に必ず知っておきたい注意点
① カーナビなど電子機器が壊れる可能性
- バッテリーを外すと、車内の電装品は一時的に完全に電源オフになります。
- そのタイミングで、カーナビなどが故障する可能性があります。
- 実際に、交換後に純正ナビが故障したケースがあります(詳細は後述)。
カー用品店やディーラーに依頼した場合は、
店舗・契約内容によっては何らかの補償がある場合もあります。
「ナビが壊れると困る」「不安が大きい」という場合は、プロに任せるのも選択肢です。
② ショート(短絡)による火花・故障の危険
- バッテリーの+端子と-端子を金属工具で同時に触ると、強い火花(スパーク)が出ます。
- 最悪の場合、大きなケガ・車両故障・火災につながります。
特に注意したいポイント:
- レンチ・スパナが、+端子と車体(金属部分)を同時に触れないようにする
- 端子の取り外し・取り付けの順番を必ず守る(後述)
交換前に電圧をチェックしてみる(任意)
テスターがあれば、新品と古いバッテリーの電圧を測ってみましょう。
新品バッテリーの電圧
- 12V以上出ていれば、普通車用としては問題ない目安です。
- 12.84Vが出ており正常でした。
古いバッテリーの電圧
- 例では約12.6Vと、数値だけ見るとまだ使えそうに見える状態でした。
- ただし、寿命の判断には負荷をかけた状態の電圧なども必要で、ガソリンスタンドなどでは専用機器でチェックしてくれます。
電圧だけでは寿命を完全には判断できないという点は覚えておきましょう。
ガソリン車のバッテリー交換手順
ここからは、一般的なガソリン車を想定した交換手順です。
手順① バッテリーの固定金具を外す
- ボンネットを開けて、バッテリーの位置を確認します。
- バッテリーを上から押さえている固定ステー(棒と金具)を外します。
- 上部・下部の金具とボルトをすべて取り外します。




手順② 端子を外す順番(必ず「マイナス → プラス」)
- マイナス端子(-)から外す
10mmレンチでナットを緩め、端子を引き抜きます。
外したケーブルは、他の金属部分に触れない位置へ避けておきます。 - プラス端子(+)を外す
同様にナットを緩め、端子を抜きます。
なぜマイナスから外すのか?
- もしプラス側を先に外しているときに、レンチが車体(金属部分=マイナス側)に触れると、一気にショートしてスパークが発生します。
- 先にマイナスを外しておくことで、車体との回路が切れてショートの危険が減るからです。
端子が固くて抜けない場合は、マイナスドライバーで少しだけこじると外しやすくなります。
ただし、こじりすぎて端子を割らないように注意してください。







手順③ 古いバッテリーを取り外す
- 固定金具と端子がすべて外れたら、バッテリーを両手で持ち上げて車外に出します。
- バッテリーはかなり重いので、腰を痛めないようにゆっくり持ち上げてください。
- 液漏れ防止のため、できるだけバッテリーは立てた状態で運びます。
手順④ 新しいバッテリーを載せる
- 古いバッテリーが載っていた場所に、新品を同じ向きで設置します。
- +端子・-端子の位置が、車側のケーブルと正しく合うか確認します。
手順⑤ 端子を付ける順番(必ず「プラス → マイナス」)
取り付ける順番は、外したときの逆順です。
- プラス端子(+)から接続
プラス端子のキャップを外し、端子を差し込んでナットを締めます。
ナットは平らな面が下になる向きで取り付け、緩まないようにしっかり締めます。 - マイナス端子(-)を接続
こちらも端子を差し込み、ナットを締めます。
緩みがないようにしっかり固定してください。
外すとき:マイナス → プラス
付けるとき:プラス → マイナス
この順番は安全のために非常に重要なので、必ず守りましょう。







手順⑥ バッテリーを再固定する
- 取り外したときと逆の手順で、固定金具(ステー)を元通りに取り付けます。
- 走行中にガタつかないように、ナットをしっかり締めます。
- ナットが動いていないか分かりやすくするために、マジックで印を付けておくのもおすすめです。


手順⑦ エンジンをかけて動作確認
- 車に乗り込み、エンジンを始動してみます。
- 問題なくかかれば、バッテリー交換自体は完了です。
- 時計やオーディオの設定がリセットされている場合は、再設定します。
実際に起きたトラブル:ナビが壊れた体験談
この作業では、エンジンは問題なく始動しましたが、思わぬトラブルが起きました。
- エンジン始動後、純正カーナビの画面が「砂嵐」状態に。
- ディーラーで診断してもらったところ、ナビ本体の故障との判断。
- 故障原因は「経年劣化による寿命」で、バッテリー交換のタイミングで表面化した可能性が高いとのこと。
- ナビの使用年数は約9年。
- 診断+ナビ取り外し費用:約5,000円。
- 修理する場合は約5万円の見積もり。
メーカーにも問い合わせた結果:
- メーカー起因の不具合なら無償修理になる可能性もある。
- そうでなければ、通常は有償修理。
- いずれにしても、ディーラーの作業費用などは別途必要。
結果的に、無償になる可能性は五分五分と判断し、
今回はナビの修理自体をあきらめる選択をした、という流れです。
やっておけばよかったこと(反省点)
振り返って「事前にやっておけばよかった」と感じたのが、メモリーバックアップです。
- シガーソケットなどに接続して、バッテリーを外している間も車内の電装品に電源を供給するアイテムがあります。
- これを使えば、電装品の設定リセットや、一部トラブルのリスクを減らせた可能性があります。
また、
- もしディーラーやカー用品店で交換を依頼していれば、ナビ故障時に何かしらの補償があったのか?
という点も気になり、
「自分でやる場合とプロに任せる場合、それぞれのリスク・メリットをもっと考えるべきだった」と反省しています。
まとめ:自分で交換するか、プロに任せるか
自分で交換するメリット
- バッテリー本体代だけで済み、トータル費用を抑えられる
- 一度手順を覚えれば、次回以降も自分で交換できる
自分で交換するデメリット・リスク
- カーナビなど電子機器の故障リスク
- 端子ショートによる感電・火傷・車両故障のリスク
- トラブルが起きてもすべて自己責任になる
プロに任せるメリット
- 作業ミスによるトラブルが起きにくい
- 店舗や契約内容によっては、故障時の補償がある場合もある
少しでも不安がある場合や、ナビや電装品を絶対壊したくない場合は、プロに任せる方が安心です。
それでもDIYで交換したい場合は、
- メモリーバックアップの使用
- 端子の正しい取り外し/取り付け順の徹底
- 工具の扱いとショート防止に細心の注意を払う
といったポイントを守り、自己責任で慎重に作業してください。