エアコン用専用コンセントの交換方法【電気工事士が手順を写真付きで解説】
専用コンセント(エアコン用など)をDIYで交換・修理してみよう
今回は、エアコン用の「専用コンセント」を交換していきます。
写真のように、〒マークを90°回転させたような形をしたコンセントで、15Aの通常プラグと20Aプラグのどちらも差し込めるタイプです。家庭用エアコンのコンセントとして、よく使われている形ですね。
⚠️ 重要な注意点
- この作業は 「電気工事士」の資格が必要な工事 です。
- 無資格で行うと、法律違反 になる可能性があります。
- 間違った施工は 感電・火災 につながるおそれがあります。
この記事は、あくまで「作業の流れの紹介」です。実際に作業する場合は、必ず資格を持った方が自己責任で行ってください。
また、作業前には必ずブレーカーを落としてから進めましょう。
1. エアコン用のコンセントを交換しよう
1-1. 必要な道具類
今回の作業で使用した道具は次のとおりです。
必須
- プラスドライバー
- マイナスドライバー(先端幅 約5.5mm)
→ これより太いと、既設コンセントの配線を外すときに「はずし穴」に入らず、外しにくくなります。
あると安心・便利なもの
- 作業用手袋(できればゴム製)
→ 感電防止・ケガ防止のため。 - メガテスター(絶縁抵抗計/あれば)
→ 取り替え後に念のため絶縁状態を確認するため。 - 検電器(なくてもよい)
→ ブレーカーを落としたあと、本当に電気が来ていないか確認するため。 - ケーブルストリッパー(なくてもよい)
→ 必要に応じて、配線の被覆を剥くときに使います。 - 圧着ペンチ(なくてもよい)
- ペンチ(なくてもよい)
→ 配線を切ったり曲げたりするときに使います。 - テスター(なくてもよい)
→ 最後に電圧が正しく来ているか確認するのに使えます。 - 紙やすり(なくてもよい)
→ 芯線(銅線)の部分がサビている場合に軽く磨きます。 - カッターナイフ(なくてもよい)
→ 器具がうまく収まらないときに、石こうボードを少し削るのに使用します。
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1-2. 交換手順
① ブレーカーを落とす
まずは、必ず分電盤のブレーカーを「切」にします。作業する回路の電気が完全に切れていることを確認してから作業に入ってください。
検電器がある場合は、コンセントに電気が来ていないか確認しておくと安心です。
② コンセントのカバーと枠を外す
- マイナスドライバーを使って、表面の化粧カバーを外します。
- 次に、コンセントを固定している「枠」を外します。
カバーや枠を外すときは、周囲の壁を傷つけないように、ゆっくり少しずつこじるように外しましょう。
③ コンセント本体を取り外す
枠を外したら、コンセント本体を手前に引き出します。裏側を見ると、緑色のアース線がアース端子(アースターミナル)に接続されているのが分かります。
④ 既設コンセントから配線を抜く(はずし穴の使い方)
既設コンセントの裏側には、配線を抜くための「配線外し穴(はずし穴)」があります。
- 「はずし穴」と書かれている位置に、マイナスドライバー(または配線を外す専用工具)を差し込みます。
- 少し強めに押さえながら、線をまっすぐ引き抜きます。
この「はずし穴」を使わず、無理に線を引っ張ると、芯線を傷めたり、器具側を壊してしまう可能性があるので注意してください。
(参考)

ペン先の位置にマイナスドライバーを少し強めに差し込むと配線が抜けるようになります。写真はコンセントをひっくり返したものですが、ちゃんと「はずし穴」と書いてくれています。
⑤ 新しい専用コンセントを確認する
今回使用する専用コンセントの裏側を見ると、端子の近くに表示が書かれています。
パナソニック(Panasonic) フルカラー15A・20A兼用接地コンセント WNP1931MWP 【純正パッケージ品】
- 「W」などと表示されている側 → 中性線(白色の線)を接続する側
- 反対側の端子 → 電圧側(黒や赤などの線)
- アース端子 → 緑色のアース線
この表示を間違えると危険なので、必ず確認してから配線しましょう。
⑥ 新しいコンセントに配線を差し込む
- 既設の白い線(中性線)を、「W」表示のある端子側に差し込みます。
- 黒(または赤など)の線を、もう一方の端子に差し込みます。
- 緑のアース線は、アース端子に差し込みます。
線は、まっすぐ奥までしっかり差し込んでください。中途半端に差し込むと、接触不良や発熱の原因になります。
⑦ コンセントを壁に固定する(はさみ金物)
コンセントを壁に固定するときには、「はさみ金物」を使用します。
- はさみ金物とコンセントの枠で石こうボードを挟み込むようにセットします。
- プラスドライバーでネジを締めていくと、コンセントとはさみ金物の隙間が狭くなり、しっかり固定されます。
ガタつきがないことを確認しながら、ほどよい力で締め込みましょう。



⑧ 枠とカバーを取り付ける
- 固定ができたら、新しい枠を取り付けます。
- 最後に化粧カバーをパチンと取り付けます。
これで見た目としては元どおりになります。


⑨ 通電して検電器・テスターで確認する
- すべて元に戻ったことを確認したら、ブレーカーを「入」に戻します。
- 検電器を使って、コンセントに電気が来ているか確認します。
家庭用コンセントでは、
- 差し込み口の短い方に電圧がかかっている(通常は右側)
- 長い方は中性線側で、最終的に大地(アース)側につながっている
という状態が正しい接続です。
さらにテスターを使って、電圧が100V前後であることを確認しておくと安心です。


⑩ 作業完了
以上で、エアコン用の専用コンセントの取り替え作業は完了です。
おわりに
今回は、エアコン用専用コンセントの交換手順を紹介しました。
- 必ず ブレーカーを落としてから作業すること
- 電気工事士の資格が必要な作業であること
- 配線を外す・差し込む位置をよく確認すること
といったポイントを守れば、落ち着いて安全に作業ができます。
電気に関する疑問や、「ここはどうなっているの?」といった質問があれば、コメントからお気軽にお寄せください。面白い・役に立ちそうな内容は、今後の記事で取り上げたいと思います。