テレビコンセントを取替しよう
テレビコンセントの取替についてご紹介します。写真のコンセントは家庭でよく見るもっとも一般的なコンセントです。テレビのコンセントは電圧が小さいので、電気工事士の免許は不要(なはず!※違ったらコメントで教えてください)です。電気工事士についてはこちらでご説明していますので、興味のある方はご覧ください。
分配配線方式と送り配線方式について

画像は以下のパナソニックのサイトのものです。http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/haisen/switch_concent/tv_concent/
テレビの配線方式には「分配配線方式」と「送り配線方式」があり、その方式によってテレビコンセントの種類が違います。パナソニック製品の場合、分配配線方式なら「WCS3013」、送り配線方式の送り配線用なら「WCS4811」、送り配線方式の端末用なら「WCS4812」を選びましょう。
今回のテレビコンセントは「送り配線方式」にて配線されており、送り配線用のテレビコンセントでしたので、パナソニックの「埋込ホーム用テレビコンセント送り配線用(電流通過形)(10 – 2150MHz) 型番:WCS47618 」へ取替します。このコンセントは4K・8K放送には対応していませんので、対応品がいい場合は3224MHzまで対応しているものを選びましょう。(4K・8K放送の周波数帯は2224~3224MHzです)
ちなみに、電流通過型とは、BS放送やCS放送のアンテナに電源を供給するために、テレビコンセントが電流を通過する仕様になっているものです。だいたいがこの「電流通過型」の仕様になっていますが、あえて電流を通過させないようにしている場合もありますので、その場合は電流通過型ではないテレビコンセントを選びましょう。
テレビコンセントは種類が多く、どのテレビコンセントに取り替えたらいいかいまいち分からない場合は、既設のテレビコンセントを外して、型番を確認することを強くおすすめします。私も現行のテレビコンセントの型番を確認してから、ホームセンターに行ってテレビコンセントを購入しました。
必要な道具類

- プラスドライバー(必須)
- マイナスドライバー(無くてもよい) ※ネジがマイナスの場合は使用しましょう
- 作業用手袋(できれば) ※電気を通しにくいゴム製のものが望ましいです
- 電工ナイフ(無くてもよい) ※配線のケーブルの被覆を剥く場合に使用します
- ペンチ(無くてもよい) ※配線を切断したりする際に使用します
- テスター(無くてもよい)
- 紙やすり(無くてもよい) ※配線の芯線部分(胴の部分)が錆びている場合に磨きます
- カッターナイフ(無くてもよい) ※スイッチがうまく収まらない場合、石こうボードを削るのに使用します
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー +2×100 220
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー -5.5×100 220
交換手順

今回取り替えるテレビコンセントです。表面のカバーの側面にマイナスドライバーを差し込んでカバーを外します。

プラスドライバーで上下2か所の大きめのビスを外し、テレビコンセントが付いている金属の取付枠を取り外します。

金属の取付枠を手前に引っ張り出します。テレビコンセントの裏側は写真のようになっています。このテレビコンセントは送り配線用なので、入力側と出力側の2本のケーブルが来ています。プラスドライバーでネジを緩めて、ケーブルを外しましょう。その際、どちらのケーブルが「入力」で、どちらのケーブルが「送り」なのか確認しておきましょう。

既設のテレビコンセントの型番です。これと同じ仕様のものをホームセンターに行って購入しましょう。

これらの部品を取り付けます。

今回取り替えする新しいテレビコンセントです。4K・8K放送に対応していないものになります。対応品がいい場合は3224MHzまで対応しているものを選びましょう。(価格はちょっとお高くなります)

マイナスドライバーを写真のように差し込んでグリグリさせ、テレビコンセントを固定しましょう。

ついでに白い枠も取り付けておきましょう。※後述の余談にて話しますが、白い枠のプレートは間違えて「コスモシリーズワイド21」用の物を買ってしまいました。正しくは「フルカラー配線器具」用の物を買いましょう。これを間違えると、テレビコンセントと表面のカバーの間に少し隙間ができてしまいます。

プラスドライバーで留め具を緩めます。

留め具を上に引き上げます。「入力」と「送り」と書いていますので、接続する際は間違えないようにしましょう。

芯線を写真のように差し込みます。必ず「入力」と「送り」を間違えないように接続しましょう。

留め具をプラスドライバーで締め付けます。芯線が長く外に飛び出していますので、その飛び出している部分はカットしましょう。

テレビコンセントを壁の中に収めて、ビスをプラスドライバーで締め付けます。

表面のカバーを取り付けたら完成です。

テレビを接続し、受信強度に問題が無いか確認しましょう。
余談

テレビコンセントと表面のカバーの隙間がどうしても気になったので、プレートは既設の物を使うことにしました。

隙間が無くなりました。「コスモシリーズワイド21」のプレートと「フルカラー配線器具」のプレートでは微妙に寸法等が違いますので、ホームセンターで部品を購入する際は気を付けましょう。
いかがでしたでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。
資格のことから身近なことまで、電気に関する質問を募集していますので、何かありましたらコメントまでよろしくお願いします。面白い質問があれば記事にしたいと思います。
