エアコン用のコンセントを交換しよう
今回はエアコン用の専用コンセントを取り替えます。〒マークを90°回転させたような形状ですが、これは15A用の通常のプラグと、20A用のプラグの両方使用することができる特殊なコンセントです。主にエアコン用のコンセントはこのタイプが使用されています。この作業は電気工事士の資格が必要ですので、ご注意ください。
パナソニック(Panasonic) フルカラー15A・20A兼用接地コンセント WNP1931MWP 【純正パッケージ品】
必ず、ブレーカーを落としてから作業しましょう。
必要な道具類
- プラスドライバー(必須)
- 先端の長さが5.5mmのマイナスドライバー(必須) ※後述しますが、5.5mmより太いと既設スイッチの配線の取り外しが難しくなります
- 作業用手袋(できれば) ※電気を通しにくいゴム製のものが望ましいです
- メガテスター(できれば) ※取替作業終了後に念のため絶縁を測定します
- 検電器(無くてもよい) ※確実にブレーカーを落として作業しましょう
- ケーブルストリッパー(無くてもよい) ※配線を剥く際に使用する可能性があります
- 圧着ペンチ(無くてもよい)
- ペンチ(無くてもよい) ※配線を切断したりする際に使用します
- テスター(無くてもよい)
- 紙やすり(無くてもよい) ※配線の芯線部分(胴の部分)が錆びている場合に磨きます
- カッターナイフ(無くてもよい) ※スイッチがうまく収まらない場合、石こうボードを削るのに使用します
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー +2×100 220
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー -5.5×100 220
交換手順
まずは表面のカバーをマイナスドライバーにて外します。
枠を取り外します。
コンセントを取り外します。
既設のコンセントを手前に引き出しました。
裏側はこのようになっています。緑のアース線はアースコンセント(アースターミナル)に繋がっています。
既設コンセント裏側の配線外し穴にマイナスドライバー(写真では配線を取り外す為の専用の道具を使っています。短いマイナスドライバーのようなものです)を差し込み、既設配線を取り外します。
前回に引き続き、配線の外し穴についてご説明します。 ペン先の位置にマイナスドライバーを少し強めに差し込むと配線が抜けるようになります。写真はコンセントをひっくり返したものですが、ちゃんと「はずし穴」と書いてくれています。
今回取り替えるコンセントはこちらになります。アースコンセントがモダンな仕様変わっています。
パナソニック(Panasonic) フルカラー15A・20A兼用接地コンセント WNP1931MWP 【純正パッケージ品】
裏側はこのようになっています。ちょうどフラッシュの光で見えませんが、「W」と書かれている方に中性線である白色の線を差し込みましょう。
配線をそれぞれ差し込みます。緑色のアース線はアースコンセント(写真下側)に差し込むようにしましょう。
このようなはさみ金物を使って、新しいコンセントを石膏ボードに固定します。
はさみ金物とコンセントの枠を石膏ボードに挟み込んで固定します。プラスドライバーを閉めこみます。
ちなみにですが、ネジを締めこむことによって、コンセントとはさみ金物との隙間が狭くなります。
新しい枠を取り付けます。
カバーを取り付けます。
検電器(電圧が流れているか確認できる機器です)で電圧を確認します。コンセント差し込み部分左右の長さが短い方(写真の右側)に電圧が掛かっていることを確認します。家庭のコンセントは必ず、差し込み部分左右の長さが短い方にのみ電圧が掛かっています。写真左側の長い方は中性線側となっており、大地(アース)に繋がっています。
最期に、テスターで電圧が100Vあるか確認しましょう。
以上で、専用コンセントの取替完了です。
資格のことから身近なことまで、電気に関する質問を募集していますので、何かありましたらコメントまでよろしくお願いします。面白い質問があれば記事にしたいと思います。