電気の資格

令和6年度建築設備士2次試験 体験談・受験記(振り返りや反省な

令和6年度建築設備士2次試験後の感想

先日、令和6年度建築設備士2次試験を初受験してきました。もちろん選択は電気でした。

まず受験してみての感想ですが、「試験時間が全く足りない」ということにつきます。試験時間は5時間30分もあるので余裕だと考えていましたが、全く見通しが甘かったです。

共通文章問題11問についての振り返り

まず共通の文章問題を11問解くのですが、これに2時間かかりました。想定は1時間でしたので、倍の時間が掛かってしまいました。

思い起こせば、この文章問題の試験対策において、一度も時間を測って実際に記述したことはなく、「なんとなく1時間もあれば11問書けるでしょ~」ぐらいの甘い感覚であったことが悔やまれます。せめて一度は実際に記述してみて、何分ぐらいかかるかやってみるべきでした。

さらに時間が掛かった要因として、過去問と同じ出題が少ないことが挙げられます(体感でいくと70%程度が新問もしくは過去問の発展型)。考えれば何かしら記述することはできるのですが、記述する文章を頭の中で三つ組み立てて、それを一つずつ記述していく作業は想像以上に時間が掛かりました。

問題もクセがあり、例えば「中央式給湯設備における給湯配管の計画の要点」を書かせる問題と、「循環式浴槽における循環配管の計画の要点」を書かせる問題が出題されており、『いや、どっちも配管の記述かい!配管好きやな!似たような事しか書けんわ!』と心の中でツッコミを入れました。配管縛りにより、事前に試験前に覚えてきた書きたかったことの大部分を封印されてしまいました。

さらに、「避難口誘導灯において、点滅機能及び音声誘導機能を有する誘導灯の計画の要点」について出題され、変化球過ぎて電気が専門の私も何を書けばよいか困ってしまいました。おそらく「自動火災報知設備と連動して動作するように計画する」的なことを書けば点数をもらえると思いますが、試験中の私はこのようなオシャレな回答は思いつきませんでした。

全体を通して、アドリブでいろいろ書きましたが、正直なんて書いたかあまり覚えておりません…。空白は無いように書けたので、ぼちぼちできていると信じています。

選択科目(電気)の振り返り

だいたい過去問とほぼ同じ内容で出題されるのですが、数%程度の問題は少し捻られて出題されました。例えば、テレビケーブルのこう長を求める問題や、発電機の燃料量を求める問題は少なくとも私が勉強した過去問では見たことありませんでした。

また、電柱引き込み受電は令和5年に引き続き2年連続、低圧非常用発電機は令和4年から3年連続出題されており、建物の規模(延べ面積10,000㎡超えを想定)的にどちらも出題されないだろうという私の読みを見事に外してきました。ヤマを張っていた私も悪いのですが、完全にウラをかいてきた試験本部の方々を恐ろしく感じました。

こちらの想定を外されたこともあり、作図も含めて2時間ほど時間が掛かってしまいました。ミスや抜けはあるかもしれませんが、概ねできていると思います。(時間は概ね想定通りでした)

共通作図問題(空調・衛生・電気)の振り返り

空調について、令和5年度に引き続きファンコイルが出題されました。これも完全にこちらの予想を裏切ってくる出題でした。「ファンコイルなんて、古い建物でしか見たことないけどな…、新営の建物でファンコイル設置すること実際にあるんかな…」などと邪念が生まれましたが、作図自体は何とか30分で完成しました。こちらも事前の想定通りの時間配分です。

衛生について、令和3年度に出題された浴室の問題ととても良く似た問題が出題されました。今試験で初めて私の予想通りの問題が出題されたため、苦手な分野でしたが何とか作図できたと思います。こちらも作図時間は30分であり、予想通りの時間配分でした。

電気について、いつもの過去問と違う部屋の形状だったので少し戸惑いましたが、基本的に過去問とほぼ同じ内容でした。今回の試験から空調機の吹出口が図面上に追加されていましたので、「感知器と1.5m以上離す」という文章をあえて書き込み、分かっているよアピールをしておきました。しかし、時間がなかったため、スピーカーの包含円を書き忘れたり、照明器具間の寸法を記述できなかったりしましたが、それ以外はおそらくできていると思います。こちらも作図時間は30分であり、予想通りの時間配分でした。

見直し時間の振り返り

ここまで解いてきて、試験時間5時間30分のうち、5時間28分を費やしてしまっていました。慌てて見直してスコットトランスの電圧を高圧から低圧に修正したり、共通作図電気の抜けていた照明器具台数を記述したりしましたが、そうこうしているうちにタイムアップとなってしまいました。

まとめ

受験を終えての手ごたえですが、全部記述はできたので、おそらく受かっているのではないかと思っているところです。ただし、見直しの時間はまったく取れなかったので、絶望的なミスがある場合は、もしかすると落ちているかもしれません。

合格発表日は11月7日と2か月以上先になりますので、しばらくもやもやした日が続きそうです。

ABOUT ME
sumato
電気関係の仕事をしています。設計・積算・現場管理など。資格マニアです。 【取得済】 電験二種・電験三種・エネルギー管理士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士(認定)・第二種電気工事士・消防設備士甲4・乙6