電気の資格

建築設備士2次試験対策 答案用紙や長丁場対策等について

建築設備士2次試験対策について(心構え編)

先日、令和6年度の建築設備士2次試験を受験してきました。そのときの受験記についてはこちらをご確認ください。また、「建築設備士2次試験対策 必要な持ち物について」という記事も併せて見ていただけると嬉しいです。

ちなみに、私は「電気」の選択です。

2次試験の試験問題と答案用紙について

まず、試験時に配られる試験問題用紙と答案用紙についての注意点について述べたいと思います。

試験問題用紙について

まず問題用紙の大きさはA4サイズより少し大きいB4サイズ(257mm × 364mm)の冊子となります。なので、開いてページを見ると概ねB2サイズ(515mm × 728mm)となります。私自身、問題用紙がここまで大きいと思っていなかったため、試験当日は問題用紙を配られただけで面食らってしまいました。

問題用紙の注意点

  • 会場の机のスペースは限られているため、問題用紙の大きめのサイズ感を念頭に置いた上で、時計や筆記用具等の配置を考える必要がある

答案用紙について

答案用紙の大きさはA2サイズの厚紙であり、空調選択用用紙1枚、衛星選択用用紙1枚、電気選択用用紙1枚、空調・衛星・電気共通図面用用紙1枚の合計4枚が配られます。そして、これらは概ねA2サイズの封筒に入った状態で受験者に配られます。まず配られたら、これらの全てに受験番号と名前を記述します。

使用しない試験用紙2枚(例えば電気選択なら、使用しない用紙は空調選択用と衛生選択用の計2枚)は計算用紙として使用可能ですが、試験終了の(確か)30分前に回収されます。

概ねA2サイズの封筒+A2サイズの厚紙4枚が机の上に来ますので、机の上がごちゃごちゃすることは避けて通れません。これだけで机の上はカオス状態なのに、試験問題用紙も大きめサイズであり、さらに筆記用具や時計、電卓、各種定規等も机の上に配置する必要がありますので、机の上の配置計画が合否を左右すると言っても過言ではないと思います。

私の場合は、限られたスペースで答案用紙を作成するために、使用しない答案用紙2枚を机の一番下に敷き、その上に封筒を敷き、その上に本試験で使用する答案用紙を2枚敷いて試験に臨むことにしました。

答案用紙は重ねることを前提に計画した方が良いと思われるため、2枚中1枚の答案用紙を書ききった後は、製図用ブラシで消しカスやシャー芯のカスをきれいに掃除した方が良いです。消しカスを机の下に落とすことに抵抗はありますが、この試験は時間との戦いですので、非情にも消しカスは机の下に落とさざるを得ません。(施設を掃除してくれる方には申し訳ないですが…)

私は本試験においてこの製図用ブラシを持参しておらず、記述した答案用紙の清掃を行わなかったため、下に重ねた際に字や図の線が滲んでしまって、これらを消したり字を書き直したりするために貴重な時間を数分ロスしてしまいました。

答案用紙の材質について

答案用紙は厚紙であり、通常のコピー用紙とは書き味が違うことを念頭に入れておく必要があります。表面はツルツルしていて光沢があり、書き味は普通のコピー用紙より滑らかな感じですが、5mm芯のシャーペンで字や線を書いた際に字がやや薄くなってしまうことが気になりました。個人の筆圧にもよりますが、私の場合はHBのシャー芯で字が薄く感じましたので、Bのシャー芯の方が私にとって適していたと思われます。

二級建築士の製図練習用の厚紙はAmazon等で売っていますので、それを購入して作図の練習してみるとイメージが掴めるかもしれません。

製図板の是非について

製図板・平行定規は持ち込み可なのですが、一方でドラフターは持ち込み不可となっています。どうやら「平行線」を引く機能のみを持つ製図板であれば持ち込み可のようですが、ドラフターのように「垂直線」や角度のある線を引くことができる機能を有する製図板は持ち込み不可のようです。ちなみに、私が受けた試験会場では、製図板を持ち込みしている人はほとんど見かけませんでした。

それ単体では水平線しか引けないものの、製図板があれば、答案用紙にメモリ線が無いために平行線を引くことが非常に難しい「空調・衛生・電気の共通図」を作図する際には、そこそこ役に立つのではないかと思われます(使ったことないですが)。

ではなぜ有用である製図板を持ち込む人が少ない(おそらく100人に数名程度の割合?)のかについてですが、これはズバリ「重くて運びにくいから」ということに尽きると思います。実試験では試験会場まで公共交通機関を利用しなければならず、その際に非常に重いしジャマになってしまいます。さらに補足として、この2次試験は「フリーハンド」での作図が認められていますので、製図板を使ってまっすぐな平行線を引けなくても特に問題ないということも理由の一つだと思われます。

回答用紙の注意点

  • 答案用紙の大きさはA2サイズの厚紙であり、空調選択用用紙1枚、衛星選択用用紙1枚、電気選択用用紙1枚、空調・衛星・電気共通図面用用紙1枚の合計4枚が配られる
  • 試験問題用紙、答案用紙、筆記用具、時計、電卓、各種定規等を限られた机の上のスペースに配置する必要がある
  • 試験会場のHP等から机のサイズを推測し、各種の配置計画をシミュレーションしておく必要がある(ちなみに、私が受験した会場の机は45cm×180cm程度の大きさであり、それを一人で使用できました)
  • 机の上がごちゃごちゃするのを防止するため、なるべく筆記用具等を厳選し、机の上に出しておくものが少なくなるように努力する(私の場合、机の上にお茶やコーヒー、菓子パン、過剰な分の予備のシャーペン、消しゴム等を置いていたため、見直し等で答案用紙を入れ替える際にやや苦労しました)
  • 答案用紙は重ねることを前提に考え、製図用ブラシを準備しておくとよい
  • 答案用紙は光沢のある厚紙であり、通常のコピー用紙とは書き味が違うことを念頭に入れておく

長時間(5時間30分)の試験対策について

トイレ対策

この2次試験は時間との勝負です。実際に通しで過去問を解いてみると分かりますが、試験時間が全く足りません。この5時間30分という試験時間はとても長いように思えますが、実際の試験ではあっという間に時が過ぎてしまいます。

試験中にトイレに行く場合、挙手をして試験官に許可を受けてからトイレに行くことになりますが、どんなに速攻で用を済ませととしても、2~3分程度は時間をロスしてしまいます。

この時間ロスを防ぐため、試験当日の私は利尿作用のあるコーヒーの接種をなるべく少なくし、熱中症にならない程度になるべく水分補給を控えて試験に臨みました。そのおかげで、幸いにも試験中にトイレに行きたくなることはありませんでした。とても小さなことですが、この数分のロスが試験では命取りになりますので、このトイレ対策についても考慮しておいた方がよいです。

空腹(食事)対策

重ねてになりますが、この2次試験は時間との勝負です。私は試験中にお腹がすいて食べるかもしれないと思って菓子パンを買って準備していましたが、試験中に食事ができる時間的余裕はまったくありませんでした

とはいえ食事の時間が無いことを見越していましたので、私の場合は試験会場に早めに行き、そこで遅めの朝ご飯を食べて試験中の空腹を防ぐ作戦をとりました。そのため、空腹を感じることなく(空腹を感じる余裕がなかっただけかもしれませんが)試験に臨むことができました。

長時間対策まとめ

  • しっかり試験時間を確保するため、試験中の飲食やトイレがなるべく無いように計画するべき

 

いかがでしたでしょうか。少しでも参考になりましたら幸いです。

ABOUT ME
sumato
電気関係の仕事をしています。設計・積算・現場管理など。資格マニアです。 【取得済】 電験二種・電験三種・エネルギー管理士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士(認定)・第二種電気工事士・消防設備士甲4・乙6