省エネ・節電

白熱電球はLED電球に取替しよう 電球交換時の6つのポイント 

LED電球はこんなに省エネ

クマちゃん
クマちゃん
お風呂場の電球が切れちゃったよ
ひよこくん
ひよこくん
ジロジロ…。それは白熱電球だね
クマちゃん
クマちゃん
さっそくホームセンターに行って買ってこなきゃ
ひよこくん
ひよこくん
どうせ交換するなLED電球がおすすめだよ
クマちゃん
クマちゃん
でもLED電球って高いよね~
ひよこくん
ひよこくん
寿命と電気代を考えれば高くはない、むしろお得なんだ

こんな感じで、白熱電球を使用しているご家庭はまだまだたくさんあると思います。お風呂場、脱衣所、玄関…かつては色々なところで白熱電球が使われてきました。

私の実家の玄関灯も白熱電球を使用していました。しかしながら、かつて主流だった白熱電球は、今では非常にエネルギー効率の悪い電球なのです

点灯している白熱電球を触ったことがある方は分かると思いますが、点灯中は非常に熱くなっています。

つまり、エネルギーが熱に変換されており、LED電球や蛍光灯電球と比較して効率よく電気を光に変換できていないのです

電球の消費電力を比べてみよう

代表的な電球といえば、白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球の3種類ですが、60W型の電球で消費電力を比べてみたいと思います。60W型とは、60Wの白熱電球と同等の明るさの電球のことです。

種類(60W型) 消費電力 寿命 価格
白熱電球 57ワット【W】 1,000時間 150円程
電球型蛍光灯 12Wワット【W】 12,000時間 500~800円程
LED電球 7.1Wワット【W】 40,000時間 500~2,500円程
外観

表にすると分かりやすいですが、LED電球のポテンシャルが伝わりましたでしょうか。白熱電球とLED電球では消費電力が8倍ほど違います

例えば、1日3時間60Wの白熱電球を365日使用した場合の電気代は0.06キロワット【kW】 × 3時間【h】 × 27【円/kW・h】 × 365【日】 = 1,774【円/年】ですが、LED電球の場合は0.0074キロワット【kW】×3時間【h】×27【円/kW・h】×365【日】 = 219【円/年】となります。

このように、白熱電球一つをLED電球に変えるだけで、年間1,500円ほど電気代を節約できます

白熱電球をLED電球に交換しよう

ではさっそく、自宅の白熱電球をLED電球へ変えてみたいと思います交換方法についてより詳しい記事はこちらをご覧ください左側がホームセンターで買ってきたLED電球です。右側が玄関に付いていた白熱電球です。

現状の白熱電球は「レフタイプ」という下面を強く照らすことができるちょっと特殊な電球なのですが、LED電球に取り替えると確実に照度(明るさの度合い)は上がりますので、あまり気にせず普通の電球タイプを購入しております(笑)

上の写真はLED電球に取替後の玄関の写真です。ちょっと明るくなりました。風呂場や玄関、階段灯等々、もし白熱電球を使用しているご家庭がありましたら、省エネ(白熱電球と比較して電気代1/8)・長寿命(白熱電球と比較して40倍)なLED電球への取替を強くおすすめします

今や白熱電球はほとんどのメーカーが製造を中止しているのが現状であり、今後はLED電球一色となってくるでしょう。

おすすめのメーカーは?

今回買ったLED電球は「株式会社オーム電機」の製品です。他社のLED電球に比べて、価格が安いです。とりあえず5年保証が付いているし、安いから壊れても仕方ないかなと思って買ってみました。実際取り付けてみて、特に問題なく使えています。LED電球がここまで安くなるとは感激です(泣)。

電球のメーカーについて個人的な感想を言わせていただくと、パナソニック製は品質が良いけど値段が高いイメージです。下記のような付加価値の付いた商品もあります。光色を切り替えたり(オレンジ色の電球色・太陽光の昼白色)、人感センサーでON・OFFできたりします。値段のことを気にしないなら、一番おススメのメーカーです

パナソニック LED電球 口金直径26mm 電球60W形相当 昼光色相当(9.0W)/電球色相当(6.6W) 一般電球・光色切替えタイプ ダイニング向け 密閉形器具対応 LDA9GKUDNW パナソニック LED電球 口金直径26mm 電球60W形相当 電球色相当(7.8W) 一般電球・人感センサー LDA8LGKUNS

アイリス・オーヤマ製は先ほどの2社と比較すると品質は少し落ちるイメージですが、値段が安いので私のような庶民派にはもっともおすすめのメーカーです。
 アイリスオーヤマ LED電球 口金直径26mm 広配光 60W形相当 電球色 2個パック 密閉器具対応 LDA7L-G-6T62P

値段の差は何なの?

最も大きな差は演色性であると考えられます。演色性とは、照明で物体を照らすときに、自然光が当たったときの色をどの程度再現しているかを示す指標のことです。ちなみに、「Ra100」は自然光(晴れた日の太陽光)が当たったときと同様の色を再現していることを意味します。
例えば、パナソニック製のLED電球であれば「Ra90」のような高演色性の製品もありますが、安物のLED電球であれば、おそらく演色性の表示すらないと思われます。
特に色が自然に見えるかどうかなんて気にせず、明るくて安ければオッケーという方は安物のLED電球を選ぶといいと思います。

白熱電球を取替する際の注意点

では、白熱電球をLED電球に取替するにあたり、どのようなことに注意してLED電球を選べばよいのでしょうか。間違えた電球を買うと、イメージの色と違ったり、取付ができなかったりしてしまいます。注意点を以下にまとめてみました。

  1. 口金(ソケットに差し込む部分の大きさ)
  2. 電球の明るさ
  3. 配光(光の広がる方向)
  4. 光色(光の色合い)
  5. 照明器具の種類
  6. 照明器具の電圧

この6点さえ注意できていれば、LED電球選びはバッチリです!では、順番に解説していきたいと思います。

①口金について

口金と書いて「くちがね」と読みます。口金とはソケットの大きさのことです。

家庭の電球の口金は【E17】【E26】の2タイプがメジャーです。おそらくこの2種類で家庭の電球のほぼ100%を網羅できるはずです。

上の写真の左側の電球のソケットの直径は17mmですが、この口金は【E17】になります右側の電球【E26】です。500円玉の直径が26.5mmですので、それとソケットの大きさが同じぐらいなら口金はE26になります。取り替える際は参考にしてみてください。

ホームセンターで電球を購入する場合、取り外した電球を売り場まで持って行き、口金の大きさが同じ商品を選ぶと失敗が無いのでおすすめです。

②電球の明るさについて

白熱電球の明るさは消費電力によって決まります。20W、40W、60W、100W、数字が大きくなるほど明るくなります。白熱電球自体に消費電力が書いていますので、それを見ると消費電力が分かります。もし白熱電球に消費電力が書いてなければ、照明器具に書いてある場合がありますので確認してみましょう。

もし60Wの白熱電球をLED電球に取替するなら、LED電球は「60型相当」と書いてあるものを選びましょう。60W型とは、白熱電球60W相当の明るさがありますよ、という意味になります。

注意事項ですが、白熱電球を型の同じLED電球に取り替えた場合、以前より明るめに感じる場合が多いです。廊下や倉庫など、あまり照度の必要ない場所には型をもう一段階下げてもいいかもしれません。(例:60型を40型にする)

③光の広がる方向

白熱電球は、白熱電球を中心にほぼ360度光が広がっていきますが、LED電球は下半球から下側180度(電球の直下)を照らすことが得意な電球です。そのため、LED電球には下半球から下側180度程照らすもの(直下タイプ)と電球を中心に260度程照らすもの(全方向タイプ)の2種類が代表的です。

天井に埋め込みでついている照明器具なら直下タイプが良いですが、お風呂場に付いてるカバー付き照明器具やシャンデリアのような吊り下げ式の照明器具なら全方向タイプが良いでしょう。

これらの箇所に直下タイプを付けてしまうと下半球から上側が暗くなってしまいます。明るさが必要な方向を考えて、用途に合わせて使い分けるようにしましょう。

④光色

光色とは光の色合いを表しますオレンジ色で温かみのある色の電球色と、昼間の日光のような青白い色の昼白色の大きく分けて2種類あります。電球色文字通り白熱電球を付けた時のような色合いのことで、目に優しく、落ち着いた雰囲気になります。昼白色は昼間の太陽光のように、明るく、物がはっきりと見えやすくなります。

今まで取り付けていた白熱電球と同じ色にしたい場合は電球色を、明るさを上げたい場合は昼白色を選ぶようにするといいかもしれません。好みに合わせて付け替えるようにしましょう。

⑤照明器具の種類

照明器具の種類によっては、取り付けるLED電球は注意して取り付けなければなりません。気を付けなければいけない照明器具の種類は以下になります。

  • 調光機能の付いた照明器具 ⇒ 調光対応型のLED電球を選びましょう
  • 密閉型の照明器具 ⇒ 密閉型器具対応のLED電球を選びましょう
  • 断熱材施工の照明器具 ⇒ 断熱材施工器具対応のLED電球を選びましょう

LED電球のパッケージには上記の「調光(明るさを自由に調整できる)」、「密閉型(お風呂場等によく付いているカバー付きの照明)」、「断熱材施工(埋込式照明器具の外側のカバーに断熱材が施されているもの)」に対応しているかどうかの情報が書いてあります。

電球を選ぶ際はパッケージの表記をよく見たうえで購入しましょう。これらに対応していない電球を使用した場合、電球の寿命が短くなったり、火災事故が発生したりする可能性があります。

⑥照明器具の電圧

一般家庭の照明はほぼ100% 電圧100Vだと思いますが、施設や店舗の照明器具の場合は200Vを使っているケースがあります。

200Vのコンセントがあるご家庭は注意しておきましょう。200Vの照明器具の場合は、200Vに対応しているLED電球を選びましょう

以上のことに注意して、LED電球を取替よう!

いかがでしたでしょうか。もし白熱電球を使っているところがあれば、ぜひLED電球へ取替を検討してみてください

資格のことから身近なことまで、電気に関する質問を募集していますので、何かありましたらコメントまでよろしくお願いします。面白い質問があれば記事にしたいと思います。

 

ABOUT ME
sumato
電気関係の仕事をしています。設計・積算・現場管理など。資格マニアです。 【取得済】 電験二種・電験三種・エネルギー管理士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士(認定)・第二種電気工事士・消防設備士甲4・乙6