令和4年度 消防設備士 甲種4類を受験してきました
先日、消防設備士の甲種4類を受験してきました。(※追記、無事に合格してました)
人間(というか私だけか?)、試験の直前にならないと勉強の意欲が湧かないので、結局勉強を始めたのは試験の1カ月前からでした。
平均して、平日に30分、休日に3時間、合計約50時間程度は勉強したはずです。
なお、自動火災報知設備の基礎知識は、図面を見て理解できる程度のレベルでしたので、まったくの素人というわけではなかったです。
分かりやすくドラクエで言うと、銅のつるぎ、皮の盾を装備している、ちょっと強い状態から、勉強をスタートしました。
なお、私は消防設備士乙6を取得していますが、そのときの「実技試験」は60点であり、崖っぷちのギリギリ合格でした。
同じ思いはしたくない、同じ轍は踏まない、という強い思いで勉強に臨みましたが、いかんせん意志が弱いので、ボチボチしか勉強できませんでした(泣)。
使用した参考書と勉強法について
この問題集は圧倒的におすすめです。私は試験が終わった後に購入しました(なんで??)。試験では、ほぼそのままの問題が多数出題されました。もう一度言いますが、圧倒的におすすめです。はっきり言って、反則です。あまりに出来が良いというか、実際の試験とほぼそのままの問題なので、試験センターが圧力をかけて、販売中止にならないか心配しています。私が受けた試験問題とたまたま一致しているだけなのかもしれませんが、ネットの評判もいいので、やっぱり超良書なのだと思います。工具の使い方や、試験の方法まで、知りたいところの説明はしっかりされていると思います。
試験を受ける前に、この参考書を持っておけば…(泣)。まあ、たぶん試験には合格してると思うのですけど、万一落ちてたら、この参考書で勉強をやり直します。ちなみに、この参考書で勉強していた場合、私の受けた試験内容では、実技試験は85~100点は取れていたと思います。製図試験の2問目以外は、ほぼ問題集そのままの問題が出題されました。(※追記、無事に合格してました)
今回の試験は、この問題集をメインで勉強しました。筆記試験については、この問題集を解けば、十分に6割の得点は可能です。ただし、誤植が多かったり、回答の書き方が不親切であったりするのが少し残念です。
加えて、実技試験については、この問題集だけでは不足があります。この問題集しか勉強していなかった場合、私が受験した際の問題と照らして考えると、おそらく3~5割くらいしか得点できないと思います。たまたまだったのかもしれませんが、パイプベンダーとパイプカッターの鑑別試験が、この問題集のものと違う写真が出題されたため、私はこのせいで実技試験中の1割の得点を損しました。実際に鑑別に出題される写真と似せたものを載せて欲しいとクレームを入れたいです。もっとも、私の電気工事士としての技能の低さも、鑑別を見抜けなかった原因の一つですが(泣)。
これは良書です。解説も分かりやすいです。問題集の分からないところはこれを見て確認してました。ただし、2016年に販売された参考書なので、法改正に全て対応してるのかどうか、ちょっと不安が残ります。ちなみに、実技試験の内容については、この参考書をしっかり読み込んで勉強しました。
製図試験をしっかり勉強するために購入しました。参考書や問題集を見ていて分からないところは、これを使って勉強しました。解説も分かりやすく、たいへん勉強になりますが、試験に出ないと思われるマニアックな内容(例えば、作動式分布型感知器の配線図等)まで解説しているように思います。実際に消防設備士として働く方にはとても良い参考書だと思いますが、試験に合格するだけでいいなら、最初に紹介した公論出版の「消防設備士 第4類(甲種・乙種)」シリーズだけで十分だと思います。それに少し古い参考書なので、あくまでご参考に。
受験しての感想
筆記試験
4択の筆記試験は、おそらく8割以上は得点できてると思います。
そんなに難しくは感じませんでしたが、以下のような私の知らない知識を問う問題も出題されました。うろ覚えなので、間違い等あるかもしれませんがご容赦ください。
【分からなかった知識】
- 感知器線間の線路抵抗(終端抵抗を含まない)は50Ω以下。
- 指定数量の10倍以上の危険物を貯蔵あるいは取り扱う場合、自動火災報知設備等の警報設備の設置が必要。
- 「セレン」は半導体。(セレンって何?!状態でした)
- 「アルミナ磁器」は磁性体ではない。(アルミナ磁気、聞いたことあるようなないような、う~ん…、状態でした)
- D種接地工事の接地線は直径2.6mm以上の軟銅線。(この知識はギリギリ覚えていました)
- 300Ω以下の絶縁抵抗値は0.2MΩ以上。(これは覚えてました)
- 炎感知器等、各種感知器の取り付け許容角度について。
※その他、消防設備点検資格者の経験年数?について、同一建物とみなすことができる建物間の距離?について、のような問題が出題された気がしますが、はっきりと思い出すことができません…。
私は電験二種を取得しているものの、なかなかコアな電気の知識を要求されており、解けなかった問題もありました…。「セレン」という半導体があることを初めて知りました。
実技試験
ちなみにですが、私が実際に受けた試験では、以下のような問題が出題されました。
- パイプベンダーとパイプカッターの説明(鑑別1)
- 発信機の1級と2級の違い(鑑別2)
- 同時作動試験について(鑑別3)
- 作動式分布型感知器について(鑑別4)
- 火災通報装置について(鑑別5)
- 自動火災報知設備の製図(製図1)
- 系統図があって、6階建てで、総面積は分からない、2-3階間と、4-5階の縦の配線のIV線とHIV線の配線本数が分かっている状態で、鳴動方式と、発信連動の有無と、それらの理由を答える問題等(製図2)
私のおすすめしている公論出版社の問題集では、(製図2)以外はほぼ問題集そのままの問題が出題されました。(製図2)についても、似ている類題はありました。
もしかすると(製図2)の問題は、「新問題」なのかもしれません。
おすすめの勉強法について
消防設備士第4類 令和6年 上巻 単行本(ソフトカバー) – 2024/1/26
消防設備士第4類 令和6年 下巻 単行本(ソフトカバー) – 2024/1/26
とにかく、公論出版社の問題集をひたすら解く勉強法がおすすめです。試験問題を持ち帰ることができない消防設備士の試験にもかかわらず、圧倒的な過去問の再現度です。この問題集を作った人の記憶力がすごすぎます。
この問題集を信じて、何周も何周も問題集を周回し、記憶を脳に焼き付けましょう。
もし、この問題集だけでは「う~ん、消防設備士 甲4って、全体像のイメージがよく湧かないな~」っていう場合は、本屋に行って自分にとって読みやすい参考書を買うことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか。消防設備士 甲4を取得できたため、一通り電気関係の資格はコンプリートできました。ただし、裏ボスの電験1種は除外します…。令和4年度は結局受験しませんでしたが、資格取得を目指して勉強するかどうかは悩んでいるところです。
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