電気の資格

1級電気工事施工管理技士を取得しよう!将来性や合格率について

1級電気工事施工管理技士ってどんな資格なの?

1級電気工事施工管理技士を一言で表すと、「電気工事の監督ができる国家資格」です。

電気工事とは、構内電気設備工事、照明設備工事、発電設備工事、送配電線工事等、たくさんの種類があります。

公共工事をおこなうには必須の資格ですが、民間工事でも「工事一件の請負金額が3,500万円(建築一式工事の場合は7,000万円)以上のもの(※一部例外がありますが)については、工事現場ごとに専任の技術者を置かなければならない」と、建設業法(建設業法施行令 第27条)で定められています。1級電気工事施工管理技士はこの専任の技術者になることが可能です。

建設業の許可を受けている場合は営業所ごとに専任の技術者を配置する必要があるのですが、この専任の技術者にもなることができます。ちなみに、500万円以上の工事を請け負う場合は(※一部の例外はありますが)この建設業の許可が必要となります。

あと、電気工事施工管理技士には1級電気工事施工管理技士と2級施工管理技士の2種類があるのですが、工事を請け負うことができる金額に違いがあり、1級の方が格が上です。

難しい内容でしたが、要するに何が言いたいかというと、「需要のある重要な資格」であるということです。

1級電気工事施工管理技士の受験資格は?

1級電気工事施工管理技士には受験資格があります。主に実務経験年数が必要なのですが、大卒だったり2級電気工事施工管理技士を取得していたりすると必要な実務経験年数が変わってきますので、詳しくは以下の公式ホームページにてご確認ください。

1級 電気工事施工管理技術検定のご案内

例えば指定学科の大学を卒業した場合の実務経験年数は3年(「指導監督的実務経験」を1年以上含むことが必要)となります。

正直なところ、資格試験自体はそこまで難しくないのですが、この受験資格を満たすことが一番の難関であるといえるかもしれません。つまり、頭が良くても実務経験がないと試験を受けることができないのです。

1級電気工事施工管理技士を取得するメリットは?将来性は?

1級電気工事施工管理技士はとてもおすすめな資格です。その理由を以下にまとめてみました。

①就職や転職に有利

大規模な電気工事を請け負うのに必須の資格であり、需要は多いです。求人サイト等を閲覧するとよくわかりますが、電気工事施工管理技士を募集している求人は多々あります。

この記事を書いている2020年現在、建設業は非常に人手不足であり、電気工事施工管理技士は引く手あまたの状態です。(電気工事施工管理技士は激務なので、あまり成りたがる人がいないというのもありますが…)

また、(一般的に施工管理の仕事は休日が少ないというデメリットもありますが)給料は良い方だと思います。

この資格は建設業法的に必要不可欠であり、なおかつ人間でなければ絶対にできない仕事だと思いますので、AIに淘汰されてしまうことも無いと思います。数十年後も安泰な将来性のある職業だと思います。

1級電気工事施工管理技士の合格率は?取得にどのくらい費用が掛かる?

1級電気工事施工管理技士は以下のサイトから試験の申し込みをすることができます。

一般財団法人 建設業振興基金 施工管理技術検定

試験は学科試験が6月、実地試験が10月にあり、学科試験の合格者は実地試験に進むことができます。

合格率はどのくらい?

学科試験は約40%、実地試験は約70%であり、トータルの合格率は28%となります。合格率は高いので、真面目に対策して勉強すれば合格できます。

取得費用はどのくらい?

試験費用は学科試験が11,800円、実地試験が11,800、合計23,600円必要です。その他には受験申込書の取り寄せ費用や試験合格後の申請費用(収入印紙2,200円+簡易書留代金)、試験合格のための参考書の費用が掛かります。

おすすめの参考書は?

これらは私が実際に使っていた参考書です。

筆記試験は1番目と2番目の参考書を使用しており、主に過去問を中心とした勉強法でしたが、90%以上の得点ができました。

実地試験は3番目の参考書を使用しました。有料ですが施工体験記述部分を添削してくれるサービスもあります。私も実際に利用しましたが、「問題点や理由を明確にするように」というような指導をしていただき為になりました。(一つだけ残念だったのは、添削用紙が小さいことも原因だと思うのですが、添削の赤字が潰れていて見にくかったことです…。)

 

おすすめの勉強方法ですが、学科試験はとりあえず過去問を解きましょう。1級電気工事施工管理技士は過去問の類似問題がよく出題されます。というより、ほぼ同じ問題が出題されることもあります。分からなくてもとりあえず答えを見ながら解いてみましょう。答えの導き方が良く分からない場合は丸暗記してもいいかもしれません。過去問の類似問題が良く出題されるため、解法が論理的に理解できていないくても、丸暗記で正解を導くことができることが多いです。

実地試験ですが、「施工体験の記述」以外の分野は過去問を解きましょう。これまた過去問の類似問題が多々出題されます。むしろ、過去問とまったく同じ問題が出題される場合もあります。

施工体験の記述の部分ですが、上記で紹介しているような参考書を参考にしながら、自分の経験に基づいた施工体験を記述しましょう。参考に、私が令和元年度の試験に合格した際の施工体験を以下に載せておきますので参考にしてみてください。私は発注者側の監督員ですので、受注者側の監督員の方は参考にならないかもしれないです。文章が全体的に「~させた」というようになっています。

〇〇改修電気設備工事

請負金額:5,000万円

概要:

RC造2階建、受変電設備(変圧器1φ200kVA、3φ300kVA)、動力設備(2面)、電灯設備(3面)配線(EM-CET150m㎡×100m等)

工期:平成30年10月~令和元年4月

立場:発注者側監督員

業務:構内電気設備工事に係る施工監理

 

問題:停電作業までの期間が短く、工程短縮の必要があった

〇〇は構内全体を管理するネットワーク機器やサーバ等が置かれている建物であり、停電を伴う受変電設備工事を実施することができる日程が限られていた。

対策:関係監督員・現場代理人と協議を行い、受変電室を最優先で仕上げさせた。また、仮設外部足場が残るときに受変電設備を搬入する必要があったため、搬入経路を避けて足場を設置させた。

迅速にかつ1回の停電で受変電設備の切り替えができるように、停電を伴わない範囲で事前に作業できる受変電設備の据付・調整や高圧及び低圧二次側幹線の敷設を行わせた。

 

問題:電灯設備工事の着工が遅れ、工期短縮の必要があった。

工事範囲外の隣接する建物(学校)の授業や試験の実施に伴い、騒音作業が制限されて建築解体工事が遅れたことにより、照明灯具・配線器具取付工事の開始日が遅れたため。

対策:配線の終了後に灯具・配線器具を取り付ける計画であったが、工程を短縮するため、関係監督員・現場代理人と協議を行い、仕上げが完了した部分から順次灯具・配線器具を取り付けさせた。

工事工程を見直し、灯具・配線器具取り付けに並行し、前倒しで工事が可能な屋外外灯及び隣接棟への低圧送り幹線の配線を実施させた。また作業員を増員させ、1日の作業量を増加させた。

 

品質管理の留意した事項:

留意:施工終了後の施工品質を保全することに留意した。

理由:施工中、個別に行った機材の性能試験・施工完了報告書及び現場立会検査にて施工品質を確認してから、引渡し完成検査までの間、その施工品質の低下を防止する必要があるため

  • 施工終了後、施工計画書に定める養生の方法で養生を行わせた。
  • 機材をシートで囲み、湿度・粉塵の影響による劣化を防止させた。
  • 機材についた付着物はクリーニングして除去させた。

 

いかがでしたでしょうか。1級電気工事施工管理技士の資格はとてもおすすめの資格です。受験資格のある方はぜひ試験を受けてみてください。

全体的にあっさりした記事になってしまいましたが、電験二種を無事に取得して(電験二種の取得に向けて勉強中です)試験勉強の時間から解放されたら、改めて記事を書き直したいと思っています。

資格のことから身近なことまで、電気に関する質問を募集していますので、何かありましたらコメントまでよろしくお願いします。面白い質問があれば記事にしたいと思います。

ABOUT ME
sumato
電気関係の仕事をしています。設計・積算・現場管理など。資格マニアです。 【取得済】 電験三種・エネルギー管理士・第二種電気工事士・消防設備士乙6 【受験中】 1級電気工事施工管理技士(一次試験突破)・ 電験二種(一次試験突破の見込み)