目次
家電の消費電力ってどのくらい?
というわけで、主な家電の消費電力を調べてみました。
①冷蔵庫
消費電力 約20ワット【W】(年間消費電力量が220kWh/年なので、このくらいだと推測されます)
②テレビ
消費電力 80ワット【W】
③食洗器
消費電力 洗浄→約85ワット【W】
乾燥→1,100ワット【W】
④扇風機
消費電力 約35ワット【W】
⑤炊飯器
消費電力 約635ワット【W】
⑥電子レンジ
消費電力 約1,430ワット【W】
⑦エアコン
消費電力 暖房→約550ワット【W】(ただし、外気温が比較的暖かい場合)
冷房→約580ワット【W】
⑧洗濯機
消費電力 約250ワット【W】※乾燥機能付の場合、乾燥時消費電力は約1,000ワット【W】
⑨空気清浄機
消費電力 40ワット【W】
⑩電気ストーブ
消費電力 強使用時 約900ワット【W】
消費電力高い順ランキング
これらの家電の消費電力を参考にして、消費電力の高い順から順位付すると、以下のようになりました。
- 電子レンジ 1,430ワット【W】
- 食洗器(乾燥機能使用時) 1,100ワット【W】
- 洗濯機(乾燥機能使用時) 1,000ワット【W】
- 電気ストーブ 900ワット【W】
- 炊飯器 635ワット【W】
- エアコン 約580ワット【W】※暖房で外気温が低い場合はもっと消費電力が高くなります
- 洗濯機(洗浄時) 250ワット【W】
- 食洗器(洗浄時) 85ワット【W】
- テレビ 80ワット【W】
- 空気清浄機 40ワット【W】
- 扇風機 35ワット【W】
- 冷蔵庫(通常時) 30ワット【W】
1位の電子レンジですが、調理に電子レンジを使用することにより、ガス代を抑えてくれています。少量の食べ物を温めたり食材に火を通したりする際はガスを使うより電子レンジを使う方がお得です。消費電力は高いですが、ガスを使うよりは安く上がる場合があります。
2位の食洗器の乾燥機能ですが、なるべく食器は自然乾燥させることにより電気代を削減できます。
3位の洗濯機の乾燥機能については、食洗器と同様に乾燥機能の使用をなるべく控えて、洗濯物を干すように心がければ電気代を削減できます。
2位と3位に共通して言えることですが、乾燥機能の使用を控えることにより、電気代を削減することができます。乾燥機能は電気ヒーターを使っていますので、こういった熱を発生させる機器の消費電力はとても大きく、使用方法を改善できれば節電に結び付きます。
4位の電気ストーブについてですが、電気代を削減する上で一番重要なポイントになります。
家庭の電気を節電する上で一番重要なことは、部屋の温度を調整する冷暖房機器をいかに効率よく使うことができるかどうかにかかっています。
冷暖房器具はどうやって使ったら省エネになるの?
どこのご家庭もそうだと思いますが、夏と冬の電気代は飛び抜けて高いと思います。これは、長時間冷暖房機器を使用することによって電気代が跳ね上がっています。
家庭の節電を考える場合、冷暖房器具を効率的に使うことで節電することが可能です。まずは下記の冷暖房器具について考察します。
- 扇風機:電気でモーターを動かしてプロペラを回転させ、風を起こしています。消費電力は約35W程と大変少なく、極めて省エネ効果の高い冷房器具になります。
- エアコン:エアコンの室外機にはコンプレッサー(圧縮機)が付いており、冷媒を圧縮したり膨張したりすることにより冷暖房をしています。部屋全体を温めることに適しており、消費電力は500W程と省エネ効果の高い冷暖房器具になります。
- 電気ストーブ:電気を導電性の発熱体に流して熱エネルギーに変換します。消費電力は1,000W程と省エネではありません。部屋をスポット的に暖めることに適していますが、部屋全体を温める場合の使用には適しておらず、エアコンの5~6倍電気代が掛かります。
- 電気こたつ:電気を導電性の発熱体に流して熱エネルギーに変換し、こたつの内部を暖めます。消費電力は500W程です。こちらも電気ストーブと同様にスポット的に暖めることに適していますが、部屋全体を温めることはできません。
- 電気カーペット:カーペットの中に電線(導電性の発熱体)を通し、電気を流すことでカーペットの表面を暖める暖房器具です。消費電力は大きさによりますが大体100W程です。カーペットの表面を暖めるものなので、部屋全体を暖めることはできません。
- 石油ストーブ:灯油を燃焼させることにより部屋を暖めます。部屋全体を素早く暖める能力は高いのですが、近年の燃料費高騰に伴い、エアコンと比較するとコストがやや高め(平均してエアコンの1.2倍程と推定)です。部屋を素早く暖めるのに適しています。
冷房器具の効率的な使い方(夏場)
夏場はエアコンの温度を高めに設定して冷房を掛けて、併用して扇風機を回すことが効果的です。エアコンの温度を1度上げると、電気代は約10%削減できます。
エアコンだけを使用する場合、冷たい空気は足元の方に溜まりますので、部屋の温度にムラができてしまいます。温度にムラができると人は涼しいと感じにくいのです。
そこで、部屋の足元の空気を掻き混ぜるように扇風機を付けることにより、温度のムラを無くすことができます。電気代の安い扇風機を使うことによって比較的消費電力の高いエアコンの温度を高めに設定できるため、電気代を削減することができます。
2℃エアコンの設定温度を上げると20%程の省エネ効果が見込めるので、1カ月の電気代が5,000円とすると、約1,000円節約できます。
暖房器具の効率的な使い方(冬場)
冬場も夏場と同様の作戦が有効で、併用して扇風機を回すことが効果的です。エアコンの温度を1℃下げると、電気代は約10%削減できます。
エアコンだけを使用する場合、温かい空気は天井の方に溜まりますので、部屋の温度にムラができてしまいます。
部屋の天井の空気を掻き混ぜるように扇風機を付けることにより、温度のムラを無くすことができます。2℃エアコンの設定温度を下げると、冷房と同様に約1000円電気代を節約できます。
また、電気ストーブを使う時間を減らすことにより、電気代を節電することができます。
スマートな暖房器具の使い方は、まず即効性のある電気ストーブとエアコンを併用して使い、部屋がだんだんと暖まってきたら消費電力の高い電気ストーブは消すようにしましょう。
こたつやホットカーペットも同様に、消費電力が高いので、使用してないときは細目に消すようにしましょう。
プラダンで2重窓を作って断熱しよう
冷暖房をする場合、せっかくエアコン等を付けても窓から冷気や暖気が逃げて行ってしまいます。こうなると、部屋を冷暖房する上で大きなロスが発生します。
最近の家では断熱効果の高い窓ガラス(ペアガラス等)が使用されているのですが、一昔前の窓ガラスは大体が断熱効果をあまり考えていないシンプルなもの(シングルガラス)が主流となっています。
断熱効果の低いごく普通の窓ガラスの場合、プラスチック段ボールで窓をDIYすることにより、自分で断熱用の2重窓を作ることができます。
我が家の窓にプラスチック段ボール(プラダン)にて窓を取り付けます。
必要な道具類
材料は以下になります。
- プラスチック段ボール(透明) 1820mm × 910mm × 厚み4mm 2枚
- ガラス戸レール 下部 2個
- ガラス戸レール 上部 2個
- 壁用配線モール2号 3個
- 強力両面テープ 幅15mm × 長さ10m × 厚み0.75mm
- 大型のはさみ(モールやレール・プラスチック段ボールを切るのに使用)
作成手順
行程1
ガラス戸レール下部及び上部を必要な長さにカットします。レールをカットするためにはそこそこ良いハサミが必要です。
行程2
ガラス戸レールに両面テープを貼り付けます。
行程3
下部レールを取り付けます。
行程4
上部レールを取り付けます。
行程5
横の部分に壁用配線モール2号の下側だけ取り付けます。両面テープはすでに貼ってあるものをそのまま使います。
行程6
プラダンを窓の大きさにハサミでカットして取り付けたレールにはめ込みます。プラダンは自重でたわみますので、ちょっと大きめにプラダンをカットすることをおススメします。ピッタリ目にカットすると、長さが短い場合は取り返しの付かないことになってしまいます。
完成
スライドすると既設の窓もちゃんと開くようになっています。
外からの冷気が無くなり、暖房が良く効くようになりました。簡単ですので、みなさんもぜひお試しください。
ただし、プラダンは3~5年程度で紫外線劣化によりパリパリになってしまいますので、耐用年数が長くありません。定期的にプラダンの取り替えが必要なことが難点です。