家庭の電気の屋内配線はどうなっている?

電柱 → 電力量計 → 分電盤 → 天井裏 → 壁の中 → コンセント

「家の中の電気って、どこからどうやって来ているの?」

実家の解体で天井や壁の中が全部見えたときに、「これは良い教材だな」と感じるくらい、屋内配線の流れがよく分かりました。

ここでは、家庭の屋内配線が電柱からコンセントまでどのようにつながっているのかを、写真を見ながら解説していきます。


1. 電柱から家まで電気を引き込む

住宅街でよく見る電柱には、上のほうに「柱上トランス」と呼ばれる機器が載っています。

ここで高い電圧を家庭用の100V(や200V)に変換し、そこから引込線によって家に電気が送られます。

2. 屋外の電力量計(メーター)

家の外壁には、四角いボックス型の電力量計(電気メーター)が取り付けられています。

  • ここで「どれだけ電気を使ったか」をカウントしている
  • メーターは電力会社の所有物なので、勝手に触ってはいけない
  • メーターの2次側(家側の配線)から先が、家主側の設備

電気料金は、このメーターの値をもとに計算されます。

3. ホーム分電盤(ブレーカーボックス)

メーターから出た配線は、屋内にあるホーム分電盤(ブレーカーボックス)につながります。

  • メインブレーカー:家全体の電気をまとめてON/OFFする
  • 分岐ブレーカー:部屋ごと・用途ごと(コンセント、照明、エアコンなど)に分かれている

カバーを外すと、分岐ブレーカーがずらっと並び、そこから各部屋へ配線が伸びている様子が見えます。


4. 天井裏の配線

分電盤から伸びたケーブルは、天井裏を通って各部屋に向かいます。

  • グレーのケーブルが主配線
  • 木材の梁などに、ステップル(ケーブル留め金物)で直接固定されている
  • ケーブル同士がたるんだり、梁に強くこすれないように配慮しながら配線されている

廊下や部屋の天井板を外すと、この配線ルートがよく見えます。

5. 部屋と部屋の間をどう通しているか(貫通部)

部屋から部屋へ配線を通すときは、梁などに穴を開けてケーブルを通します。

一般住宅では、写真のように木材に直接穴を開けてケーブルを通しているだけのパターンもよく見られます。

本来であれば、配線が擦れて傷つかないように、

  • 保護管(CD管など)
  • ゴムブッシュや貫通保護キャップ

といった部材で保護しておくと、より安心です。


6. 壁の中の配線

部屋の天井裏から、配線は壁の中を通って下方向に降りていきます。

断熱材を取り除いた壁を見ると、

  • 壁の中にスポンジ状の断熱材が入っていること
  • その間を電線が通っていること

がよく分かります。

さらに、壁の石こうボード(+木板の場合もあり)を剥がしてみると、天井から降りてきた配線が、コンセントやスイッチのボックスに向かって伸びている様子が見えます。


7. コンセント・照明器具への接続

壁の中を通ってきた配線は、最終的に、

  • 壁のコンセント
  • 照明スイッチ
  • 天井の照明器具

などに接続されています。

コンセントを外してみると、壁の中から配線が出てきて、そのまま器具の端子に接続されている構造が分かります。

8. 床や天井を剥がしたときの様子(おまけ)

解体の過程では、床や天井を剥がした状態も見ることができました。

  • 1階の床を剥がすと、防湿シートが敷かれている
  • 2階の床と1階天井を剥がすと、梁の上に配線が通っているのがよく分かる
  • 足を踏み外すと1階まで落ちそうなくらいスリリングな状態になることも

普段は見えませんが、家の中ではこれだけ多くの部材や配線が組み合わさって成り立っているのだと実感できます。


9. まとめ:家庭の屋内配線の流れ

家庭の電気配線の流れをざっくりまとめると、次のようになります。

  1. 電柱(柱上トランス)
  2. 電力量計(電力メーター)
  3. 屋内分電盤(ホーム分電盤)
  4. 天井裏(天井内)の配線
  5. 壁の中の配線
  6. コンセントや照明器具へ接続

普段は壁や天井の向こう側に隠れていて意識しませんが、家の中の配線はこのような流れでつながっています。

屋内配線のイメージがつくと、コンセントやスイッチの仕組みも理解しやすくなり、今後のDIYや電気工事の勉強にも役立ちます。