【疑問】なぜコンデンサにプラス電荷が溜まるのか

この図はコンデンサを説明する上で、最もポピュラーなものです。
コンデンサを電池と繋ぐと、マイナスの電荷がコンデンサに溜まるというのは理解しやすいと思います。
ここで、「プラスの電荷ってどこから発生するの?」という疑問が生じます。電池とは、マイナスの電荷である「電子」を供給するものであるというイメージですが、なぜプラスの電荷が発生するのか、ということを解説したいと思います。
電気を知るための基礎知識である「原子」についての記事はこちらになりますので、合わせて見ていただけると幸いです。
コンデンサの原理について

コンデンサとは、2枚の向かい合う金属板(導体)に…(次に続きます)

コンデンサとは、2枚の向かい合う金属板(導体)に、絶縁体を挟んだ構造をしています。

このコンデンサの金属板には、マイナスの電荷である「電子」とプラスの電荷である「陽子」が同じ数だけ存在しています。

コンデンサに電池を繋ぐと、電子は図の矢印の向きに流れます。この電子の進む向きは、電流の流れる向きとは逆方向となります。

上側の金属板の電子は、下側の金属板に移動しました。

プラスの陽子とマイナスの電子の各組は、吊り合いが取れている安定した状態なので、これを無視して考えると図のようになります。このプラスとマイナスはお互いに引き付けあっている状態です。この状態が、「コンデンサが充電されている」状態です。

ここで、電池を切り離します。上側の金属板の陽子と、下側の金属板の電子が互いに引き付け合っていますので、電子の移動は起こりません。

ここにLED電球のような負荷を接続すると、電子が流れて(電流が流れて)LEDが点灯します。

電子の移動が終わると、LEDは消灯します。
いかがでしたでしょうか。以上が「コンデンサにプラス電荷が溜まる」解説です。
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