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ドアノブに触るとバチッとなるのは静電気の仕業
金属のドアノブに触ったときにバチッと静電気がきて痛い思いをしたことがみなさんあると思います。
他にも、人と接触したときや車から降りるとき、セーターを脱ぐとき等にも静電気が発生します。
静電気は特に乾燥する冬によく発生するのですが、もう静電気が怖くて物に触れない…なんて方もいるのではないでしょうか。
そんな、みんなが恐怖する静電気ですが、まずは静電気の原理について勉強しましょう!…と思いましたが、手っ取り早く対策だけ分かれば良いという方が多いと思いますので、私が実際に行っている対策をお伝えしたいと思います。
気になる方は、記事の後半に静電気の原理を書いてあるので見ていただけますと幸いです。
静電気の対策について
実際に電気にそこそこ詳しいと自負している、私が行っている静電気対策は以下の①~④になります。その他にもいくつか効果のありそうなものを載せています。
- 金属を介して放電させる
- 地面や壁等を触って電気を逃がす
- 帯電しにくい素材の服を着る
- 男らしく勢いよくガッツリ触る
①金属を介して放電させる
ドアノブを触る際は金属製のカギをグッと指で挟んで持ち、カギをドアノブに接触させて放電させます。
このとき、カギとドアノブの間で放電しますので、カギを持っている指は痛くありません。
スマホが壊れる可能性があるので絶対にお勧めしませんが、スマホとドアノブで放電させるという高等テクニック(?)もあります。
②地面や壁等を触って電気を逃がす
地面や壁の素材はコンクリート、アスファルト、木、紙(壁紙)が多いと思います。
これらの素材に触ると、体に溜まっている静電気をゆっくり逃がすことができます。
ただし、ガラスやゴム等の絶縁体(電気を通さない物質)では効果が無いので注意が必要です。
③帯電しにくい素材の服を着る
帯電しにくい素材、それはズバリ「綿」や「麻」などの天然素材です。
適度に水分を含んでいるため、静電気が起きにくいそうです。そのため、私の場合は綿を好んで着用しています。
ただし、同じ天然素材でも「レーヨン」や「ウール」はプラスに帯電しやすい素材なので注意が必要です。ちなみに、合成繊維の「ナイロン」もプラスに帯電しやすい素材です。
反対に、「ポリエステル」や「アクリル」などの合成繊維はマイナスに帯電しやすい素材です。
つまり、プラスに帯電しやすいウールと、マイナスに帯電しやすいアクリルの重ね着は最悪です。
怖くてやったことはないですが、バチバチに静電気が溜まりやすくなると思います。
④男らしく勢いよくガッツリ触る
静電気は恐る恐る触るから痛いのです。
指先で触ると、静電気がピンポイントに一点に集中して流れるため、針で刺されたかのような痛みがあります。
つまり、男らしくガッツリ触ることにより、静電気を点ではなく面で流すことができれば、痛みを分散させることができます。
ドアノブを触る際は勢いよく触り、接地面積が大きくなるように心掛けましょう。
帯電防止スプレーを使う
スプレーを使うことにより、湿潤を伴い、静電気が発生しにくくなるという原理です。効果はあると思いますが、スプレーを買うのが面倒なので私はやりません。
Amazonではこんなスプレーが売ってました。
ハンドクリームを使う
これも帯電防止スプレーと同じ原理で、手を潤わせることで静電気を減らすことができます。ハンドクリームを塗るのが面倒なので私はやりません。
柔軟剤を使用する
柔軟剤により、衣服の摩擦を和らげることができるため、静電気の発生を抑えることができます。
静電気帯電防止靴を履く
どうしても静電気が嫌いな人は静電気の帯電を防止する専用の靴を履くのもありだともいます。Amazonではこんな靴が売ってました。デザインもいいので、結構欲しいかも…。
ゴム底の靴ではなく、革靴を履く。
ゴムは絶縁体なので、ゴム底の靴は体に静電気を貯めやすいです。一方で、革靴(ただし、ゴム底であるものを除く)であれば、地面に静電気を逃がしてくれるため、静電気が溜まりにくいです。
いかがでしたでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。また、以下に静電気の原理について記述していますので、興味がある方は見ていただけると幸いです。
静電気の原理とは
私たちの身の回りにはいろいろな「もの」があります。金属、プラスチック、繊維、ゴムなど、その素材や構造はさまざまです。
そして、それらの「もの」には電気を通しやすいもの【導体】と通しにくいもの【絶縁体】があります。
そして、前提として、すべての物体は電気を持っています。どんな「もの」でも、プラスとマイナスの2種類の電気をもっています。
私たち人間も同じです。通常は、プラスの電気とマイナスの電気を同じ数だけもっています。
例えば、プラスが10個、マイナスが10個ならば、プラスの電気とマイナスの電気が同じ数だけあるので、釣り合いがとれており、バランスが良い状態といえます。
つまり、「電気を帯びていない状態」ということができます。そのため、電気を帯びていないため当然ですが、バチッとすることはありません。
しかし、このバランスの良い状態は常に保たれるわけではありません。異なる2つのものが接触すると、片方からもう片方へマイナスの電気が移動します。
2つのものの間には、マイナスの電気を「奪う側」と「奪われる側」という関係があります。これは、マイナスの電気を引っ張る力が物質によって異なるためです。
マイナスの電気を「奪う側」はマイナスの電気がたくさん溜まります。つまり、これがマイナスに帯電した状態です。帯電とは、電気を帯びている状態のことです。
このように、物質がプラスの電気、あるいはマイナスの電気に偏った状態のことを「静電気」といいます。
この静電気が帯電している状態は安定していないので、元のプラスとマイナスの電気の数が吊りあっている状態に戻ろうとします。
ドアノブなどの金属は電気をよく通すため、人間がプラスに帯電している状態でドアノブを触ると、ドアノブはマイナスの電気を人体に供給しますが、これがバチっとくる原因です。
同様に、マイナスに帯電している状態でドアノブを触ると、体に溜まっているマイナスの静電気がドアノブの方へ逃げていきますので、これまたバチっと静電気がきます。
以上が静電気の原理になります。ご参考になりましたら幸いです。