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作業机にコンセントと照明を取り付けよう
というわけで、前回改造した机に照明とコンセントを取り付けてみました。
現状は以下の写真のような感じになっています。
写真左上のコンセントを改造して、電源を配線し、作業机にコンセントと照明を取り付けます。
ホームセンターで材料を買ってきました
- LEDエコスリム多目的灯 昼光色 405mm オーム電機 2880円
- 両面粘着テープ 長さ10m 幅1cm 628円
- マスキングテープ 198円
- フルカラーモダンプレート 78円
- ノズルチップ 38円
- 皿タッピングビス 1cm 102円
- 黒絶縁ビニールテープ 38円
- 露出増設ボックス 348円
- 抜け止めダブルコンセント 478円
- ケーブル VVF-1.6mm-2C 長さ10m 848円
ED多目的ライト ECO&DECO 30cmタイプ 電源コード付 昼白色_LT-N300N-YS 06-1852 オーム電機 ※廃盤となっていたため、類似品です。
必要な道具類
- プラスドライバー(必須)
- 先端の長さが5.5mmのマイナスドライバー(必須) ※5.5mmより太いと既設スイッチの配線の取り外しが難しくなります
- 作業用手袋(できれば) ※電気を通しにくいゴム製のものが望ましいです
- メガテスター(できれば) ※取替作業終了後に念のため絶縁を測定します
- 検電器(無くてもよい) ※確実にブレーカーを落として作業しましょう
- ケーブルストリッパー(必要) ※配線を剥く際に使用する可能性があります
- 圧着ペンチ(必要)
- ペンチ(必要) ※配線を切断したりする際に使用します
- テスター(無くてもよい)
- 紙やすり(無くてもよい) ※配線の芯線部分(胴の部分)が錆びている場合に磨きます
- カッターナイフ(無くてもよい) ※スイッチがうまく収まらない場合、石こうボードを削るのに使用します
- 絶縁ビニールテープ(必要)
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー +2×100 220
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー -5.5×100 220
コンセントを改造して電源を取り出そう
このコンセントから電源を取り出します。この作業は、電気工事士の免許が必要です。
マイナスドライバーを差し込んで、表面のカバーを外します。
さらに小さなネジを上下2カ所外し、表面の枠を外します。
長めのビスを上下2カ所外します。コンセントが取り付けてあるので、さらにそれを外します。
手前に引っ張るとコンセントが出てきました。余談ですが、壁の中に四角い金属のボックスが埋まっていることが上写真から分かると思います。一般家庭のコンセントであれば、このようなボックスが入っていることは珍しいため、だいたい壁の石膏ボードにはさみ金物を使ってコンセントを固定している場合がほとんどです。次の記事「家庭の照明スイッチ(ほたるスイッチ)をDIYで交換・修理してみた」はそのタイプなので、よければご参照ください。コンセントを取り外す際は慎重に行わないと、はさみ金物を壁の中へ落としてしまう場合がありますので注意しましょう。
裏側はこんな感じになっています。ちなみに、黒い線は通常100Vの電圧がかかっている線です。ブレーカーを落としているので電気は来ていないはずですが、念のため検電器で電気が切れていることを確認しておくことをおすすめします。白い線は中性線と言って、通常電圧は0Vです。緑の線は接地用のアース線で、短絡事故があったときに大地(アース)へ安全に電流を逃がしてくれます。アース線について詳しくは「アース(接地)とは?家電の緑の線(アース線)は漏電時の安全に必要」をご覧ください。
ノズルチップを取り付けます。取付枠の裏側からノズルチップをはめ込み、写真の位置にマイナスドライバーを差し込み、左へ押し込むようにコネると、固定できます。
上の写真では分かりにくかったと思いますので、取付枠の写真をアップします。
コンセント単体と取付枠です。
ペン先の箇所にマイナスドライバーを差し込んで、左へ押し込むようにしてコンセントを取付枠に固定します。コンセントを取り外す場合は、ペン先の位置から少し下または少し上の差し込み穴へマイナスドライバーを差し込み、右へ引っ張るようにコネるとコンセントが外れます。
ケーブルをケーブルストリッパーにて剥きます。ケーブルを剥くときは写真に写っているケーブルストリッパーがあると非常に便利です。
上側のコンセントから電線を外し(コンセント裏側に外し穴がありますので、そこにマイナスドライバーを差し込みながら電線を引っ張ると抜けます)、被覆を剥いた電線をノズルチップから入れて、電線同士をリングスリーブで圧着します。必ず、白線と白線、黒線と黒線を接続するようにしましょう。
配線の外し穴についてご説明します。ペン先の位置にマイナスドライバーを少し強めに差し込むと配線が抜けるようになります。写真はコンセントをひっくり返したものですが、ちゃんと「はずし穴」と書いてくれています。
こんな感じでリングスリーブを圧着工具にて圧着します。
リングスリーブを絶縁ビニールテープで巻きます。
コンセントをはめ込んでプレートを取り付けると、電源の取り出しの完成です。上側のコンセントは電線を外しているので、電気が流れておらず使えない状態です。
電源線の配線
まずは配線したいルートに養生テープを張ります。
次に両面テープを貼ります。養生テープの上から両面テープを貼ることによって、両面テープを剥がすときに壁紙も一緒にはがれることを防いでくれます。
両面テープに配線を貼り付けます。
机にコンセント取り付け
写真のように、露出増設ボックスにペンチで配線が通る穴を空けます。
机に露出増設ボックスをビスにて取り付けます。取り付けの際は、ドリルで下穴を空けてからビスを打つようにしましょう。その後、先ほど開けた穴から配線を通します。
次にコンセントを取り付けます。コンセントの裏側は写真のようになっています。よーく見ると右側の穴と穴の間に「W」と書いてあります。これはホワイト(WHITE)の略なのですが、白色の配線は必ず「W」と書いてある方に接続しましょう。場合によっては「W」ではなく「N」と書いてある場合もあります。
ケーブルの外装の被覆(ネズミ色の部分)を7cmほど剥いて、さらに黒色と白色の被覆を12mmほど剥きます。コンセントの裏にストリップゲージがありますので、その長さだけ被覆を剥きます。白線を「W」と書いてある方に差し込み、書いてない方に黒線を差し込みます。このとき、金属の芯線が見えないように確実に差し込みます。
コンセントをネジ止めし、カバーをはめ込みます。
机に照明取り付け
照明器具を固定する金物をビス止めし、照明機本体を金物にはめ込んで固定します。ちなみに、照明器具にスイッチが付いているので、そこでスイッチのON・OFFができるようになっています。
以上で完成です。養生テープが剥がれないか少し心配ですが、今のところ剥がれてこないので大丈夫そうです。
みなさんもDIYする際はぜひ参考にしてみてください。
資格のことから身近なことまで、電気に関する質問を募集していますので、何かありましたらコメントまでよろしくお願いします。面白い質問があれば記事にしたいと思います。